1 :
名無しさん:
「第三の道」について教えてください。
2 :
名無しさん:2000/03/23(木) 10:31
悪気はないんだろうけど、レスがつかないね。なにをどう知りたいのか
わからないと、誰もなにも言えないからね。
3 :
名無しさん:2000/03/23(木) 11:30
>1
何を聞きたいんすか? 評判? 批判? 本の売れ行き?
ていうか、俺も聞きたいっす。これって単なる折衷主義じゃないの?
ていうか、あのおっちゃんは大胆な折衷がうまいのは事実っすね。
4 :
>3:2000/03/23(木) 16:54
>おっちゃんは大胆な折衷がうまいのは事実っすね。
これは定評のあるところでしょうが、あらためて見て
抱腹絶倒。
5 :
1です:2000/03/24(金) 02:30
わたしが、知りたいことは、いろいろあります。たとえば、
1
ギデンズの社会学理論から「第三の道」がでてきたのか。
それとも、ギデンズが労働党とブレアを支持し、ブレアの思想に合わせる形で
ギデンズの『第三の道』が書かれたのか。
2
ギデンズは「第三の道」を「近代化された社会民主主義」といっているが、
社会民主主義の一種と判断していいのか。
それともリベラリズムの一種と見るべきか。
3
雑誌『論座』に金子勝がギデンズ『第三の道』の書評を書き、酷評していたが、
あれは正しい見方か。
とりあえず、これくらいかな。
ありゃ、結構マジに聞いてるんすね。俺は社会学専攻でもないしギデンズの文献も
ちゃんとやってわけじゃないっすけど、俺の読んだ限りでは80年代の彼の理論研究
(特にConstitution of Societyでひとまず体系化されたStructuration Theory)
と、最近の労働党の政治思想を支えているといわれているThird Wayの間には、か
なり断絶があるような気がするっす。
俺個人としては彼の理論研究は好きなんすけど、Third Wayに代表されるような政
治よりの発言は好きになれないっす。けどこの本で彼の名前が社会学の範疇だけで
なく広く一般にも知れ渡ったのは事実っすし、明確に政治的コミットメントを表明
しているところは評価していいのかな〜とも思ったりするっす。
金子氏の書評は読んでないんすけど、どちらかというと賛同するようなタイプ(アメ
リカ型自由資本主義社会批判)の彼がこの本を酷評していたとなると、その内容は興
味あるっす。誰か簡単に金子氏の言っている内容をアップしてくれないっすか。
7 :
名無しさん:2000/03/24(金) 10:26
>6
金子氏は、ギデンズが示唆する方向性そのものに反対しているわけでは
ないですよ。ただ、ギデンズの議論は新しくもないし詰めが甘い、と。
具体的な批判は次の3点。
(1)グローバリゼーションのマイナス面を過小評価している。これは、
イギリスがEU統合から外れた結果として、グローバリゼーションの
恩恵を比較的享受しえていることと関連するのかもしれないが。
(2)コミュニティへの権限委譲を通しての分権化が説かれているが、
それを可能にする制度的枠組(地方への税源付与等)がまったく考察
されていない。
(3)コミュニティそのものの多様性と歴史的変化が無視されている。
これは、排除性の高いコミュニティが存在する日本のケースでは特
に問題となるはずである。
・・・といったところでしょうか。ごもっともというしかないですね。
「新しくもないし詰めが甘い」というのは、この小冊子のみでなく、
彼の「構造化」理論そのものについても言えるのではないかと、
個人的には思っています。
『第三の道』を読んで面白かったことといえば、大前研一」の名前が
出てきたことぐらいですね。
>7
アップどうもっす。
金子氏の意見は確かにごもっともといえるっすが、この程度の一般的批判なら
誰でも言えるとも言えるっすね。
(1)のGlobalisationに関する研究は、今ギデンズがLSEを上げて取り組んでい
るテーマっす。彼が学長になってからどれだけGlobalの名のつくコースが増え
たことか(ちなみに俺LSEの学生っす)。Reflexive Modernityについてギデン
スと一緒に研究したUlrich Beckとまた組んで「グローバル研究」という分野
を確立しようとしているみたいっす。Beckの特別講演に出てみたけど、いまさ
らCosmopolitanismを声高々語っていたのが印象的でした。社会学徒じゃない
彼の言っていることが新しいのか古いのか、意味があるのか無いのか、詳しく
は分からんかったっす。
(2)の点については、ギデンズは政策立案者じゃなく社会学者なんで、そこまで
要求するのは酷かもしれないっすね。けど、一般的方向を示すくらいは社会学者
にも必要っすけど。
(3)のグローバル時代、そして情報化時代の中でコミュニティ問題は深遠なテーマっ
すね。Beckは比較的グローバル語るときには、その対極のローカルなものをしっか
り対置させて論理を立てているような気がしましたが(前述の講演で)、ギデンスの
公開講義に出てみたけど彼はコミュニティやローカリティのことを具体的には語っ
ていなかったっす。
俺は別にギデンズ擁護するつもりはないっすど、彼は確かに斬新で新しい理論ないし
視点をズバズバ出すというより、既存のものを鮮やかにGeneraliseするのがうまい
と思います。Structuration Theoryもその内容の斬新さより、理論構築のうまさを
俺は評価したいっす。
あ〜、もういっぱいいっぱい。社会学専攻じゃない者の限界っす。だれか専門の方
なんかご意見お願いします。リデスコさん、別んとこで叩かれてるみたいっすけど、
彼なんかがどう思うのか聞きたいっすね。別に俺リデスコファンじゃないっすけど。
↑
長々とマジレスしてすんません。typoだけ追加っす。
11行目
×→社会学徒じゃない彼の言っていることが新しいのか古いのか、
○→社会学徒じゃない俺は、彼の言っていることが新しいのか古いのか、
10 :
1です:2000/03/25(土) 01:38
Anthony Giddens
カタカナで書くとどうなるんですか。
「アンソニー・ギデンズ」でいいんでしょうか、
「アントニー・ギデンス」ではないんですね。
11 :
名無しさん:2000/03/25(土) 11:28
どれが正確な読みかは知らないが、どれでも通じればいいんじゃないだろうか。
多分正しくはギデン「ス」だと思うが、ドイツ人に言わせればギデン「ズ」
になる。しかし、読売新聞はギデン「ズ」と書いていたような気が。
12 :
七死酸:2000/03/25(土) 21:34
おととしの年末、月一水曜日の午後にディレクターズ・レクチャー
とかいうのしとったな。同時間に授業が入ってたから出られんかったが。
13 :
名無しさん:
ただの折衷家だろ