セレッソ大阪(341)＠スパイク履き替えて消えるな

　私は開幕戦、ならびに今週の練習試合主力組のふがいない戦いを目の当たり
にし、監督決定に至る会話の一部をここに忠実に書き起こすことを決断した。
これは昨年１２月のある日、市内某所での出原社長と西村ＧＭとの間の会話で
ある。
−−−−−−−−
出原：こまったなあ。塚田を解任したもののまだ来期の監督を引き受けてくれ
　　　る者が見つからんのか。原にふられ、柳下はまだ天皇杯で勝ち残ってい
　　　るが、噂によると来期は充電期間としたいらしいし。
西村：前年、戦力以上の好成績で優勝争いをした小林監督に、それを上回る成
　　　績を要求した上で、さらにファビーニョ移籍、久藤を放出したなかで、
　　　それと同等の戦力を補強できなかった。なのに８節で解任。こんなチー
　　　ムの監督を引き受けてくれる人物なんてそうはいないですよ。それを覚
　　　悟の上での小林監督解任だったはずです。
出原：そうだな。やはりヤンマー出身者か内部昇格しか道はなし、か。
西村：それはだめです。安易にそのような方向に行くと、きっと批判を受けま
　　　す。特にサポーターの批判をかわすためには外部の人間でないと。
出原：じゃあいったい、誰が引き受けてくれるというんだ？
西村：　.....
出原：なんか、こう、「一発逆転」みたいなのはないのか？
（しばし沈黙）

出原：そういや小林監督のもとにいっていたあのおっきい選手、帰ってきたん
　　　だってな。
西村：小松塁ですか。ええ、長崎から帰ってきたなかで、昨日からチーム練習
　　　に参加しています。
出原：そうか、昨日から塁がミナツモで練習か。来シーズンは彼にがんばって
　　　もらわんとな。アキとヨシトの残留が微妙な状況だしな。
〜つづく〜

〜つづき〜
西村：社長！今何と、何といいました？
出原：急にでかい声をだして、びっくりするじゃないか。「アキとヨシトの残
　　　留が微妙」が気に障ったのか？すまん、あんたの熱意にケチをつけたわ
　　　けじゃないんだが、今回は説得は難しいんじゃないかと...。
西村：ちがう！「アキとヨシト」じゃない！その前！
出原：その前？「昨日から塁がミナツモで」か？
西村：そう「塁がミナツモで！」一発逆転、逆転の発想ですよ！
出原：意味が良く分からんが？
西村：「塁がミナツモで」
　　　「ルイガミナツモデ」逆転の発想です。逆から読むと
　　　「デモツナミガイル！」
出原：なんと、都並かぁ！いいぞ。よし早速オファーを出してくれ！頼むぞ！
西村：まかしといてください！必ず招聘に成功して見せます！
出原：まさに一発逆転じゃないか！よし、来期のスローガンは「一発逆転」で
　　　決まりだな！
西村：それはカンベンしてください。サポカンで、
　　　「今シーズンのスローガンは『一発逆転』！」
　　　それはちょっと恥ずかしくて、言えないっすよ。
出原：そうか、残念じゃな。いいと思ったんだがなあ。まぁ、スローガンは年
　　　明けでええ。正月を挟めばいい案が浮かぶだろ。
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　この勢いで西村ＧＭは都並監督の説得に成功、招聘に至るのである。そして
年の瀬、出原社長が年賀状の案を考えているそのとき、２００７年のスローガ
ンを思いつくこととなる。
信じる信じないはあなたの自由...。