■言いたい放題FC東京 1085■

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537U-名無しさん@実況はサッカーch
>>210
指示してやった反省への道をしっかりなぞったか。俺たち、罪を背負いながら前に進まなきゃならない。赤嶺のゴールに相応しい人間性を。

12月6日、千葉での奇蹟の逆転優勝。
城福東京の奇蹟の旅は、天皇杯へと続いた。

ゴール裏で一緒に馬鹿をやり続けてきた気の知れた連中を引き連れて、仙台へ向け車を走らせる。
深夜、東北自動車道を北進し続け、ちょうど宮城に入った頃だった。
仲間の一人が、奇妙な事を言う。
「ありゃ、ガーロじゃねぇか!」
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確かにガーロはそこにいた。
俺達が一方的に殴りつけ、余所者扱いしたままレッテルを貼り、半年間罵り続けた男がそこにいた。
仲間の中にはガーロを罵倒した奴もいる。そいつは、ガタガタと震えて頭を抱え「ごめんなさい、ごめんなさい」と呟いていた。
優勝は手にした。だが、俺達は本当に大切なものを、自らの力で手に入れていない。
そう思った俺は、仙台に着くと、そのまま松島海岸へと車を走らせた。

「ごめんなさい、ガーロ! ごめんなさい2006年! ごめんなさい、東京!」
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ガーロを罵った奴、周りを扇動した奴、それを見てみぬ振りをして止めなかった奴、俺の車には色んな奴が乗っていた。
皆、あの頃を思い返している。罪悪感に燻る醜い身体を冬の海水に浸して、叫んだ。己の愚かさを呪って。

仙台、ユアスタ、清水には3−1で勝利した。天皇杯は続く。俺達のFC東京も、永遠に続いていく。
東京に帰り、ふと空を見上げる。俺はやはりその男の顔を夜空に見てしまうのだ。
彼は俺達の醜さを映し出してくれた、傷一つないい美しい鏡のようなもだった

「ごめんな、ごめんな……」
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泣きじゃくった。いくら反省しても、この罪は消えない。でも、そうする事の中に、正しい未来はあるのだと思った。
【東京反省物語(永久に続く)】