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16>30:
>また、比喩として成立しないというのは、西村氏の比喩を「『罰の』抑止力」と読んでいるからですな。
>西村氏が「罰の『抑止力』」と、後者に重点を置くと考えればまったく問題なくなる。
>不幸な出来事)強姦=(それを抑止するもの)「”罰の”『抑止力』」
>(不幸な出来事)侵略=(それを抑止するもの)「”自衛軍の”『抑止力』」
>” ”内の種類が変わっても、抑止力でありさえすれば成立するんですよ。
は? あのう、「抑止力」の説明をしているんでしょう?
核武装をすることが、”どのような関係の中で如何に作用して武力行使を抑止するのか”。これを
説明するのが、核の「抑止力」、を説明することでしょう?23=30さんは西村氏が核がどのよ
うにして「抑止力」として働くのかを説明する気ではなかったとでも?
核とは「抑止力」なんですよ。強姦してもなんにも罰せられんのやったら、オレらみんな強姦魔
になってるやん。 けど、罰の抑止力があるからそうならない。
(「週刊プレイボーイ」99年11月2日号 西村真悟の発言)
彼は核の「抑止力」、を説明しようとしていたわけです。しかし彼は、主権国家それぞれが核武装
することで、抑止し合う。といった端的な説明をせずに、「強姦云々」と件のたとえをのたまう。
氏によれば、集団的自衛権は「強姦されてる女を男が助けること」、征服とは「その国の男を排
除し、征服した国の女を強姦し、自分の子供を生ませること」、国防とは「我々の愛すべき大和
撫子が他国の男に強姦されることを防ぐこと」だという。さっぱり意味がわからない。このアナ
ロジーに従えば、征服とはズバリ「女を強姦すること」、国防とは「強姦されないように女が貞
操帯をつけることではないのか。
(「噂の真相」1999年12月号コラム「性差万別」 斎藤美奈子)
斎藤氏は、さっき引用した西村発言についてこのように言う。
「核の抑止力」の説明に至っては、理屈にもなっていない。この論理だったら、別に核武装なん
か必要ないやん。国際法さえ機能してれば「抑止力」としては十分ってことになるじゃんねえ。
国家を擬人化するに当たって男女の概念なんかを持ち込んだのがいけなかったのだ。征服者/
被征服者を男/女に置き換えようとしたまではよかったが、それだと国防を語るときに自国が女
だということになり、民族主義者のプライドが許さない。かくてこのようなまわりくどい論法が
出、抑止力の説明が破綻したのだろう。 (「性差万別」)
「民族主義者の」って言うのがちょっと引っかかるんですけどね(笑)。