ずいぶん昔の話です。
新幹線と山手線を乗り継いで専門学校へ通っていたのは、もう20年前近く前。
私はちびでぽちゃ。めがねでノーメイクの、コンプレックスばかりに満ち溢れているダメ子でした。
ずっと女子校で育ったため、家族以外の男性と話したこともほとんど無く、しかも当時いっしょに通学してた同級生が美人だったため、いつもいたたまれない毎日を送っていました。
だから、山手線でいつも同じおじさんが近くに乗ってくるのも、最初はその美人の友人目当てだと思っていました。
でも、それはどうやら違ったようでした。
私は太っていただけあり、胸だけは恥ずかしいほどに大きく、これもコンプレックスで、隠すように生きていました。
おじさんは、その胸と、肉付きの良いしか取り柄の無い太もも、おしりが目当てだったようなのです。
毎朝、荒い息遣いで私の横へ立つおじさん。
片手に文庫本を持ち、読むふりをして、ひじで私の胸をぐりぐり押してきます。
通勤かばんを持つ手のひらを返して、スカートを少しずつたくしあげ、指でおまたをつついたり、おしりを撫でてみたり…。
私は恥ずかしく思いながらも、どきどきしていました。
初めて女性として認識してもらえた。たとえ、おもちゃのように弄られても、私はこのおじさんの快楽のお手伝いをしてあげられている