人気占い師の細木数子さん(69)が出演するTBS系バラエティー番組「ズバリ言うわよ!」
(火曜午後9時)が来年3月までに終了することが26日、分かった。8月のスペシャルでも
瞬間最高30・6%を記録するなど、開始から3年半を経ても安定した視聴率を誇る人気番組
だが、テレビ出演を減らしたい細木さんが同局に降板を申し入れた。
突然の番組終了も、細木さんは以前から周囲に「もうそろそろテレビ出演は減らしていきたい」
と明かしていたという。今月に入ってからTBSに降板の意思を伝えたもようで、同局も後番組
を含めて対策協議に入っている。同局広報担当者は「4月の番組改編は、まだ何も決まって
いません」と話す。しかし、ほかの関係者は「『ズバリ言うわよ!』は、2月か3月をもって終了
する方向で話が進んでいる」と明かした。
テレビ番組での歯に衣(きぬ)着せぬ発言で人気を得た印象の強い細木さんだが、本業の
六星占術による収入が大きく、テレビについては「出演料は微々たるもの」と発言するなど、
執着はない。降板は占いに専念するためともみられるが、現在の細木さんの代名詞とも
いえる同番組終了が周囲に与える影響は大きい。
細木さんは80年代前半に占い師として人気を得たが、90年代は自らの運勢によりテレビ
出演など表立った活動はしなかったとされる。再び脚光を浴びたのは、03年秋の「史上
最強の占いバトル細木数子VSウンナン! 芸能人の運命メッタ斬りスペシャル」だった。
この特番が高視聴率を獲得、翌年8月からレギュラー番組「ズバリ−」が開始。高視聴率を
記録し、正月特番も放送されるなど、同局の看板番組に成長。「第2次細木数子ブーム」を
巻き起こし、フジテレビでもレギュラー番組「幸せって何だっけ〜カズカズの宝話」
を持つようになった。
ドラマやゴールデンタイムの低視聴率に苦しむTBSが、現在も13〜15%台の安定した
視聴率を稼ぎ出す番組を終えるのは大きな痛手で、ドラマ、バラエティーとも
大改革が求められそうだ。
http://www.asahi.com/culture/nikkan/NIK200712270005.html