【祝】ワースト経営者はソニー出井【日経ビジネス】

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1503G ◆AO7xpgpTO2
>>127
>そうならなかったということは、社内的&株主向けによほど確固たる基盤を確立していた
>ということなのだろう。
社内(一般社員)は情報操作で騙されていました。私も含めて。
株主は、情報操作で騙された部分もあるでしょうが、ソニーを投機対象として
見ることでその経営を容認してしまった面も大きいといえます。(後述します)

>こうした政治力と、会社を未来へ向けて前進させる能力はまったく別
それらを部分最適化力(自分だけちゃっかり得する能力)と、
全体最適化力(組織をまとめ推進する力)と命名しましょう。

民主主義的な選出においては、明らかに全体最適化力が評価されます。
小泉さんは賛否あるけど、否定されるのは主として具体的手段であって、
道路公団や郵政を含めた全体最適志向に多くの票が集まるわけです。

一方、企業においても資本主義による選出で、やはり組織として利益を
伸ばせる経営陣、つまり全体最適化力が選択されるはずです。しかし、
ソニーに限れば選挙権をもつ株主にも部分最適(投機)の思想が強いので、
自分が儲けて売り抜ければいいという発想から、ソニーを根本から向上
させることよりも、一過性の派手なパフォーマンスを求めて部分最適な
経営を選択し、容認する傾向がこの10余年は強かったと考えられます。
1513G ◆AO7xpgpTO2 :2005/12/13(火) 17:34:13
会社は株主のものという方向性と、投機性はよく合致するのですが、
そもそもその傾向が強すぎるのは社会としては部分最適なのです。

資本主義システム、その本来の目的は国を豊かにすることです。
そのために国家が導入するものであり、投資家の権限は二次的な位置
付けといえます。ただ、投資がなければ何も始まらないので、投資家
は優遇されるわけですが、そこで忘れてならないのは、投資から利潤
を得るにあたって、やはり投資先である企業は国を豊かにし、皆を
喜ばせることによって利益を得る必要があるということです。
すなわち、企業は投資家の部分最適のためではなく、まずは国の全体
最適のために存在し、認可されているということを忘れてはならない。
日本の技術立国、高度経済成長はまさにその賜物だったはずです。

逆にソニーはその軌道を大きく逸した典型例であり、私はソニーのユ
ーザーを見ようとしない傾向が、ソニー株の投機性と一致して高まっ
たであろう点に注目しているわけです。(>>150の後半)
皆を喜ばせることで利益を得ようとしたら、ユーザーの視点に立ち、
従業員のやる気を促進する経営が必要でしょう。

ソニーが気取りたがるエリートというのは、本来、皆を幸せにする
ことで感謝される人々の呼び名であるべきなのです。