ジェフユナイテッド千葉 ≡JEF UNITED 604≡
ニッカン
千葉FW巻誠一郎(26)が、復調の兆しを見せた。
14日、千葉市内で行なわれた拓大との練習試合(45分×3)に45分間出場し、5得点3アシスト。
合計16点のうち、10点に絡んだ。
チームは現在、Jリーグ4連敗中、ナビスコ杯を含めた公式戦は6連敗中。
泥沼脱出のために、泥臭く、気持ちを全目に出す原点回帰を誓った。
千葉得点者:ストヤノフ、水本、巻5、楽山、羽生、新居2、米倉2、熊谷2、松本
意気込みが違う。 ゴール前での迫力が、これまでと違った。
1本目は0-2。 2本目から、巻が新居と2トップを組んで途中出場した。
すると、5ゴール3アシストと大爆発。 起点になったプレーを含めれば、2本目の12点中10点に絡んでみせた。
45分間で、チームをガラリと変えた。
「練習なんで・・・。 (体調は)見ての通りです」。
相手が大学生のため、素直に喜べない。
リーグ戦は4連敗中。 4月21日の大宮戦を最後に、7試合も勝ち星がない。
そんな中、苦しいチーム状況を打開しようと、気持ちを固めた。
巻「こういうサッカーをしていれば勝てる、と言いながら勝っていない。
攻撃も守備も、最後の球際だったり、一瞬の集中力だったりが、 ちょっとずつ欠けていると思う。
きれいなサッカーよりも、まずは勝ちにこだわりたい。」
最下位の横浜FCと同じ勝ち点10で、J2自動降格圏の17位に低迷する。
一方で、アウェーで浦和や川崎Fに引き分けるなど、順位ほど試合内容は悪くない。
人とボールが動く攻撃的スタイルという理想を追い求めてきた。
しかし、結果が出ない今、そんなことはもう言ってられない。
巻「勝利への執着心を見せたい。 技術、戦術よりそういうものが大事。
そこで結果が出れば、見ていて楽しいサッカーが出来てくると思う。
僕はゴールへのどん欲な姿勢が足りない。 そういう思いで、初心に帰って100%でやります」
続く
続き
責任は感じている。 リーグ戦は14試合1得点。
4月8日の横浜FC戦以来、9試合無得点が続く。
守備やチームプレーでの貢献度は高いが、ゴールの必要性を痛感している。
巻「これだけ長い間(ゴールから)遠ざかると・・・。
FWなんで、ゴールすれば、自分が乗れる材料になる。
ゴールできれば、いろんなプレーがうまくいくようになる。
技術、戦術は浸透するのに時間がかかるけど、気持ちは出していけますから。」
いよいよエースの尻に火がついた。 もともと泥臭いプレーこそ、巻の身上。
17日の甲府戦は、勝負の鬼になる。
・新居連係手応え
FW新居が、巻との2トップで好連係を見せた。
巻のパスに飛び出しPKを誘発したほか、2得点も記録。
「2人の距離が近いといい攻撃ができる。 今日はそうだった。
お互いを生かせるようにしたい」と手応えを話した。