稲葉振一郎・立岩真也

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96名無しさん@社会人
>>87
>・教育バウチャー制度を導入

アメリカでは「選択の自由」は現実には格差拡大しかもたらしていないと聞く。
実地の失敗例があるのに、なぜか「ゆとり教育は子どもをバカにする」論者も、
「脱学校マンセー」論者も、こうした「選択の自由」では共闘している側面がある。

前者(京大のN教授など)には教育産業が接近しているし、後者はNPO等に希望を見出すようだ。
人脈的には、この二派は自民の文教系議員S氏を接点に繋がるんですけどね。
元塾経営者であり商売人のS氏がまさしく「民間で出来ることは民間で」と言いながら、
学力低下派と、左派系の脱学校派(教育制度解体・複線化派?)の双方を統合しつつ、
教育の民営化・NPO化に奔走する様は見ていて本当にグロテスクな光景である。

99〜00年から盛り上がった「学力低下」論とは、根底は実は教育制度の在り方論(「学校のスリム化・自由化(官から民へ)」か?
公教育の増強か?)だったのだが、なぜかマスコミが「学力」偏重に盛り上げたため、
学力低下論者の一部(N教授やW田秀樹など)も近視眼的に「民営化」に飛びつく、という倒錯した事態に陥っているのが現状だ。
もっとも「教育に国はもっとカネを注ぎ込め」とカッコいいことを言っている百マス校長さん本人が、
尾道ではまさしく「選択の自由」(学校選択制)によって生まれたモデル
校で学力教の王様になっていたりする・・・本当に不毛な論争だった。