監督解任ダービー　第35節

カリオカラモスの講演内容
ちなみに木之本興三氏（Ｊリーグ専務理事等を歴任）と2人でのトークでした。

現役時代
・81年のバイク事故はサッカー人生最大の失敗。
どの病院に行っても、
「この足ではもうサッカーは無理」と引退勧告されるばっかりだった。
でも、千葉の川鉄病院の先生（フジタのチームドクター等を務めた医師）が治してくれた。
・（伝説の1年間出場停止処分について）俺はそんなに悪いことしてない
・松木には来日当初の頃、色々なやっかみや偏見を持たれていた中で、
本当に世話になった。あんなに頭のいい人いないよ。
・木之本さんが規律委員会担当だった日本リーグ時代、
出場停止処分の事情聴取で何度もサッカー協会で会って仲良くなった。
・田口（元浦和市議）が出場停止になった時（時期不明）、
木之本さんの所にリーグの他チームの選手達の署名を集めて処分軽減の嘆願書を持って行った。
三菱の選手に署名させようとしたら、
そこのフロントは署名を阻止しようとした。
でも、こっそり広瀬や名取たちの署名を取り付けた。
・自分の引退試合は木之本さんが取り計らってくれた。
Ｊリーグ上層部には圧倒的に反対が根強かった。自分は敵を作るタイプだから。
・北澤、都並、武田らは俺が育てたみたいなもの。
武田がハットトリックした試合の夜にディスコに一緒に行ったら
武田が女性をはべらせてあまりにもはしゃいでいたので、
その場で「お前今日３点どころか６点は取れただろ」と一喝。
都並がミスして負けた試合の後、ロッカールームで
「お前のせいで負けた」と都並に言い、都並を泣かせた。
そうやって怒ってた中で「何くそ！」とみんな熱いハート持って
やっていたから、あの頃のヴェルディは強かった。
・初期のＪリーグは試合が多かったから「次節はすごく遠くへの遠征だから休みたい」と
計算してカードを消化するようにした。
続きます

ヴェルディ監督時代
・1年目は何度もクビになりかけた。
俺が「相手はこうやってくるからこうしろ」と何度も言っても、
俺の言うとおりに選手が出来ない。
都並や武田が俺に怒られながらも試合して勝っていったのに、
今の選手にはあの頃の都並たちみたいなハートがない。
「出来ないなら帰れ」って1年目シーズン終了後に6，7人切った。
そうして2年目ちゃんと結果出したのにクビになった（笑）何でかなぁ?(笑)

監督業について
・ビーチサッカーはハート、根性が無いと出来ない。
・Ｊ２の試合見てたら、下手くそすぎて10分くらいで見るのをやめたくなる
・どこかのＪチームの監督やりたいんだけど、チームのフロントに
「あいつはギャラ高い、扱いにくい」と敬遠されている（笑）
本当はそこまで高くないよ（笑）
・2014年Ｗ杯ブラジル大会には監督として出場したい。故郷に錦を飾りたい。
本田とか香川とかスター選手が海外に出て行くから、Ｊリーグへの注目が下がる。
だから代表がもっと目立たないと日本サッカーは盛り上がらない。
何人も断られ続けた末に仕方なく決まったイタリア人よりも、
スター性や知名度のある松木や柱谷哲や俺が監督をした方が代表への注目が集まる。
・これからの日本サッカーのためには育成が大切。
Ｕ−１７とかその辺の代表監督でもいいから、誇りを持って日の丸背負って戦う選手を育てたい。
でも、今のＪＦＡの組織じゃ俺にお呼びはかからないだろうな(笑)

現在の日本代表について
・南ア大会のスタメン、遠藤以外はみんなベンチ以下。下手だから(笑)
自分が代表だった頃のメンバーと南アの代表が試合やったら、昔のチームの方が絶対勝つ。
・遠藤も本田も松井も「絶対に勝ちたい」って本気で戦ってなかった。ハートが無かった。
でも、大会前に天狗の鼻をへし折られて、カメルーンとか相手も舐めてかかってきたから
カウンターの一発で一次リーグは突破できた。
・パラグアイ戦はお互いカウンター試合。こっちは何も失うものが無いんだから
誰か仕掛ければいいのに。戦う気持ちもってなかったんだ。ＰＫ以前に内容で日本の負け。

その他
・90年代前半にスターになって和田アキ子さんとか人脈ができた。
だから、かたせ梨乃さんを木之本さん（かたせ梨乃のファン）に紹介して銀座の高級店で食事会をした。
普段は木之本さんと食事するときは居酒屋なのに（笑）
しかも、木之本さんはニコニコしながら
「ラモス、先に帰ってもいいよ。あ、会計はお前頼んだ」と言うし（笑）
・松木や北澤やセルジオさんばっかり仕事もらって、俺のところにはテレビの仕事があんまり来ない。
松木や北澤の解説なら俺にだってできるよ（笑）