村上龍の五輪観戦記を予想するスレッド

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275U-名無しさん@おめでとう!
アメリカ戦で私が一番興味を持ったのは、スタジアムに日本式の甘えた共同体
を持ち込んでしまったおろかなサポーターでもなく、イマジネーションの意味
取り違えて主体のないサッカーに終始してしまった日本チームでもない。
もちろん3流のアスリートを絵に描いたような軟弱な顔つきのアメリカチームでもない。
私が唯一感動したのは、主審をつとめたジンバブエ人の黒くしなやかな肉体である。
下手をすれば50代にもなろうかとするそのレフリーの運動量は、日本のマスコミ
になぜか受けのいい明神のそれを、遥かに凌いでいた。
さらに私を驚かせたのは主審の動体視力の良さだ。
日本がPKを取られたシーン、審判は酒井の後方50メートルの位置から、
迷わず笛を吹いた。身体能力に劣る日本人のレフリーには、絶対に下せないジャッジだ。
私は隣で観戦していたイタリア人ジャーナリストに、試合の結果をそっちのけで
そのジンバブエ人がセリエAでレフリングができるよう熱く説得してしまった。