セレッソ大阪(450)＠オレたちのヤナドーナ

今朝の朝日に載ってたコラム
スキャンして文字起こししてみました間違いが合ったらすまん

セ大阪　昇格できない理由

　サッカーのセ大阪は今季もＪ1復帰を果たせず、３年連続でＪ２で戦うことに
なった。日本代表のＭＦ香川ら豊富な攻撃陣を抱え、今季42試合でリーグ２位の
81得点。約20億円の年間予算はＪ２でトップクラス。優勝候補と言われながら昇
格できないでいる理由が、６日の最終節後の姿に表れていた気がした。
試合は２−１で愛媛に逆転勝ちして４連勝したが、入れ替え戦に出湯できる３位に勝ち点１だけ届かなかった。なの
に、試合後のセレモ二ーでピッチ上に整列した選手たちは笑みを浮かべ、
満足そうな顔。ある選手は　「最高の形で終われた」と話した。
レビークルピ監督は「大きな手応えを感じたゲームだった」とまとめ、あいさつでジ
ョークをとはして観客席を沸かせた。Ｊ１昇格を逃した侮しさは、それほど無い
ように見えた。
　同じ日、大逆転勝利でＪ１残留を決めセ大阪昇格できない理由た千葉のＦＷ巻は喜びのあまり号泣し、
Ｊ２降格が決まった東京ヴの柱谷監督は涙ながらにサポーターに謝罪した。彼ら
に比べ、セ大阪はあまりにのんきだった。
　　「何が何でもＪ１」という気迫が足りないのを、フロントは感じていたよう
だ。10月26日の仙台戦に敗れて昇格が絶望的になった時、藤田社長は「モリシみ
たいなメンタルの強い選手がいない」と指摘していた。シーズン終盤にチームの
士気が高まったのは「モリシ」の愛称で親しまれた生え抜きのスター、森島が引
退を表明したから。昇格への執念からではなかった。
　最終戦は森島が約１年半ぶりに出場した。ハッピーエンドな雰囲気も、やむを
得なかったかもしれない。が、来季は　「モリシ効果」は期待できない。昨季も
中盤から好成績を残したが、今季につながらなかった。「このままやれば来季は
大丈夫」。そんな安心感に浸っては、また同じことを繰り返しかねない。
　　　　　　　　　　　　　（瀬谷洋平）