週刊ポスト3/30号 ジーコ前監督が激白!「オシム監督よ、あの腐ったミカン選手に気をつけよ」より抜粋
http://www.weeklypost.com/070330jp/index.html ―あなたが重用した中村(俊輔)はスコットランドリーグで調子を保っています。
代表に復帰すると言われていますが。
中村は決定的な仕事ができる選手だ。パスはもちろん、ゴールも決めることもできる。
彼のように正確なキックができる選手はそうそういない。ただ、セルティックでのプレーを
見ていると不満もある。あそこで、彼は右サイドでプレーしているが、代表ではそうは
いかない。真ん中で、そして広範囲にプレーしなければならない。
そのことを中村には代表で何回も話をした。精度の高い、いいシュートも打つことが
できる。だから、もっとゴールに近づけと。ただ、彼は近づかない。なぜか?彼は自分の
身体的な弱さを自覚しているからだ。ゴールの近くでプレーすると、もっと当たりが強くなる。
ぶつかられた時に耐えられない。そこが中村の弱点だ。
彼はいい選手ではあるが、もっと自分を追い込まなくてはならない。中田(英寿)を見てごらん。
彼は普段の練習から自分を追い込んでいる。そうして集中することで、試合中の厳しい局面で
耐えることができるんだ。
―日本人選手が身体的に弱いことをあなたは熟知していた。それが如実に表れたのが、
ドイツW杯の初戦のオーストラリア線(1−3で惨敗)だったと思うが、手を打っていなかったのか?
もちろん、打っていたさ。W杯ではオーストラリア戦でもクロアチア戦でも、選手同士の
接触の多い、フリーキックやコーナーキックなどのセットプレーを避けるようにしていた。
ただ、勝負は冷酷だ。彼らは日本の弱点をしつこく突いてきた。何度も何度もしつこく
ボールを前線に放り込まれたら、中澤(佑二)だって辛くなってくる。