http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20130404/201304041049_19716.shtml 3月末でソニー子会社工場「美濃加茂サイト」が閉鎖した美濃加茂市で3日、同社が直接雇用していた元正社員や
元パートを対象にした失業手当受給のための手続きがあった。
岐阜労働局とハローワーク美濃加茂、多治見、関、岐阜が合同で実施。通常、離職者は各ハローワークで個々に
手続きするが、人数が多いことから異例の対応を取った。
対象者は、3月31日付で離職した元社員ら340人のうち、県内外の他のハローワークで手続きする56人を除く
284人。ただし、約100人は再就職が決まっており、約180人が訪れた。
会場の同市太田町、生涯学習センターには受け付け開始の午前10時から大勢が詰め掛けた。同社から「離職票」
を受け取った元社員たちが、担当者の説明を受けながら書類に必要事項を書き込み、失業手当受給の申し込みをした。
携帯電話の品質保証に携わってきた元社員の男性(43)=同市=は「配置転換の話もあったが、実家を離れられ
ない。6歳と1歳の娘がいる。妻も同じ工場で働いていた。早く新しい仕事を見つけたい」と話した。
今後、説明会や失業手当受給の認定を受け、約1カ月後から支給される。給付期間は退職理由や雇用保険の被保
険者期間、年齢に応じて90〜330日。
岐阜労働局によると、3月30日現在、正社員と非正規を合わせて755人(うち外国人312人)の元従業員が県内の
ハローワークで求職中。さらに、同31日付で派遣・請負など非正規の365人が離職しており、最大1千人以上が失業
状態に陥っている可能性があるという。