怒りのサポーター!浦和バス100人包囲
http://www.sanspo.com/soccer/photos/091026/sca0910260504004-p1.htm J1第30節最終日(25日、浦和0−3大宮、埼玉)浦和は大宮とのさいたまダービーに0−3と惨敗。
来季のACL出場(3位以内)も遠のき、試合後には橋本光夫社長(60)がサポーター約100人に糾弾され、選手バスが囲まれる騒ぎとなった。
煮えたぎった赤いマグマが沸点に達した。大宮とのさいたまダービーに0−3と過去最悪の大敗を喫し、
激高した浦和サポーター約100人が橋本社長との直接会談を要求。寒風吹きすさぶ埼玉スタジアムの正面玄関に呼び出した。
「強い気持ちを持っているのか、チーム改革をやっているのか、確認を求められた。われわれも残り4試合に全力を尽くすと約束した」
約1時間半、つるし上げられた同社長は憔悴した顔。その間、選手バスも動けなかった。
試合終了から2時間後の午後7時に出発すると「フィンケ辞めろ!!」「歩いて帰れよ!!」の罵声が飛び、警備員を突破したサポーターが進路をふさいだ。
バスの立ち往生は、05年11月23日の千葉戦(●0−1)以来の騒ぎだ。
怒りも当然だった。夏場にリーグ7連敗を喫し、今月11日には天皇杯でアマチュアの松本山雅FCに0−2の完敗。
橋本社長はフィンケ監督の続投を白紙に戻し、この試合と17日の新潟戦(〇1−0)を見て去就を判断する方針を示した。
しかし、前半16分に先制点を許すと、同40分にMFポンテがイエロー2枚で退場。シュート6本を放つも決定機はゼロだった。
FW原口は「みっともない試合。(相手を)崩せる方法が見つからない」とうつむいた。
目標に掲げる“人もボールも動く、夢のあるサッカー”は絵に描いたもち。DF闘莉王は「余計なことを言いそうだ」と監督批判を飲み込む。
もはやチームは崩壊寸前。来季のACL出場(3位以内)も難しい。
それでも橋本社長は、「よっぽどおかしな監督でなければ来季もやらせる」となぜか強気に出た。すでにおかしな事態に発展しているのに、トップの認識は甘いようだ。