大澤真幸先生について

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296しがない社会学徒
<自己同一性確保の仕組み>
超越(論)的他者=第三者の審級=近接不可能で実現不可能な理想像。
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↓−複数の内在的他者達の内、特定の内在的他者を理想として規定する。
↓ 
内在的他者=自分と相対的な違いである(自分と同じ世界に属していると思える)他者。
      模倣可能性のある理想視=同一化対象となる。

超越的他者=第三者の審級=大きな物語=象徴界(ジャック=ラカンの概念)
=自分を○○であると規定する言語記号(シニファン)の集まり

否定神学とは、近接不可能(否定)な何者かが〜〜を可能にしている、という考え。もと
もと神学の考え。近接不可能なもの=神という捉え方。
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<人間の意識世界>
現実界=現実そのもの。把握不可能。言語を介さない世界。自分と全く異なる「只の他者」
象徴界=上の説明。
想像界=感覚器で認知可能な世界。内在的他者。

現実界の「只の他者」達→象徴界の作用→想像界の「同じ世界内の他者」達と規定される。

想像界で得られた情報は、現実界を隠す象徴界に意味付けられて我々は統一的な世界観
を得る。象徴界が機能しないと、様々な世界イメージ(理想とする内在的他者)が選択
され、多重人格的になる。
297しがない社会学徒:02/10/16 02:29
「理想の時代」(近代)
=象徴界、超越的他者が機能し、統一された世界イメージを指定する。
 ↓
「虚構の時代」(1960年代〜1990年代前半?)
 =象徴界の不全によって生じた自己同一性の困難・「只の他者」しかいない世界への直面を、
  虚構世界によって回避する。同じアニメ世界を共有する「オタク」仲間=同じ世界の仲間。
 ↓
「動物の時代」(1990年代半ば〜)
=虚構世界によっても象徴界の不全を補えない。ストーリ(虚構世界)からキャラ(〜立ち・
  〜萌え)へ。自分に世界イメージを規定した象徴界が、自分から何とでも読み込めるイメー
  ジの束(データベース:東/マルチエンディングストーリ:大澤)となる。

 疑問:「動物の時代」では、自己同一性の確保が困難というが、これはとんでもない事態では
    ないだろうか?大澤は具体的な問題指摘をしているのだろうか?私は、『プログラム
    駆動症候群』という本を思い出した。

 『プログラム〜』
 「心」=自分の行為全般を動機付けるもの→欠如→「プログラム」=個々のバラバラな行為
  の手順。現在、「心」のない「プログラム」人間が増えている。例えば突発的に「キレる」
  ガキ。「キレる」動機がない。突然暴力のプログラム(暴れる手順)が作動し、その後は
  反省(その行為の分析を改善し、次のよい行為へと結びつける事)しない。 
298しがない社会学徒:02/10/16 02:32
宮台真司総合統一スレッド・3
http://academy.2ch.net/test/read.cgi/sociology/1032180106/420
から来ました。