「自己責任」論について

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818名無しさん@社会人
「九州・直方市の彼の両親が同市を通じて社会に向けて発したメッセージは、極めて思慮に富むもので、だから
強く人の胸を打ったのである。 若者を支えた多くの人びとに心労をかけたことをわびて感謝の気持ちをのべ、
さらにイラクに一日も早く平和が訪れることを祈っていた。この春の日本人人質事件の家族の反応とは、天と
地ほどの差がある。若者に両親に似た分別と常識があれば、悲劇は起こらなかったろうにと惜しまれてならな
いのである。」

http://www.sankei.co.jp/new...

これは11月2日の産経抄からです。これを読んだときかなり脱力してしまいました。なんだかこわい気にもなり
ました。優等生的なことしか言えないような雰囲気を作り出した張本人のような人たちが、模範的なコメントを
褒め称えているこの状況。

「息子が殺されたのはブッシュとラムズフェルドのせいだ!」

「アルカイダも悪いかもしれないが、アルカイダと同じくらい(as bad as)ブッシュとラムズフェルドは悪い!」

これはイラクで拘束され首を切られて殺されたニコラス・バーグさんのお父さんの発言です。BSでABCあたり
を見ていたときに流れていました。このあと、彼は「War is not the answer」という看板を自宅の前に立ててい
ました。

「息子は何も悪いことはしていない。黒人差別の犠牲者だ」

これは沖縄での少女暴行事件の容疑者(当時)の一人の家族がテレビや新聞で出していたコメントです。家族
・親類10人くらいが一緒に出ていたような気がします。みんなでどんなに彼がすばらしい人間か、そして彼の
無実を訴えていました。アメリカで偶然見ました。

ポイントは、この人たちの発言が妥当かどうかではありません。言いたいことを言えるか言えないかです。