カール・マンハイムについて

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7宙援隊員
産業化は多くの成功を収めましたが、それと同時に、以下のように多くの深刻な問題に
直面してます。

これから毎日、皆さんと共にここで考えたい話題を一つずつ提供します。
引用の出所は以下の通りです。
(ブレア)=ブレア英国首相の意見で、1998.9.21付け朝日新聞
(21世紀懇)=小淵首相の私的「21世紀日本の構想」懇談会の論点で、1999.8.8付け朝日新聞
(ギデンス)=ギデンス著、佐和隆光訳「第三の道(日本経済新聞社)」

今日の話題は経済的な不安と社会の分裂についてです。

【経済的な不安】経済のグローバル化と知識産業への移行との結果として
      多くの労働者の夢が実現困難となったばかりでなく、
      他の多くの階層の生活の安定と保証とを阻害し始めている。
(ブレア)グローバル・マーケット、技術と労働の革新
(21世紀懇)世界標準で仕事のできる先駆的才能の育成と処遇、雇用形態の変化など個人と企業の関係
(ギデンス)経済を管理するシステムとしての社会主義は消滅したが(p.19)、
      社会主義運動の推進力であった価値観や理想を脇に追いやるわけには
      ゆかない(p.17)。

【社会の分裂】家族、近所隣り、コミュニティ、市民生活の基本的な安全など社会秩序の
      崩壊が、市民自治の基盤となる相互信頼と責任感とを侵食している。
(ブレア)犯罪の増加、家庭崩壊
(21世紀懇)国家が保証・強制する学習内容の再考、「力と尊厳・品位を備え、使命をもって世界にかかわり責務を果たす人材」の育成
(ギデンス)新自由主義(レーガン=サッチャー)が推進した市場原理主義と保守主義とが緊張関係に陥っている。(p.37)

マンハイムは「自由・権力・民主的計画」の中で、解決の方向を論じています。