一樹「監督!!準備万端ス!! 俺いつでも行けますよ
すげえ調子もいいんス! マジで! 多分 監督も腰抜かすと思うな――!?」
健太「…………あのさー 何度来ても無駄だって一樹 お前は今日は出さないってば」
一樹「!!! 何でですか監督――!! ベンチ入れといてそりゃあんまりだ――!!」
田坂「うるさいぞ 一樹! 監督の邪魔する選手がどこにいる!!」
健太「……お前さ 今年のホーム戦……山形相手にゴール決めてるだろ?」
一樹「え……」
健太「向こうの監督……やたら細かいことまで気にするタイプだからさ
お前がベンチにいるだけで 向こうには若干の危機感を与えられると思ってね……
現にさっきからチラチラこっち見てるし それがお前のベンチ入りの理由 つーかそれだけ」
一樹「それだけ――!!?」
健太「焦んなって一樹 お前はまだ 身体ができあがってねえ
でもしっかり怪我を治してきた それだけで評価に値する」
一樹「え……」
健太「約束するよ お前が爆発できる場は 俺がキチッと用意してやる それまでおとなしく待ってろ」
一樹「………… はいっ!!!」
田坂「うっせーっての!一樹!!」