【ネット】 「人殺しが何で芸人やるんだ」「死ね、犯人」 芸能人ブログを"炎上"させた男女18人、まとめて立件へ
著名人などのブログに悪意の書き込みが集中して閉鎖に追い込まれたりする問題で、
警視庁は、男性タレント(37)のブログを攻撃した17〜45歳の男女18人につい
て、名誉棄損容疑で刑事責任を追及することを決めた。
「殺人犯」などと事実無根の書き込みが繰り返されたという。警察庁によると、
「炎上」と呼ばれる現象を引き起こす集団攻撃の一斉摘発は初めて。匿名を背景にエス
カレートするネット世界の“暴力”に歯止めをかける狙いがある。
警視庁関係者によると、18人は大阪府高槻市の国立大職員の男(45)、千葉県
松戸市の男(35)、札幌市の女子高校生(17)ら。すでに自宅などを捜索してパソ
コンや携帯電話のデータを押収、近く同容疑で書類送検する。
被害に遭ったのは、テレビのお笑い番組などで活躍していた男性で、18人は昨年1
〜4月、男性が開設したブログ上で、少年4人が殺人罪などで実刑判決を受けた東京・
足立区の女子高生コンクリート詰め殺人(1989年)に、男性が関与したといういわ
れなき中傷をした疑い。「人殺しが何で芸人やるんだ」「死ね、犯人のくせに」「てめ
えは何をしたと思ってるんだ」――などの書き込みが、この短期間に数百件に上ったと
いう。
きっかけは約10年前、所属芸能事務所が「足立区出身の元不良」とのうたい文句で
男性を売り出したこと。その後、インターネットの掲示板に、男性を犯人扱いする書き
込みが始まった。所属事務所は2002年、ホームページ上で「事件とは全く無関係」
と告知したが、効果はなかった。
男性のブログは中傷を消しても消しても、後から書き込まれる状態が続き、昨年4月、
男性はブログを書き込み禁止にするとともに、「タレントとしての名誉が著しく傷つ
き、芸能活動に重大な支障が生じた」として、中野署に被害届を提出した。
■ソース(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090205-OYT1T00022.htm