◆◇◆　横浜F・マリノス　part684　◆◇◆

実際に交渉にあたったクラブ幹部は「大したことじゃない、それで話が急にゼロに
戻るなんてことはない」と声を荒げた。渦中の齋藤社長は「詳細についての発言は
控えさせてもらいます」としたうえで、「ただ一つ言えることは、コミュニケーション
というのは難しい」と語る。

中村サイドが心変わりした理由は横浜FMの「不手際」だけだったのか。前述したように、
エスパニョールからは予想外とも言える好条件のオファーが届いていた。一連の
”報道”は中村サイドに有利に作用するものばかりだったが、そこに何らかの作為は
なかったのか。

去就に結論が出た今でも双方にそれぞれの言い分がある以上、しょせんは水掛け論だ。
ただ、現場で取材に当った人間の実感として、一方的に善悪が分かれるような話では
なかったことは、ここに明記しておきたい。