35 :
いいころかげん:
>>33の補足。
オリベについてふれた本山のコメントをいくつか思い出す。
「監督は、たくさんのことを考えて決めているから」とか、
「もっと守備をと言われている」とか「シュート練習は
試合の中で好きなだけやれと前日に言われた」とか・・
そのひとつにミーティングにおけるオリベへの感謝があった。
それは、チームミーティングで、オリベが本山のプレーを、
具体的にとりあげ説明し、評価してくれたこと・・への感謝であった。
それも試合の録画をオリベ自ら編集して、それを見せながら、
特定のプレーについてその意味について具体的にはなすということらしい。
監督が目立たない下働きのプレーもよく見ていて、その価値を理解し
認めてくれるということで、本山自身も自信とモティベを得、感謝と
信頼感がましたであろう。そして、そのような監督のコーティングには、
それ以上の大きな効果があったかもしれない。それは、
チームメンバーの多くに目立たないが意味のあるプレーへの
共通認識が高まった可能性があったかも・ということだ。
チームの選手たちが、07年末には、本山を実質チームMVPだと
認める発言をしたり、Jの優秀選手に本山が選ばれて欲しかったと
発言するなど、チームにおける本山への評価はおおいにたかまった。
その背景には本山らの下働き、目立たないが貢献度の高いプレーに
スポットをあてたオリベのコーチング、そのコーチングに
よるチーム意識の変化もあったのではなかろうか。
このはなしは・・ちとオシムさんの記憶のデジャブっぽい。
36 :
いいころかげん:2008/05/20(火) 02:21:47 ID:mAS8NQPG0
Fジーコ 「ゴール近くで使いたい。」
「その時は不思議にチームの全員が不調なんだ。」
「きっと何かがたりないんだろう。」
「俊輔の方が上だ。」
「チャンスは充分に与えたつもりだ。」
「ありがとうございまあすモト。」
本山にとっては、鹿島への入団も、その後の鹿島でのありかたも、
ジーコさんからの影響によるところが大きかったというのは、
広く本山ファンに信じられているところだ。
そして、本山に対する語録でも、今も記憶に残る言葉が数多くある。
その中からいいころかげんに5つ選んで見た。
最初の「ゴール近くで使いたい。」には前振りがある。
それは「ゴール前では、本山が1番うまい。」という言葉だ。
だから「わたしが本山を使うなら、ゴール近くで使いたい」となる。
事実、周囲の予想を超えてジーコジャパンに本山を呼んだ時、
ジーコは途中出場で本山をトップ下に使い、日本にとって
劣勢だった流れを一気に優位に持ちこむことに成功する。
あたり強く運動能力抜群のセネガル選手を相手に、本山は
トルシエが強調していたウエーブから、さまざまなOHの
動き・テクを数多く披露する。あたり弱いから前目では
使えないと鹿島では、トップ下どころかOHらしい時間帯すら
わずかにしか与えられなかった本山。その本山が、他の
あたり強い選手が歯が立たないでいたつおいセネガル選手に
競い勝ち翻弄する・・ストレスのたまっていたスタジアムは、
本山のプレーによっておおいに沸いたものだ。もちろん・
本山ファンは、本山の久々の勇姿に熱狂した。ちゃんちゃん。
37 :
いいころかげん:2008/05/21(水) 23:34:00 ID:9Vumc0PH0
>>36のつづき。
その後もジーコは本山を呼びつづけ、時にはFW登録でまで、
呼んだりした。そしてトップ下で本山を使い、そのたびに、
劣勢だった試合を本山の活躍で盛り返したりした。
セネガル戦の後、東アジア選手権韓国戦での活躍も、なかなか
良かったが、ハンガリー戦後半途中からのトップ下役での出場で、
あっというまに0−2の劣勢をもりかえし同点に追い付く演出を
やってのけたのには、本山ファンでさえ驚いたことだろう。
あれは攻撃のし掛けづくり・リズムづくりまで含めて見事な
トップ下ぶりであった。特に久保へのラストパスシーンは
久保のゴール後の笑顔とともに記憶に残っている。
このシーンについては・なんべんも書いた。とてもいいシーンだった。
だが、この試合での本山も含めて、メディアもサッカー界も本山の
活躍を特別に取り上げることはなかった。ジーコもまたアジア杯でも
W杯のアジア予選でも、本山を使うことはほとんどなかった。
あれほど起用した試合で出色の出来を見せた本山を・なぜメディアは
とりあげず、ジーコはアジア杯でもアジア予選でも使わないのか・
と本山ファンは不思議に思ったかもしれない。
その不思議な傾向が変わったように見えたのが、アジア杯の後の
アルゼンチン戦とその直後だったように思う。ま・このはなしは、
またの機会に送るとして・・
次の「その時は不思議なことにチームの全員が不調なんだ」からの
言葉に行こう。とにかくジーコはゴール前では1番本山がうまい・・
わたしが本山を使うならゴールの近くで使いたい・という言葉を
残し実践して見せ、アルゼンチン戦以降・本山を先発トップ下で
使おうとする姿勢を見せた。あの時は有言実行のジーコであった。
そして、それが・途絶えた・・その背景を示唆する言葉ともなったのが、
ここに挙げた次の言葉からのいくつかであった。本山をゴール近くで
使えなかった理由・・それはなにか?
38 :
いいころかげん:2008/05/23(金) 00:46:05 ID:/s1k72em0
>>37のつづき。
「その時は不思議にチームの全員が不調なんだ」という言葉は、
ジーコさんが本山の問題点について語った時のはなしの1節だ。
「たしかに、本山は好不調の差が大きいようだ。」
だが「本山が不調な時は、不思議なことにチームの全員が
不調な時なんだよなあ」というようなことをジーコさんが語ったのだ。
「本山は好不調の波が激しい」というのはだれがいったのか、
おそらく、だれかが言ったその本山評を意識しての、
ジーコさんの弁であったろう。というのがおでの妄想だ。
39 :
いいころかげん:2008/05/23(金) 00:48:45 ID:/s1k72em0
>>38のつづき。
おでは、そこにジーコさんの微妙な表現・いいまわしを感じ、
この「その時は、みんな不調なんだ。」の言葉が記憶に残ったのだ。
以下4つの言葉は、本山の問題点や課題に結びつきそうな
ストーリー性のある一連の言葉として、記憶に残ったものだ。
おでのチェックでは、与えられた役割の状況によって本山の実績内容が
大きく変わることはある。OHの軸やトップ下役につけば
アシストやゴールが増える。そうでなければアシストもゴールも無い。
また後方にある時間が長くても軸のひとりとしてビルドアップや
ゲームメークに絡めば、ポゼッションはあがりVA到達率があがったり、
シュート数が増えたりする。しかしそれもなく穴埋め的なバランサーと
相手の起点潰しや囮役が増えれば、ボールタッチ数も
減り、主攻撃ルートに本山はいないということに・・
当然主要指標上は芳しくない。といって、役割達成度と
言う観点から見れば、与えられた役割に対しては、
本山は常に高い水準で、役割を達成している選手だ。
(ま・今期はその水準を下回っていそうだが)
ジーコさんが「その時はみんな不調」と言ったころは、まさに・・
本山が不調な時というよりは、チームの軸から外れ下働きオンリーの
役の時は、みんな不調・・チームとしての結果も良くない・・
ってことだったのだ。そこにジーコさんから本山へのメッセージが・・。
40 :
U-名無しさん:2008/05/24(土) 19:02:32 ID:jRC30/pd0
保守
41 :
いいころかげん:2008/05/24(土) 20:53:10 ID:NUfZ9Koi0
ジーコは、鹿島での本山についてものべていたと聞く。
「鹿島で小笠原以上に本山が注目されないのは不思議だ。
きっと なにかが足りないんだろう。」といったというものだ。
「みんな不調なんだ」の次の「なにかが足りないんだろう」は
そのはなしから抜き取った言葉だ。
これを聞いたひとの多くは、「なにかが足りない」ということに、
注意が行く。それもある。しかしおで「なにが足りないのか」を
考える前に、ジーコのこの言葉には、もうひとつ、ふたつ含みが
あるように感じるのだ。
要するにこの言い方には、ひとつには、ジーコから見れば
「本山は、鹿島で小笠原以上に注目されて良い筈だ」、もしくは
「小笠原以上に注目されても、不思議ではない。」という意味が
含まれていたように感じられる。
そして、「なにかが足りないんだろう。」という言葉には、
おれ(ジーコ)には「なにが足りないか解らない」と
いうニュアンスと、「なにが足りないか言いにくい」と
いう含み・・そのふたつの意味合いがあることを感じさせたものだ。つづく。
42 :
いいころかげん:2008/05/24(土) 21:08:02 ID:NUfZ9Koi0
>>41のつづき。
ジーコは、「本山をゴール近くで使いたい」と言い、
実際に周囲の予想しない中で、本山を召集、強豪相手に、
ゴール近くであるトップ下役で使ったジーコ。そしてアジア杯の
後にはアルゼンチン戦で、後半小笠原に代えて、本山をトップ下に
起用。劣勢を互角にまで持ちこんで、得点を得るゲームメークを
やってみせた本山。
その直後から、日本代表の先発トップ下として本山起用しようと
いうジーコの姿勢がより鮮明になったと聞く。ここまでは、
トップ下としてならば、小笠原以上に本山で・とジーコが見ていたと
とれなくもないジーコの姿勢であったろう。
鹿島でクラブチームで絶対のトップ下として小笠原を使い、
代表ででも小笠原をトップ下に推しつづけた鹿島と、
ジーコの微妙な選手評価・選手起用の差異。ドイツW杯直前には、
ジーコはこんなことを言っている。「(トップ下として)
小笠原に出来ることのすべては遠藤にでも出来る}というものだ。
ここらへんの実証を試みたのがオシムとオシムジャパンであった。
また海外組みが合流した代表ではトップ下は俊輔で、小笠原にも
小野にもトップ下役をふることは少なかった。トップ下は俊輔で、
でなければヒデ、もしくは本山・・とジーコは考えていた・と
本山ファンなら思いたくなっても不思議はなかろう。
43 :
いいころかげん:2008/05/24(土) 21:12:20 ID:NUfZ9Koi0
>>42のつづき。
実際トップ下にはいった本山は、代表でも鹿島でも、
ほとんど例外なく活躍した。(たった1試合をのぞいては)
しかし、それ以前もその後も、鹿島では相変わらずトップ下で、
司令塔の小笠原は不動。それどころか小笠原がいてもいなくても、
鹿島は本山をゴール近くで使うことは極めて少なかった。
そして鹿島は本山が代表に呼ばれることさえいやがっているように
見えたものだ。小笠原以上どころか・・鹿島の本山に対する扱いは
下っ端の汗っかき役そのものであった。ジーコが承認した、ジーコの
後継者鹿島の10番本山は、ただの鹿島の空手形であり・・本山は、
年ごとにゴールから遠ざけられて行った。
ジーコは、その状況までを含めて「不思議だ」といい・・
そしてこう言った。「なにかが足りないんだろう」・
そこには、おれには「なにが足りないかわからんし解って
いても言えない」と言ったわけだ。次の言葉につづく。
44 :
いいころかげん:2008/05/25(日) 12:33:19 ID:etmC2UIw0
「ゴール前では本山が1番うまい。 おれなら本山を
ゴール近くで使いたい。」
「好不調はあるが、不調の時はみんなも不調なんだよ。
それ自体は本山だけの問題ではない。」ときて、
「しかしゴール近くで本山は使われていない。
きっと本山にはなにかが足りないんだろう」と来た。
「なにが足りないかおれにはわからん、もしわかっていても
おれには、それが何か言えない」 とつづくジーコさんの言葉。
「なにが足りないかおれには言えん」といいながら、
ジーコさんが本山の足りん部分にふれたような言葉がある。
そのひとつが「本山は自分の能力の価値にまだ気づいていないようだ。」
というものであり、もうひとつが「俊輔のほうがうえだ。」である。
これは本山自身が、ジーコさんに言われた言葉として、
どこかで語ったように記憶する。そして、これがインド戦での
福西らによる「トップ下本山」排除によるジーコへの反乱によって、
より記憶に残る言葉にもなったように思う。がどうだろう。
45 :
いいころかげん:2008/05/26(月) 23:23:26 ID:eER6S4qg0
ジーコは本山に対して「チャンスは充分に与えた」と
語っている。この言葉に異論のある本山ファンは少ないであろう。
事実、鹿島での本山の扱いから見れば、ジーコジャパンへの
本山召集も、代表での本山起用も、充分に本山にチャンスを
与えたという言葉を裏付ける実績といえよう。
「チャンスは充分に与えた」・で、なに? ジーコはそのあとに
何を言いたかったのか。チャンスを与えたのに本山は
そのチャンスを生かしていない・あるいは本山はチャンスを
与えただけの期待に答えていない・と言いたかったのだろう・
と、この話を聞いた人間の多くは推測するだろう。
その背景には、結局本山はアメリカ遠征のあと代表選考に
落ちたと言う事実がある。アメリカ遠征では中途出場で
劣勢をもりかえす働きを見せ、選考にもれた時には、後の
代表監督オシムにその脱落を惜しまれもした・だが・・
とにかく本山は、ドイツには行けなかった。そのことを
ジーコは言いたかった。・・・という推測だ。
しかし・そうだろうか? そんなことを・ジーコは言いたかったのか?
そうではない、そう簡単なことではないと思う本山ファンも
いるはずだ・とおでは思う。
46 :
いいころかげん:2008/05/26(月) 23:28:51 ID:eER6S4qg0
>>45のつづき。
なぜなら、ジーコが与えた代表での出場機会のほとんどで、
本山は、出色の活躍をして見せた。それこそ選にもれる直前の
アメリカ遠征でさえ本山は出場すれば活躍した。
つまり彼は、代表でトップ下で出場と言うジーコに
与えられたチャンスを、選手としては充分に生かしたといえるだろう。
なら本山はどのようにジーコの期待に、答えられなかったのか。
ここで考えられるのはジーコが与えたチャンスとは、単に
出場機会を与えたと言う事ではないということが考えられる。
代表で出場し、トップ下として充分な活躍を見せても、
サッカー界にも鹿島にも評価されない。先発でトップ下で出れば、
チームの主力からボイコットされる・・鹿島からは代表入りを
拒否するも同じメッセージが発せられる。それが本山が代表での
出場機会を生かした結果であり、それが本山の現実だった。
その現実をはっきりと知るチャンス、そしてその現実に
どう対応していくか・・本山自身が考え現実的なサッカー人生の
道を自ら切り開いていくきっかけとなる・・そのようなチャンスを
(本山には)充分に与えた・・とジーコは言ったのではないだろうか。
もしそうなら・・いまだにその現実に従容として従っている
本山は・・ジーコの期待に応えてはいない。ジーコがもし、
本山に対して、ゴール近くで活躍できる役割をもとめて、
そのための現実的行動、努力を、期待しているとしたら・。
本山は、まだ・・。その点で、イタリアからセルティックに、
わたった俊輔も、欧州でクラブを泳ぎまわったヒデも・・
本山より明確に上だ。彼らは現実に対応し、その持ち味を生かす挑戦を続けている。
47 :
いいころかげん:2008/05/29(木) 01:34:14 ID:dCY8OIhQ0
ジーコの記憶に残る言葉の最後にあげたのが、
「ありがとございまあす モト」
これついこのまえフェネルバフチェがCL8強に
入った時の日本のTV局のインタビューに答えての言葉。
インタビュー者はダバディーだった。
インタビューの最中に、ダバがPCで映像をジーコに見せた。
その映像に登場したのが、なんと本山。本山は緊張気味。
ジーコのチームの躍進に興奮して「TVにかじりついてます」
とか、「クラブW杯で遇えるのを楽しみにしてます」とか
本山がかしこまった態度の中で、精一杯気張ってジーコさんに
エールを送っていたっけ。なんだか顔面蒼白って感じで
いたいたしかった。今にして思えば、おそらくあのころ
すでに今期のクラブでの本山の処遇を本山は知っていたのかも。
とにかく映像のエールを送る本山は、なんだかいたいたしく、
それだけに「ありがとございまあす モト」と
いったジーコの言葉と笑顔に・・・おではじんときた。
そしてジーコジャパンでの、もとやまのつらかったろう一面・
そして鹿島での10年を思い起こした。
これからだよもとやま。がんばれもとやま。
海外へいけるといいね。いいクラブに出会えるといいね。今度こそ。