>>109 それは、使う人や、使う目的によって異なってくると思う。
漏れ的には
1)エクスプローラータイプ
すでにある素材の輪郭形成専用。
日頃書きためた素材をまとめるのに向く。
また、報告書や仕様書など、書式の定まったものの作成に向いている。
複数のカードを一覧することができないため、基本的に発想支援には
向かない。
2)Acta みたいなタイトル・本文一体型
輪郭形成および、輪郭形成と発想支援が混在する用途に向いている。
すでにある素材をまとめるのではなく、考えながら打ち込むのに向いている。
思いつくまま綴った内容を構造化しやすい。
思考を発散させることよる発想支援、思考を収束させることによる
発想支援(って
>>109さんが輪郭形成と呼んでいる使い方だな)両方に
使える。
3)KJ法ツールなどのダイアグラム型ツール
よく発想支援法(ツール)として紹介されるが、実は発想支援には向かず、
輪郭形成に向いている。
実際に使ってみればすぐにわかるが、狭いコンピュータの画面では、
カードのおける数に制限があり、すぐにいっぱいになってしまう。
また、カードの構造を把握しづらい。
基本的にすでにわかっている項目を、マッピングし、その関係を考えるのに
向いている。その関係を知りたい時には強力なツールとなりうるが、
それ以外の方法には向かない。
って考えてる。
つづく
>>110 の続き
そうそう、それから、よく情報処理学会グループウェア研究会などで、発想支援
ツールとして、KJ法をグループウェアに持ち込んだような発表があるが、
あれは、実際にはほとんど役に立たないのではないかと思う。
理由は前の発言で書いたように、発散するだけで、それをきちんと構造化して
まとめる後作業が別途必要になるからだ。まぁ、発散させることも大切なのだが、
後工程のことが考慮されていないってのはちょっと何だかなだったりする。
んで、漏れ的には、発想支援ツールには、発散を促す仕組みも重要だが、それを
いかに収束方向に向かせるかの仕組みがあるかどうかが重要だと考えている。
じゃぁ、それはどうしたらいいのかってことだけど、その一つとして、自由な発想を
促すのではなく、発想に制約を設け、制約条件の中に収まるように発想させる
ことが大切だと漏れ的には考えている。もちろん制約を設けた場合、その分
輪郭形成には向かなくなるので注意が必要だが。
具体的には、「マンダラート」は発想支援(専用)ツールの範疇にはいるだろう
http://www.mandal-art.com/ http://www.niandc.co.jp/mandalart/ http://www.people.or.jp/~N2DGL/mandal/mandal.htm 1つの画面には8つの項目しかつけることができず。子項目に
対する子項目はレイヤーが異なるため、一瞥ができない。
ちょっと不便な気もするが、あらかじめ決められた枠の中に、いかに工夫して
納めるかを常に考えなければならず、自由な発想とともに、物理的な制約に
より収束させることも要求される。
#まぁ、漏れはマンダラートを使ってない(大昔の Mac の HyperCard版は
#つかったことがあるが)ので、どれだけ活用できるかはわからないけどな
もっと単純化させたものだと「Tao Note」という2分木専用のツールもある。
http://www.architump.com/japanese/index.htm 結構つかえるよーな気もするのだが、残念ながら漏れは Palm マシンを持って
ないので、試してみることができない。