清水エスパルス Part.2

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102U-名無しさん
「ズッコケ中年三人組」を出版 那須正幹さんが続編

 少年3人が巻き込まれる事件や騒動を描き、昨年暮れに50巻で完結した
「ズッコケ三人組」シリーズ(ポプラ社)。その続編「ズッコケ中年三人組」を、
作者の那須正幹(まさもと)さん(63)=山口県防府市=が書いた。
児童文学作家の那須さんにとっては珍しい大人向け作品。総計2100万冊の
ベストセラーは、28年後に舞台が移る。

 「ズッコケ」は78年の1巻から時代背景は変わっても、主人公は小学6年の
ままだった。

 「中年」の3人が住む06年の街は不況の波を受け、40歳前後の3人は家庭や
仕事に悩みを持つ。やんちゃなハチベエはコンビニを経営する一方、スナックの
ママに熱を上げる。おっとり型のモーちゃんは勤務先が倒産してビデオ店で
アルバイト中。理屈屋のハカセは教師になったが、学級崩壊状態だ。
そこに小6時代に対決した窃盗犯が再び現れて――。

 那須さんは「読者も30〜40代となり、社会のしがらみの中で生きている。
でも、3人は昔のような活躍を見せる。様々な挑戦をした少年時代を思い出し、
日々の活力にしてほしい」と話す。

 執筆のリズムは変わらない。今年は新作を6冊出版した。単行本は今回で
186作目。「10年後、今度は50歳になった『熟年三人組』を出すつもり。そこまで
元気に書き続けたい」

 版元のポプラ社の坂井宏先(ひろゆき)社長は「バブル崩壊や災害など大変な
世を生きた3人の姿に人生の厳しさが描かれる。だが、大人も子供も楽しめる
内容で、ファンの関心は高い」と話す。272ページで1050円(税込み)。