http://www.yomiuri.co.jp/sports/soccer/news/20120618-OYT1T00221.htm 不振コンサドーレ、経営も正念場…JFL降格も
サッカーJ1のコンサドーレ札幌を運営する「北海道フットボールクラブ(HFC)」(矢萩竹美社長)が出資企業の確保に難渋している。
債務超過を解消するため、今年3月に増資を決めたばかりだが、リーグ戦でわずか1勝という成績不振で観客動員数も落ち込んでいる。
債務超過が解消できなければ、将来的にはJFL降格となる可能性もあり、チームは経営的にも正念場を迎えている。
◆1億円到達は微妙◆
2011年度決算(1〜12月期)で約8040万円の債務超過に陥ったHFC。3月の株主総会で、上限を2億円とする第三者割当増資を決定した。
債務超過の解消と財政基盤の強化のためで、当面の目標額としてサポーターらで作る「持ち株会」で5000万円、
新規の出資企業などで5000万円の計1億円を集める方針を決めた。持ち株会は5月下旬までに予定を上回る7495万円を集めたが、
新規企業集めが難航している。
矢萩社長は読売新聞の取材に対し、「(合計)1億円に届くかどうかは微妙だ」と厳しい状況を明らかにした上で、現時点で回答待ちの企業が数社あり、
6月末までには「8040万円はクリアしなければいけない」と語った。
Jリーグは2013年シーズンからJ1、J2を問わずチームが「3期連続で赤字を計上しない」「債務超過でない」など財務基準を設ける
「クラブライセンス制度」を導入する予定だ。基準に満たない場合は、JFLへの降格もありうる。