移籍・レンタル・戦力外「ら」スレPart209

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137U-名無しさん
「6月(05年)、バーレーン、北朝鮮と続く勝負のアウェーに出る前ですね。磐田での
ゲームがあり、試合前もいつもと同じようにピッチでアップをして、ロッカーに引き
上げようとするときでした。走っていると、後ろから、加地、加地って僕を呼び止める
声が聞こえたんで振り返ったら、名波さんなんです。Jリーグで試合もしているんです
が、それだけで個人的な面識はなかったし、恐れ多いですよね。話をしたことも一度も
なかったので、どうしたのかな?とちょっとびっくりしました。名波さんは、僕を追
いかけてきてくれて、握手してこう言ったんです。加地、負けるなよ。本当にそれだ
けでしたが、感動しました。負けるなよ、短いけれどその一言の中には本当に数えきれ
ないほどの意味がありましたから。W杯予選大会の大一番に負けるなということ、何故
もっと攻撃的に行かないんだ、とメディアやサポーターから批判を浴びていた僕に、
そんな声に負けるな、ということ、そして予選突破という初めて味わう重圧に苦しむ
だろう、自分に負けるな、と。何てかっこいいんだ、代表選手の重みとは、誇りとは
本当に凄い
138U-名無しさん:2005/12/17(土) 19:58:21 ID:+d5SaE4lO
「ものなのだとあのとき改めて思いました。この予選、代表をずっと見てく
れていて、僕にまで声をかけてくれた。どんな励ましよりも、気持ちがとても楽にな
りました。あの、負けるなよ、という一言が、苦しかったアウェイで僕の支えでした。

1990→2005「サッカー日本代表 全軌跡」という、ベースボールマガジン社」