すでに在庫対策に乗り出した自治体もあり、20万回分の在庫を抱える広島県は、
1月29日に国から出荷される予定だった14万5千回分をすべてキャンセルした。
今回の大量在庫で、厚労省が示した優先接種スケジュールに疑問を抱く医師も少なくない。
大阪市内の診療所では、受験シーズンを控えた昨年12月に高校生の保護者から接種希望が相次いだが、
優先接種の対象時期が1月だったため断ったという。
この診療所院長(44)は「優先接種のスケジュールにこだわらず、必要な人に接種していればこれほど余らなかった。
政府はワクチンを出し惜しみし過ぎたのでは」と話した。
こうした現状に、厚労省の新型インフルエンザ対策推進本部は
「接種が2回から1回に減ったこともあり数量に余裕ができたが、
ワクチン確保に重点を置いた当初の方針は危機管理上やむを得ない」と説明。
今後、患者数が増加に転じる可能性もあり、「一人でも多く接種してもらいたい」としている。
(2010年2月 3日 08:00)
近畿180万回分 余るワクチン 新型インフル:産経関西(産経新聞大阪本社公式ニュースサイト)
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