神の国発言
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神の国発言(かみのくにはつげん)とは、2000年5月15日、
神道政治連盟国会議員懇談会において森喜朗首相(当時)が行った挨拶の中に含まれていた、
「日本の国、まさに天皇を中心としている神の国であるぞということを国民の皆さんにしっかりと承知していただく、
そのために我々(=神政連関係議員)が頑張って来た」という発言。
「神の国であるぞということ」とやや文語調且つ引用調であるのは、
神皇正統記(北畠親房)の冒頭にある「大日本者神國也(大日本ハ神國ナリ)」の一節、またはそれに類すること、
を意識してと思われる。
公卿北畠親房は神道家であり神皇正統記において、
日本は皇室を万世に渡って頂く唯一の国である(万世一系)と主張し、
それは天皇は神とともにあるからである(現人神)と論じた。
このことは神皇正統記では『日神ナガク統ヲ傳ヘ給フ。我國ノミ此事アリ異朝ニハ其ノタグヒナシ』とあり、
詳しくは神皇正統記をみて欲しいが、これは支那では古来より王朝が短命たるは何故かと神道からみて、
結果得た考えなのである。さて本件に目を戻せば、神道政治連盟と神道に関する会合であることからわかるように、
森氏の挨拶は明らかに神道に古くからある思想のひとつ神国思想を蹈襲したものといえる。
また、諸外国の概念、唯一神GODに対して日本では、
例えば釜や厠、山や川…全てのものに神が宿るという八百万の神という日本古来の伝統を話したともいえる。
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