杭州緑城のある中堅選手は岡田監督についてどう思うかと尋ねられてこう答えている。
「とてもフェアで私心がない人ですね。だから僕らみんな、心からついていこうって思えるんです。
若い選手がうらやましいですよ。プロになってすぐに彼のような監督に出会えて。お金を送ったり、贈り物をしたりしなくても、実力さえあれば使ってもらうチャンスが巡ってくるんですから。
コネとかなんとか気にせずに、サッカーに集中していけばいいんですから」
取材した記者は、この発言の大胆さに驚いたと同時に、
「岡田監督のチームでプレイしているからこそ、この選手はホンネを言うことができたのだと思った」と話している。
スーパーリーグ(日本のJ1に相当)関係者が語る。
「中国のリーグはスカウティングから選手起用まで“コネ”が大きく作用する文化がいまだに根強くあり、それが八百長騒動と結びついてもいた。
岡田監督は就任早々、トップチームにいたオーナーの親戚を含む8選手のクビを切ってユースから7選手を昇格させた。
サッカー関係者、サポーターからは“英断”と囃し立てられています」
2012年に杭州緑城の監督に就任した岡田武史について、CCTVのインタビューで「岡田監督はとても良い監督だ。デビューしたばかりの若手選手がすぐにこんな良い監督のもとでプレーできるなんて、
本当に羨ましい。実力さえ有れば、出場のチャンスがある」と答え、賄賂やコネが横行する中国サッカー界に、岡田が公正な実力主義を導入していることを喜んだ。(汪嵩インタビュー)
市内で焼き肉店を営む熱狂的サポーターが語る。
「岡田サンは、人間性も素晴らしいヨ。クラブが用意したBMWの高級SUVも辞退して大衆車(米ビュイック)
に乗っているし、チーム関係者と食事するときも、活躍した選手に金一封を出す時も全部監督の自腹。
サポーターと写真撮るのも厭わない。岡田サンのことを悪くいう人はいないヨ」
すぽると風間・・・・・・・・・・・