現SCEの会Part117

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602It's@名無しさん
ソニーが革新力を失ってきた理由 久多良木氏に聞く
http://www.asahi.com/business/update/0310/TKY201303100010.html

>――日本の電機産業になぜイノベーションが起きにくくなったのでしょう。

 「ソニーに入社して最初の10年間は、ホントに好きなことがやれた。ブラウン管テレビ全盛の時代
>だったが、平面テレビがやりたくて、当時は金(きん)より高かった液晶素材を買って小さな液晶テレ
>ビを試作した。これが入社1年目。そういうことを勝手にやらせてくれた。そのあと世界最初の電子カ
>メラの開発にかかわった。それが4年目だった」

 ――自由に研究できたのですね。

> 「もう毎日が楽しい。会社が大学の研究室の延長のような感じで。風呂と着替えで家に帰るぐらいだっ
>た。ところが、ある日『おや』と思うことがあってね。それが入社して10年経ったころのことだった」

> ――いったい何が?

> 「新しいフロッピーの技術を考えて学会で発表し、他社に呼びかけて規格化しようとしたら、急に『や
>めたら』と圧力がかかった。聞けば、別チームが同じようなことに取り組んでいて大型商談中だった。私
>がやっていたのは、それよりもっと先進的な技術で……」

> 「その後も、他社のゲーム機用にデジタル音源を開発していたら、またまた横やりが入った。複数の部
>門から『敵に塩を送るとは何事か』と」

 ――社内で芽をつぶしてしまう?

> 「研究開発している人間は5年先、10年先を見ようとするものだが、会社は春モデルと秋モデルとか、
>目先のことしか見ようとしない。長期のロードマップ(工程表)を考えられる人、大きな流れを見通すこと
>ができる人が少ない。そこがアップル創業者のスティーブ・ジョブズ氏やアマゾン創業者のジェフ・ベゾス
>氏との大きな違いだ」