<訃報>イバン・イリイチさん76歳=米国の社会思想家、評論家
ドイツのDPA通信によると、米国の社会思想家で評論家としても知ら
れるイバン・イリイチ氏が3日、ドイツ北部のブレーメンで死去した。
76歳。死因は明らかになっていない。近代社会を鋭く批判する視点で
知られ、現代米国を代表する思想家の一人だった。
オーストリアのウィーン生まれ。ザルツブルク大などで歴史学、
神学を学んだ。その後、ドイツやアメリカの大学で中世史を講義する
一方、専門領域にとらわれない鋭い文明批評を続けた。
「コンビビアリティー」(共生、相互親和性)をキーワードに、
教育、技術、思想、生命など、多岐にわたる対象を取り上げ「脱学校
の社会」「脱病院化社会」「ジェンダー」などの著書を通じ、産業化
社会の抱える問題点を提起した。80年代初めには沖縄や水俣など
を訪問した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20021204-00001032-mai-peo
神学を勉強してたのか・・・
奥が深い。
欧米の思想家は。
それにくらべて。。。
神学とまではいかないでも、宗教的な問題について全く無関心なの
は、二流以下かな? ・・・と、調子を合わせて見る。(w
ウィーンで生まれてドイツで勉強しても
やっぱりアメリカ行っちゃうんだね。
グローバル化に反対するあほは考えろってかんじ。
友人は単位不足で脱学校させられました
脱病院化社会読んで以来、歯医者以外10年以上病院に怖くて行ってません。
幸い今まで健康にすごしてます。誤診、医療過誤、医療化社会批判の走りだよね。
挙げ句に脱人生してしまったわけやね・・・、逝ってよし。
ろーるずと、イリイチといえながとあと考古学者とかー
ろーるずも脱この世?
えーと、騎馬民族説の江上波夫ね
みんな死んじゃうよぉヽ(`Д´)ノウワワアアアアン
土人諸君、死について真剣に学びたまえ!
>>9 J・ロールズ氏死去 米哲学者
ジョン・ロールズ氏(米哲学者)24日、米マサチューセッツ州レキシントンの自宅で心臓発作のため死去、81歳。
個人には社会の全体的利益によっても侵すことのできない一定の権利があるとする理論を1971年の著書「正義の理論」で展開、20世紀後半の最も重要な政治哲学者といわれる。
ボルティモア生まれ。プリンストン大出身。マサチューセッツ工科大教授などを経て、62年からハーバード大教授。(ニューヨーク共同)
http://www.sankei.co.jp/news/021126/1126bun049.htm
イリイチはアメリカ国籍とは思えんが
最後はドイツのベルリン工大だろ
なくなったのもブレーメン
共同の記事は?
ロールズになぜサルに人権がないのか聞いてみたい。
その前に、電気仕掛けの猫に自我はあるのか?
おそらくそれ自体ではない。
我々が合意して=社会契約して
1.猫に自我があるとする
2.すると自我があることになる
3.猫の自我が成立する
4.それ自体で自我があるように見える
5.自律性をもつようになる
以上
日本にはイリイチ死去の情報が少ない。そこで、一肌脱いで「ル・モンド」の記事を要約することにする。
イヴァン・イリイチ、反逆の思想家の死
■オーストリア人の知識人、イリイチがドイツ、ブレーメンで12月2日に死去した。76歳だった。
■1926年にウィーンに生まれたイリイチはユダヤ人の母を持ち、第二次大戦中にナチスによって国外追放になり、イタリアで神学を学んだ。のち、アメリカに渡り、宣教師として主にプエルトリコなどヒスパニック系の人々に神学などを教えた。
■しかし、司教と対立して宣教師をやめたイリイチは以後、現代産業社会批判の著作を発表し、注目を集めた。
■1971年『脱学校の社会』では、免状を持たない者を学校から除外したり、「知」を独占し、その他の知識・情報を拒絶する「排除のシステム」としての学校を批判。
■1973年『エネルギーと公正』では、エネルギー危機をわれわれの消費のせいだと指摘する。過剰に発展していく現代では、「スピード化」によって得られた時間を「更なるスピード化」の達成のために働くことで失う。現代人のバカげた生態。
■同年に『コンビビアリティ』を上梓。
■その他、70年代後半には『亡霊としての仕事』では仕事の幻想を、『脱病院化社会』では医療制度を、『H2O』では環境の概念について取り扱った。
■イリイチの名は80年代以降忘れ去られていった。しかし、「あくなき開発」を続ける現代に対するイリイチの批判精神は多くの人々(たとえば、農民連合のジョゼ・ボベなど)に受け継がれている。
■イリイチは死ぬまで一貫して現代に反逆し続けた。『脱病院化社会』を唱えたイリイチは10余年に渡って脳腫瘍に苦しんだが、一般的な医療による治療を拒んだのだった。
■そして、右の頬には大きな隆起ができていた。にもかかわらずイリイチは鋭い視線と発言のテンポの速さで対話する者を驚かせたという。
かなり雑だが、以上が「ル・モンド」記事の要約だ。「ル・モンド」には他に「コンビビアリティ」を説明する記事(いくつかの断片)が掲載されていたが、今日は筆者の肩こりがひどくなってきたので日を改めて要約したいと思う。(しないかもしれない)
イリイチは一時期フランスで大人気でしたからね…
「脱ナントカ」ってのは、コヤツの決まり文句だったんだな。知らなかった。
田川健三が評論集で吉本翁との関係でケナし倒してたが(藁
かつて山本哲士が神のように持ち上げてたな。
「こいつに持ち上げられるんだから、ろくな奴じゃあるまい」と
思ったものだ。
こんぴーた関係の人間には信者も多いんじゃないのかな。
24 :
ヴィリリヲヲタ:02/12/07 04:19
びりりお先生と相性よさげでね?
かれわ911以降何を思ったろう。
最近のコラムとかないのかなー。
<
< 脱学校脱学校脱学校脱学校脱学校脱学校!!!!!!!
<
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26 :
え・さく/ななし:02/12/07 07:10
イチイ さやかスレだから
イリイチか…
侮りがたしだな。
侮りがたくねえだろ
ようするに脱公チック主義なわけだろ? 一種の無秩序状態を
招いたとか?
29 :
ナントカさん:02/12/09 22:55
イリイチ死去。普通に残念です。
大学3年のときに何冊か著作を読んだくらいですけど。
30 :
◆po73KQOmZk :02/12/11 21:42
追悼。
今日の読売の夕刊にも記事があるよ。
読売に「インターネット掲示板の創始者に多大な影響を与えた」、とあるな(w
>31
村井も似たようなこと書いてるね。
WWW以前の世界がどうだったか知らんが。
>>31-32 インターネットという考え方そのものに影響を与えた人なわけやね。
オープン化という流れにも影響を与えていると。
昔はコンピュータといえば、でっかいコンピュータしかなくて、
一般の人が使えるのはコンピュータにぶら下がる端末だけだったし、
みんなが使えるわけでもなかった。
しかも、普通は会社とか団体内でしか使えなかった。
でも、今や、一般の人が小さなコンピュータ(パソコン)を持つことができ、
インターネット(ネットのネット)を通じて、相互にいろいろな情報をやりとり
できるようになっている。
会社や団体という枠を越えて情報をやりとりすることもできる。
まあ、今の状態がイリイチの望んだ状態とは到底思えんが(苦笑)
しかも、皮肉にもネットの普及で競争が激化したような気もするし。
ネットが普及して、脱・世の中するヤツが増えたよな・・・
(^^)
「加速化」なんてのもあるね。
^ ^;
(^^)
新訳まだ?
(^^)
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
しんだの??
46 :
イリイチの義理の孫:03/07/14 05:33
イリイチさんは自分にとって天皇陛下でした。出会ったのは10代半ば。2歳
のころからのお受験に巻き込まれ、疲れ果てて登校拒否していたときのこと。
地方都市の大きい本屋で偶然の遭遇。
いました。自分の味方が。反管理教育運動が登校拒否をダシに使うのに違和感
もっていた。フリースクールやスペースも面白いけど、設立者たちの独りよがり
のボス支配にうんざりしていた。そのとき、魅力的で納得できる情報の束が
見つかったのです!
それから15年たった今も、イリイチさまは偉大で高貴なお方です。
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
イリイチはスケールの大きな文明批評家にして;とても魅力的な思想家だった。
本当に惜しい人を亡くした。「万歳のあと」とはこのことをいうのだろう。
彼の言説は今日も新しい。「脱病院化社会」に描かれた大学病院が
不必要な診断をくだし危険な検査を頻繁に行うさまは、今日も大差ない。
そのことは日本では「ブラックジャックによろしく」という漫画・ドラマや「医龍」
という漫画などの流行によって、ようやく一般庶民の日常常識になろうとしている。
イリイチのこのうえなく鋭い批判とおおらかな包容力と明るい楽観主義に
どれほど多くの近代化犠牲者が勇気と希望を与えられただろう。
神の使わした希望の使徒、それがイリイチだったのではないだろうか。
小浜逸郎が『頭はよくならない』という本の中でイリイチのことを「三流の思想家」
と書いていたのが気になる。
「脱学校の社会」「脱病院化社会」という邦訳タイトルが
日本の知的レヴェルを表しているね。「脱・・」と訳すあたりが。
>>20 >「脱ナントカ」ってのは、コヤツの決まり文句だったんだな。知らなかった。
こういうレベルだからね。
イリイチはフーコーと親交があったらしいね。思想的にも。
>>20>>51 「脱病院化社会」は、訳者のオリジナル。サブタイトルの「医療の限界」の方が、原題に近い。
イリイチは俺の原点だ。
55 :
イリイチさん、ありがとう:03/10/19 23:06
わたしがこの社会・文明について考えはじめたのもイリイチがきっかけ
でした。イリイチさん、本当にありがとう。
56 :
ピアノ/ウ−ド:03/10/19 23:41
57 :
ピアノ/ウ−ド:03/10/19 23:42
●●●マスコミの 「盗聴/盗撮」 は許されるの?その7A●●●
http://natto.2ch.net/mass/kako/1004/10049/1004950940.html 615 名前: 文責:名無しさん 投稿日: 01/12/29 21:36 ID:UPTFCLuM
自作自演組織その1
マスコミには番組を作るためのネタが尽きた場合に、
金をもらって「自作自演を請け負って」ニュースや番組のネタを提供をする
サクラの様な(公安警察のサクラとは違う)組織があるのではないでしょうか?
自作自演がばれない様にするためにマスコミ関係者とは直接には関係ない
「自作自演を請け負う組織」が存在するのではないかと思われます。
ここに書かれている盗聴に伴う集団ストーカー的な嫌がらせなどは
マスコミとつるんだ、さくら部隊が請け負っているのではないでしょうか?。
「自作自演請け負い組織」はネタを自作自演する意外にも、
マスコミ業界批判者を叩いたり、同じ業界人の犯罪行為の口封じのため
に動員されることもあるのではないでしょうか?
某テレビ局の記者が珊瑚に傷をつけてそれを番組のネタにした自作自演が
行われましたが、実はこういった行為は氷山の一角で
「組織的」日常的に行われているのではないかと疑ってしまいます。
マスコミ業界の腐敗はわれわれの想像をはるかに超えていると思います。
多分、自作自演組織の存在を知っているのはマスコミ業界の一部の人間だけでしょう。
大半のマスコミ人は知らないのではないのでしょうか?
59 :
ピアノ・ウ−ド:03/10/20 00:41
連続カキコした。ミスだった。スマソ。
<血液型O型のいかがわしい特徴> ( なんでも気を許していると調子に乗ってつけこんでくるぞ! )
■その道の達人をコケにして安心しようとする。多数派のときだけやたら強気。才能ある人間を歪んだ目でしか見れない。
■場所が変わると手のひらを返すように態度が豹変 ( あの連中の中じゃヘコヘコさせられてきたが、うちに来たら見ていろ! 礼儀を教えてやる。 )
■読みが浅い。粘着に睨まれる事を言っておいて関係ない人に振り向けバックレようとする姑息さ ( どうせ>>1さんはヒッキーでしょ? / 関西人だってジサクジエンしてるぜ )
■早とちりが多く、誤爆と気付いても釈明できない。イイ人を装って忘れる ( そういう土地柄だったのさ ) 他人の勘違いは許せない。
■話題と関係ない個人攻撃で場の空気を険悪にする。なぜか次第に自分から耐え切れなくなりあきれて話題をコロコロ変える。
■いつの間に恩を貸してるように振舞うが、自分のためであると見抜かれる。恥ずかしさをごまかすために大袈裟にキレるが相手がキレると今度はビビる。
■顔が見えない相手と喋っているのに毒舌かつ強気。面と向かった相手には他人が言ったことに ( 俺が言ったんじゃないけど、Kさんがあなたをアホかとバカかと… ヒヒ) ネット弁慶。
■無理な人の真似をしケチをつけ、批判される所には現れない。観察される側になると極度に焦る( 直接対決が苦手。言い返されにくい状況を計算する )
■自分が企んでいるのに相手を悪人に仕立て上げて餌食にする。わざと攻撃を誘って自分の憎悪に酔いしれる。人の裏切りを許せないわりに自分の裏切りは覚えていない鈍感さ。
■世間に通用しないような事ばかりしつこく繰り返して自分に課した目標から逃げる。あげくのはてに相手にわからない方法でキレる。
■半端な体験から集団的にばかり相手を気にする ( 君のような人はウチでは… / ○さんによく似てるから駄目だろうね / 背が高い奴はどいつも… )
●●●マスコミの 「盗聴/盗撮」 は許されるの?その9●●●
http://natto.2ch.net/mass/kako/1016/10165/1016527634.html 384 名前: 339 ◆jXLqadko 投稿日: 02/04/02 20:45 ID:dMwWsGe2
>>383 でもね、テレビやラジオなんて露骨だよ。すぐそこにいて見てる感じでしゃべられるし、
裏になにかあるなんてレベルじゃないよ、ホントに。ロコツ。だから、誰がどんな態度で
いるかをちゃんと控えて(チェックして)おこうと思っています。このアナウンサー、この
評論家、この司会者は何考えてるか、言葉のニュアンスからもどういうところで弱いか、
つまり嘘をつけないかがちょっとづつわかる。こちらも腰をすえてかかるしかありません。
897 名前: SF7 投稿日: 02/04/22 03:45 ID:dRa29X9q
朝日支局襲撃事件時効を前にして、4月20日、朝日の記者が大阪本社で会見し「
時効になっても犯人を追い求めていきたい」と怒りや悔しさを表明したそうだ。
それじゃ、糞制作会社にかっこうのネタを教えてあげよう。この記者達の会話を盗
聴して、彼らのトラウマ体験を逆さに脚色したドラマを作ったらどうかね? 記者
達が抗議して来たら、「まぁ、そんなに怒るなよ」と慰めるためのお説教番組を放
送すれば、解決するんだろ? 同業者同士の共食いは邪魔しないから、是非、放送
してくれ。酒の肴に、笑いながら、見るよ。
以前の俺なら記者に同情したかも知れないが、盗聴被害者である今、なんにも感じ
ないね。畳の上では死ねないと覚悟して仕事をやっている人は、新聞記者以外にも
たくさんいる。朝日の事件だけを特に悲惨だとは、俺は、まったく思いません。
>>54 その日本語訳もあってか、日本ではイリイチ思想を「脱〜」の次元で
理解するという傾向が定着しちゃったみたいだね。
エンデについでイリイチも亡くなったか。
自分は松本零士アニメ(特に「銀河鉄道999」)を見て育った世代ということもあってか、
産業化社会に対するエンデやイリイチの批評的な思想には啓発された面が多かった。
イリイチが問題にした学校や医療や交通などは「銀河超特急」を想起させるものだし、
そのパスポートは学歴資格を想起させた。それらの究極目標は不老不死の「機械の体」。
産業(工業)文明が先進国で繁栄する一方で、その豊かさからこぼれ落ちるそれ以上の貧困層。
その貧困層の少年が「鉄郎」という主人公。
「機械の体」は産業的な豊かさの象徴だし、「鉄郎」もまた「メーテル」という宣教師(現代なら
医師や教師に相当する、フーコーの言う牧人的権力の体現者)に導かれてその豊かさを求めたが・・・
>>63 機械帝国は、現在ではさながらU.S.A.帝国とでも言ったところかもしれないですね。
>>64 そうでつね。マトリックスなんてそれがズバリテ−マだった。
最近、藤原書店の「環」という雑誌に、イリイチのスピ−ドに関する話が
出ていました。立ち読みしたのですが、たいへん面白かった。
「ゆっくりにこそ価値がある」という最近流行のスロ−フ−ド運動をも
イリイチは相対化しているんですよ。それは、速度という概念にがんじがらめに
なっているのだ、と。豊かな時間はs/tという近代的な計量によって定義される
ものではない、と。
いつもどおりに盲点をつかれ、視野が明確になってゆく心地よさを味わいました。
もうこれ以上イリイチの指摘に触れることもなくなるのですね。寂しいことです。
66 :
だつ かんじ ◆2LEFd5iAoc :03/11/17 22:48
だつ-かんじ しませんか?
いつまでも、かんじ(ちゅうごく-もじ)を つかっていないで、
だつ-かんじ しましょうよ!
>>66 韓国社会は自然に脱漢字したみたいだけど、日本のカナ文字は漢字から
作られたものだし。
電子ネットワークコミュニケーションもまだ多くを文字に依存しているけど、
そのうち脱活字化できるかもしれん。
イリイチの思想の主眼はむしろ脱ではなくて、相反する価値の社会生態学的な
「共棲」なんだけどね。
ちなみに、もはや古典になったけど、
『成長の限界』(ダイヤモンド社)などが一つの前提知識になるだろうね。
そういえば死んだよなあ。なんか一つ電波的著作があるって聞いたけど
なにかしってますか
彼の仕事は、これからも受け継がれるべきだと思う。
でも、それだけの仕事をしている人が、今現在いるのかというと、
ちょっとお寒い情勢だよね…
がんがれ!
自作自演
イリイチの『脱学校化社会』を読んで、教員ではなく、教育委員会に行こうと思いました。
一人じゃ学校を失せとか、制度に依存するなとか言えないのだろうけど……
すみませんでした。イリイチが死んだのを1年以上知りませんでした。
残念です。
76 :
お手をするネコ:03/12/30 01:04
心配ないよ。イリイチさんは寛容な人。そのくらいのことは、
笑って許してくれるさ! くよくよしないでね。
>>74 イリイチの著書をもっと深く読んで考えてからにしたほうがよいと思う。
78 :
74よ、考え直したまえ:03/12/30 12:11
>>77 禿同。
俺は、イリイチの本を読んで、研究者かプロ市民になろうと思ったw
教育委員会に行っても、イリイチから学んだことを生かす機会は殆ど皆無。
>>74 教育委員会よりもオルタナティブスクールとかの教員になったほうがいいのでは?
しかし海外ではむしろ、オープンソースとか、そういう方面でイリイチの思想が
積極的な影響を与え、一つの役割を果たしているようだが。
80 :
お手をするネコ:04/01/01 10:58
実は自分はオツタナテイブ学校のスタッフ(役割は教員)をしていました。
ただ、政府から予算がつかず、「おちこぼれの学校」「登校拒否や不良の
収容矯正施設」との世間の偏見もあり、何かと苦労しました。
ずっと無償のボランテイアで、交通費も弁当代も出ない。なので深夜・早朝の
アルバイトに疲れ果て、過労で入院。
それをきっかけにやめました。
公共性の強い事業である以上、政府の援助は絶対必要だと思います。
またそうしてこそ愛国心も育つというものでしょう。
愛国心か・・・。
イリイチとは無縁の言葉だな。
>>80 アメリカなどでは公立のオルタナティブスクールなども存在するようなので、
そういう意味では日本は閉鎖的な学校教育制度だからね。そのまえに教育改革が
必要なんだろうね。
ま、イリイチ自身は、オルタナティブスクールなどにも、学校化の拡大に過ぎない
というかぎりで、どちらかというと否定的見解をもっている面もあったわけだけどね。
イリイチの論点は、マルクスと同様に現代産業社会を商品(=サービス)化社会
というふうに捉えていて、そのなかで教育も制度が提供するサービス商品になって
いて、教育を受けることがサービス商品を消費する影の労働になり、しかも商品の
消費がシャドウワークとなって管理制度的な強制力をもっている点を批判的に分析
することにあるんですよね。つまり商品を通じて価値が強制されている。
そして、教育の商品化が第一に独占的性格をもっていること、第二に義務的・強制的
性格をもっていること、第三に階層序列的構造をもっていることなどが指摘されている。
イリイチはこれに対して、ユーザーに開かれた、ユーザーが自らの必要を決定できる
ような社会システムとして、ウェブという概念に依拠した学習社会システムを提案している。
イリイチのいうウェブは、ネットワークというよりは、ドゥルーズのいう
リゾームの概念にかなりちかいですね。
85 :
お手をするネコ:04/01/04 00:26
>>84 そうだにゃあ。
何でも「新しくなければならない」という自縄自縛を他国にも押しつけるネオコンが
のさぼる今日この頃。イリイチを読み直すことは、ネオリベ/ネオコンからの自由に
つながる。
そういう面でもイリイチは先駆的な思想家だったと言えます。
イリイチのいうウエッブは、そもそも反ファシズム・反独裁色の強いものだからね。
>>83.
にゃかにゃか勉強になりますにゃんが、
この板の「ラベリング理論」にも感じたことですが、
「シャドウ・ワーク」が‘商品化’することにたいする
イリイチの価値判断についても、どうぞ、教えてくださいにゃっと。
商品化することはいいことなんでせうか?
いや、ちょと、思いついたもんで、寄りました。
「いい」「悪い」という二分法で話すと、天国にいるイリイチ先生からお叱りを受けそうですが、
敢えて言うなら、「シャドウ・ワークの商品化」に対する批判的見地から、あの本を執筆されたのだと、
私は解釈し、また読みました。
>>88。
ども、ありがとにゃん。
イリイチ氏が二分法を排したのは、男=文化=善、女=野蛮=悪という
二分法がヨーロッパ社会にはあるからで、そういう二分法間違ってるよ、ほんとうは
男と女は…というような主張をなさったからで、「善悪の判断」は停止した
わけではなく、強く保持されていると思うにゃ。
「主婦にも労働賃金を」という主張を、まあ、テレビのワイドショーレベルの
雑誌、新聞、もちろんそのテレビのワイドショーでも散見したものですから、
ちょと、気になりました。また寄らせてにゃ〜。
>>85お手ネコしゃんもがんばれにゃあ。
連帯のコテネコあげ。
あ、笑い猫、遊び猫、間違えた眠り猫は私ですが、
お手ねこさんは私ではありません。猫嫌いのかたがた、
誤爆しませんよう。ほいから、「ネオリベ」という省略は
あまりせんほうがいいど。ネオリベに限らず省略すると
なにをいっているか分からなくなる。「ネオ・コン」については、
「新しい馬鹿(フランス語)」という意味で、アメリカの新保守をからかった
言い方で、事実でもあるので、どんどん力をこめて使いませう。
ネオ・コン!!!と書くとコピペ魔みたいだから、いう時に、
こころもち、コン、を強く。でもさりげなくやりなさいよ。
喚きちらすとこっちが馬鹿みたいだから、にゃ。
91 :
お手をするネコ:04/01/26 01:46
遊びネコさん、応援にゃりがとう。
そうですね。何でも短縮すると、オ−ウェルが1984で描いたように
ファシズムに見えるにゃ。
そういやconって、フランス語でばか、まぬけ等の意味もあるんだにゃ。
これからはその意味も意識して使うようにしたいにゃあ。
いい指摘だったと思うにゃん。
こいつらは何なんだ・・・
あは、にゃ。
>>92。うらは馬鹿にゃんが、
>>92さんはなにかにゃ?
けふは、ちょと用事で来ましたにゃ。
置いときますので、読んでくんろ。
「ながい旅の息子」
息子の旅は長い
あんまり長い旅に私
すっかり心がもえる
白い煙もなかなか吐ききれない
みんな涙で流してしまった
笑って「母ちゃん元気だなあ」と
息子の声が……その時が
その時が
その日が
現実となる日が
きっとあろうな……
『エプロンのうた 香山末子 詩集』 榎本初子編、皓星社刊、226-227頁
ハァ? 何を関係ないことを書いているんだ?
荒らしか。
キチガイ猫。
97 :
お手をするネコ:04/01/26 21:38
>74 :四年生 :03/12/14 18:24
>イリイチの『脱学校化社会』を読んで、教員ではなく、教育委員会に行こう
>と思いました。
責任感と高い志を感じます。それはご立派ですにゃ。
ただし、イリイチ思想への着目点やその解釈はおくとして、教育委員会
もけっこう大変だと思うんだにゃあ。
とある管理教育県の反管理教育をしているNGOで聞いた話ですが。
教育委員会は(児童教育相談所や適応指導教室と並んで)校長や教頭らの
天下り先なんです。それも当然、学閥や地域閥がらみですにゃ。
当然、後輩ともツ−カ−の中でしてにゃ。粘着馴れ合いの世界ではちょっとでも
波風が立つとみながドミノ倒しになるリスクもあったり、狭い閉鎖世界なので、
ちょっとしたストレス強化がニワトリのつつきあいに発展する可能性高し。
そのため今の安定したシステムをわずかでもいじることには、激しい抵抗が
予想され。
教育委員会になったとして、どのような脱学校の方向の改革ができそうか、
お手ネコにはわかんにゃい。
けど、にゃんばってにゃ。
ちなみにうちは、関西にオルタナティブ大学を作るプランを持っているんだニャ。
今日本にはシュ−レ大しかないからね。せめてあと1校くらいはあったほうがいい
と思うんだにゃ。
>>96。
キチガイに昇格しましたか。
漏れは馬鹿だと思っていたにゃんが。
掲示板における‘「コンビビアリティー」(共生、相互親和性)’は
考えなくていいのかにゃ?
馬鹿でキチガイだな。
100 :
お手をするネコ:04/01/27 22:41
自分は精神科医じゃなくネコだから正確な診断はできないニャ。
ただ、素人判断では遊びネコさんはフツ−のネコだと思うんだにゃあ。
だって、ちゃんと会話できるもん。
それほど馬鹿でもにゃいと思うよ。ちゃんとイリイチ読んでるっぽいからにゃ。
てんてんがおさんは、口が悪いお人だにゃあ〜。
キチガイ猫/ネコ
のコンビってとこか。
102 :
お手をするネコ:04/01/28 18:24
だから、そんにゃことにゃいってば。
ただのネコAとネコBだにニャ。
ところでてんてんがおさんは、人間なんですか?
103 :
まぁ・・・:04/01/29 13:27
>>98 イリイチ先生のおっしゃった「コンビビアリティー」や「オポチュニティウェブ」からは、
現在のワールドワイドウェブは、かけ離れていってるからなぁ。
「インターネットは人と人の社会的距離を無限に拡大する。」ということ、
なのかも知れない。
すれ違いですがまったく違うというわけでもない、といのは「レイべリング」
理論の話で、つまり、社会的に「嵐」という烙印を押されたものは「嵐」としてしか
存在できなくなる。おなじように「きちがい」という烙印を押されたものは、
「きちがい」であるよりほかには、存在できない。点々顔氏が誰かは知らないが、
社会学のしかもイリイチをお読みになっている方とは思えませんね。
「ラベリング理論」スレで、烙印を押す行為を、あたかも、コンビニエンス・
ストアで値段のラベルをペタペタ張るかのような議論を展開しているが、
元来は烙印を押す行為の非人間性を指摘する理論だったはず。
根底にヨーロッパで600万人ころされた「ホロコースト」の経験が
あると思われ。
論語読みの論語知らず、というところですか。
>>103。この掲示板で起こっていることを考えてみては?
述べられた事実について、「それはラベリングである」と返す。
ありがちな詭弁。
「猫」=「ん」は、いつも、このワンパターンの詭弁を使っているのだろう。
>>103 どういう意味で?
たしかにインターネットなどの通信技術には、M・フーコーがベンサムの
説いたパノプティコン(一望監視方式)を引き合いに出して論じた
ような社会的側面もあり得るわけだね。
ちなみにフーコーとイリイチは交友関係にあったようですね。
イリイチのいうウェブはWWWよりもP2Pの方式に近いかもね。
イリイチはまあ、パソコンの可能性の一端を理念上示唆しただけであって、
電子通信技術の産業的開発進歩がコンヴィヴィアルな社交関係をそれ自体
として実現すると考えていたわけじゃないと思うけどね。
>>98 >‘「コンビビアリティー」(共生、相互親和性)’
コンビビアリティを共生・相互親和性と訳すことが妥当かどうか
という問題もあるよね。
理論的な意味では、産業主義的な価値基準と非ないし反産業主義的な価値
基準(例えばバナキュラなもの)との拮抗し合う相対的ないし相関的な緊張
関係としてコンビビアリティの概念をイリイチは提示したのだと思いますね。
>>109 多元的均衡というふうにも言われるよね。
>>106 個人的にはインターネットは様々なネットワーク技術の中では、
パノプティコンみたいな監視・管理技術とはかけ離れている(いた?)
ものだと思います。
(一元的なネットワーク管理者がいないという意味で)
>>111 それはかなり楽観主義的な見方であったような気がします。
7・8年程前ならばそうした見解を(期待を込めてでしょうが)述べている人
はまだおおぜいいたように思いますが、現在ではデジタルネットワーク社会に
おける自然権の問題を手放しでそのように見なしている人はいないでしょう。
インターネットそれ自体が本当にパノプティコン的な技術からかけ離れている
としたなら、いわゆる匿名P2PのFreenetのような技術の開発が表現の権利保障
のために要請されるようなこともなかっただろうと思います。
日本では住基ネット問題なんてのもありましたし。
デジタルネットワークの世界においても、巨大国家資本や巨大企業資本等に
よる独占的な支配といった問題がやはりついてまわるのではないでしょうか。
あからさまな弾圧や検閲はないとしても、気づかぬところで常に監視対象に
されているかもしれないという象徴権力が張り巡らされる可能性は現にある
と思いますし、ますますその危険は高まっていくかもしれません。
>>112-113 まあ、そうだろうね。
権力野郎は監視への欲望が強そうだからねえ・・・。
ただ、他のネットワーク技術(昔のIBMの汎用機のネットワークとか)
に比べればオープンだし、今でもオープンだよ。
ただ、どこにでもいる仕切り屋が必死になって仕切ろうとしているのが
非常に気になるところ。
個人的には、商用化が諸悪の根源のような気もしないでもない。
商用化が進むまではかなり自由な(アナーキーな)ネットだったと思われ。
とはいえ、商用化しなかったらオレなんかはインターネットなんか
使えなかっただろうけど。
>>113 >あからさまな弾圧や検閲はないとしても、気づかぬところで常に監視対象に
>されているかもしれないという象徴権力が張り巡らされる可能性は現にある
象徴権力どころか、実際にスパイウエアとかトロイの木馬が入れられてしまう
可能性だってないわけじゃないからね。
イリイチの中国の人口推移とか言う論文ご存知のかたいませんか。
可能性どころか、エシュロンがある罠
エシュロン→インターネット上のパノプティコン
ネットワーク上にかぎらず監視衛星も有るよ。
メールの盗視とかね。ヤダにゃあ。
>>121 マジレスだが。
自分のだけじゃにゃいのよ。チミのメールものぞかれる可能性アリだニャ。
プライバシーを覗かれることが快感な露出狂がいることもお忘れなく
125 :
名無しさん@社会人:04/06/18 21:40
>>123 監視社会は露出狂の求めるものとは異なる。
露出狂は見られてる情報を本人が具体的に知って、自ら曝していることに快感を
見いだすが、監視社会は何がいつ見られているかさえ、本人には具体的に知らさ
れない不可視な監視装置によって覗かれている社会。
つまり監視される側は監視されていることさえ具体的に知らされていない社会。
そうね。さらに「誰に」覗かれているかも、いまいち実態が追求できないという。
ネット社会がまさにそうだね。統合失調症の妄想が単なる妄想でなく
現実味を帯びてくるのがパノプティコン。
『脱学校の社会』を読み返してみると、フーコーの影響をかなり感じて面白かった。
最初に読んだ当時はそう思わなかったけど。
>>128 たしか、イリイチとフーコーとの間には親交関係があったんでしょ?
二人の関心対象も驚くほど似かよっているしね。
131 :
名無しさん@社会人:04/08/15 22:45
>>129 いや、実際そうだったんじゃないの?
今は亡きパウロ・フレイレ先生とも親交あったようだよね。
>>129 フィリップ・アリエスを介してらしいね。
134 :
名無しさん@社会人:04/08/16 00:47
135 :
名無しさん@社会人:04/08/16 01:51
イリイチの本は最上の美酒のようだ。
精神的に参ったときに、読み返すと生きる気力が沸いてくる。
希望が何よりも大切なのだと、読み直すたびに実感を深める。
>>133 そういえば、アリエスの影響も見受けられたね。
引用はないが、『<子供>の誕生』を要約したとしか思えない文章が
『脱学校の社会』にある。
138 :
名無しさん@社会人:04/08/17 03:31
>>19 >イリイチは一時期フランスで大人気でしたからね…
あれれ。今は人気ないのかな?ファンになろうかな考えたけど、やっぱり
フランスで影響力が薄れた理由を知ってからにしよう
>>138 アンドレ・ゴルツが紹介してフランスでも著名になったね。
>>138 アンドレ・ゴルツが紹介してフランスでも著名な存在になったね。
141 :
名無しさん@社会人:04/08/19 23:10
イリイチは明るくて魅力的な人物なので、友達・仕事仲間・理解者が多いんだよね。
142 :
名無しさん@社会人:04/10/09 04:08:18
最近、イリイチと仲間たちの書いた「脱『開発』の時代」晶文社を読んだよ。videonewsで
松本悟さんが開発とか貧困の問題をやっていたのがきっかけ。とてもいい本よ。
今読んでもほとんど古くない。先駆的ないい話よ。
>>142 俺もそれ読んだー。古本屋で見つけて、「イリイチ」の名を見て衝動買いしたんだ。
第三世界からの視点が(・∀・)イイ!!ね
144 :
名無しさん@社会人:04/10/16 14:54:41
イリイチが亡くなったことを知りませんでした。まずは合掌。
>>3 それは逆で、イリイチは超一流の実践的神学者だったと思います。
ユダヤ・キリスト教の原点である物神崇拝禁止を現代に模索した
偉大な信仰の人です。ただそれが宗教用語で語られないだけです。
制度・エネルギー・スピード・サービス・モノを絶対化するなという
教えは私にとっては貴重な(希少ではない)ものです。
145 :
名無しさん@社会人:04/10/16 15:00:31
ちなみにイリイチご本人は自分のことを歴史家と称していましたが。
>>145 フーコーやアリエスと同じ意味での歴史家ですね。
147 :
名無しさん@社会人:04/10/17 06:48:35
イリイチは過去の思想家だとしてアメリカの大新聞で
叩かれたこともあったらしいのですが、いやいや
イリイチの言っているいことは現代についても充分
あてはまります。例えば・・・
「つまり平和は輸出できないということです。
平和は輸出されれば不可避的に堕落します。
平和の輸出は常に戦争です。」
(『人類の希望』イリイチ・フォーラム編 新評論1981年)
148 :
名無しさん@社会人:04/12/01 10:37:06
「脱病院化社会」読んでるんだけど、注が詳しすぎつーか膨大。
いちいち参照してると、なかなか先に読み進めないんで、
あれは思い切ってスルーしちゃった方がいいのかなあー?
イリイチ氏は、『医療の限界-医療ネメシス』の米国での出版を躊躇していたらしいね。
米国人からの過剰な拒絶反応が起きることを予期していて。
註なんて気になるところやわかんないところだけ見ればいいの。
いちいち読まなくていいと思うからこそ、著者も本文に入れてないの。
「創造的失業」ってことを言ったのはイリイチ氏だっけ?
イリイチ氏の思想のフランスの紹介者として著名なアンドレ・ゴルツ氏
の『労働のメタモルフォーズ 働くことの意味を求めて―経済的理性批判 』
とかもおすすめ。
近代社会の「労働のイデオロギー」やその労働イデオロギーをプロパガンダして
いる 新保守イデオロギー、さらに「労働のなかでの解放から労働からの解放」に
ついても積極的に言及・提言している付録の章が特に。
「脱病院化社会」のなかでイリイチが反精神医学を批判している批判の仕方が興味深い。
要するに、反精神医学は精神の病のイデオロギー性(価値非中立性)を見抜いたが、
逆に身体の病に関してそれを見抜かなかったという意味の批判をしている。
イリイチの独特の、皮肉を込めたような言い回しでね。
反精神医学よりもラディカルだったイリイチの思想を実感してカルチャーショックを受けた。
反精神医学もけっきょくは臨床医学が前提とするものの上で語っていたにすぎないと
いうことかもね。
スレタイ笑ってしまった。
>>151 こういうときに書物というものの不便さを痛感するよな。ポップアップとかハイパーリンクとかないのって。
156 :
名無しさん@社会人:04/12/05 07:50:03
あなんだかな
157 :
名無しさん@社会人:04/12/08 17:31:03
158 :
名無しさん@社会人:04/12/14 02:39:43
あげ
deschoolingが脱学校だなどと誤訳されるイリイチ思想の日本での誤った認識が
いまだに残っているからなあ
>>159 このスレのタイトルも「脱」なんて言葉が使われているね。
そういや、de-はイリイチにとってはネガティブな意味で使われていたんだって
誰かが言っていたなあ。
162 :
名無しさん@社会人:2005/04/22(金) 11:41:59
グローバル化市場経済のなかで、ラテンアメリカの教育的現実から出発したイリイチの研究と思想が、
ますます大きな意味をもつようになってきていると感じる。
グローバル化というのは、ある意味で、これまで南北問題とされていたことが先進国の中にも目に見えて
生じはじめることを物語っているわけで、学校化が一見成功したかのように見えていた先進国のなかでは
顕在化することのなかったその矛盾が、いよいよ先進国のなかでも顕在化しつつあるということだろう。
イリイチ氏の経歴がユニークだね。
>創造的失業の権利
今改めて読むと新鮮だ。
166 :
名無しさん@社会人:2005/10/01(土) 14:59:08
新刊age
バカサヨを付け上がらせた元凶の一人
反「脱学校」ウヨ
キタ━━━(゚∀゚)━━━ッ!
いい加減目覚め(ry
思えば、ウヨもサヨも「学校」という枠組に縛り付けられているんだね。
そう考えると、このオッサン、ホントにすごいなあと思うよ。
「学校」だけでなく「教育」という枠組まで疑ったという点では
ジョン・ホールト氏はもっとラディカルかも。
172 :
名無しさん@社会人:2005/11/27(日) 12:36:01
先週の柄谷行人の書評でもイリイチが出てたな。
173 :
名無しさん@社会人:2005/11/28(月) 19:35:39
藤原書店から出ている「生きる意味」読みました。
以前の「生きる思想」ではよく分からなかった生命という偶像崇拝の意味が
少し分かった気がします。
とてもいい本です。おすすめです。
174 :
名無しさん@社会人:2005/11/29(火) 09:34:28
ジェンダーといういいかげんなことを言い出したのはイリイチがはじめだろ?
175 :
名無しさん@社会人:2005/11/29(火) 09:49:05
俺はイリイチよりも藤原書店の方が気になる。
結構、高価な本が多いし、内容も貴族みたいに豪華絢爛なイメージ。
My concern is rather Fujiwara shoten than Ivan Illich.
It has published rahter expensive books, and it gives me
richly decorated image like aristocrat.
176 :
名無しさん@社会人:2005/11/29(火) 13:49:28
>>174 それは西洋中世の伝統を受け継ぐ、一種の平等理想モデルとしてのジェンダーね。
フェミの言っているジェンダーとは別枠ね。
177 :
名無しさん@社会人:2005/11/29(火) 14:05:14
>>175 うーん、確かに藤原書店の本は高価だね。だけど実際、藤原書店の本は面白い。
そうと意識していてもいなくても、今日の社会か文明について考察をしたいときには、
わたしは藤原書店の本を求めるよ。
Well,certain Fujiwara shoten selling expensive books.
But in fact, Fujiwara shoten’s books are very interesting.
When I requre Thinking about today’s sosiety or civilizasion,
I will read Fujiwara shoten’s books I wake or not.
>>174 >>176 受け取り様によっては伝統社会における男女役割分担の賛美とも見なされかねないから、
むしろフェミニズム系の論者からは批判の矢面にされたはずだよ。
少なくともイリイチのジェンダー論については、好意的・積極的に受け入れたフェミニストと
批判的あるいは否定的なフェミニストの二種類がいたことは確か。
179 :
名無しさん@社会人:2005/11/30(水) 14:28:34
>>178 ヴァークレーでのフェミらの魔女狩りはすさまじいものだったってね。
何でも、フェミニストらは20分でイバンを責める、他方イバンはそれに対して10分で答えよという企画だったから。
これはまともな討論会じゃあない。フェミの少なくとも一部は、えげつないことをやるもんだね。
>>152 それ、ネット上でも読めるよ。ただし英文だけど。
181 :
名無しさん@社会人:2006/06/01(木) 06:12:52
何でもカネ優先のフェミの暴走を見るに、ヴァナキュラー・ジェンダーは
まさに秀逸だったと思う。
フェミニストからも攻撃されていたけど、いまのアメリカではイリイチは
新自由主義のイデオローグの一つに数えられていたりなんかもするみたいだね。
カーノイやアップルといった特にマルクス主義的な教育社会学者たちによっても。
183 :
名無しさん@社会人:2006/07/07(金) 13:53:03
英語わからん
シャドウ・ワークが岩波現代文庫で復活するそうではないかage
185 :
名無しさん@社会人:2006/09/30(土) 16:30:44
>>182 アメリカ人は頭が粗雑ですからわりびいて見た方がいいかと。
あの人たちは単純で、独創性のためならエキセントリックに走りますので。
偏っていても間違っていても「個性」「チャレンジ精神」が評価される文化ですよ、あそこは。
186 :
名無しさん@社会人:2006/09/30(土) 16:36:57
>>182 今そうとう情報操作されているからね。カソリックという伝統思考にしたがって、
現代文明を批評するイリイチ、政治的なことはあとまわしで争いを避けるイリイチは、
マルクス主義系教育社会学にとっても鋭すぎる批判者であり、目の上のタンコブなのだろう。
死人に口なしということで、イリイチみたいな超アカに比べりゃ自分たちはマシとアピールするためにも
叩く「必要」があるのだろう。
>>182 カーノイやアップルといった人たちのことは知らないけど、その手の評価はイリイチに
対する多くの誤解から来ていると思われる。
イリイチは教育が商品化(サービス化)された社会をマルクス同様に批判的に捉えて
限界設定しようと唱えた人物なわけだから、新自由主義イデオロギーとは相反する。
188 :
名無しさん@社会人:2006/10/02(月) 21:51:00
>>182 実際にはネオコンとかネオリベって、新保守主義とか新自由主義とは訳せないだろ。
ホンマの訳は、右翼。保守反動。タカ派。国粋主義。
そんなものと、インターナショナルに地球的にものを考え行動してきたイリイチがいっしょなわけない。
190 :
名無しさん@社会人:2006/10/05(木) 00:10:00
藤原書店の「環」に乗ったある女性への手紙、見ました。
たいへん素敵な文章です。
特に、現代人が将来のリスクに対してそなえるように訓練されているとの指摘には、
はっとさせられるものがありました。
>>190 そうか?それが現代社会だと養老孟司はこれまでくどいほど
言い続けてるぞ。
192 :
名無しさん@社会人:2006/10/07(土) 16:59:32
>>191 そうですか。最近養老さんのはほとんど読んでいなくて。
なんか、バカの壁とか言い出したあたりからつまらなくなってきたんで。
また探してみますか。
だけど、医者よりは聖職者でもあるイリイチから言われたほうがありがたみがありますがねwwww
193 :
名無しさん@社会人:2006/10/07(土) 18:53:10
「バカの壁」は、わりと面白かったと思うけどな。
>>192 敬虔なクリスチャンでもないのによく言うぜww
と適当言ってみる。
でも90%以上の確率で当たってるけどな、統計から言えば。
最近のとかじゃなく昔から言ってるんだけどね。
自分で俺の本は同じ事言ってるだけだとこれまた言い続けてる。
「脱学校の社会」でエピメテウスとプロメテウスって出てくるよね。
その名前の意味も出てくるよな。
プロメテウスってのは何をしたんだっけ?
医学ってのはプロメテウスの専門じゃね?
医者が言うより聖職者が言う方がいいってのは偏見だぞw
>>192 むしろイリイチタンはアウトサイダーな聖職者でもあったよね。
彼のバチカン批判のみならず、ラディカルな宗教・教会批判はよく知られているし、
ディスクーリング社会はディチャーチング社会(?)とさえ読み替えてもいい内容。
彼の医療批判や学校教育批判の原点が教会宗教批判にあったことは間違いない。
専門家権力に対する批評的なスタンスも聖職者権力に対する
彼の一貫した批評的なスタンスと重なっている。
宗教理論とか「理屈の為の理屈」の典型だよな。
この人理屈というものそのものに喧嘩を売ろうとしてたんじゃね?
だからフェミとかに誤解されて吊るし上げられるんじゃね?
198 :
名無しさん@社会人:2007/02/13(火) 16:13:06
gtr
199 :
名無しさん@社会人:2007/02/13(火) 19:30:04
>>197 >この人理屈というものそのものに喧嘩を売ろうとしてたんじゃね?
同意します。基本的にそういう志向性をイリイチは持っていると思います。
200 :
名無しさん@社会人:2007/02/14(水) 00:47:47
>>194 >最近のとかじゃなく昔から言ってるんだけどね。
>自分で俺の本は同じ事言ってるだけだとこれまた言い続けてる。
忘れてたw でもだからこそ再発見する喜びが味わえるのだからまあいいか。
201 :
名無しさん@社会人:2007/02/25(日) 09:26:25
イバンってば、水俣や沖縄で何を見たのかな?
モレも一度訪れたいところなんだが。
ヒッピーの成れの果てみたいなこんな思想家にハマると下流化するぞ。
こいつは癌になっても近代科学を拒否して治療を受けなかったトンデモ。
203 :
名無しさん@社会人:2007/03/07(水) 23:30:30
そんなこと言ったって、中世の学生や学者なんてみなヒッピーだかフーテンみたいなものだし。
そういう、日本で言えば「世間師」みたいな人たちが、文化や技術を運び、交流をうながし、
生活向上に貢献した事実を忘れてはいけないよ。
それに下流化は、雇用と福祉の問題でしょ。すりかえはダメだよ。
204 :
名無しさん@社会人:2007/03/07(水) 23:51:51
>>202 俺も癌になったら治療拒否する。
抗がん剤と切除は有害過ぎるんだよ。
205 :
名無しさん@社会人:2007/03/08(木) 05:06:02
>>204 激しく同意。
モレのオヤジなんか、ガンの治療を積極的に受けて苦しみまくってスパゲッティ状態→あの世ゆきよ。
彼は科学技術とか専門家とか進歩への崇拝の厚いエンジニアだったよ。
手術や抗がん剤増強のたびに衰弱がひどくなり、どんどん体力が落ちて顔色・皮膚色も悪くなる一方だった。。。。
あんなふうに日常生活能力さえ破壊するがん治療、いや、その他の治療もいらないよ。
それにイバンはイスラムの医者には健康相談をして自分でクスリを選んで自己治療をするなど、
治療文化全体は否定していない。
西洋近代医学・病院医療への過度の崇拝はどうかと思うよ。
>>202 癌は治せない
これはおまいが妄信してる近代科学の常識
ボードリヤールも本格的に脱この世
>>204 オイオイいいかげんそういう強がりはよそうぜ
そういって実際癌にでもなったら近代西欧医学にすがるしかないんだからさWW
治療を拒否して民間療法に頼り、手遅れになってからじゃ遅いんだぞ
209 :
名無しさん@社会人:2007/03/09(金) 08:29:08
>>208 針灸などの東洋医学は、その一部の効果が西洋科学でも認められています。
また、西洋医学ではどうしてもよくならないことが、東洋医学だとてきめんに効くという例も報告されています。
ヨーロッパの医学も、アラビアの医学や中国の医学、それに森の文化の影響を被って成立したことを忘れてはいけません。
なんでもヨーロッパだけが優れて「進んで」いるんじゃないですよ。
古代のインドの象の飼育技術は近代獣医学のレベルとそう違わなかったというしね。
210 :
名無しさん@社会人:2007/03/09(金) 16:10:18
>>208 近藤誠さんの「患者よ、ガンと闘うな」を読んでみた?
医者の横暴・怠慢・欺瞞が枚挙されているよ。
それから、医療過誤関連の本も見てみて。西洋医学の負の面が出されている。
さらに、知り合いに信用できる医療職の人がいたら、話を聞いてみて。
どれほど素人を見下し、閉鎖的か、よく分かるから。
医者なんて講演きいたり本見たりしただけでいかに男尊女卑で年齢差別で
素人を幼児扱いしたがるか、推論できる連中ではあるけれどね。医療改革派・批判派の連中も含めて。
日本では武見という吉田茂の親類が日本医師会の会長だったときに、医師優遇税制をやらせた。
だからかなり医者は特権意識を抱いているし、家柄・閨閥にもこだわる人種だよ。
それが西洋医学やっている連中の正体さ。
211 :
名無しさん@社会人:2007/03/09(金) 16:12:43
サリドマイドも薬害エイズも、病院医療が作り上げたものだということを忘れないで。
連中の家父長的温情主義による情報閉鎖ってねづよいものがあるよ。
213 :
名無しさん@社会人:2007/03/16(金) 15:37:51
だからって西洋近代医療を拒否したら暗黒中世の下流生活へ真っ逆さまだろ
>>210 近藤の本はトンデモだろ
214 :
名無しさん@社会人:2007/03/18(日) 14:21:36
非西洋近代医療のレベルを知らないな。
たとえば、西洋に先駆けて中国では栄養学の発想が唐代の文書に残っている。
もちろん今の科学の観点からすれば間違っている点はあるものの、
何もなかったわけではない。
日本の針灸・薬草・温泉療法などもレベルは高いのでは?
どんな西洋医学でも効果のなかった原爆症に温泉療法がめきめき効いて西洋医学の医者が驚くというエピソードもある。
あまり西洋近代を絶対化するものではない。
215 :
名無しさん@社会人:2007/03/18(日) 19:15:33
西洋医学のアンチ絶対化が西洋医学の拒否・トンデモ東洋栄養学信仰ってのも極端だろ
216 :
名無しさん@社会人:2007/03/23(金) 11:35:26
フロイトは、まだコカインがよく知られていない頃、「コカインは万病に効く魔法の薬である」
という論文を発表し、コカインの効能を訴えていた。
コカインを万能薬と信じていたフロイトは、病気で苦しむ友人に勧めるが、しばらくして、この
友人はコカイン中毒にかかり、亡くなってしまう。その後も、各地から続々とコカイン中毒の報
告が寄せられ、コカインを強く推奨していたフロイトは、医師免除剥奪の寸前まで追い詰められた。
217 :
名無しさん@社会人:2007/03/23(金) 11:41:16
当たり前 実験してるわけでもない
思いつきなんだからな 帰納法の原理が無い学問はトンデモ
だから宗教と同じ 科学となづけると馬鹿はすぐ飛びつく
てか、フロイドが薬物療法に熱意を抱いていたとは意外だな。 精神分析医というよりはまるで心療内科医。 薬をもらいたかったら精神科ではなく心療内科を受診すべし、 というのはメンタルヘルス界の常識だ。
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220 :
名無しさん@社会人:2007/09/25(火) 08:32:26
【パリ24日時事】フランスの左派系哲学者でエコロジストのアンドレ・ゴルツ氏(84)と妻のドリーヌさん(83)がパリ南東のオーブ県にある自宅で並んで死亡しているのを近親者が発見した。心中したとみられる。
AFP通信が24日報じた。ドリーヌさんはこの数年、病気がちだったという。
ゴルツ氏はウィーン生まれで、1954年フランスに帰化。64年、左派系週刊誌ヌーベル・オプセルバトゥールを共同で創刊した。「裏切者」「エコロジスト宣言」「労働のメタモルフォーズ」など、資本主義に批判的な著書で知られた。
[時事通信社]
221 :
名無しさん@社会人:2007/09/25(火) 09:31:36
ゴルツ、亡くなっていたんだ。ああ、人はいつ亡くなるか分からないものだな。 mement mori
222 :
名無しさん@社会人:2007/09/30(日) 21:43:23
アンドレがなくなったと知って、しばらくたってから涙が出てきた。
彼の著書は自分の十代の思い出と重なる。
自分の体の一部を切り取られた錯覚を覚える。
おまけに自分も死にたくなってくる。
食欲も減って、いろんなことが手につかなくなっている。
225 :
名無しさん@社会人:2007/11/17(土) 15:42:36
藤原書店から『生きる希望』が上梓された。
行きつけの本屋で注文したところ。
あと数日で届くってさ♪
226 :
名無しさん@社会人:2007/11/18(日) 22:13:07
やっと手に入った。やったあ。
よかったね☆
228 :
名無しさん@社会人:2007/11/19(月) 06:38:11
229 :
名無しさん@社会人:2007/11/26(月) 12:55:28
せっかく手にした『生きる希望』、家の中の紙と本のブラックホールのなかに吸い込まれてしまった。
ちなみにもれのアパートは二畳と六畳。ぜいたくかもしれんが、もしももうちょっとお金があったら、
もうちょっと広い部屋に引っ越せるのに…。
まあいい、探して見つからなければ、またいつか再購入しよう。。。。
230 :
名無しさん@社会人:2007/12/02(日) 12:58:50
>>223 ベーシックインカムがあれば、早い話が食えなくなる心配をせずにストライキとか
だって実現できる余裕が生まれるし、その意味では、労働力市場での売り手である
雇われる被用者の側のバーゲニングパワーもそのぶん増すはずだよね。
とくに最近問題になっている非正規雇用系の労働者にとっては意味があると思う。
232 :
名無しさん@社会人:2008/03/11(火) 22:08:09
かきこめる?
233 :
名無しさん@社会人:2008/03/11(火) 22:15:01
「医道の日本」2月号に医療化のことが書かれていました。
代替医療(鍼灸・マッサージ・民間医療)が「医療化」を促進しているという佐藤先生の理論にもある意味頷けるものがありました。
でもそれは佐藤先生が所詮は西洋医学の側の人間であるという大前提があるんですよね。
医師は医師。東洋医学に理解のある医師は少なくないのですが、そのほとんどは東洋医学の浅薄な部分しかかじっていないのです。
鍼灸マッサージ・柔整に対する西洋医学との間にはまだまだ大きなギャップがあるんです。
融合は1000年経っても実現しないのかもしれませんね。
234 :
名無しさん@社会人:2008/03/11(火) 22:16:34
235 :
名無しさん@社会人:2008/03/11(火) 22:56:18
>>233 情報をありがとう。自分も読んでみようと思います。
西洋医学であっても東洋医学であっても、それが人々の自律性の自由度を社会的に
奪うほどの他律的支配に行き着けば同じ産業的医療化の作用であるということで、
つまり商品による政治的文化的社会的支配の結果なんじゃないかな?
237 :
名無しさん@社会人:2008/03/28(金) 18:49:26
なるほど。
238 :
名無しさん@社会人:2008/03/28(金) 22:08:08
239 :
名無しさん@社会人:2008/03/29(土) 10:03:21
入一
近代学校制度は子供を労働から解放したといいながら新たな強制労働に
駆り立てたにすぎなかった。
241 :
名無しさん@社会人:2008/04/15(火) 00:08:51
ちょっと古い話なんだけど。○服部志帆さんという文化人類学の方が、今は休刊中の植物の自然誌「プランタ」2006年11月号にアフリカのカメルーンに住む狩猟採集民バカ・ピグミーは、個々人が森に自分の薬を持っている、みんなが専門家だと報告している。
242 :
名無しさん@社会人:2008/04/15(火) 00:10:51
>>240 子どもでも入れる労働組合が必要だと思うね。消費のニーズの専門家は否定するだろうが。
243 :
名無しさん@社会人:2008/04/15(火) 00:16:20
最近古本屋で手に入れた関連本ですよ。○鈴木晶子「イマヌエル・カントの葬列--教育的眼差しの彼方へ--」春秋社2006○今から読みまーす。
>>243 なかなか興味深いタイトルの本ですね。
鈴木昌子さん、なにかで見覚えのある名のような気が。
学校教育の存在自体が勝ち組負け組-自己責任-ネオリベ的な一連のイデオロギーの生産と
正統化を行なって、万人にそれを植え付ける一大洗脳工場になってきたし、
格差社会の正統化に一役も二役も貢献するイデオロギー的機能を本質的に担ってきた。
学校教育文明が栄えていけばいくほど、このイデオロギーはじわじわと強化されていき、
ネオリベイデオロギーが世の中全体に蔓延ってくる社会的下地が徐々につくられていった。
かつては中学校卒業資格でも普通に正社員として就職できたのに、その基準が高卒になり
大卒になり、いまでは大卒でも就職できるかできないかの状況になってきた。
もはや歯止めがきかない。学校文明が繁栄すればするほど、人々はより高い学歴に到達せねば
生活が不可能になってくるし、そのために必要とされる家庭の教育費も増大する一方になる。
親たちは賃労働の奴隷として生きる時間をなおいっそう増やさねばならなくなる。
少子化はゲームの合理的な選択の結果だろう。
学校教育文明というものにそろそろ歯止めをかけたほうが良いのではないだろうか?
そのために学校教育の存在そのものをまず疑ってみることだろう。
雇用を創出するために無理にでも消費しなきゃならない。
無限の消費のために限りなく働かされる。
まさしく、労働のための消費、労働のための労働になってしまっている高度資本社会の無限ループ。
限りない労働のための歯車としてしか人間を見ていない既得権益経済学。
労働を転がして遊んでいるマネーゲーム。いったい得をしているのはだれ?
「労働社会の終焉」雑感
ttp://www.ops.dti.ne.jp/~grapevin/union/union0004.html > 若きマルクスは、労働の中に人間的自由・自立を求めて「労働の開放」(労働の疎外からの開放)を
> 唱えたが、「労働の開放」の主張は、人間的自由を実現するどころか、むしろ反対に非自由の「必然
> の王国」を出現させることに想到し、後期マルクスはこの構想を捨て、「労働からの開放」に転換した。
マルクス主義は労働価値説に全面的に依拠した労働力中心イデオロギーによる唯物論だと思っていた
ので、この部分を読んで目から鱗が落ちた。
ナチズムやスターリニズムが労働力=生産性中心のイデオロギーを掲げて暴走したことを思うと(アウシ
ュビッツの門には「労働は自由への道」と刻まれていたとか)、この点はとても重要な気がしてくる。
ボードリヤール、ハーバーマスらをはじめ、知識人らによって賃労働の拒否ないし労働社会の終焉が予言
されるようになって久しいが、日本でもいよいよ現実に、まだ無意識のレベルであるけれども、プロレタリアート
による賃労働社会(プロレタリアート化社会=資本主義社会)への抵抗闘争がはじまったのかもしれない。
その存在が賃労働社会(=資本主義社会)への脅威であるために、ニートは資本主義社会からバッシングの
標的にされているが、しかし同時にこれは資本主義社会における危機と結びついた構造的な問題でもあると
いうことが、マルクスも予言したように資本主義社会の皮肉であり矛盾でもあると思う。
249 :
名無しさん@社会人:2009/07/06(月) 12:32:41
>今、起きてる現象は脱産業主義なんだよな。
でも、現実は、ちっとも脱産業化してないじゃん。
日本なんて高度成長期の産業構造のままじゃん。
250 :
名無しさん@社会人:2009/07/06(月) 14:31:31
「脱産業化」は、おそらく、
ダニエル・ベルの"The Coming of Post-Industrial Society"
に由来する用語で普及したものでしょう。
post-を「脱」と訳す日本の邦訳思想業界がどうかしているんだな。
また、industrialを「工業的」と訳すか「産業的」と訳すかで意味が多少違ってくる。
ベルの定義でいうところの「工業社会以降の社会」とは、要するに、
一般に、「知識資本主義」とか「情報化社会」と言われているものとほとんど同義で、
それにともなった労働形態や産業構造の変化(比重の移動)をあらわす概念ですね。
251 :
名無しさん@社会人:2009/08/04(火) 13:59:02
ポスト工業化と言われるようになって久しいが、
ポスト工業化は以外と長期革命ですね。
工業先進諸国がさまざまな経済問題を抱え込む複雑な時代になった。
ポスト工業化のトンネルからなかなか抜け出せない。
知識化とセットになった情報化もバブルの崩壊を繰り返し、なかなか進まない。
252 :
名無しさん@社会人:2009/08/15(土) 16:28:32