さて、ここからが愚痴。実はその新しい本、タイトルを「情報社会の思想」とするつもりで、
編集者にもそう伝え、昨年秋から講演や授業はそのタイトルで行ってきました
(現時点でこのタイトルでググると僕関係のページが出ます)。
ところが、今月末、きわめて身近なところからそれとそっくりなタイトルの本が出ることが判りました。
えー、さすがにそりゃねえだろう、と思いましたが、単に偶然かもしれないし、いずれにせよ仕方がない。
ただ、あとで「情報社会の思想」を出版して、向こうのタイトルをパクったと思われるのも癪なので、
ここに記しておきます。
以前はこういうときも、「まあ、批評家なんてアイデアをパクられてなんぼだから、
鷹揚に構えるか」と思っていたのですが、最近、やっぱり主張するべきことは主張しておこう、
そうじゃないと損するだけだ、と思うようになりました。確かに評論のタイトルの自由度はきわめて狭いし、
同じ時代に生きていれば同じ事象に目を向けるのはわかるのだけど……、でもねえ。
これは僕の基準ではやらない行為かなあ。
あ、書いていたら思い出したので、ついでに。こちらはオタク系、というかSF/ラノベ業界の話ですが、
どうやら元波状言論のスタッフで、「東浩紀はケチで、一年間バイトしたけれど飯を一回も奢ってくれなかった」
と言って同情を買っているひとがいるようです。けれど、言うまでもなくこれは単なる嘘で(あまりにくだらない嘘だけど)、
たぶんほかの彼の発言も似たようなものです。
上記の件といい、この件といい、最近は小さなストレスが溜まりがちです。
まあ、仕事をしているかぎり、どんな仕事でもトラブルはつきものですが……。
文筆業って、疲れる職業ですねえ。
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名無しさん@社会人:2007/05/29(火) 01:03:58