最近、見かける広告でソニーのロボットペット、アイボの広告があります。今度のアイボは、「いかにもロボット」という外見ではなく、丸顔でつぶらな瞳のぬいぐるみのような、ラッテとマカロンという名の2匹の子犬です。
マンションの1室で、2匹がそれぞれ勝手気ままに目をくりくりさせたり、耳を立てたり、じゃれたりしている様子が映し出されます。
その合間に、タイトスカートの女性が小走りに歩くシーンが数回挿入されます。
「早く帰らなくちゃ」とコピー。
彼女がドアを開けるとラッテとマカロンが頭をもたげて、飼い主(らしき女性)を見上げます。
キャリアウーマンがアイボが待つ自宅のマンションに急いで帰り、アイボは無邪気に彼女を迎える。
そんなストーリーが人間とロボットの境界を越えた愛情を描いて、ほっとした暖かい感情がわき上がってきます。
・・ある疑問がふとわき上がるまでは・・。
「アイボって、駆動時間、何時間だったっけ?」
会社から帰るわけですから、早退でもしない限り8時間は動き続けなければならない。
早速、ネットで調べたら・・2.5時間でした。
確かに、ACアダプターを使えばいくらでもアイボは遊びます。
また、「近くに買い物に行っただけです」とも言い訳は可能です。
そこで、私の友人の女性に聞いてみました。
「あのアイボの広告、どんな状況だと思う?」
「OLさんが会社から帰るのに、アイボに会いたいから急いでいる様子」
10人のうち10人がこう答えてくれました。
早退もACアダプターも一般の人たちが思い浮かべる情景ではない。