カレル・ヴァン・ウォルフレン総合スレッド

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また、「なにかやっかいな事件が起こり、日本の根本的問題について「国民的議論」が巻き起こったとき、そこから生まれた議論は、新聞によって、官僚を困らせないような形に濾過(ろか)される。
「イジメ」問題も、そうした多くの事例の一つだった。新聞「世論」のおかげで文部省は窮地を脱し、子育てのまずさをそれとなく非難されたのは、もっぱら親たちであった」ということになるようです
ウォルフレン氏はさらに次のような指摘をされています。「『日本経済新聞』は「バブル経済」を演出した高級官僚専属の広報誌の役割を担うことになった。
日本の経済評論家や大学の経済学者は、ほとんど日経というアンプに接続されたスピーカーといえるだろう(引用者注:演奏者はお役人ということになります)。
彼らの大半の者はおそらくそれ以上のことは知らないと思う。
なかには、偽りのリアリティ(引用者注:引用者が「うそ」と言い換えたことば)についてよく知っているものもいるが、もし彼らが私がこの本で公(おおやけ)にしている種類の分析を堂々と発表すれば、まっとうな機関で仕事を続けられなくなるだろう」