ttp://www.jp.sonystyle.com/Walkman/Interview/Developer/Nw-a3000/index05.html −−でも厚みは決められていたんですよね。デザインと大きさの壁、その2つをどうクリアしたのですか?
辻本:WALKMANの基本構造は、大きく分けてバッテリー・基板・ディスプレイ・HDDの、4つのパーツから出来ていて、基板の上にディスプレイを置き、基板・ディスプレイと並列に充電池を配置するのが通常のやり方です。
━ディスプレイ━ 充電池 【Walkmanの「通常のやり方」】
━━━基板━━━ 充電池
━━━━━HDD━━━━
しかし、通常通りに設計すると、どうしても3つのパーツ分の厚みが出てしまう。どうしたらいいのか迷っていた時、「基板に穴を開けてみれば?」と言われました。
━ディスプレイ━ 【Aシリーズ】
━━━━━HDD━━━━
━基板━ 充電池 ━基板━
充電池
つまり、基板の真ん中に穴を開けて、ドーナツ状にする。なるほど、薄くなるのはもちろん、左右、上下のシンメトリーもクリアできる。
−−なるほど、これこそ“コロンブスの卵”ですね。
━ディスプレイ━ ━━基板━ 【そのころiPodは】
━━━━━HDD━━━ 充電池