クラブ経営について語るスレ10

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経営再建軌道に、ザスパ

 ザスパ草津を運営する草津温泉フットボールクラブ(大西忠生社長)の経営再建が軌道に乗ってきた。
三十日の株主総会で承認された二〇〇六年一月期決算は約一億三千万円の最終赤字となったものの、昨年十月に策定した再生計画での赤字見通しを四千三百万円圧縮した。
今期は一気に単年度黒字を目指すという。前社長のずさんな経営で揺れたザスパが、真のJリーグクラブへ向け、チームだけでなく経営力の強化に本腰を入れている。

◎メッセージ
 働きながらJリーグ昇格を目指すチームづくりが全国から注目されたザスパだったが、昇格初年度の戦績は最下位に低迷。
経営面ではプロ化に伴う年俸増や環境整備が収益を圧迫した。
加えて入場者数の過少申告など、前社長に絡んだ問題が相次いで発覚し、クラブ存続の危機さえささやかれた。
 だが、このザスパをサポーターや県内経済界は見放さなかった。
前期の収益は関連グッズ売り上げが32・6%、スポンサー収入が6・5%、それぞれ目標を上回り、赤字圧縮に大きく貢献した。
経営再建のため大西社長に請われて取締役に就いた元サンフレッチェ広島取締役の本谷祐一氏は、この結果を「ザスパをつぶすな、という地元のメッセージ」と受け止めたという。
24転載しちゃえ2:2006/05/15(月) 19:09:21 ID:cl3VTeRL0
◎売り上げ増
 ファンの熱い期待を背に経営体制を刷新したクラブだが、今期の単年度黒字化は本当に可能なのか。
 収入面から検証すると、売り上げは前期実績比8・3%増の五億六千百万円を計画。スポンサー確保で固まった収益のベースに、グッズ変更に伴う単価の上昇分などを織り込み、固い数字と言える。
 経費は19%、一億二千万円の削減を掲げた。厳しい計画だが、選手寮の改修など昇格初年度だったためにかかった四千万円が無くなるほか、シーズン前のハワイ合宿を止めたり、赤字事業からの撤退ですでに二千万円以上を削減済み。
残りはナイターの照度を試合中以外は下げるなど細かな経費削減の積み重ねや、衣類などのスポンサー支援で達成する計画。経営陣は「すべて実現可能な数字の積み上げ」と説明する。
 選手がけがをした場合の補充など不確定要素があるものの、計画上は財務の改善が方向付いた形だ。
今期に入ってもグッズ販売は増加基調。親子の入場者が増えるなど、ファンのすそ野が広がっている。
 ただ、経営再建は緒に就いたばかり。前期末で二億八千万円に上る累積赤字を解消するには、さらなるファンの拡大が欠かせない。

◎学校訪問も
 クラブは今シーズンから、ホームゲームのハーフタイムなどに地域芸能を発表してもらったり、選手と触れ合う機会を増やす取り組みを始めた。
ゲーム前のサッカー教室を計画しているほか、トップチーム選手の学校訪問も近く始める。
 「おごりを反省し、地域の『おらがチーム』を、もう一度追求する」。昨年九月、戦績不振と不祥事発覚というどん底の経営状況の中で、大西社長が上毛新聞のインタビューに語った言葉が今、少しずつ形になりつつある。

(報道部 高橋徹)