バーチュアルリアリティを社会学する

このエントリーをはてなブックマークに追加
15名無しさん@1周年
VRを社会学するのに、「社会」の視点が足りないんじゃない?
実際のVR研究では、例えば体が不自由で出歩けない人が山登りを体験できるとか、
原発事故時の極限状態、高齢者の介護労働といった用途が想定されていますよね。
まず、こういう想定のもとに「予算」がつくのが現状であるっていうことが指摘で
きると思います。
だから8までの発言はぬるいです。スレッドの主旨をとるのならば、ですけど。

で、10〜14の「デジタルディバイド」系ですが、今の「IT革命」は何も社会
改良的な側面は期待できないと私は思います。
結局IT革命も資本主義の「イノベーション」の一つであるのと同時に、経済を
活性化させるための言説以上のものではないと思う。
「デジタルディバイド」系の言説自体が「煽り」だと思う。例えば、佐藤俊樹の
『ノイマンの夢・近代の欲望』に書いてるけど、90年代前半は「オフィスにLANを
導入すれば知的創造性が高まる」、という言説があった。で、ここからは私見が
入りますが、今の第三次産業のオフィスでLANなんて当たり前だと思うけど、せい
ぜいよくとってもポータブルな記憶媒体の持ち運びの手間や時間が省けたという
「効率性」の問題であって、それと「知的創造性」の問題は全く別。
ことほどさように、「情報化社会」の「情報化」をできるだけ具体的に考えないと
短絡化を招きくと思います。