岡山の二度泣き
http://www.city.okayama.okayama.jp/kikaku/soukei/soushin/tyukantoushin/tyukantoushin/tyukantousin.htm 札幌の二度泣き」ということばがある。
札幌に転勤を命じられた時は、都から遠い北辺の地に流されるかのような寂寥感や悲
壮感で泣き、数年を札幌で過ごし、他都市への転勤を命じられた時には、よそ者をも
受け入れる温かい人情に包まれ、快適な生活を送ることのできた札幌のまちへの離れ
難い思いで泣く。その懐の広さ、鷹揚さ、温かさが都市のイメージを高め、北の都「
札幌」の地位を不動のものとし、ほんの百数十年前には深い原生林であった地を、今
や本邦有数の大都市へと発展させた。
一方、札幌ほど人口に膾炙するものではないが、密かに「岡山の二度泣き」なること
ばが、巷間囁かれているとの説もある。岡山に転勤を命じられた時は、イメージが希
薄で全国的な認知度が低く、どのようなまちか見当がつかない不安感と未知の地への
期待感を織り交ぜながらやって来るが、いざ住んでみるとビジネス上のクレームの多
さ、公共交通機関利用時のマナーの悪さ、よそ者に対する冷淡さなどの保守的、利己
的、排他的な風土に泣き、他都市へ転勤を命じられた時には、よそ者には住みにくい
岡山のまちから離れられる嬉しさで泣く、というのである。これが事実かどうかは検
証が必要であるが、万が一事実だとすれば、岡山市のイメージが希薄どころか、悪い
方向に定着させられてしまうおそれすらある。