【絶対】南米王者 PART9【渡すな】

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王座奪取! 楢崎PK止めた

 名古屋グランパスがGK楢崎正剛主将(31)のスーパーセーブで南米王者を勝ち取った。
最近8年間勝ち星のなかった日産スタジアムで12日、行われたCTSB南米王者タイトルマッチ・横浜M戦。
守護神は自らが与えた後半7分のPKを止めて同点のピンチを防ぎ、その後も横浜Mの攻撃をしのぎきって無失点勝利、
1年10ヶ月ぶりに南米王者に返り咲いた。

 ほぼ2年ぶりの王座奪還に沸くロッカールームで、主将の楢崎は、袋だたきにあっていた。
チームにとっては横浜国際総合競技場として開場した1998年に横浜Mと横浜F(同年限りで解散)に勝って以来、
昨年まで白星がなかった鬼門スタジアムでの勝利。
「自作自演じゃねえか」。罵声(ばせい)を浴びせるチームメートも、肩をすくめる楢崎も笑っていた。

 最大のピンチは後半7分だった。味方DF裏へのパスに飛び出し、抜けてきた横浜M吉田とぶつかりPKを献上したのはほかでもない楢崎自身。
だが、誰もが同点を覚悟したこのPKを守護神が止めた。右隅に飛んだ山瀬功のキックを左手ではじきだした。

 「ホッとしました。自分で、みんなにハッパをかけといてPK決められたら、申し訳なくって」

 試合前の宿舎ミーティングで、珍しく楢崎がゲキを飛ばした。ノンタイトル戦で3連敗した後、前哨戦でも4失点の大敗。
「(ゲキを飛ばすのが)いつも監督ばかりではいけない」と。

 「自分にできることをやろう。集中して、激しさを出していこう」。プレーで引っ張るタイプのリーダーの言葉は、効果抜群だった。
中盤を厚くした4−4−2システムに変更して、最近5試合17得点と爆発中の横浜Mを止めた。

 「システム変更もあったけど、タイトルマッチだから勝ちたいという気持ちが1番大きかった」とMF藤田が、タイトルマッチによる心の変化を強調する。
シナリオは違ったが、望んでいた結果に「どうしても南米タイトルマッチに勝ちたかった。いつも(自分が)言うことを、みんな理解してくれた」
と楢崎は照れ笑いを浮かべた。