■サンフレ 代替地確保へ
広島スタジアム 仮設席を検討
サッカーJ1サンフレッチェ広島が、
8月13日の名古屋グランパス戦を本拠地の広島ビッグアーチ(広島市安佐南区)ではなく、
コカ・ウエスト広島スタジアム(広島市西区)で開催する準備を進めている。
ビッグアーチの利用に先約が入り、使えないため。
広島スタジアムは収容人数でJ1のリーグ戦の開催要件を満たしておらず、
仮設スタンドをつくる異例の措置を取る。(貞末恭之)
(続き)
ビッグアーチの収容人数5万人に対し、広島スタジアムは1万5千人。
座席は約7千席で、残りは芝生スペースでの観戦となる。
Jリーグは座席1万5千人分の確保を開催要件としており、
サンフレは仮設スタンドで可能な限り補うなどの対応策をJリーグに提案している。
承認されれば本格準備に入る。
広島スタジアムでのリーグ戦は、サンフレがJ2に降格していた2003年11月に実施しているが、
04年以降はない。
市の施設であるビッグアーチは指定管理者の市スポーツ協会が
利用受け付けや許可など運営に当たっている。
協会は昨年9月に本年度の利用希望調査を実施。
地元プロモーターが8月20日のコンサート開催と準備、撤収のため同11〜23日の利用を申請、
会場を押さえた。
その後、ビッグアーチでの試合を望むサンフレと協会、プロモーターの3者が
8月13日の名古屋戦開催の可能性を協議したが、折り合えなかった。
Jリーグの発表した日程では、同日の試合は会場未定になっている。
サンフレはこの件について「コメントできない」としている。