天照大神という神名が、『皇太神宮儀式帳』など政治的な部分で用いられていることから、
三品彰英や西條勉が論じているように、本来は高御産巣日神(高皇産霊尊)が皇祖神であり、
ヒルメが皇祖神化して天照大神になったとする説もある。
伊勢神宮においては、通常は天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)、
あるいは皇大御神(すめおおみかみ)と言い、
祭事の際神前にて名を唱えるときは天照坐皇大御神(あまてらしますすめおおみかみ)などとも言う。
学術的な文書では現在では「アマテラス」と片仮名書きが慣行となっている。
古くは天照太神と書かれたという説も存在する。
天照大神を祀る神社
天照大神を祀る神社を神明神社といい、全国各地にあるが、
その総本社は神宮(伊勢神宮)の内宮(皇大神宮)である。
皇大神宮は三種の神器のうちの一つ八咫鏡(ヤタノカガミ)を御神体として安置する神社である。
日本全国のほとんどの神社で皇大神宮(天照皇大神宮)の神札(神宮大麻)を頒布している [4]。
現在は存在しないが熊本県の八代市には上古に天照大神の山陵が在ったと伝えられる。