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891U-名無しさん@実況はサッカーch
ニッカン
・セルティックMF水野晃樹 一番好きな選手は水野byオシム氏
言葉に込められた意味を読み解こうとするのは、もはや習性になっていた。
4月下旬のこと。
水野は日本の友人から「オシムさんがテレビのインタビューで
『一番好きな日本人選手は水野』って言ってたぞ」と知らされた。
一番認められたかった恩師の言葉。
水野は「正直うれしかった」と笑った。
だがすぐに首を振り、表情も引き締め直した。

水野−
あの人の言葉には必ず深い意味がある。
考えなしに、人を褒めるようなことはない。
ああやってテレビを通して言うのは、逆に「今のままじゃいけない、もっと頑張りなさい」ということ。
だって自分はまだ、褒めてもらえるようなことを、欧州に来てからできていないから。

オシム氏の「一番好きな選手」という言葉自体には、おそらくうそはない。
周囲には常々「リスクを冒して仕掛けるタイミングを、いつもはかっているのがいい」と評価の一端を明かしていた。
だが期待している分、本人にはひときわ厳しく指導にあたった。

05年には、得意のFKを武器にワールドユース(現U-20W杯)で活躍した水野を、クラブのみんなが褒めたたえた。
だがオシム氏は「FKだけの選手は、自分なら使わない」。
クラブでも代表でも、試合後にオシム氏にしかられ、涙目でロッカールームから出てくる水野が目撃されている。

それだけに「褒め言葉が信じられない」ということもあるかもしれない。
だがそれ以上に、水野はオシム氏の厳しさの中に、愛情を感じている。
だからこそ、恩師の言葉に真意を見いだそうと、必死になる。
「あの言葉を聞いて、もっと頑張らないといけないと感じている」。
6月には帰国するが、羽を伸ばすよりも、オフを両ひざの治療にあて、来季に備える考えだ。
愛情に応えるためにも、水野が欧州での飛躍を目指す。