1 :
名無しさん@1周年 :
社会的選択理論(Social Choice Theory)というのはどんな理論ですか?
分かりやすく説明してもらえませんか?
2 :
KA:2000/10/31(火) 06:07
社会学版にしては珍しく専門的なスレですね。ほんとは経済学版のほうが
向いてると思いますけど(ま いいか)
社会的選択理論というのは米国の経済学者、K.Arrowが『Social Choice
and IndiviDual Values』(1951)(長名寛明訳『社会的選択と個人的
評価』日本経済新聞社,1977年)をきっかけにして発展した厚生経済学
と呼ばれる分野の理論です。
Arrowは社会的意思を決定する民主的ルールが存在しない、ということを
示しています。また、彼は有限個の対象について構成員が合理的と思われる
順序づけを持つ社会で、倫理的に妥当すると思われる条件をみたす社会的
順序づけが一般的に存在しないことを証明しました。
彼の業績はこのほかにも一般均衡解の存在、安定性、パレート効率性、不
確実性の経済学など広範囲に渡っています。
社会的選択理論は経済学だけでなく政治学や社会学にも影響を与えています。
政治学では公共選択理論に、社会学では「構造機能理論」の論理的欠陥を批判
するために、日本の社会学者が援用したりしています。
記号論理に基づいた精緻な理論なので、数学や論理学になじんでない人には
難しいかもしれません。もしそうなら、事前に論理学などの教科書を読んでお
いたほうがいいですよ。
参考書としては、鈴村興太郎編著『社会的選択理論の研究』日本経済研究
センター、1996年4月、佐伯胖『決め方の論理』(東大出版会?)などがあ
ります。
3 :
No,1:2000/11/05(日) 00:34
KA様
返事が遅くなってすみません。
詳細なご説明をいただき、ありがとうございます。
紹介していただいた参考書等を読んで勉強を進めてみます。
「社会学では「構造機能理論」の論理的欠陥を批判
するために、日本の社会学者が援用したりしています。」
とありますが、これは具体的にどなたでしょうか?
よろしければご教示ください。
では。
4 :
名無しさん@1周年:2000/11/17(金) 06:08
>3
橋爪大三郎や志田基与師だろ。
「構造機能理論」なるものが、アローを持ち出してまで批判するほどの理論
だとは到底思えないがね。批判した本人たちが「あの様」だからな。
5 :
名無しさん@1周年:2000/12/27(水) 06:42
なんで、こんなことするんだ??
6 :
名無しさん@1周年 :2000/12/27(水) 06:53
>1
社会的選択理論も知らないの?氏ね
>6
じゃあ、おまえ敷衍させてみろよ。
8 :
名無しさん@1周年:2001/01/14(日) 04:27
エルスターの合理的選択論などとの関連は?
9 :
名無しさん@1周年:2001/01/16(火) 11:12
特に感じられないが。
10 :
名無しさん@1周年:2001/01/21(日) 15:22
そんなことない
11 :
CC名無したん:2001/07/15(日) 03:36
社会的選択 social choice
社会を複数の個人により構成される集団として理解するとき、
社会には個人の願望や利害の衝突を調整する規則が必要になる。
この規則に基づく決定が社会的選択である。
市場機構を通じる所得分配の決定や,
投票による政治的決定などがその例である。
社会的選択を決める規則と集団構成員の願望との関係を
論理的に考察するのが社会的選択論のテーマである。
12 :
CC名無したん:2001/07/15(日) 03:38
一般可能性定理 general possibility theorem
社会を組成する諸個人の選好順序から、社会的選好順序を構成しうるか否かは、
厚生経済学の基礎にある重要な問題である。
アローは、民主主義的な社会的厚生関数は論理的に存在しえないという
一般可能性定理(または一般不可能性定理)を主張し、大きな反響を呼んだ。
13 :
CC名無したん:2001/07/15(日) 03:40
投票のパラドックス voting paradox
3人が3個の対象に対して投票を行い、甲はAよりもB、BよりもCを選び、
乙はBよりもC,CよりもAを選び、丙はCよりもA,AよりもBを選ぶとき、
多数決の原理はAよりもB、BよりもC、CよりもAを選ぶという逆説をもたらすことになる。
このような状態をいう。
アローの社会的厚生関数の非存在を内容とする一般可能性定理は、
この逆理に基礎をおいている。
14 :
公共選択論:2001/07/15(日) 04:31
>>1の意図は不明だが、
2は正しいけど、基本的にはそのご経済学と政治学で異なる発展。
みなさん経済学での流れはご存知のようだけど、
政治学で「公共選択論」ていうと、むしろ意思決定論よりだよ。
っていうか、「公共選択」という論文誌さえでてたのに、1は?
15 :
CC:2001/07/19(木) 01:54
いいんじゃないか。がむばれ。
あげ
17 :
名無し:2001/08/11(土) 11:40
最近の注目すべき日本の研究者は? 遠藤薫?
18 :
サードキャッチャー長嶋:2001/08/14(火) 18:55
アローって子供の頃、やくざだったってほんと?
age
参考書としては、鈴村興太郎編著『社会的選択理論の研究』日本経済研究
センター、1996年4月、佐伯胖『決め方の論理』(東大出版会?)などがあ
ります。
鈴村さん最近アマルティア・センの入門書お書きになられましたよね。実教出版でしたか。
ここではあんまり関係ないのかな。でも評判はいかがなもんでしょ。
鈴村興太郎はすごい
あげ
au
(^^)
ん?
お?
28 :
atarimaedanokurakka-:03/03/15 12:24
saikokyojinnfannnoteiri
(^^)
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
む
えー、大使館って盗品とか隠しても警察に捜査されないの?武富士の事件で
犯人の中川が盗品を企業恐喝の道具に使おうとしていたらしい。そこでガーナ
大使館に隠して警察の手が及ばないようにしたなんて何かの週刊誌に書いて
あったけ。そんな事よくしっているよなぁ!相当ワルじゃないと判らないよと
思っていたら、中川に入れ知恵したのがあのサリン事件のオウムと関係の深い、
「大塚万吉」だというじゃない。本名は「趙万吉」だったけ、アンダーグランドの
住人で恐喝のプロらしいよ。中川はそのプロを金で雇おうとするのだからすごいね。
金の為に金を使い、金の為に悪い事をする。お金には気をつけないとねぇー。
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
age
>>21 社会選択理論といってもその中にいろいろと小さい専門分野があって、
その中でもセンとか現在の鈴村さんの関心は権利論と言われる部分にあります。
そういうところに関心のある人はあの本はいいと思いますが、少し難しいかも。
なお、あれが社会選択理論のすべてというわけではありません。
>>37 センの関心や鈴村さんの関心が権利論と言われる部分にあるっていうのは
若干誤解を与える。
センも鈴村さんも社会選択理論の情報的な基礎が厚生主義に依拠し過ぎて
いるから(よってアローの不可能性定理なんていう否定的な結論が出てく
るので)それを乗り越えようとしている点が研究の動機となっている。
その研究プログラムの一部として権利論を研究しているだけ(各人の権利域
を保証するというのは最低限度要請される非厚生主義的情報という意味で)。
よって当然センも鈴村さんも他のことをやってる。例えば、センのケイパビ
リティ理論はセンの目指した非厚生主義の一つの終着点と見なせる。また、
鈴村さんはセンが厚生主義というものを超えたのは一つの前進だけれども、
それも結局は帰結主義に依存しているのに不満だから、社会的選択の情報的
基礎として厚生主義と帰結主義を超克していこうという点を研究している
。
簡単に帰結主義だけじゃ不満だっていうのを例示すると、3人の子供達が
ケーキを3等分して食べようとする時、父親が独裁的に均等に3つに分け
るのと、子供達が話し合って均等に3つに分けるのとでは、各々の子供ら
にとって受け取る結果(この場合ケーキの量)は同じだけど、手続きとし
て子供達はどちらを好むだろうかという問題(民主的な後者が望ましいと
思う場合もあるだろうし、どちらでもいいと思う場合もあるといった感じ
で)。
私自身がこれまで社会学をやっていて、以上の知識が役に立った経験はあり
ませんw センにしろ鈴村さんにしろ経済学者ですし。。。
(こういうのっていつ役に立つかわからないから知っておいて損はないかも知
れませんがw)
解説thx。でもわからん(笑
情報うんぬんという話は、厚生的に無差別な結果をもたらすルールを選ぶために
鈴村さんの言う非厚生的情報を用いることでさらに厳選することができるという発想なのではないのかな?
社会学版の交換理論の本を読むと、マルクス主義の下部構造決定論と
ほとんど違わないようにも読めてしまうのは気のせい?
age
42 :
名無しさん@社会人:04/09/08 23:03
社会学者はこの分野で何かしたいの?
それとも自分達と関係があると思って研究しているの?
それならそれで結構なことだが
とりあえず食い扶持を見つけること。
社会学者は数学や論理学のような厳密な議論をする能力がないので、
いつも漠然とした比喩として引用するだけに終わってしまう。
45 :
名無しさん@社会人:05/03/04 10:01:10
から揚げ
46 :
名無しさん@社会人:2005/11/26(土) 01:12:30
俺もアローを原文で読もうかな。
実際の書評はどうですか?
47 :
名無しさん@社会人:2005/12/02(金) 20:36:32
アローってスタンフォードだったらしいが、
スタンフォードってよほどのことがないかぎり
学部から院へは進学させない決まり(制度)
になってなかったっけ?
48 :
名無しさん@社会人:2006/07/07(金) 14:25:08
?
50 :
名無しさん@社会人:2007/01/17(水) 12:35:00
あげ
さげ
52 :
名無しさん@社会人:2007/01/19(金) 19:15:46
「日本の」社会学では理解できないよ。
分析哲学わかる社会学者って日本にいるのか?
数学ルサンチマン系社会学にとっては、イラつく分野だね。
53 :
名無しさん@社会人:2007/07/11(水) 08:00:49
あげ
社会的選択理論って分析哲学じゃないですよw
55 :
名無しさん@社会人:2007/07/12(木) 16:37:17
社会的選択理論=分析哲学って馬鹿丸出し
56 :
名無しさん@社会人:2007/09/08(土) 15:19:34
あげ
洗濯理論
58 :
名無しさん@社会人:2007/09/09(日) 11:06:51
この理論での論理記号の使い方おかしいと思う
59 :
名無しさん@社会人:2008/01/15(火) 14:26:00
あげ
60 :
名無しさん@社会人:2008/01/31(木) 02:37:04
>>58 論理学に詳しい?
それとも、知ってる論理記号の使い方と違うと言ってるだけ?
>>60 専門家ではないが、論理学での一般的用法と異なっているのは確か
62 :
名無しさん@社会人:2008/05/04(日) 18:14:58
経済学だろ
63 :
名無しさん@社会人:2008/07/10(木) 19:01:04
社会選択理論
アローの定理
で不可能なことはなにもない
家庭的洗濯理論
65 :
KY:2008/08/08(金) 22:29:28
社会的選択理論では解き明かせない社会現象て何ですか?
非合理的行動
68 :
名無しさん@社会人:2009/06/08(月) 19:06:02
でも北朝鮮という社会システム内で社会的選択理論を適用すれば
けっきょく個人は「将軍様マンセー」するのがいちばん得策だという
結果に行き着くだけなんじゃないか。
北朝鮮は単なる比喩でそれを社会全体に拡張しても同じこと。
社会的選択理論のパラダイムって結局それだけのもんなんだよなあ。
合理的経済主体ならば、おそらく、体制に順応したり体制に協力的に振る舞う
政治的戦略を実践したほうが有利だと考えるだろう。
みずからの生活を犠牲にし、家族を危険な目に合わせ、逃亡生活を送る覚悟で
あえて体制に逆らう政治ゲームをする選択は、合理的経済主体にはできない。
将軍様は別として、みんながみんな合理的経済主体として振る舞ったと想定するなら、
北朝鮮のような軍部独裁体制がなかなか崩壊しないのも説明がつくというものだろう。
70 :
名無しさん@社会人:2009/06/08(月) 19:11:14
>>66 > 非合理的行動
北朝鮮の反政府活動をする個人主体。
彼らの行動は、合理的経済主体の行動理論では完全に説明できない。
体制に終われ、家族を危険に曝し、収容所に閉じ込められる多大なリスクを
おかしてまでも、体制に逆らおうとする行動は、合理的経済人では理解できない
自己犠牲的な正義感がないとできないだろう。
北朝鮮だって制度選択が選択肢に入っていたらまた違う行動が合理的ともいえるだろう
72 :
名無しさん@社会人:
どんな選択肢が合理的かはそれが前提とする規範によって異なる