http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.1287623.article.html サガンドリームス新社長に牛島氏 金ア氏は取締役留任
http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.1287642.article.html 【解説】サガン社長人事 金ア氏就任に一部株主が難色
大方の予想を覆し、取締役で72歳の牛島洋太郎氏が新社長に就任した。土壇場のサプライズ人事は、一部在
京株主が実質的に総務省・県に籍を置き、2年間の期限付き出向という金ア健太郎氏に難色を示したためとされる。
サガンドリームスは井川幸広氏がクラブの経営に乗り出して4年目の09年2月期決算で初めて単年度黒字を計上した。
フロントと一体となった営業活動で福岡県筑後地域を含む地元企業の支援の輪は広がり、自治体との関係も良好になってきた。
しかし、経営基盤は依然、脆弱(ぜいじゃく)で、井川氏と、井川氏の個人的なネットワークによる株主たちに支えられているのが
実情だ。当初は井川氏が持論とする「地域とともに」を実践するため、行政にパイプを持つ金ア氏の手腕に期待したが、未曾有
の経済不況も重なり、株主の意向を看過できなかった。
今回の人事では、代表取締役会長になった井川氏が首都圏での営業活動を担当するなど各取締役の役割分担を明確にした。
その中で「営業畑」で実績を上げた牛島氏が社長に納まったが、井川氏が描く「24時間、サガンのために奔走する若い社長像」
とは明らかに異なる。
金ア氏は牛島氏を補佐し、新しく取締役に就任した松本育夫GMらとともに佐賀県をはじめ地元自治体や団体、企業との関係
強化を担うが、取締役就任時からささやかれていた「腰掛け論」は、金ア氏が地域密着の仕事ぶりで払拭(ふっしょく)していくしかない。