今こそマルクスは重要。

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672名無しさん@社会人
>>657
> どうもレーニンやソ連を全否定したい気持ちが強いようだけど
> あれは十分な前提条件の揃っていないロシアで社会主義革命を起こすなら、
> 誰がやろうと「そうする以外に成功の道はなかった」必然的形態だと思うな

ちょっと待った。そのレーニンでさえ、ロシア革命がブルジョワ革命でも社会主義革命でもなかった
としていたことも忘れちゃいけない。この点についてはトロツキーが指摘している。

さらにレーニンは1920年の時点で、今のソ連に社会主義的秩序を導入することは適わず、
我々の子、否、我々の孫の世代になってそれが達成されるようになることを望むとも言っていた。

レーニンのいう「社会主義」がマルクスのいう「共産主義の低次の段階」を指しているとすれば、
ソ連がその低次の段階に達するのは、少なくとも三代はかかるとレーニンが考えていたことになる。
願わくばという希望的観測の話だから、それも順調に行けばのこと。

いっぽう、レーニンよりもずっと著名で、ロシアマルクス主義論壇の大御所であったプレハーノフは、
メンシェヴィキに近い立場からボリシェヴィキを批判していた。
資本主義の萌芽期に達したばかりで、最高段階に達するのにまだまだ程遠いロシア国内において、
労働者や農民に対し資本主義打倒を煽動するなどナンセンスだ、というのがプレハーノフの主張。

プロレタリアート独裁は、雇用労働者が人口の大多数を占める社会ではじめて実現可能なものであって、
そうならないうちから政権を奪取したのは歴史の不運で、内戦を引き起こし、結局は歴史的後退を招くと。
その政体は共産主義の看板を掲げた専制国家体制になるだけだとプレハーノフは以前から警告していた。
673名無しさん@社会人:2009/07/26(日) 22:31:16
整理しよう。

一、
レーニンは、ロシア革命が社会主義革命であることを否定していた。
二、
レーニンは、1920年の時点で、ソ連に社会主義体制を導入するのはまだ時期早々で、
少なくとも孫の代までそれは無理であろうと考えていた。

ということを踏まえるなら、少なくともレーニンの頭の中では、ロシア革命は社会主義革命でなく、
誕生したソビエト連邦もまた社会主義国家ではなく、それ以前の段階にある国家とされていた。