相対化を宮台にしよう!

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61名無しさんの主張
 確かに、エヴァは現代社会の問題を克明に写しだした作品である。だからといって、心理学的、社会学的に分析し、問題点を指摘しただけ
では何の意味もないのである。最近、宮台真司のファン等が増加しているようだが、このこと自体が間違っている。社会学者が本来行うべき
ことは、社会情勢の詳細な分析と予測を行い、問題解決の指針を見つけて行くことである。それに対して、読者は、本や論文の内容を鵜呑み
にし筆者を偶像化するのではなく、内容を把握し、自己との相対化を図ると共に、客観的判断を行うことで、自分の思想や行動に反映するこ
とが重要なのである。それをしない宮台ファンは、宮台を引用し、自分が賢くなった、成長したと思っている知識バカにすぎないのだ。正に、エ
ヴァを宮台に置き換えただけにすぎない。

 話が横にそれてしまったが、多数のエヴァ関連の書籍・論文・記事が、エヴァを深く理解することを助長し、自己実現に対する強迫観念をエ
ヴァファンに植え付ける効果があったことは重要である。

 付け加えておくと、全ての発端は「逃げちゃダメだ」にあった。「逃げずに、自分と対峙し、自己実現しなければ」という脅迫がこの言葉には
含まれていた。結局、多くのエヴァファンは、途中で放棄することも、逃げ出すこともできなくなってしまったのだ。この自己実現に対する強迫
観念が、多くのエヴァファンの思想をコントロールしていったと言っても過言ではない。

文字通り、「エヴァを宮台に置き換え」れば、説明できているね。