発表してすぐに製品が並ぶというのは、消費行動にも大きな影響を与える。
そしてその戦略の陰に泣く製品も出てくるわけで、11月19日発売のソニーのWalkman Aは、まず確実に息の根を止められた格好となるだろう。
Walkman A最上位モデルが20Gバイトで、店頭予想価格は3万5000円前後。
一方新iPodは、下位モデルでさえ30Gバイトで、アップルストア価格は3万4800円。
もちろんWalkman Aには、映像や写真の表示機能などない。例え値段や容量を度外視しても、両製品を見比べて消費者がどちらを選ぶかは、言うまでもないだろう。
さらに今回のiPodは、「ビデオが見られます」という機能が付いただけのものではない。
それで見るものまで一緒に提供したことが大きいのである。
ポータブルデバイス販売と映像配信サービスをシンクロさせるというアイデアは、今年1月に行なわれたソニーの業績説明会を受けたコラムの中で、筆者はソニーに対してメッセージを送ったつもりだった。
筆者もソニーの復活を応援している一人なのであるが、人の話全然聞いてませんかそうですか。
http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0510/17/news004.html