ジェフユナイテッド千葉≡JEF UNITED 744≡
ニッカン
・坂本!! 岡ちゃん秘密兵器 「空白の左サイド」候補 千葉にいた
日本代表の岡田武史監督(51)が、26日のW杯アジア3次予選のバーレーン戦に向け、
千葉MF坂本將貴(30)をリストアップしていることが6日、分かった。
自らバーレーンを視察する前、代表スタッフに情報収集を指示した。
レギュラーが定まらない左サイドバックとして注目。
収集されれば、ラモスら日本国籍取得組を除けば、史上初の30代で初代表に選出される快挙となる。
岡田リストに「坂本」の2文字が入っていることが判明した。
左SBを探している同監督は、1日の千葉-甲府戦に多きコーチを派遣。
当然、左で1-0の勝利に貢献した坂本の活躍は報告され、ビデオでもチェックされている。
機は熟した。 坂本が自らの力で「最年長初代表」を引き寄せる。
候補だった浦和の三都主が、左足付け根のけん断裂で長期離脱したのも追い風か。
30代で代表初選出は与那城ジョージとラモスだけ。
「まさか、僕はないですよ」と笑ったが、8日は難敵G大阪と対戦。
選考までの2戦で結果を残せば、30歳にして代表初選出も夢ではない。
現在、代表左SBレギュラー駒野は本職が右SBで、クロスの精度が落ちる。
東アジア選手権では加地を左で試したが、不発に終わった上、この日負傷した。
紅白戦では今野や水本が起用されるなど、事実上「空白」だ。
坂本は本来は右利きだが、大門小4年の時に右足首を骨折し、
浦和東高では右足首の手術を受けるなど、右足の負傷が続いた。
そのため、左足でボールを蹴ることが多くなり、左の精度が上がった。
ケガの功名で、左サイドをえぐり、足を入れ替えなくてもスムーズに左足から正確なクロスが上げられる。
「もう30歳になったし、体のケアには気を使うようになった」。
知人に聞いて横浜FCカズのトレーニング法をまねたり、練習後は1時間以上も入念に体をチェックする。
食事にも気を使い、天ぷらは衣をはがしてから食べる。
代表とは無縁だ。 3年前に、東アジア選手権の予備登録メンバーに入ったが、落選。
予備で作られた当時の代表ユニホームをもらい、記念写真を残している。
写真でしか実現しなかった日本代表。 坂本が、実力で夢をつかむ日が近づく。