大分トリニータ618

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575U-名無しさん@実況はサッカーch
場所は中国、時は3世紀初頭、劉備という君主がいて、簡雍(かんよう)という部下がいた。簡雍は主君の劉備の
旗揚げ時代からずっと付き添ってきたいわば、股肱の臣であった。それがゆえに傲慢な性格でもあったのだが、
それが故か魅力もあり、敵の主君をも魅了してしまう魅力もあったし、それ相応の実力もあった。
 ある年に旱魃が起こり、劉備支配化の地域では禁酒令が出された。それでは手ぬるいと思ったのか、劉備は
官吏に命じて、一斉捜査を行い、酒を隠し持っていたものは無論の事、酒作りの道具を持っていた者まで逮捕した。
簡雍は、道具をもっているものまで逮捕するのはあんまりだと思い諫言をした。しかしその仕方が面白かった。
劉備が簡雍と町見物にいったときに、簡雍は町を歩く男女を見つけ、劉備に言った。
 「あの男女は淫行に及ぶから逮捕すべきだ」
 「なぜか?」
劉備は問う。簡雍は答えた
 「あの者どもは淫行に及ぶ道具をもっていますから。」
ひいては、酒は米が取れるようになったらまた許可するのだから、道具をもっていただけで、逮捕するのはあまりにも
ひどいのではないかと簡雍はいいたかったのである。これには劉備も大笑いした。
城に戻った劉備は早速、道具を持っていただけで逮捕した者を釈放した。