今日俺が一人で近所の公園でリフティングをしてたら・3巻

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1Cyndi
今日俺が一人で近所の公園でリフティングをしてたら
http://ex12.2ch.net/test/read.cgi/soccer/1105957924/

今日俺が一人で近所の公園でリフティングをしてたら・2巻前スレ)
http://ex12.2ch.net/test/read.cgi/soccer/1120924421/


<モニカ・樋口編/作者=前々スレ21氏(書き出しだけ1氏)>
まとめサイト1
http://monica.jog.buttobi.net/

まとめサイト2
http://web1.nazca.co.jp/hp/monica1/index.html



<本庄優司編/作者=前スレ689氏(途中で変わった?)>

689 名前:U-名無しさん[sage] 投稿日:2005/09/21(水) 23:25:49 ID:1JOw6M3h0
今日俺が一人で近所の公園でリフティングをしてたら、
高校の練習を終えた兄貴が顔を見せた。
「おー今日もやってるな、少年」兄貴は白い歯を見せて俺に笑いかけた。

現在進行中の物語は、この書き出しから始まります。
天才の兄に劣等感を持ち続けている弟のサッカー青春記です。

まとめサイト
http://web1.nazca.co.jp/monica1/2/
2Cyndi:2005/11/09(水) 02:19:42 ID:QoiMF+JN0
樋口・モニカ編に関しては、現在出版社を通しての書籍化の動きがあります。
気長に待ちましょう。


「公園でリフティングしてたら」の作者を探してます
http://ex12.2ch.net/test/read.cgi/soccer/1129106186/

33get:2005/11/09(水) 02:22:03 ID:klNaYo2hO
1乙。
4U-名無しさん:2005/11/09(水) 07:11:58 ID:8Z7wzPkk0
>>1
乙&即死阻止age。
5U-名無しさん:2005/11/09(水) 08:03:28 ID:MD+R49Tm0
シンディスレ建て乙。

シンディを通じてでも、樋口と繋がるとイイナア。
6U-名無しさん:2005/11/09(水) 08:15:44 ID:PT/6z3qc0
応援あげ

作者氏に「サッカー小説家」転進を促す意味も込めて(笑)
7U-名無しさん:2005/11/09(水) 09:16:41 ID:bsA8CcHa0
1乙
スレ立てできなかったんで感謝です

セレクションも終わったし楽しみだね
8U-名無しさん:2005/11/09(水) 09:44:55 ID:G9WGXiMq0
1乙age

サッカー1人称描写のある小説って少ないからな。
漫画で1人称はあるんだが、いかんせん深みがない。
「でやっ」「な、なにぃ」とか言われてもなw
9U-名無しさん:2005/11/09(水) 10:27:07 ID:KgjqrDYZ0
兄がうますぎてそれに劣等感抱いてて、本当はうまいのに自分ではそれに気付いてない

ってやつなのかと思ってたけど、シンシアスタッフが見ても大してうまいと感じないやつだったのか
こうなると前作の樋口同様に、単にうまいだけじゃない「大事な何か」を持ってる系のプレーヤーなのかな
10U-名無しさん:2005/11/09(水) 13:25:57 ID:qYKXjyfX0
大木がヴェルディで昇格できなかった理由は何だろ
11U-名無しさん:2005/11/09(水) 13:46:17 ID:MD+R49Tm0
FWがあまってたとか?
12U-名無しさん:2005/11/09(水) 14:11:31 ID:KgjqrDYZ0
やっぱオナドリは3流指導者には嫌われるだろ
13U-名無しさん:2005/11/09(水) 15:16:23 ID:2rFPGorS0
セレクションメンバーとのサッカーって、いままで中学でやってたのとは
ちょっと違ったのかな?勝ちに行きたい、ってチームが変わる流れとか
すげー自然に書けてて、ちょっと感動しちゃったよ。
14 ◆vpOBmgutZA :2005/11/09(水) 23:45:16 ID:vXqtdN/R0


翌日、桜井は家の近くの大型書店に足を運んでいた。
いつもチェックしているサッカー関係のコーナーを
通り過ぎたところで足を止める。
はじめて見る雑誌が所狭しと並んでいる。
桜井はその中の「競馬マガジン」と表紙に書かれた雑誌を手に取った。
ぱらぱらとページを開いてみる。
サッカー雑誌と同じように、前の方のページは
カラーグラフを中心とした構成のようだ。
何頭もの馬の写真が載っている。
競走馬を横から見た写真。首を捻って馬の顔がこちらを見ている。
そんな写真が何枚も並んでいる。
こんな、ただ馬が立ってる写真に意味があるのだろうか。桜井は疑問に思う。
いや、雑誌だって商売だ。需用のない写真を載っけるような真似はしない。
必要だからこうやって掲載されているのだ。
しかし、木崎のおやじ。桜井は心の中で呟く。馬と人は違うぞ。
昨日のことだった。高校時代の友人から久しぶりに電話がかかってきた。
サッカー部の同期が結婚するため、みんなで集まろうという連絡だった。
飲み会がらみの話が終わった後も、会話は弾んだ。
15U-名無しさん:2005/11/09(水) 23:45:51 ID:vXqtdN/R0
「しかし桜井はユースのコーチか。
俺みたいなリーマンと違ってやりがいのありそうな仕事だよな」
「そんなことねえよ。結局、上の言うとおりにしなきゃやっていけねえからな」
桜井は個人名は慎重に伏せつつ、今日のミーティングの話をした。
誰かに自分が置かれた理不尽な状況について愚痴をこぼしたかった。
立ち姿とかいう訳のわからないもので、
セレクションの合否を決めるおかしな監督。
友人も同じサッカー部の出身だ。桜井の怒りは理解してもらえると思った。
だが友人の反応は意外なものだった。
「うーん、それって変な話なんか?
まあ、俺はプロに行けなかった人間だから、
プロの世界のことはわからないけどさ…
それに確か代表の久保が、
山の中の学校から出てきて高校へ入学しようとした時、、
高校の指導者がボールを足元に置いた久保の姿を一目見ただけで、
入部を許可したって話があったような…」
桜井は驚く。恥ずかしながら知らなかった。
16U-名無しさん:2005/11/09(水) 23:46:55 ID:vXqtdN/R0
「その話、ホントか?」
「雑誌で読んだだけだから、記憶はあやふやだけどな…。
でも、俺もそのオヤジと同じで競馬やるけど、
競馬なんかじゃ、立ち姿でみんな判断してるぜ。
桜井は馬のセリって知ってるか?」
全然競馬のことはわからない桜井に友人は親切に説明してくれた。
牧場で生まれた競走馬は馬主に買ってもらうため、セリにかけられる。
馬はセリ会場を人間に引かれて、ぐるりと回る。
買い手は目の前を歩く馬の姿を見てその馬を買うかどうかを決める。
「もちろん血統も重視するが、
両親が同じでも走るのもいれば、全然走らないのもいる。
最終的には一頭一頭の馬を見て判断するしかないんだ。
その時、人によって見るところは違うけど、よく言われるのは体型と目だな」
足の形や体つき。よく走る馬はやはり美しい体をしているといわれる。
また怪我が多い馬の世界では、バランスの取れた馬体は
故障が少ないことを意味する。そして目。
「走る馬は絶対に目がきれいだ。これは素人の俺も同感だな」
桜井は友人に尋ねる。実際に走るところは見ないのか。
17U-名無しさん:2005/11/09(水) 23:47:45 ID:vXqtdN/R0
「最近はそういう形のセリも増えてきたよ。
実際にコースを走ってタイムを計って、それを参考にしたりもする。
でもあくまでも参考程度だ。
というのも、セリにかけられるのは、まだ子どもの馬なんだ。
セリの時点で早く走れたからといって、速い馬とは限らない。
早熟かもしれないし、晩成の馬はいまは遅くてもこれからどんどん速くなる。
若いうちから速く走るためのトレーニングをやりすぎれば、
馬自身がおかしくなってしまうことも珍しくない。
だから競馬雑誌なんか見れば、馬が立ってるだけの写真が何枚も載ってるぜ。
プロもファンも、それを見てどれくらいこの馬が走るか判断してるんだ」
桜井はその書店で競馬雑誌を一冊買って家に戻った。
人と馬は違う。競馬とサッカーは別のものだ。
桜井は家に帰る道すがら、ずっと心の中でそう繰り替えしていた。
家に着く。パソコンを開け、メールをチェックする。
桜井が求めていたメールが届いていた。
差出人には「田原」の文字。
桜井はすぐにそのメールを開く。
「桜井が木崎さんに不信感を抱いているのはよくわかった。
 ここで俺が言葉でいくら木崎さんのすばらしさを説明しても、
 桜井は納得できないと思う。
 だから自分自身の目で見てもらうのが一番いいと思う。
 俺は面識があるので、木崎さんがシンシアに来る前、
 サッカー部の顧問をしていた高校の校長先生に話をしておいた。
 木崎さんがいままでどんな環境でコーチをしてきたか見てくるといい」


18U-名無しさん:2005/11/10(木) 06:37:31 ID:OsDw447w0
>>14で突如酉つけたのはいやらしい何かを期待し始めたってことですか?w
19U-名無しさん:2005/11/10(木) 07:22:27 ID:kC02Mme20
>>18 みたいなのを下司のかんぐりと言う。みっともない。
20U-名無しさん:2005/11/10(木) 07:28:36 ID:OsDw447w0
それを言うなら「下衆の勘ぐり」だろw
それに、100%間違いなく俺の言ってることは正しいよ
まあ触れずにスルーしてやるのが大人の対応なのは分かってるけどさw
21U-名無しさん:2005/11/10(木) 07:39:56 ID:kC02Mme20
>>20
大木みたいな香具師だなw
22U-名無しさん:2005/11/10(木) 08:03:35 ID:YlZsXq400
>>20

新参乙。過去ログ見てこいや。まとめサイトのじゃなくて、な。
23U-名無しさん:2005/11/10(木) 08:31:16 ID:OsDw447w0
酉に頼らず本文で自分を証明出来ないところにちょっと残念w
24U-名無しさん:2005/11/10(木) 09:28:01 ID:Kg3yhYPE0
>>23
そういうことじゃないでしょ
25U-名無しさん:2005/11/10(木) 09:47:49 ID:OsDw447w0
万が一出版化の話が来た時に、作者は俺ですと示して金儲けが出来なくなると困るからでしょ?
分かってるよw
26U-名無しさん:2005/11/10(木) 10:00:26 ID:zwi8KFN+0
なんだよ、前スレ>267がまた湧いてるのか?
早くエロ小説うpしてくれよw
27U-名無しさん:2005/11/10(木) 10:22:14 ID:OsDw447w0
都合悪いのは全部同一人物か
やれやれ┐('〜`;)┌
28U-名無しさん:2005/11/10(木) 11:03:18 ID:tHulr0Ze0
決めつけは自分だけに許されるんだw
やれやれ┐('〜`;)┌
29U-名無しさん:2005/11/10(木) 15:54:43 ID:Y8X1zB7+0
分かってるんだろうが、商業ベースに乗せるという話が出ているらしい以上、
誰が書いているかを明らかにするのは自然の流れだと思うが?
ここの住人は作者さんの文章を単純に楽しんでる立場なんだし、それでいていやらしい云々というのは、
大人の対応だと分かっていると言い訳しても、やはり普通は才能のない人の僻みとかそういうふうに捉えられてもおかしくない。
なんでわざわざ場の空気を乱す必要があるのかね・・・
オレは作者さんが今までたまにしか酉をつけないで書いていたことに、逆に乗っ取る輩が出てこないだろうかと不安だったくらいだ。
30U-名無しさん:2005/11/10(木) 15:58:28 ID:BowsC9xj0
総一郎・・・早熟の馬
優司 ・・・晩成の馬 これからどんどん伸びるのか
31U-名無しさん:2005/11/10(木) 18:13:20 ID:OsDw447w0
>>29
> 商業ベースに乗せるという話が出ているらしい以上、
> 誰が書いているかを明らかにするのは自然の流れだと思うが?

ようするにこのスレは、商業ベースに乗せたい同人作家のアピール場ということでFA?
2ちゃんっていつからそんな場所になったんだろう・・・
32U-名無しさん:2005/11/10(木) 18:16:07 ID:pC59iIbH0
書いてあるもの(作品)が面白いかどうかだけでいいのに、
作者自体への擁護が生まれてくるのがキモイ
33U-名無しさん:2005/11/10(木) 18:24:37 ID:iAwvYVxA0
書いてるのは俺ですって名乗るのも名乗らないのも勝手。好きに書けばいい。誰であろうと。
面白くて出版化されるのだって自然な流れじゃん。出発点が2chか持ち込みカの違いだけだろ。
良い物は世に出る。良い選手はスカウトされる。その上でやりたきゃやればいい。

金儲けなんつって茶々入れる奴の神経が解からん。やりたきゃ自分もやればいいじゃん。
俺らはただ見たいと思うものを見るだけだ。
34U-名無しさん:2005/11/10(木) 18:52:46 ID:B6tBJ8SN0
名乗るも名乗らないも好き勝手
ただ、名乗ればチャチャ入れられる可能性出てくるのは当たり前
別にアピールしてもいいじゃんと受け入れる人間もいれば、
金儲けのために頑張ってるだけなんだなと萎えて蔑む人間も出てくるでしょ

最近じゃ2ちゃん使っての売名行為多いからね
後に偶然そうなったってのならいいけど、
最初からそれを狙ってやってる行為には反発も出るでしょ
35U-名無しさん:2005/11/10(木) 19:13:42 ID:KTbCdlwb0
ようするに、
「スレ内共通財産にする気はないですよ」
という意思表示だよな?
確かに電車男みたいに、書き手と読み手がお互いに作用しあって生まれてるわけでもなく
筆者がただ黙って投下してる連載だから「共通財産」なわけもないのだが
だとしたら2ちゃんじゃなく個人サイトで公開すればいいんじゃないのか?と思う
そうでなくわざわざ国内サカ板のスレで公開してるのは、より多くの人間にアピールしたいからだよな
不特定多数の、それこそ出版関係者の目に止まる可能性もある
2ちゃんで宣伝してるようなもんだ
2ちゃんで宣伝するにはちゃんと金払って契約しなきゃいけないことくらい知ってるよな?
それをせずタダで宣伝まがいをしてるのはあまり気分のいいものではないな
どうだ?これを機に個人ブログにでも移行してみては
双方向でないなら2ちゃんである意味はないだろう(宣伝を除いて)
36U-名無しさん:2005/11/10(木) 19:18:31 ID:5126UVHO0
萎えたんなら見なきゃいいと思うし・・・
ここに書いたって誰にも迷惑かけてないだろ。

大体タダで読めるんだから別にいいじゃん。
37U-名無しさん:2005/11/10(木) 19:22:18 ID:d605c+IW0
荒らしや新参者がツマラン事言って
作者さんが続きを書かなくなるのが一番恐れていることだ。
38U-名無しさん:2005/11/10(木) 19:24:24 ID:iAwvYVxA0
>>35
バカだろお前
39◇vpOBmgutZA:2005/11/10(木) 19:46:07 ID:xnxzrD8E0
俺様の才能に嫉妬してる香具師 m9(^Д^)プギャーーーッ
40Cyndi:2005/11/10(木) 19:47:44 ID:RtlBS+WB0
>31、34、35

あなた方はこのスレでの話がどのようにして始まったかしってますか?
その経緯をちゃんと知っていれば、そんな発言は出てこないと思うんだけれど。
41U-名無しさん:2005/11/10(木) 20:17:25 ID:jUmFxa4O0
まぁまぁ
煽りっ子はスルーしよう

おれたちは作者氏が今夜も続きを書いてくれることを楽しみにしようよ
42U-名無しさん:2005/11/10(木) 23:05:35 ID:gBhtRFBx0
このスレで面白い作品があがってんだから、
熱い感想、それと面白く(批判であっても、批評として面白く)批判できるやつだけだ。必要なのは。
別に作者がどうあろうが、どういう気持ちだろうが、どうでもいいじゃないか。
それが俺らの人生になんの関係が?

作品を書くモチベーションをさげるような、うんこは別だけど。
お前の存在は、このスレを楽しみにしてる人間にとって、「蛆虫以下」のものだと理解してほしいな。
まぁ蛆虫を蛆虫と外野が言うことで、「蛆虫」の言うことなんか気にしないでいいと
書いてる人が思ってくれりゃ、こういった書き込みもまだ意味がある。
43U-名無しさん:2005/11/10(木) 23:06:50 ID:OflilCrJ0
坂上→大木→本庄のトリプルカウンターアタック。
天才の兄貴は白血病の悪寒。
44U-名無しさん:2005/11/10(木) 23:43:52 ID:xnxzrD8E0
>>42
必要か必要でないかでスレは存在してない
お前も不要だし
45U-名無しさん:2005/11/10(木) 23:47:20 ID:gBhtRFBx0
>>44
さようなら。
46U-名無しさん:2005/11/10(木) 23:53:54 ID:xPjgjCNj0


見渡す限り山。山と山の間にわずかばかりの平地。
車の窓の外にはずっとそんな景色が広がっている。
といっても通り過ぎる風景ばかり見ていられない。
桜井は曲がりくねった細い山道を慎重に運転する。
対向車が来ないことを心底願った。自分の運転が下手だとは思ってないが、
さすがにこれだけ幅がない道だと自信がない。
朝早く大宮駅から東北新幹線に乗った。
在来線に乗り換えて、小一時間。途中の駅でレンタカーを借りた。
そこから先は電車の本数も少なく、車で行った方が合理的だからだ。
カーナビに従って運転すると、車はすぐに山中に入った。
さっきから人の姿を見ない。走っている道が舗装されていることが、
自分のいる場所が人間界につながっている唯一の証明のような気がしてくる。
道は突然に太くなり、また細くなる。
太くなった時は集落が近づいている合図だ。
しばらくすると家の屋根が見えてくる。
信号や店の看板もちらほらと目に入る。
その集落を通り過ぎ、また山へ入ると道は細くなる。
そんなふうにたくさんの山を越えて、桜井は目的地までたどりついた。
47U-名無しさん:2005/11/10(木) 23:54:43 ID:xPjgjCNj0
最初、その建物を見た時、桜井は高校だとわからなかった。
ずっと東京と埼玉が生活の本拠だった桜井にとって、
その建物は大きさからして小学校にしか思えなかったのだ。
でも、看板にはしっかりと「高等学校」の文字が刻まれている。
ここが。木崎が監督をしていた学校か。
車を乗り入れる。グラウンドで子どもたちがボールを蹴っているのが見えた。
玄関の脇にある事務室に挨拶をすると、
話は通っていたらしく、すぐに校長室へ案内された。
部屋の中にいた校長は、ぱりっとしたスーツを着た、
いかにも教育者然とした風格のある人だった。
「今日はお忙しいところ、突然おじゃまして申し訳ありません」
桜井は頭を下げた。
「いえいえ、今日は木崎さんのところのスタッフの方が、
 かつての木崎さんの仕事について勉強したい、というお話しでしたから、
 当然、協力させていただくのがわたしどもの役割ですから」
微妙に事実とは違うが、ここで説明する必要もない。
事務室にいた女性がお茶を持ってきてくれる。
桜井は勧められるまま、校長室のソファーに腰かけた。
48U-名無しさん:2005/11/10(木) 23:55:11 ID:xPjgjCNj0
「木崎…監督は、こちらにどれくらい?」
「十年ほどいらっしゃいました」
校長は遠くを見るように窓の外に目をやる。
「その間、ずっとサッカー部を指導していただきました」
「随分強かったようですね」
インターハイや冬の選手権で五回ほど全国の舞台を踏んでいる。
その全国大会ではいずれも初戦か、二戦目で敗退している。
「中央から来たあなたのような方にとっては、
さしたる実績ではないかもしれません」
校長はちらりと俺を見た。
「けれど、今日ここまでお越しいただいておわかりいただけたと思います。
 うちは普通の県立高校です。しかもこんな山の中の。
 そんな環境であれだけの実績を残したというのは、
 そばで見ている私たちからすれば、奇跡みたいなものでした」
校長は一度言葉を切るとある高校の名前を口にした。
桜井もその高校は知っていた。サッカー以外に野球でも
甲子園に出ているし、他のスポーツも強い私立高校だ。
49U-名無しさん:2005/11/10(木) 23:56:05 ID:xPjgjCNj0
「あちらは、東北どころか日本全国から生徒さんが来るんです。
 元々そのスポーツの素質を持った子どもたちがね。
 あの高校がなければ、うちの学校はもっと全国大会へ行ってたでしょう。
 正直、私たちもくやしかった。でも、一番悔しいのは木崎先生じゃないかと。
 うちの高校の定員はご存じですか?一学年70人です。
 入学してくる子どもはだいたい男女同数です。
 みんな学校の周りに住んでいる子どもたちです。
 嫌な言い方をしてしまえば、生まれた時から
 この高校に入学することが決まっていたような子どもたちです。
 子どもたちもよく頑張りました。でも、大人の目で見ると、
 あちらの学校の生徒とは持って生まれた素質が違うんですね。
 私はこの高校の校長です。だから、子どもたちが
 多くのことを学ぶことができればそれでいい。
 でも木崎先生は優れた指導者でありながら、同時に勝負師でもあった。
 それはそばにいて感じました。采配とか見てますとね、わかります。
 戦力的にはどう考えてもこっちが不利ですからね、
 その中で戦力差を覆して勝つためには、
 時にギャンブルを仕掛ける勝負師的な面がないとやっていけなかった。
 ただのいい指導者だったら、
 おそらく全国には一回ぐらいしか行けなかったんじゃないでしょうか。
 ただ逆に勝負師の血があるからこそ、
 本人の中では辛いものもあったんじゃないかと、私は思います」
校長が桜井の目の前でお茶を口に運ぶ。
50U-名無しさん:2005/11/10(木) 23:59:18 ID:xPjgjCNj0
「もちろん木崎先生は、そんなことはおくびにも出しませんでした。
 普通の子どもたちを育ててチームを作るのが、教育の醍醐味だって。
 そのための情熱は木崎先生は惜しみませんでした。
 いま、入ってくる時に校庭でサッカー部が活動してたでしょう。
 あの中には近所の中学校の子どもたちも混じっているんですよ。
 もしかしたら小学校の高学年の子も来てるかもしれません。
 子どもの数が減って、紅白戦もできない学校も少なくないですから。
 地域の学校を回って、熱心に声をかけて。
 中学校の先生方にもご理解いただいて。
 木崎先生がみんなを巻き込んで、ああいう仕組を作ってくれたんです」
どこかで鳥の鳴く声が聞こえる。
51U-名無しさん:2005/11/11(金) 00:00:09 ID:xPjgjCNj0
「木崎先生は、子どもが小さい頃からどんな子かじっと見てるんです。
 体格はもちろん、性格も、子どものすべてを見ている。
 そして彼らが高校生になったとき、
 一人一人が一番力を発揮できるようなチームを組み上げる。
 その手腕は並大抵のものではありませんでした。
 木崎先生の手にかかると、各々エゴのある子どもたちが、
 ぴたっとひとつのチームにまとまるんです。
 そのチームの中で誰も死んでないんです、我慢してないんです。
 そのための手間たるや尋常じゃなかったでしょう。
 普通、高校の部活動のチームといえば三年かけて作るものです。
 木崎先生は違っていた。
 木崎先生が中学一年生を見ているとき、
 彼の頭の中には三年後、彼らが高校に入ってきたときの
 チームの姿が描かれているんです。
 ひとつの代のチームを五年、六年かけて作ってるんです。
 そこまで手間暇かけて、しかも自分ひとりの力で
 チームを作ってる人がどれだけいるんでしょうか」
校長の口調が少し熱くなっている。
桜井は校長の言葉に気圧されるような感覚さえ覚えていた。
52U-名無しさん:2005/11/11(金) 00:01:48 ID:xPjgjCNj0
「だから木崎先生にそちらからコーチ就任のお話があった時、
 この周りの親御さんたちはみんな大反対でした。行かないでくれってね。
 でもね、そんな親たちを説き伏せたのは、子どもたちでした。
 木崎先生の指導を受けた、サッカー部のOBたちが、
 大人たちを一人一人説得していったんです。
 木崎先生は絶対に日本でもトップクラスのコーチだ。
 素質のない俺たちを率いて、あれだけの結果を残した。
 そんな素晴らしい人をいつまでもこの場所に縛り付けておけない、と。
 木崎先生にもいろいろ難しい個人的な事情はありましたし…
 それでもコーチのお話を受けることを決めたのは、
 子どもたちの声が大きかったと思います」
桜井は窓の外を見る。子どもたちの歓声が聞こえてくる。
木崎は、木崎監督の目はこの場所で何を見ていたのだろうか。
53U-名無しさん:2005/11/11(金) 00:04:34 ID:uRo/chZe0
「これからは木崎先生には自分のやりたいように腕を奮ってほしい。
 いままではあまりに制約が多すぎましたからね。
 それらから解き放たれたとき、木崎先生がどこまでできるのか、
 私も実は楽しみにしているんです。
 どうぞ木崎先生のことをよろしくお願いします。
 いい人なんですが、人に対してちょっと素っ気ない面がありますからね。
 そこがかつて上司だった者としてはちょっと心配で。
 でも優しい男です。子どもたちもそれをわかってて、よくなついていました」
校長室に沈黙が訪れた。
「校庭の練習を見学させてもらってよろしいでしょうか」
桜井は頼む。
「ええ、いいですよ。私がご案内します」
木崎がここで作っていたサッカーを知りたい。
あの男がシンシアで何を作ろうとしているのか。それを見ずには帰れない。


54U-名無しさん:2005/11/11(金) 00:47:29 ID:FdbTaUVi0
やばいよ、明日が気になるじゃないか!
空気の読めない乱入者など眼中なしといったとこだな。
「校長はちらりと俺を見た。」の「俺」はちょっと気になるが、ドンマイだ。
55U-名無しさん:2005/11/11(金) 07:38:53 ID:C0n8AqAB0
おもしろい。
これからは期待しております。
56U-名無しさん:2005/11/11(金) 07:52:11 ID:g54uP9hS0
>>54
作者である俺を見た、ということじゃないか(笑)
あるいはこのシーンを演出している俺を見た。
ごめん、茶々入れました
57U-名無しさん:2005/11/11(金) 12:37:20 ID:RNUA66iv0
やべぇ、泣きそう・・・
琴線に触れまくりだ、この流れ。木崎さん、本庄弟の心を解き放ってやってくれ。
58U-名無しさん:2005/11/11(金) 13:48:12 ID:hbtJADOZ0
。・゚・(ノД`)・゚・。
59U-名無しさん:2005/11/11(金) 23:56:05 ID:jlhj4+Ai0


俺は一人で試合を見ていた。
陽は出ているけど、スタジアムの椅子の感触が尻に冷たい。
目の前では後半がはじまったばかりだ。
第83回全国高校サッカー選手権大会埼玉県予選決勝。
南浦和の大勝を予想する声も多かったが、
前半は1−1のイーブンで終わっている。
「優司くん?」
後ろにかけられた声に振り向くと通路に唯さんが立っていた。
今日は南浦和学院の制服姿だ。短いスカートがよく似合っている。
こんにちは、と挨拶する。
バックスタンドには両校の生徒が
それぞれ集まって応援を送っているブロックがある。
きっと前半は南浦和の応援席で見ていたのだろう。
「総くん、大丈夫かしら?」
唯さんは俺に助けを求めるように心配そうな表情で訊いてくる。
「心配いらないですよ。後半、必ず兄貴が点を取りますから」
ほんとに、となおも不安そうに尋ねる唯さんに力強くうなずき返す。
60U-名無しさん:2005/11/11(金) 23:57:40 ID:jlhj4+Ai0
南浦和からゴールを奪った相手の9番は確かにやっかいな存在だ。
前半は彼にパスを送る10番とのホットラインが機能し、
たびたび南浦和のゴール前でチャンスを作っていた。
だがそれも前半までのことだろう。
ピッチに出ている11人の力を比較すれば、かなりの差がある。
これからその実力差がじわじわと効いてくる。
兄貴も相手のストロングポイントが
ふたりのホットラインだともう気づいているだろう。
後半は10番を徹底に封じて、9番へのパスを抑えてしまうはずだ。
残りのメンツじゃ、まず南浦和からは点は奪えない。
一方、兄貴なら45分あれば、
相手のDF陣から1点とるのはそんなに難しくない。
まちがいなく南浦和の勝ちゲームだ、と俺は結論を出していた。
けど、なんか雰囲気のある10番だな。俺は対戦相手の10番を見て思う。
選手としては兄貴のほうが上だろうが、何か魅かれるものがある。
そういえば9番はレッズのジュニアユースの後輩だと兄貴が言っていた。
二人ともまだ二年生だというから、
来年の選手権ではいいところに来るかもしれない。
でも、もう俺には高校サッカーは関係のない話だった。
61U-名無しさん:2005/11/11(金) 23:58:17 ID:jlhj4+Ai0
「そういえば、遅くなっちゃったけど、セレクション合格したんだって?
 総くんから聞いたわ。おめでとう。私の言ったとおりだったでしょ」
驚いたことに数日前、俺の家にはさいたまシンシアから
セレクションに合格した旨の通知が届いていた。
俺は通知を何度も何度も読み返した。夢じゃないよな。
紙をなくしたら合格も取り消されてしまうような気がして、
俺はその通知を机の奥に大事にしまいこんだ。
Jクラブのユースに入れることももちろん嬉しかったが、
坂上や大木とサッカーができる喜びのほうが大きかった。
あいつらと一緒に。もう一度自分の力を試せる。
「だから私は言ってたでしょ、優司くんも絶対すごい選手になるって。
 見る人が見ればわかるのよ」
その目が確かかどうかはともかく、唯さんがずっと
俺の可能性を信じてくれてたのは事実だ。俺は素直に礼を言った。
「また優司くんの応援にも行くからね。じゃあ、席に戻るね」
俺が会釈すると、唯さんは学校の友達がいる方へと走っていった。
俺はしばらく唯さんの後姿を見送ってから、試合に目を戻す。
62U-名無しさん:2005/11/11(金) 23:58:56 ID:jlhj4+Ai0
予想どおり、南浦和は10番と9番へのマークを強めた。
途端に相手の攻撃は手詰まりになる。パスが回らない。
逆に南浦和の攻撃はリズムアップ。
鋭いドリブル突破から、兄貴があっさりと逆転ゴールを決めた。
ヒーローの活躍に南浦和の応援席ばかりでなく、スタンド全体から歓声が上がる。
今日の兄貴の調子はいいようで、
その後もディフェンスの裏へ鋭いパスを何本も配球する。
試合は完全な南浦和のペースだ。
ダメ押しの1点が入るのも時間の問題だろう。
俺は席を立つ。もう勝負は決まった。ここで兄貴が負けるなんて考えられない。
俺は席の間の階段を上り、通路へ出る。
この前のセレクションが終わった後、俺の中には小さくない驚きがあった。
俺、あんなプレーができたんだ。
人を動かし、チーム全体のことを考え、みんなに指示を出す。
坂上のアドバイスや、大木というとんでもない選手と一緒になって、
自分がどうすればいいかを必死で考えたとき、
俺はいままで知らなかったサッカーをやっていた。
ずっと、俺はどうせ兄貴には勝てない、と思いこんでいた。
勝てないに決まってる、と何の努力もせずに、楽な方向へ逃げていた。
兄貴の影にいるのが心地よかったのは俺自身じゃなかったのか?
63U-名無しさん:2005/11/11(金) 23:59:23 ID:jlhj4+Ai0
笛の音にピッチを見る。相手のファールだ。
エリアの少し外、絶好の位置でのフリーキック。
もう兄貴がボールの後ろに立っている。
そうだ兄貴、こんなとこで負けてもらっちゃ困る。
兄貴には全国へ、そしてもっともっと上へ行ってもらわないと。
でなければ。乗り越える楽しみがない。
もうちょっと待ってろ、兄貴。
出口目指してスタンドの通路を歩く。周囲の客は試合に夢中だ。
南浦和の応援席に目をやる。同じ制服を着た生徒たちに紛れて、
唯さんがどこにいるかはさすがにわからない。
俺は出口からスタンドの外へ出る。
俺がこれから進むのは、プロクラブのユース。プロになるための養成所。
そこで俺はどんなサッカーを見る?俺はどんな風に変わっていく?
それはいまはわからないこと。でも確かに俺を待っている世界。
スタンドを後にした俺の背中から、一段と大きな歓声が聞こえてきた。




64U-名無しさん:2005/11/12(土) 00:10:20 ID:slcrKMg40
優司、覚醒したか。
Jユースでの成長物語、長い話になりそうだ。(楽しみ)

あと、兄貴が悪質なファウルを受けて選手生命を断たれて……
なんてかなしい展開は反きぼん。
65U-名無しさん:2005/11/12(土) 00:30:39 ID:4Kh0D/W30
相手チームの9番、10番てまさか・・・
66U-名無しさん:2005/11/12(土) 00:39:49 ID:mWcDvZId0
うはwww2つの物語のシンクロwwwwww
67U-名無しさん:2005/11/12(土) 01:01:22 ID:TpXegPIo0
こんなトコでまた逢えるとはw
68U-名無しさん:2005/11/12(土) 01:12:17 ID:cG1hzf8lO
どんなストーリーだっていいじゃん
俺はその展開をリアルで楽しむことにするよ
一喜一憂と言ったほうがいいかもね
そして出来れば、俺らのヒーローに育って欲しいなマジコ
69U-名無しさん :2005/11/12(土) 01:16:48 ID:9YH61bfA0
さいげなく、こういうところでタカシや樋口に会えるのは嬉しいな。
70U-名無しさん:2005/11/12(土) 01:25:07 ID:cG1hzf8lO
で、でも
シンクロには魅かれる(笑)
71U-名無しさん:2005/11/12(土) 01:29:39 ID:fzylMceB0
9番、10番・・・キタ━━(゚∀゚)━━!?
72U-名無しさん:2005/11/12(土) 01:39:31 ID:C5h/l4pmO
樋口の学校のモデルになった高校に通ってた俺がきましたよ。 うはWWWシンクロしてるWWWWW
73U-名無しさん:2005/11/12(土) 02:33:23 ID:dH/aROSOO
樋口らしき人物の登場に感動
74U-名無しさん:2005/11/12(土) 02:33:55 ID:dH/aROSOO
樋口らしき人物の登場に感動
75U-名無しさん:2005/11/12(土) 02:37:25 ID:dH/aROSOO
二重カキコ・・・orz
スマソ
76U-名無しさん:2005/11/12(土) 02:47:07 ID:oY56MKac0
???
ってこことは南浦和は負けるのかい?
77U-名無しさん :2005/11/12(土) 03:54:42 ID:z+Zh7PZO0
樋口とタカシ全国に出たのは高3の時だから、今回は南浦和の勝ちでしょう。
つまり、樋口はまだモニカに出会ってない時の話。
78U-名無しさん:2005/11/12(土) 04:04:49 ID:44zUodnY0
イイ!
79U-名無しさん:2005/11/12(土) 07:34:11 ID:H27o/bXJ0
つーことは、本庄兄は家長や本田と同学年か
年代別の中心(10番)ってことは誰あたりのポジションかな?
80U-名無しさん:2005/11/12(土) 08:14:15 ID:6PFi5ScU0
> 相手チームの9番、10番
ああー、そうか!

自分で「『モニカ』と登場人物がどこかで交錯したら面白い」なんて
書いてたのに、ぜんぜん気づかなかった。読み取ろうとさえしなかったorz
作者さん、ごめんなさい。
まさか「同時期の話」とは思わなかったよ。ちょっと後の話だと……

話に厚み(広がり)が出る、いい仕掛けだったと思う。
またどこかですれ違ったり対決するのだったら楽しみだな。
81U-名無しさん:2005/11/12(土) 09:17:40 ID:cN7ICJEU0
でも、樋口はモニカと出会ってから、一気に開花しちゃうからな
次出会うとしたら、“テレビの中の”樋口の予感。
82U-名無しさん:2005/11/12(土) 09:53:15 ID:mWcDvZId0
こうやって勝手に(言い方悪いけど)登場させちゃう辺り、やっぱ作者は同一人物かな
83U-名無しさん:2005/11/12(土) 11:17:04 ID:cG1hzf8lO
21の仕掛けにマンマとはまり、色めき立つ俺らは完全なモニカ厨だ(^^ゞ

今日は天気もいい
ちょっと『公園』行って来るわ
84U-名無しさん:2005/11/12(土) 11:39:53 ID:yeXQ3WXT0
>>82
だからトリップつけたんだろ
85U-名無しさん:2005/11/12(土) 13:47:18 ID:fzylMceB0
でも、はっきり樋口とは書いてないわけで・・・
86U-名無しさん:2005/11/12(土) 14:23:21 ID:worJzpy0O
WYの時本庄兄は・・・
87U-名無しさん:2005/11/12(土) 14:48:37 ID:yeXQ3WXT0
また優司も樋口みたくFWっぽくなっちゃうのかな
88U-名無しさん:2005/11/12(土) 15:41:06 ID:k5f1kfFg0
優司は坂上と大木の合格を何で知ってるんだ?
89U-名無しさん :2005/11/12(土) 16:01:18 ID:FwhCJHal0
知ってるていうか、確信しるってことでは。
それだけ二人は選考会のレベルでは飛びぬけてたんでしょ。

>86
本庄兄は一つ下の世代にあたる。
樋口が飛び級扱いで例外的に選ばれただけで、本庄兄は"あのWY"にいなくてもおかしいことではない。

まあ、あまりこまかいとこにまで整合性を求めてもつまらくなるし、素直に楽しみましょう。
90U-名無しさん:2005/11/12(土) 19:11:37 ID:FpmU4iXc0
>>89

ポジティブに考えると次のWYでは…。
いや、下手に考えすぎるのはやめようか。
それにしても最近毎日更新が楽しみで仕方ない。
作者さん、ありがとう!!
91U-名無しさん:2005/11/12(土) 22:26:52 ID:ZcqsOvuI0
>>89
しかし、登場させてしまうからには整合性は必須だよな
メリットもデメリットもあることは背負わないとね
92U-名無しさん:2005/11/13(日) 01:03:23 ID:T8TT1VVn0
>>88
合格者の一覧(リスト)も一緒に入っていたと、勝手に想像したw
93U-名無しさん:2005/11/13(日) 02:38:58 ID:hfmowxvm0
相変わらずの劣等感で、
「俺が受かってあいつらが落ちてるわけがない」
という考えじゃないかなw
94U-名無しさん:2005/11/13(日) 09:27:55 ID:oExeNEDs0
>91
書いてあるのは9番と10番てだけで、こっちが盛り上
がってるだけだから厳密には登場してないとも言える。
95U-名無しさん:2005/11/13(日) 09:52:39 ID:cS/YW1bj0
そうとも言えるけど、これは暗示引用というテクだね。
はっきりとは名指さずに読み手に別の作品を思い起こさせ、
イメージを膨らませる技。

> けど、なんか雰囲気のある10番だな。俺は対戦相手の10番を見て思う。
> 選手としては兄貴のほうが上だろうが、何か魅かれるものがある。
> そういえば9番はレッズのジュニアユースの後輩だと兄貴が言っていた。
> 二人ともまだ二年生だというから、

このくだりを改めて読むと、どうしても樋口とタカシを思わざるを得ないし、
どうでもいい端役にここまで文章を割く必要はない筈だし。

ま、楽しんで読ませてもらおう。
96U-名無しさん:2005/11/13(日) 14:29:40 ID:o67ndcFT0
何か兄貴に不吉な予感が・・
このまま順風満帆に行く訳ないと思う。
97U-名無しさん:2005/11/13(日) 15:17:56 ID:trRmBu3V0
また死亡フラグか…
98U-名無しさん:2005/11/13(日) 15:22:05 ID:3tTyNm5k0
唯さんがレイープされてそれにキレた兄貴が報復に行って逆にボコられて車椅子生活
そんなフラグ
99U-名無しさん:2005/11/13(日) 16:20:50 ID:o67ndcFT0
死ぬとか怪我はゴメンだ。ただ兄貴には早熟の天才の脆さみたいな
のがあっていつか壁にぶつかるんじゃないかと思っただけ。
成長した優司に追われるエリートの兄貴の葛藤も見てみたい。
100U-名無しさん:2005/11/13(日) 19:15:26 ID:Wp86zqXN0
>>98
すでに別のジャンルだろうそりゃ
101U-名無しさん:2005/11/13(日) 22:05:20 ID:T8TT1VVn0
思い切って海外行っちゃってもいいのかなぁ、なんて・・・
(海外で成功するかどうかは別にして)
102U-名無しさん :2005/11/13(日) 23:20:32 ID:zc2IwxAJ0
ワクテカ
103U-名無しさん:2005/11/14(月) 05:35:50 ID:9REsPGgbO
毎日ここを見に来るのが楽しみで仕方ないですな、作者さんサンクスコ!
104U-名無しさん:2005/11/14(月) 23:30:28 ID:rz3Nho7e0
更新まだ?

待ち遠しい
105U-名無しさん:2005/11/15(火) 00:07:45 ID:+7GrAf1GO
続き、読みタシ
マジコ読みタシ
106U-名無しさん:2005/11/15(火) 01:27:22 ID:ZXzzvt6sO
続きを期待してage
107U-名無しさん:2005/11/15(火) 09:10:11 ID:7FBeKs850
続きは来月です
108U-名無しさん:2005/11/15(火) 10:36:27 ID:S1reZwv00
若いときに天才、天才と騒がれるヤシは結構多いが
そのうちのほんの一握りしか成功できないわけで..

続き読みたいよー
109U-名無しさん:2005/11/16(水) 04:34:13 ID:vG3ndm3iO
今日も更新はないのか…明日こそはと期待してage
110U-名無しさん:2005/11/17(木) 00:07:01 ID:jsPQMCN50
龍時は全3巻です。
ご存知のとおり、永遠に未完ですが。
111U-名無しさん:2005/11/17(木) 04:23:29 ID:K2tufH3NO
代表アンゴラ戦終わったし、ワールドカップ予選プレーオフ終わったし、作者さんがライターなら、そろそろ再開かな。マジ待ってるよ〜

J2からW杯戦士誕生
T&Tの16番シルビオ、W杯決定オメ
112U-名無しさん:2005/11/17(木) 09:21:44 ID:Ts0Dzj1W0
続き楽しみです。
113U-名無しさん:2005/11/17(木) 22:31:18 ID:7wAgCeGz0
wktk
114U-名無しさん:2005/11/19(土) 02:14:12 ID:LfnFIu5f0
再開祈願age
115U-名無しさん:2005/11/19(土) 03:03:10 ID:n7NpRgtd0
んにゃ
116タカシとのマッチアップとかあったらハァハァ:2005/11/19(土) 05:42:21 ID:M4jvRrgOO
続きマダー?楽しみにしてます。
117U-名無しさん:2005/11/19(土) 09:08:06 ID:KUR3F4TPO
祈願
118U-名無しさん:2005/11/20(日) 09:57:02 ID:6mPJGhrL0
樋口の高校か、兄ちゃんの高校か分からんが、モデルっぽい埼玉県の東の方は残念だったみたいですね。
ってことで祈願
119U-名無しさん:2005/11/20(日) 11:07:35 ID:vgjO1laj0
>>118

うん?昨日の決勝では浦和東が浦和南に勝ってますよ。

ちなみに浦和東の野崎監督は、
浦和南の出身で、浦和南の顧問を務めていた時期もありました。
随分前、浦和東(埼スタの近く)に異動して、それから東は強くなりました。

学年も在学時期も微妙に違うけど、
水沼貴史(タカシ!)、大熊清w、田嶋も浦和南の出身です。

120U-名無しさん:2005/11/20(日) 18:01:04 ID:ahQVzaWu0
wktk
121U-名無しさん:2005/11/21(月) 19:03:30 ID:R2oLO0vS0
保守age
つづきがよみたいよー
122U-名無しさん:2005/11/21(月) 20:09:57 ID:6HZ9S27y0
別人の俺が勝手に続きかいてもいい?
123U-名無しさん:2005/11/21(月) 20:46:31 ID:LjO6LuNl0
>122
もうちょっと待ってからにするがよろし。
124:2005/11/21(月) 21:56:07 ID:XBW2SXmf0
>>122
頼むから待て
125U-名無しさん:2005/11/21(月) 22:26:33 ID:51VNJWED0
やるにしても自分の完全オリジナルで。
126 ◆vpOBmgutZA :2005/11/21(月) 22:28:27 ID:/b99NPYt0
>>122

書くのは自由ですよ(^^
そもそもこの話も前スレ689-692を書かれた方と、私は別人ですし。
そんな私が他の誰かが続きを書くのを止める権利はないですw

ほんとは私と122さんとパラレルで進めたりするのも
なかなか実験的でおもしろいんですが、
スレッドという形式上、混じると読みにくいのが難点かも。
もしあれならこちらはまとめサイトさんにスライドしますので、
遠慮なくチャレンジしてみてください。

127U-名無しさん:2005/11/21(月) 22:55:00 ID:+FzpnxC70
>126さま
続きを毎日すごーく楽しみにしてますので、
こちらでもまとめサイトでもどちらでも構いませんから
早くアップして下さい(はあと)
128U-名無しさん:2005/11/23(水) 00:04:43 ID:OIRYxV4A0
どうせやるならリレーがいいーーーーー
129U-名無しさん:2005/11/23(水) 00:09:02 ID:0Sb82z4u0
リレーならイラネ 一行小説スレみたいになりそう
130U-名無しさん:2005/11/23(水) 02:31:01 ID:S9ZmK+SJ0
誰でも書ける様になるのはいい事だけど、
クオリティが下がると住人と作者さんにとって良くなさそう。
131U-名無しさん:2005/11/23(水) 11:51:15 ID:NoXHjhXy0
今より下がることはないだろ
132U-名無しさん:2005/11/23(水) 11:57:17 ID:ybQjaY7O0
>>131
君はネットもの書きの最低クオリティを知らない
133U-名無しさん:2005/11/24(木) 03:54:04 ID:TLRyLyZe0
早く読みたいあげ
134アビスパ昇格おめ:2005/11/24(木) 08:09:31 ID:2NeHO1dFO
早く続きを読みたいっす、期待してます!
135U-名無しさん:2005/11/24(木) 21:23:46 ID:ki41AEciO
アクセス規制が解け次第、再開します。
136U-名無しさん:2005/11/24(木) 23:18:49 ID:qQWvyOpY0
>>135
すげー期待してます。
137U-名無しさん:2005/11/25(金) 06:53:53 ID:kFne3Bit0
>>135
よろしくお願いします。
138U-名無しさん:2005/11/25(金) 08:51:33 ID:HxYxz1q1O
マジ期待してます、Jで実際に戦ったりしたりって妄想が止まらんとです!
139U-名無しさん:2005/11/25(金) 20:12:42 ID:vBh1p/z60
作者さんマンセーですw
期待してますよ
140U-名無しさん:2005/11/25(金) 23:20:44 ID:XgknmS+Y0



パスが来る。
その予感に俺は走りながら後ろを振り向く。
兄貴と目が合った。俺を見ている。
出てくる。切り裂くようなやつが。
兄貴がコンパクトな振りでボールを蹴る。
戦場を飛ぶ矢のように兄貴のスルーパスが、
ラインの裏にタイミングよく抜け出した俺の足元を射抜いた。
そんな小さな蹴りでよくこんなスピードが出るもんだ。
俺はそのパスを右足で引っかけるようにして、
方向を変えるとゴールへ流し込む。
蹴った瞬間、尾てい骨のあたりに突き抜けるような心地よさ。
兄貴のパスはいつもそうだ。
受け手になんともいえない快感をプレゼントしてくれる。
兄貴の足にかかると、サッカーボールが
まるでマシュマロのように柔らかくなる。
角度が変わってゴール隅に飛び込んできたボールに、
ゴールキーパーは全く反応できずにただ見送るだけだ。
彼にしてみれば兄貴の足元からパスが出て
ボールがゴールに吸い込まれるまでの時間は
人が瞬きする程度の長さにしか感じられなかっただろう。
141U-名無しさん:2005/11/25(金) 23:21:49 ID:XgknmS+Y0
「ユウジ、よくやったな」
兄貴が俺の頭を軽く叩く。
俺は兄貴に褒められるのが嬉しくて満面の笑顔を返す。
あれ、これは…
「ユウジはほんとうまくなったなあ」
「当たり前じゃん。いつも兄ちゃんと一緒にやってるんだもん。
 他のやつらになんか負けないぜ」
そう、確か子どもの頃、こんなことがあった…
興奮している「俺」は兄貴に向かって喋り続ける。
「俺、絶対兄貴と一緒に日本代表になるんだ!
 兄ちゃんのパスを俺がゴールに決めるんだ」
「そうだ、俺たちは一緒に日本代表になるんだもんな」
兄貴が俺の夢を馬鹿にしないで受け止めてくれたことに、
まだ幼い俺はすっかりご機嫌だ。
「そうだよ、兄ちゃん。二人で代表になるんだよ。約束だぜ」
「わかった、わかった」あやすような兄貴の口調。
これは何年前だろう、兄貴と同じチームにいた頃だから小学生?
でもなぜこんな景色を俺は見ている?
これは過去の景色、もう戻れない時代の思い出。
「ユウジ!起きろよ。お前の番だぞ」
突然よくとおる太い声が俺の頭の中に割り込んできた。
誰かの手が俺の背中を叩いている。
142U-名無しさん:2005/11/25(金) 23:23:00 ID:XgknmS+Y0
ん、なんだ?そもそもここはどこだ?
顔を上げると目の前に誰かが立っていた。
「疲れてるのはわかるから
 勘弁してやりたいんだが順番なんでなあ」
国語教師の東が本当に申し訳なさそうな顔で俺に言った。
後ろからは坂上が「149ページの頭から朗読だ」と小声で言っている。
どうやら順番に教科書の朗読をやっていたようだ。
すっかり寝入っていた俺は自分の番になったのも気づかなかったわけだ。
「すいませんでした」と俺は東に謝って立ち上がった。
確かに疲れはあるが、それを言い訳にしてはいけない。
うちの高校は先生もシンシアのユース活動に理解を示してくれるし、
周りの友だちも遠征中の授業内容を
教えてくれたりとバックアップしてくれる。
だからこそ周囲に甘えてはいけない、というのが、
俺も含めたこの高校に通うシンシアユース生の総意だった。
「そろそろ全日本ユースだっけ?優勝できるよう頑張るんだぞ」
苦笑しながら東が言う。
143U-名無しさん:2005/11/25(金) 23:23:51 ID:XgknmS+Y0
「任せといてくださいよ。俺がいれば優勝まちがいなしです」
二列隣の席に座っている大木が脇から口を突っ込んできた。
「おお、そうか。それは頼もしいな」
東が素直に相手をするものだから、大木がますます調子に乗る。
「ユウジや坂上はいなくたって別に問題ないんですけどね。
 このサイドを駆ける天才ドリブラーの俺がいないと、
 シンシアの攻撃力は半減ですから」
またはじまった、という醒めた目で坂上が見ている。
クラスのみんなはまた大木のビッグマウスがはじまったとニヤニヤしている。
「必ず決勝まで行くんで、みんな埼スタで応援よろしく!」
大木が立ち上がってアピールすると、クラス中から拍手が起こった。
その調子のよさに苛立たせられることも少なくないけど、
それでも大木には人を惹きつける明るさがある。
「よし、じゃ授業に戻るぞ」と東が声をかけると、
いい感じでみんなの雰囲気がすっと切り替わった。
俺は教科書の朗読をはじめる。
静けさを取り戻した教室に俺の声だけが響く。
ある程度読んだところで「そこまで」と東から声がかかり、
後ろに座っている坂上が立ち上がる音がして、続きを読み始めた。
俺たち三人が同じクラスにいるのには理由がある。
144U-名無しさん:2005/11/25(金) 23:25:17 ID:XgknmS+Y0
シンシアユースに所属するユース生は、全員この埼玉総合高校に通っている。
理由はいくつかある。一つは立地だ。
シンシアの練習場とこの埼玉総合高校は非常に近い。
ユース生の日常は自宅と高校と練習場の三箇所をぐるぐると移動することになる。
離れていると移動に要する時間も馬鹿にならない。
その意味で練習場に近接しているこの埼玉総合高校は打ってつけの場所にある。
もちろんそれだけではない。
もう一つの理由として、埼玉総合高校とさいたまシンシアの間で、
密接な協力関係が築かれていることも大きい。
ユースの担当者と学校の教員の間で、定期的な打合せが設けられていて、
学校側もユース生の活動を積極的に支援する姿勢を明確にしている。
Jクラブの公益性に対する社会の認知度が高まった証とも言えた。
また、俺たちにとって都合がいいことに埼玉総合高校にはサッカー部がない。
この学校は人口急増期に急遽建築されたため、
十分な敷地を確保できずに開校を迎えており、
そのためグラウンドが高校の平均的な大きさより狭くなっている。
野球部が開校当初から活発に活動していたため、
後で起きたサッカー部を作ろうという意見は、
練習場所の確保がネックとなり実現せぬまま現在に至っているという話だ。
145U-名無しさん:2005/11/25(金) 23:25:50 ID:XgknmS+Y0
学校のサッカー部に気を使わなくていいのは、
俺たちユース生にしてみれば気が楽だったし、
学校側もサッカー部がない分、
シンシアユースの活躍を自校の栄誉のように扱って、
朝礼とかでも取り上げてくれる。
ユース生の俺たちにとっては居心地のいい環境といえた。
もちろん公立である以上、入試は実力勝負だ。
推薦入学があるのでおおむね入学は認めてもらえるらしいが、
それでも許される最低限の内申点と学力のラインはある。
俺はちょうど自分の頭に適した難易度だったが、
大木は入学するために、シンシアユースへの加入決定後は必死で勉強したらしい。
逆に坂上は元から頭がいいから、ほとんど苦労していないはずだ。
入学から一年半経つがテストの結果で、
坂上が学年のベスト5から外れたのを見たことがない。
学校としてもユース生を優遇することで、
坂上のような文武両道の生徒が入学してくれば、
他の生徒のいい刺激になるというメリットもあるのだろう。
そんなわけで俺は坂上や大木と
ユースのみならず学校でも顔をつきあわせながら生活している。
146U-名無しさん:2005/11/25(金) 23:26:17 ID:XgknmS+Y0
大木が言ったようにもうすぐ俺たちにとって
大一番となる全日本ユース選手権が控えている。
いい結果を残して学校のみんなにも喜んでもらいたいな。
俺は並んでいるクラスメイトの頭を眺めながら思った。
ふと俺はユースに加入した最初の日のことを思い出す。
プロクラブのユースに入れる嬉しさ、
目の前に広がる整備された人工芝のグラウンド。
俺一人だけが子どものようにはしゃいでいた。
もうあれから一年半が経った。
しかし…。
なんで最近またあの夢を見るようになったんだろう。
正確に言うと夢とは少し違う。子どもの時の記憶。
兄貴と一緒にサッカーをしていた頃の風景。
その夢は俺のガキっぽさ丸出しの言葉で終わる。
「二人で一緒に日本代表になるんだ」



147U-名無しさん:2005/11/25(金) 23:51:57 ID:zS5Jk1f60
キタワー.*:.。.:*・゚(n‘∀‘)η゚・*:.。.:*!!☆
148U-名無しさん:2005/11/26(土) 00:16:51 ID:sO8gE+SC0
1年半後・・・今2年生か
どう成長してるのかな
149U-名無しさん:2005/11/26(土) 00:23:50 ID:GT2OPCEF0
クラブユースと高校の関係にきましたかぁ。広島や京都のこともあり、ユースを扱う上では触れてはほしいところですね。
150U-名無しさん:2005/11/26(土) 00:42:42 ID:DthiyZcv0
キテター!!!
待ち望んでました!
151U-名無しさん:2005/11/26(土) 00:47:35 ID:OD/9XZuI0
きてたああああああ
152U-名無しさん:2005/11/26(土) 03:42:29 ID:1N5nTOUn0
作者さん、乙&GJ!
しかし、ユース関係のことホント詳しいよなぁ。
まるでここのスレの為に取材しに行ったかのようだ。
それとも本当に関係者さんかな?
153U-名無しさん:2005/11/26(土) 04:49:19 ID:PYgqnPaoO
おいおい兄貴は生きてるんだろうな
154U-名無しさん:2005/11/26(土) 07:08:58 ID:L0bdoR35O
大木がサイドになった経緯とかめっちゃ気になる…
155U-名無しさん:2005/11/26(土) 09:45:31 ID:Id6OwukT0
>154
ウイングになったってことじゃまいか
右だか左だかわからんが
156U-名無しさん:2005/11/26(土) 21:09:02 ID:C2BXI4jE0
キテターヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ
ゆうじはFWになったのかな?
157U-名無しさん:2005/11/26(土) 21:12:43 ID:+/6HcmvV0
1つ教えてくれ
「坂上」は「さかがみ」「さかうえ」「さかじょう」どれ?
158U-名無しさん:2005/11/26(土) 21:28:20 ID:2o6CQVkT0
>>152
ユースステ見てるやつや、広島サポならこれは常識の範囲内
大木という名前といい、作者は広島サポぽいな・・・
159U-名無しさん:2005/11/27(日) 00:42:45 ID:I8vxGfG10


俺は足に伝わる人工芝の感触を何度も楽しんでいた。
今日からプロになるための練習がはじまる。
甘い世界じゃない。俺は何度も自分に言い聞かせるが、
やはり気分がそわそわと浮き立ってくるのを抑えきれない。
俺の中学校は当然土のグラウンド。
天然芝はもちろん、人工芝でさえ
プレイできる機会なんていままでそうはなかった。
足に伝わる滑らかな感触についつい頬が緩んでしまう。
「意外とシンシアも設備いいんだなあ。スポンサーの力かな」
俺の隣で大木はクールに周囲を観察している。
ヴェルディにいた大木にすれば、
特に目を見張るほどの設備ではないのかもしれない。
「J2でこれだけの施設があればたいしたもんだと思うよ。
 専用の練習場がないところも珍しくないんだしさ」
坂上は俺と同じでJの下部組織にいた経験はないはずだが、
坂上ぐらい力があれば過去に選抜チームとかで、
充実した施設を数多く見てきているので驚くこともないのだろう。
自分だけが小学生みたいにはしゃいでる気がしてくる。
160U-名無しさん:2005/11/27(日) 00:43:17 ID:I8vxGfG10
俺たちの周囲には同じように今年ユースに加入する選手がいる。
全部で十人ちょっとぐらいか。
俺たちは同じユースの仲間でありながら、
同時にトップチームへの昇格を争うライバルでもある。
プロを目指す者同士ならではの微妙な距離感を感じてしまう。
「しかし、遅いなー。集合は三時だったよな」
大木がクラブハウスの壁に付いている時計を見て呟いた。
もう五分くらい過ぎているのに、コーチが来ない。
俺たちはグラウンドで待ちぼうけだ。
坂上が内部昇格組らしいやつに、遅れることって結構あるの?と聞いている。
聞かれたやつが左右に首を振った。
二年生、三年生ももちろんいるはずだが、今日は姿が見えない。
別の場所で練習しているのか、それともオフなのか。
「ユウジ、待っててもしょうがないからウォームアップやろうぜ」
坂上が俺に言った。
周囲を見ると他のメンバーは相互に自己紹介とかしているみたいだ。
みんなの輪に入った方がいいんじゃないか。
そんな気もしたけど、俺は坂上に付き合うことにした。
俺と坂上が向かい合って対面パスをはじめると、
「おい、俺も入れろよ」大木が強引に入ってきた。
161U-名無しさん:2005/11/27(日) 00:43:59 ID:I8vxGfG10
互いの間隔を少しずつ広げながら、そのまま三人でボールを回す。
いつもは饒舌な大木も練習中は貝のように無言になる。
見ていると、パスを受ける間際に必ずすばやく首を振る。
体の向きを毎回変え、ボールを運ぶ先を意識して受ける。
それ自体は誰でもやってることだが、
その動きがあまりに真に迫っているので、
大木がどこに敵がいると想定してボールを受けようとしているのか
見てる俺にもわかるくらいだ。
途中から坂上の提案で、地面にボールを落とさないパス交換。
ますます持っている技術の違いがはっきりする。
くやしいけどさっきからボールを落としたり、
パスの方向が乱れているのは俺だけだ。
坂上も大木もしっかりボールをコントロールしているし、
俺の下腹部あたりにぴったりとボールを送ってくる。
やっぱりこの二人はうまい。俺は改めてそう思う。
シンシアユースに加入が決まった後、一生懸命練習したつもりだが
それでも二人と俺の間にはまだ大きな差がある。
そしておそらく、あっちにいる他のメンバーとの間にも。
早く。追いつかなくちゃ。
162U-名無しさん:2005/11/27(日) 01:42:12 ID:2rVlVirs0
作者さん乙
163U-名無しさん:2005/11/27(日) 21:05:31 ID:84nq+nyW0
一気にどばっとよりは、
毎日このくらいのペースで更新してもらえるほうがうれしいですね。
まあ、作者さんの都合もあるんでしょうが。
164U-名無しさん:2005/11/27(日) 23:35:54 ID:vLJ+2NYk0
>>163
同意ですね。
作者さん、お忙しいとは思いますが、
毎日楽しみにしてます。
165U-名無しさん:2005/11/28(月) 02:30:20 ID:143Zfrzv0
あいも変わらず面白いですね。
166U-名無しさん:2005/11/28(月) 03:00:44 ID:GUr5MAjT0
さいたまって時点で・・プ
167U-名無しさん:2005/11/28(月) 06:27:38 ID:xwipHy8E0
作者さんいつもありがとう
これからも期待してます
168U-名無しさん:2005/11/28(月) 23:47:52 ID:rQ4Q4jX60
しばらくすると坂上がボールを足元に止めた。
クラブハウスの時計を見ているようだ。もう長針が「3」のところを差している。
他のメンバーはまださっきの場所で楽しそうに話している。
それを見ると、なんか三人だけが浮いてしまったような気がして落ち着かない。
でも坂上はそんなことにはまったく頓着しない様子で
「打合せが長引いてるのかな…とりあえず2対1でもやるか」
俺はうなずいた。何か言うかと思った大木も素直に同意する。
俺たちが何本か2対1をやり終わったところで、
「ようやくお出ましだぜ」
大木が横を向いて俺たちに教えてくれた。
俺たちは練習をやめてみんなの場所へ戻る。
クラブカラーのジャージを着た大人が四人、
クラブハウスからピッチへ歩いてくる。
「こんにちは」その中の若い男性が俺たちに声をかけた。
ユース生たちが一斉に挨拶を返す。
この人、セレクションの時に受付してた人だ。俺は思い出す。
順番にスタッフの紹介がはじまる。最初に監督。
169U-名無しさん:2005/11/28(月) 23:49:19 ID:rQ4Q4jX60
「ユースチーム監督の木崎です。よろしく」
彫りの深い顔立ち。やや大きめの目。低いドスの効きそうな声。
そう、この人は確か。あのセレクションの時に俺を見ていたオヤジだ。
俺がリフティングしているのをじっと見ていたグラサンの男。
このオヤジが監督だったのか?
俺の当惑をよそに、スタッフの自己紹介が続く。
その後はユース生の番だ。自分の名前、ポジションを言う簡単なもの。
全員の自己紹介が終わると、木崎監督が口を開いた。
「これから練習をはじめるわけだが、
 初日でもあるので少し話をさせてもらいたい」
みんなが聞き漏らすまいと身構える。
「君たちがいるこのユースという場所は学校ではない。
 プロサッカー選手を養成するための場所だ」
木崎は言葉を切って俺たちを見渡す。
「学校ならば、なんとか一人前にして送り出すのが前提だ。
 多少、勉強がうまくいかなくても面倒を見る。
 勉強が嫌いな子なら、勉強の大切さを説明してわかってもらう。
 しかし、ここはそういう場所ではない」
170U-名無しさん:2005/11/28(月) 23:49:53 ID:rQ4Q4jX60
木崎がまた俺たちを見渡す。まるで睨みつけるようだ。
「いま、俺たちはわざと遅れてここに来た。
 そして君たちの様子をあの窓から見ていた」
木崎は背後にあるクラブハウスを指した。
「時間が来た時点で練習をはじめたのはそこの三人だけだった」
木崎は俺と坂上、大木を差した。 
「俺たちは確かにコーチだ。
 だが、俺たちの言うことに黙ってハイハイと従っていれば、
 自動的にプロになれるというものではない。
 この中からトップに昇格できるのは、
 普通ならニ、三人。下手すりゃゼロってこともありうる。
 もし昇格できなければ基本的にはクラブとの縁はそこで切れる」
グラウンドを吹く風が急に冷たくなったような気がした。
171U-名無しさん:2005/11/28(月) 23:52:45 ID:rQ4Q4jX60
「むしろ俺たちのできることは限られている。
 君たち一人一人が持っているどんなプレイヤーになりたいかという目標、
 それを目指して進む道が、少しでも効率のいいものになるよう
 アドバイスするというのが、コーチのできる現実的な仕事だ。
 君たちは俺たちに教わるんじゃない。
 君たちが俺たちを道具として使いこなすんだ。
自分に与えられた、限られた時間をどう使うか。何をして過ごすか。
 それが三年後の君たちの進路を大きく分ける。
 道具がないからといって遊んでいれば、おそらくプロにはなれないだろう」
話の意味を理解した周囲のユース生の顔が白くなる。
俺は冷や汗をかくと同時に微妙な居心地の悪さを感じていた。
俺は練習をはじめた三人の中に入っていた。
だがそれは、自分で時間を大切にしようと考えたからではなく、
坂上に声をかけられて深く考えずについていっただけのことだ。
「じゃあ最初の練習をはじめようか」
俺たちの反応を楽しんでいるかのように、木崎監督が言った。


172U-名無しさん:2005/11/29(火) 00:12:27 ID:oI5GSid90
173U-名無しさん:2005/11/29(火) 00:49:23 ID:IKlsXxonO
続きが気になる
174U-名無しさん:2005/11/29(火) 03:06:12 ID:C3+QWU+l0
深いな
175U-名無しさん:2005/11/29(火) 10:46:42 ID:WA8jd9cG0
監督の口調が、丁寧だったり子供っぽかったりの混在してるのが気になる
>下手すりゃゼロってこともありうる。
こことかは、「下手をすれば」という表現を使ってもらいたい
じゃないと監督のキャラがいまいちおかしくなってくる

細かいこと言っててウザーかもしれないけど、叩くつもりで言ってるわけじゃないので怒らないで
176U-名無しさん:2005/11/29(火) 14:17:46 ID:9QsVGEsG0
サッカーの監督で特別インテリなわけではないから、
仕事として立場上堅い口調で話していても慣れてないから端々にボロが出るって高度な演出かもしれないぜ?

Jの監督だってインタビューでビミョーな話し方するだろう?
177U-名無しさん:2005/11/29(火) 14:33:05 ID:hksw079oO
んだな、大体のコーチとか監督が高卒だったりスポーツ推薦で大学いってるの考えたら妥当か。
178U-名無しさん:2005/11/29(火) 15:18:08 ID:WA8jd9cG0
でも長年地方の高校で、小学生の頃から気にかけてた子たちを高校生になって指導するような人だし、
思わず喋りでボロが出るような安い性格には思えないんだが・・・

まあ突っ込みすぎだったかもしれない
179U-名無しさん:2005/11/29(火) 22:21:12 ID:BEY0onlM0


その翌日。他の学年のユース生も今日はグラウンドに来ている。
木崎監督が練習の最初に一年生だけを集めた。
上級生たちはグラウンドの中央でウォームアップをこなしている。
「今日はこのシンシアユースでどんな練習をするか、
 俺の考えを話しておきたい。
 これからしゃべることは、もう他の指導者から聞いていたり、
 または自分自身で考えて理解している者もいるかもしれない。
 だが、確認する意味も込めて俺の話を聞いて欲しい」
木崎は俺たちを見渡すと
「坂上、ちょっと手伝ってくれるか」
はい、と爽やかに返事をして坂上が立ち上がる。
もう木崎監督と打合せは済んでいるのか、コーチの二人が走っていく。
センターサークルを越えたあたりで二人は足を止めて、こっちを振り返った。
「俺がボールを出すから、坂上は一度トラップして
 二人いるコーチのうち、遠くにいるほうにボールを出してくれ」
坂上は素直にはい、と答える。
木崎が手に持ったボールを坂上の足元に投げた。
180U-名無しさん:2005/11/29(火) 22:22:22 ID:BEY0onlM0
坂上はボールを右足の裏で止めると、
すかさず左足を踏み込んで右でロングキック。
動作が速い。いつルックアップしたのかと思うくらい動きがスムースだ。
ボールが大砲から打ち出されたように勢いよく飛んでいく。
遠くで待っている桜井コーチの足元へぴたりと落ちた。
さすが、坂上。この距離ならフィードの正確さはピカイチだ。
桜井コーチがボールをトラップしたのを見ると、
木崎監督は次のボールを坂上の足元に投げる。
コーチたちを見ると、今度はGKコーチの長崎さんのほうが後ろにいる。
それぞれ動いて場所を入れかえているようだ。
坂上がまたボールを蹴る。
長崎さんが一歩も動くことなく、落ちてきたボールを両手でキャッチする。
「その調子で頼む、坂上」
木崎の言葉に、はい、と坂上は律儀に返事をするが、
その顔には疑問が浮かんでいる。
俺もいま目の前で行われていることの意味が掴めない。
181U-名無しさん:2005/11/29(火) 22:23:12 ID:BEY0onlM0
そのまま見ていると次第に木崎がボールを出すピッチが早くなってきた。
坂上もスピードをあげてボールを蹴る。
やがて球出しのピッチは理不尽とも言えるものになってきた。
坂上の足元にボールがあるうちに、次のボールが投げられる。
さすがの坂上もボールの軌道が乱れはじめる。
最初はぴたりとコーチのいるところに飛んでいたキックも、
だんだんあらぬ方向に行くようになってきた。
コーチの位置を間違えて、近い方へ蹴ってしまうボールもでてきた。
無理もない、この間隔じゃすべてのボールが正確というのは不可能だ。
しばらくしたところで木崎が、
「坂上、どうもありがとう」
と言ってボールを投げるのをやめた。
坂上は軽く礼をして、引き下がる。
坂上が元いた位置に戻ったのを確認して木崎が話しはじめた。
コーチも走りながらこっちへ戻ってくる。
「坂上に手本になってもらったのは、昨日俺が見たところ、
 このメンバーの中でミドルレンジのキックが一番正確だからだ。
 最初からずれまくってしまうと、ちょっと説明の手本としてはあれなんでな、
 損な役回りになってしまったが、坂上は気にしないでくれ」
坂上がわかってます、というようにうなずく。
182U-名無しさん:2005/11/29(火) 22:23:53 ID:BEY0onlM0
「最初、坂上のキックはみんなも見たとおり実に正確そのものだった。
 向こうで待っているコーチのところへぴたりと落ちていく。
 ところが俺がボールを出すピッチを早めると、
 次第にキックはぶれ始め、出すべき相手を間違えるキックもあった。
 なんでこうなった?」
一瞬の沈黙。それを破る甲高い声。
「時間がなかったから」
大木が当たり前のことじゃん、という表情で言った。
つっけんどんにも聞こえる話し方だったが、
木崎監督はその答えに深くうなずくと
「大木が言ったとおりだ。時間がなかった。
 それがキックが乱れた唯一にして最大の理由だ。
 たとえばいまみたいなロングキック、
 いくらでも時間をかけていいのなら、
 ここにいる君たちの技術なら彼らのいる位置に
 ピンポイントで蹴るのはたやすいことだろう。
 これより短いショートレンジのパスならもっと簡単なはずだ。
 だが試合になると、これは君たちに限らずプロでもだが、
 しばしばパスミスというのが起きる。
 なぜだ?そう、いま大木が言ったとおり時間がないからだ。
 ピッチにいる残りの21人がみんな君にあわせて動いてくれる訳じゃない。
 味方はそれぞれ自分の考えで動くし、
 敵は君の自由を奪うためにプレッシャーを掛けにくる。
 時間がないことが君たちのミスを誘発する」
監督は自分の言葉が届いているか確認するように俺たちを見渡す。
183U-名無しさん:2005/11/30(水) 00:04:24 ID:h6Ej1G950
更新アゲ
184U-名無しさん:2005/11/30(水) 01:36:21 ID:9OAZQVGTO
作者さん乙!
個人的に監督はアタックNO1の鬼監督で、
桜井が中村俊輔(俳優の方)という設定で見てる。

ていうかアタックNO1そのまんまだ。
185U-名無しさん:2005/11/30(水) 23:13:16 ID:Rwqo3VKW0
「サッカーにおけるすべての動きは、三つのプロセスを常に経る。
 watch、judge、actionだ。観て、考え、行動する。
 いまの坂上の例で言えば、まず俺が放り投げたボールを観る。
 どの辺に飛んでくるか、どんなバウンドか。
 同時に目標の位置を確認している。コーチの場所だな。
 これが「観る」の過程だ。
 次にjudgeだ。今回、俺は坂上に遠くにいるコーチのほうに
 ボールを蹴ってくれ、という指示を出した。
 当然、坂上は観た後、どっちが遠くにいるかという判断をする。
 同時にどれくらいの強さでボールを蹴ればよいか、というjudgeもしている。
 最後はaction、行動だ。この場合なら実際にボールを蹴る。
 判断した内容に基づき、適切に技術と筋肉を駆使して、
 イメージしたとおりに体を動かして、ボールを飛ばす」
俺たちは木崎監督の話を黙って聞いている。
186U-名無しさん:2005/11/30(水) 23:15:18 ID:Rwqo3VKW0
「いまの話はどのスポーツでも共通するものだし、
 極端なことを言えば日常生活だってこの繰り返しだ。
 だが、サッカーというスポーツに着目して考えると、
 特徴的なのは相手が常にこちらの時間を奪いに来ることだ。
 これは野球や、テニス、バレーのような身体的接触が
 分離されているスポーツと比較してみるとわかりやすい。
 またラグビーやアメフトのように、
 「陣地」という概念があるスポーツと比べても興味深い点だ。
 ラグビーは、スクラムでボールを保持されていると手が出せないからな。
 サッカーにおける守備とは、
 基本的に相手の時間と選択肢を奪う作業だと俺は考えている。
 個人的には守備側がここまで能動的に、
 攻撃側の時間を奪うために行動できるスポーツは、
 他にあまりないように思う」
ふと横を見ると、いつものふざけた表情はどこへ、
大木が目を大きく開いて木崎の話を聞いている。
187U-名無しさん:2005/11/30(水) 23:17:02 ID:Rwqo3VKW0
「じゃあミスを防ぐにはどうすればいいか。
 俺の答えはシンプルだ。プレイスピードを上げればいい。
 人より短い時間で動作を行えれば、
 プレッシャーをプレッシャーと感じないで済むし、ミスも少なくなる。
 じゃあ具体的にどうやってスピードを上げていくか?
 さっき分類した三つのシーンに沿って考えてみよう。
 まず一つ目の「観る」。これはなかなか劇的な時間の短縮は難しい。
 人間の目というのは想像しているより遙かに優秀でな。
 瞬時に多くの情報を脳に伝えてくれるんだ。
 この時間を短くするのは相当至難の業だと俺は思っている」
なにか意見はないか、と言うように木崎監督が俺たちを見る。
むろん、誰からも言葉はない。
「逆に気をつけなければ行けないのは、きちんと「観る」ことだ。
 時間がなくて、急がざるを得ない時、
 人間ってのは無意識のうちにプロセスを省略してしまう。
 プロセスを間引いて時間を調整する機能を持っているんだ。
 それは人間として必要な機能だ。俺もすべてを否定する気はない。
 だが往々にして、サッカーではプレッシャーを掛けられると、
 プロセスを必要以上に省略してしまう例が非常に多い。
 たとえばゴール前でルーズボールが転がってきた。相手も取りに来てる。
 こんな時に落ち着いて「観る」ことができて、
 十分なプレイスピードを持っていれば、
 そのボールをフリーの味方につなげるかもしれない。
 それがカウンターになりゴールを生むかもしれない。
 ところが余裕がないと「観る」のプロセスが飛んでしまって、
 タッチへ一目散に蹴り出してクリア、となってしまうわけだ」
188U-名無しさん:2005/12/01(木) 04:49:20 ID:3HsPEy5UO
あげ
189U-名無しさん:2005/12/01(木) 05:27:12 ID:sVBRdz+n0
watch???
lookじゃなくて?
190U-名無しさん:2005/12/01(木) 05:38:19 ID:tV1Aaf+Z0
>>189
セイセイセイ
面白い小説書けるんだから少しぐらい英語が苦手でも(ry

楽しみにしてますよ
191U-名無しさん:2005/12/01(木) 13:11:14 ID:e3yZs2s80
look, see, watch は同じ「見る」でも次のように意味に違いがある.
look は視線を対象の方へ向ける行為であるのに対し,
see は視覚上の認知を意味して, 対象が「見える」こと.
You look but see nothing. (見れども見えず)のような文に,
look と see の違いが端的にうかがわれる.
さらに, see は「目に見える」だけでなく「心でわかる」の意味でよく用いられる.
殊にあとに節が続くときは必ず「わかる」「知る」の意である.
He looked at the sky to see what the weather was like. (お天気はどうかと空を見た).
watch は時間をかけて, 動いている対象や変化が期待される対象を「見ている」の意である.
ウサギが逃げ込んだ穴を, ウサギがまた出てこないかと「見ている」は
watch the hole (for the rabbit to come out) といえるが,
美術館で名画に見ほれて, どんなに熱心に長時間見つめていても,
これは look at the picture であって, watch the picture とはいえない.
なぜなら, 絵は動いていないし, 変化することもないからである。

192U-名無しさん:2005/12/01(木) 15:17:40 ID:gSbQsvWV0
サッカーの場合はLOOKだよな
ルックアップとかノールックパスとか使われるし
193U-名無しさん:2005/12/01(木) 15:20:35 ID:RbMhD1zZ0
同意。ルックとワッチの違いもわからないとは。ルックアップって普通に言うだろう。
ワッチしていたらそれこそ、相手に寄せられてボールをとられちゃうよ。
194U-名無しさん:2005/12/01(木) 15:24:51 ID:3FzozvQF0
確かにボールウォッチャーって悪い意味だもんな
195U-名無しさん:2005/12/01(木) 15:35:49 ID:yZoY/l6F0
つまり俺らは編集なわけやね。作者氏はガンガン書いてくれればいいさ。
196U-名無しさん:2005/12/01(木) 16:08:31 ID:QArlkH2C0
watch → look なら
「観る」→「見る」でしょ
197U-名無しさん:2005/12/01(木) 17:44:00 ID:tV1Aaf+Z0
>>193
俺もワッチしてみたいw
198U-名無しさん:2005/12/01(木) 23:11:45 ID:BdhIDSkQ0
木崎監督の言うことは俺も覚えがあった。
俺たちくらいの年代だとよくある
クリアボールを蹴り合うだけでパスのつながらないサッカー。
以前、兄貴と一緒に高校サッカーのテレビ中継を見ていたとき、兄貴が
「レベルの低いサッカーだな。誰も周り見てないよ」と
一刀両断に斬り捨てて見せたことがあったのを思い出した。
「次にjudge、判断することだ。
 いまの坂上に求められていた判断は単純な二択だった。
 だが試合中は広いピッチに転がっている
 様々な選択肢の中から、適切な回答を選ぶことが求められる。
 このjudgeに要する時間を縮めるためのアプローチとして
 オートマチズムや決まり事、約束事と言ったものがある。
 混同している人も多いようだが、
 オートマチズムと決まり事というのは、本質的にはまったく異なるものだ。
 まあ、この二つの違いの話はまた今度しよう」
一息置いて木崎監督は話し続ける。
199U-名無しさん:2005/12/01(木) 23:12:15 ID:BdhIDSkQ0
「プロの棋士が短い時間で信じられないほど
 多くの手を読んで自分の指し手を決めるように、
 周囲のプレイヤーより多くの選択肢を検討して判断できれば、
 君たちはピッチで他の選手に差をつけることができる。
 だが、判断するスピードを上げるというのは簡単なことじゃない。
 経験も必要だし、トレーニングも必要だ。
 また、ただ行動を決めればいいというものでもない。
 どうすればよいかを考えて、決めるから判断なんだ。
 だから君たちにはピッチに立っている間、
 常に考え、常に判断していくことの必要性を理解してもらいたい」
木崎は言葉を一旦切る。
200U-名無しさん:2005/12/01(木) 23:12:49 ID:BdhIDSkQ0
「最後にaction、動くことだ。
 いまの坂上の例を使うなら、キックの精度はそのままで
 足の振りのスピードを0.1秒でも速くすることができれば、
 それはプレイする上での余裕マージンになる。
 正しい走り方を覚えて速く走れるようになればそれだけ時間が稼げるし、
 練習して短時間で的確なトラップができるようになれば、
 その分余裕を持ってプレイすることができるだろう。
 正確にコントロールすることが技術を養う意味じゃない。
 正確に、そして速くコントロールすることに技術の価値がある。
 それを意識して技術の習得に取り組んでもらいたい。
 また、疲労してくると技術の正確性が落ちてくる。
 自分の持っている技術を常に十分発揮できるフィジカル面の強さも必要だ。
 俺はこれから常にいまのことを意識したメニューを組むつもりだ。
 いままでとは随分やり方の異なる練習もあるだろう。
 疑問があったら、遠慮なく俺たちに練習の意味を聞いてもらって構わない」
木崎監督はこれで終わりだというように、何か疑問は?と俺たちに尋ねる。
誰も言葉を発さない。
「よし、それでは練習をはじめるとしよう」
木崎が言った。


201U-名無しさん:2005/12/02(金) 00:11:14 ID:4uB1YNtR0
作者さん乙です!
練習メニューwktk
202U-名無しさん:2005/12/02(金) 01:02:07 ID:J/gITssN0
>>199-200
作者のオナニー話ウザスギ。

木崎って人物像を反映していない。木崎は多くを語らないでそのものの本質をずばりという
タイプだろうが。
203U-名無しさん:2005/12/02(金) 01:03:22 ID:TNuRpDkf0
木崎を誰よりも理解しちゃってる、みたいな同人くさい人間が生まれてるってのは凄いな。
204U-名無しさん:2005/12/02(金) 02:09:35 ID:pnmwlLFW0
確かに最初に出てきた木崎のイメージじゃないね
205U-名無しさん:2005/12/02(金) 02:24:59 ID:WbCj9XyY0
木崎は指導に関しては自信があるから流暢なんでしょ
スタッフの説得なんて高校時代にそれほどやってたとも思われないし
結果が出れば、そっちも自信つけてペラペラ語るタイプと観たw
206U-名無しさん:2005/12/02(金) 08:58:42 ID:veDyHls/0
なんか兄貴がオランダ大会までに死ぬか大怪我しそうだけど

今後も期待してます
207U-名無しさん:2005/12/02(金) 10:11:53 ID:QjbLYOkk0
>>203
というよりも、書き手がキャラに矛盾を生んでるんだよなぁ・・・
それなりに辻褄を合わせないとつまらなくなってしまうだろうし、
せっかくの良さげな作品なのでいい方向に修正してもらいたい
キャラって生きものだからなぁ
描かない部分も想像してから書いた方がいいと思う
208U-名無しさん:2005/12/02(金) 19:20:47 ID:oTmjWPLD0
そうか?
山の中の県立高校で指導していた頃のエピソードを読むと
子供たちには熱心に話をしていたってのもうなずけるけどなぁ

>地域の学校を回って、熱心に声をかけて。
>中学校の先生方にもご理解いただいて。
>木崎先生がみんなを巻き込んで、ああいう仕組を作ってくれたんです」

とか、サッカーに詳しい訳ではない人たちには熱心に優しく、
プロであるシンシアのスタッフに対しては
おめーらそれで金もらってんだからちったー考えろ、みたいな感じで

209U-名無しさん:2005/12/02(金) 20:28:21 ID:TNuRpDkf0
>>207
別に矛盾してるとは思わないが。
矛盾が生まれるほど木崎像って語られてないし。これから。
矛盾かんじるとしたら、かってに>>207が想像しちゃってる木崎像とだろ。
あんまり自分の考えが「公的な意見」みたいに語るのやめたほうがいいんじゃないの。
しょせん個人の感想なんだから。
210U-名無しさん:2005/12/02(金) 23:46:22 ID:7rF4bfFH0


ユースでの練習がはじまって何日か経ったある日。
基礎練習が終わったところで、木崎が俺たちを集めた。
「仕上げにいつものルールで30分ハーフの紅白戦を行う。
 メンバーはビブス組が…」
一瞬、早くもレギュラーの振り分けかと身構えたが、
周囲の上級生の落ち着いた表情を見ると、普通の紅白戦らしい。
けど。なんで上級生たちあんな嫌そうな顔をしているんだろう?
俺はそれが微妙に引っかかった。
チーム分けで順番に名前が呼ばれていく。
まず俺の名前。坂上、大木も同じチームだ。
怪我をしている者や、別メニューでの練習を
指示されたメンバーが何人か抜けていく。
「いつものルールってなんだ?」
大木が坂上に聞いている。聞かれた坂上も首をかしげる。
その声が耳に入ったのか、木崎監督が大木を見ると、
「すぐにわかる。とりあえずは普通のゲームと同じだ」
なんとなくそれ以上は聞きづらい。
周囲の上級生もそのうち嫌でもわかるよ、と言うような表情だ。
211U-名無しさん:2005/12/02(金) 23:48:06 ID:7rF4bfFH0
すっきりしないものを腹に抱えながらピッチに入る。
俺たちのチームは4−4−2。
俺は下がり目の中盤、坂上がセンターバックに入っている。
大木は右サイドだが今日は紅白戦だからか
特に不満をいう気はないようだ。
それとも試合がはじまれば、
中央に流れてしまえばいいと思っているのか。
キックオフ。
うちのチームは一年生が多い。
逆に向こうのチームはほとんどが上級生だ。
偶然にしては偏りがありすぎる。意図があるのだろう。
次第に上級生チームのパスがつながりはじめる。
こっちはまだ顔をあわせて一週間も経っていない。
全員のポジションだってまだ覚えきれていないような状態だ。
連携では向こうに一日の長がある。そしておそらく技術でも。
212U-名無しさん:2005/12/02(金) 23:49:34 ID:7rF4bfFH0
時間が経つにつれ、次第に俺の顎が上がりはじめる。
ボールを取りにいっても触らせてもらえない。
相手のフェイントに軽くいなされ、俺の体は左右に振り回される。
さすがユースだ、個人個人のレベルが高い。
トラップ、パス、ボール扱い。
ゴール前での混戦、こぼれ球が俺の前に転がってくる。
俺はそれを間髪いれずにタッチへ蹴り出す。
前線から大木の怒鳴り声。
「ユウジ!いまのつなげるぞ、焦って蹴るな!」
言葉がずしっと来る。確かにいまの俺は周囲を見る余裕がない。
俺がいまグランドにいるメンバーの中で、
一番下手なんじゃないかという気がしてくる。
さらに上級生チームの猛攻は続き、
サイドを崩されて、ニアへ低いグラウンダーのボール。
それを後ろから飛び込んできた選手がゴールに押し込んだ。
あっさりと相手の先制点。
紅白戦といえど点をとられるのは気分のいいものではない。
けれどもまだまだ時間はある、勝負はこれからだ。
そう思い直したとき、うちのチームの上級生の会話が耳に入る。
213U-名無しさん:2005/12/02(金) 23:51:32 ID:7rF4bfFH0
「どうする?誰が出る?」
「一年坊、アウトさせるわけにはいかないから、今日は俺が抜けるよ」
「すまない」
そのまま、俺が抜ける、といった上級生がピッチを出て行こうとする。
意味がわからない。レッドも出てないのになぜピッチを出ていく?
あ然としている俺たちに気づいたらしく、
彼が、ああ説明してなかったな、という顔をしてしゃべりはじめた。
「この紅白戦は点をとられたほうがひとり退場になるんだよ。
 いま、先制されたろ?だからうちのチームから
 誰か抜けなきゃいけないんだ」
一点リードされてるのにうちのほうが一人少なくなるということか?
「このあと俺たちが一点取り返せば、今度は相手が一人抜ける。
 逆に相手に追加点をとられたら、うちはさらに一人少なくなる。
 後は頼んだぞ」
そう説明すると上級生は悔しそうな顔で外へ出て行った。
「このまま、一枚前を削る形で続けよう」
残ったもう一人の上級生が俺たちに言う。抜けた先輩はフォワードだ。
214U-名無しさん:2005/12/03(土) 00:55:13 ID:OGmoOnKd0
作者さん、毎日乙ですage
215U-名無しさん:2005/12/03(土) 00:58:18 ID:CCyP4rVG0
実際こんな練習してるところがあるの?
オレは練習はユースもトップも関係なく、それ自体見に行ったことがないし、
プレーとなると職場のフットサルだけなんで、分からないんですわ。
216U-名無しさん:2005/12/03(土) 07:57:29 ID:U44N4iPS0
紅白戦ではないが、犬の練習では守備側が2人少ない練習はあるらしい。あと、1タッチ、2タッチしばりで、ボールをもったらその瞬間に指定された(サイドに展開している)選手にパスするパターンもあるらしい。
確かに、試合を見ているとよく首を振って周りを見ていると感じる。
217U-名無しさん:2005/12/04(日) 20:47:41 ID:Noje7qcp0
下がりすぎだよ
さすがにリアルJ最終節にはお休みだったか
期待age
218U-名無しさん:2005/12/05(月) 02:15:08 ID:7gq8WODv0
PA内でレッドカード退場
そのままPKで失点

こういう状況って多々あるよな
でもそこで試合を諦めるわけには行かない
1人少なくなった、しかも負けてる
そこからでも諦めない意識と手段を身に付ける練習はとても役に立つと思う
点は取りに行かないといけないけど、かと言って攻撃重視にすると逆にカウンターが怖い
しかしカウンターを怖がって引いてちゃ少ない方はなかなか点取れない

さてどう乗り越えるかね
219U-名無しさん:2005/12/05(月) 22:38:41 ID:HtC/ot+h0
試合再開。11対11でも旗色が悪かったのに、
一人少なくなればその差がさらに開くのは当たり前だった。
ハーフウェーあたりから自在にボールを回される。
きつい。足に来る。
前線が一枚減った分、前からのプレスが緩い。
いや俺たちが気落ちしているのも大きい。動きに活力がない。
いつものことだが大木がちんたらと守備をしているのを見て、
思わず怒鳴りつけたくなった。
左サイドから中央を経由して右サイドへボールを動かされ、
最後はクロスからヘディング。
ずっとボールを持たれ、左右に揺さぶられ続けた影響か
ディフェンダーも完全にマークがずれていた。ネットが揺れる。
地震で崩れる建物みたいだ。
その前の揺さぶりで既にガタが来ていた。
「今度は俺が抜ける」
ゴールから回収したボールを俺に渡しながら坂上が言った。
220U-名無しさん:2005/12/05(月) 22:39:33 ID:HtC/ot+h0
「おい、お前が抜けたら…」俺は思わず引き止める。
DFの中でも坂上が一番安定していた。その坂上が抜けちまったら…
「こうなったら点をとらなければジリ貧だ。
 点が欲しい以上、後ろを削るしかないだろう」
後はお前に任せた、というように、
坂上が俺の肩を叩いてピッチを出ていく。
任せられても。この状況でどうしろってんだよ。
11対9で試合は再開されたが、勝敗は決していた。
ボールが敵陣に飛ぶことなく、上級生チームがやすやすと三点目を奪う。
ほとんどボールに触らなかった大木が、
憮然とした表情で自分からすたすたとピッチを出て行く。
俺たちの集中の糸は完全に切れていた。
その後、四点目を奪われるのに、さほど時間は要しなかった。
「よし、そこまで」
四点差がついたところで、木崎から声がかかった。
221U-名無しさん:2005/12/05(月) 22:40:52 ID:HtC/ot+h0
「前半で終わっちまったな。
 三十分も持ちこたえられなかった以上、ペナルティもきついぞ。
 グラウンド20周だ。走り終わったら今日は解散していいぞ」
一足先にピッチサイドで待っていた大木の表情が真っ青になる。
「20周!!」
悲鳴を上げた大木をすかさず木崎監督が睨みつける。
大木は黙って肩をすくめた。
「よし、走るぞ」
もう慣れてるとでも言うように、上級生が俺たちに声をかけて走りはじめた。
坂上も俺も、大木も渋々上級生の後についていく。
「なんだよ、この紅白戦おかしいよ!
 だいたい点をとられたほうから一人外すなんて。
 先制点が入った瞬間、ほとんど勝負決まっちまうじゃないか」
大木は納得がいかないらしく走りながらぶつぶつ言っている。
「走りながらそれだけ言えるなんて元気だな」
坂上が大木に皮肉を言った。
大木はほとんどボールが来なかった以上、体力もあり余っているだろう。
だが守備にさんざん走らされた俺は、
この後走る距離を考えただけで、気が遠くなりそうだった。
大木は坂上の嫌味も気にせず、まだぶつぶつ言っている。
「第一、罰走ってなんだよ?高校サッカーじゃないんだぜ。
 一応ここだってJクラブのユースだろ?わけわかんねえよ。
 それともこれだけ走らせるってことはジェフみたいなサッカーやる気か?
 単にオシムを真似してみましたなんてオチじゃないよな?」
大木と会話する気力もない。俺の頭の中は20周走りきれるかどうか、
そして明日の練習までにどれだけ体力が回復できているかで占められていた。


222U-名無しさん:2005/12/05(月) 22:42:11 ID:HtC/ot+h0



「今日はミニゲームをやる。ただし、ちょっとルールに制約がある」
基礎練習を終えた俺たちを集めた木崎監督が言った。
「まずチーム分けをいう。Aチームが、坂上、高木、本庄、大木…」
何の因果か三人とも同じチームだ。全部で六人の名前。
ついで、Bチームとして別の六人の名前が呼ばれる。
「最初なので、今日はAチームだけこの「縛り」でやってもらう。
 Bチームは今回は普通にゲームしてもらっていい」
A、B両チームのメンバーが前に並ぶ。
俺たちに桜井コーチがビブスを渡す。
だがよく見てみると、各々に渡された色が違う。
俺と坂上には赤。大木ともう一人に青、残りの二人には黄色だ。
相手チームには全員に緑のビブスが配られている。
怪訝そうな表情の俺たちに監督が説明をはじめた。
223U-名無しさん:2005/12/05(月) 22:43:16 ID:HtC/ot+h0
「これから六対六のミニゲームをやってもらう。
 ゴールはあそこにある、簡易型のミニゴールを使う。オフサイドはなしだ。
 ただし、Aチームのみんなにはひとつ「縛り」をかけさせてもらう。
 赤いビブスのプレイヤーは、青のプレイヤーにしかパスは出せない。
 青は黄色いビブスの選手にだけ、パスを出せる。
 同様に黄色のビブスを着た者のパスは赤の選手しか受けられない。
 赤は青へ、青は黄色へ、黄色は赤へ、だ。覚えたか?
 今回は同じビブスを着ているやつへのパスもOKとする。
 ドリブルはもちろん自由だし、シュートも誰が打ってもいい。
 ただしパスについてはいま説明した約束事を必ず守ってくれ。
 じゃあ早速だ、ゲームをはじめてみよう」
俺は必死に監督が言ったことを頭の中で繰り返す。
俺の色は赤だ。同じ赤は坂上。
パスを出せるのは青、青を着てるのは大木と内部昇格の高木というやつだ。
残りの黄色の味方、確か名前が若井と池田だったか、
この二人にはパスは出せないことになる。
224U-名無しさん:2005/12/05(月) 22:48:52 ID:HtC/ot+h0
いったいどんなゲームになるんだろう?
不安を抱えたまま、コーンで区切られたコートに入る。
ミニゲームにしては少し大きめのサイズだ。
全員の準備ができたところで桜井コーチが笛を吹いた。
キックオフした黄色の選手が俺にボールを下げた。
パスを出せるのは、赤と青。大木は…どこだ?
捜してる間にあっという間に相手が詰めてくる。
焦った俺は後ろにいた坂上に、逃げるようにボールを預ける。
すぐに相手がチェックに行った。
やむをえず坂上がセーフティに横へ蹴り出す。
俺は坂上に手を挙げて詫びた。
しばらくやってみるとすぐにこのルールの難しさがわかった。
出せる相手が見つからずパスがつながらない。
フリーだ、と思った味方が黄色いビブスを着ている。
大木の、高木の位置を常に頭に入れていなければならない。
大木が考えるのなんてめんどくさいとばかりに、
猛然とドリブルで突っ込むが、さすがにセレクションの時とは相手も違う。
そんなに簡単には突破させてもらえない。
225U-名無しさん:2005/12/05(月) 22:50:22 ID:HtC/ot+h0
相手からボールを奪っても、パスコースを
捜しているうちに囲まれて取り返されてしまう。
制約のない相手チームは自由にパスをつなぎ、ゴールを奪う。
俺たちがただ右往左往しているうちに笛が鳴った。
思わず膝に手をつく。何もできなかった。
まともにつながったパスが何本あっただろう。こんなのサッカーじゃない。
呆然とする俺たちに木崎監督が声をかける。
「やってみると難しいだろう。どうしたらいいか、みんなで話し合ってみろ。
 Aチーム以外のメンバーもこれからやってもらうことになる。
 自分がやるときにはどうすればいいか、いまのうちからイメージしておけ」
木崎の言葉に、俺たちAチームのメンバーは集まって話しはじめる。
「なんか、頭が混乱してきた」
青を着ている高木が、頭を抱えている。
「考えながら走るって、すげえ疲れるんだな」
池田がため息を漏らした。
坂上はまだ余裕があるが、やはり多少は混乱しているようだ。
「あー、うざってぇ!全員ドリブルで持ってっちゃえばいいんだよ」
大木が無茶を言い始める。
226U-名無しさん:2005/12/05(月) 22:52:07 ID:HtC/ot+h0
落ち着け、と坂上が大木をたしなめる。
「それじゃ、いまと同じ結果になっちまう。
 気を静めてどうしたらいいか、みんなで考えようじゃないか」
大木が口をへの字に曲げるが、坂上の言葉が正論だというのは認めたようだ。
「本庄はどう思う?」
坂上がいきなり俺に振ってきた。
俺は頭の中で考えを整理してからしゃべりはじめる。
「ただでさえパスできる味方がいつもより限定されてるんだから、
 もらえる色のやつが積極的にパスコースを作らないと
 すぐに手詰まりになっちまう。
 ミニゲームなんだからポジションとか関係なく、
 もらえるやつがどんどんもらいにいかないと」
坂上が同感だというように、うんうんとうなずく。
俺の言葉に触発されるように、黄色いビブスを着た若井も意見を言う。
「ボールもらってから捜してたらキツいよ。
 もらう前からパスの出し所ある程度イメージして受けないと。
 それに周囲もこいつがもらいそうだな、というのを予想して、
 自分がもらえる位置に先読んで動いていかないとだめじゃないか」
227U-名無しさん:2005/12/05(月) 22:53:05 ID:HtC/ot+h0
坂上がますます我が意を得たり、というようにうなずく。
「そのとおりだな、赤から青、黄とパスは回るはずだから、
赤が持ったら、青はもし自分に来たら誰にパスを出すか考えつつ、
 適したスペースに動いて赤からパスをもらわなくちゃいけない。
 黄色も、赤がどの青にパスを出すかを想定して、
 青にパスが渡った時その青が自分に出せるように、
 先を読んでポジション取っておかなければいけないわけだ」
坂上の言うとおりだ。常に、二手、三手先を読んでいかなければ
このルールじゃパスはつながらないし、サッカーの形にならない。
「しかし、言うは易し、行うは難しとはまさにこのことだな…」
坂上が独り言のように呟く。
「とりあえずやってみようぜ」
大木がぼそりと言う。
素直に言葉で認めたり、表に出したりはしないが、
自分ができないことにはとことん挑戦するのが大木の長所だ。
「よし、頑張ってみよう」
坂上が最後を締めると、俺たちは立ち上がった。
228U-名無しさん:2005/12/05(月) 22:54:00 ID:HtC/ot+h0
コートに戻るとほどなくして笛が鳴る。ゲーム再開だ。
ゲームを始めてみると、みんなの意識付けが前半と全然違うのが感じられた。
ひとりひとりが次を考えている。各々が先を読もうとしている。
しかし、パスはスムースにつながらない。
いやむしろ前半よりもひどくなっている。
考えることに神経が行ってしまって、動きが止まっている。
脳みその大半を考えることに使ってしまって、
体を動かすほうに振り分けるメモリが残ってない。
そういう俺も、脳みその中に棒を突っ込まれてかき混ぜられているような気分だ。
俺の色は赤。だから、青がボールを持った時点で、
どの黄色にパスが渡って自分に回ってくるかを
イメージしておかなければいけない。
だがその青にパスを出すのは赤。それは俺の色。
つまり場合によっては自分が青にパスを出した次の瞬間から、
パスのつながる先、言い換えれば青から黄、そして赤と
すなわち自分にパスが戻ってくるパターンを考えることになる。
要は、一瞬たりとも考えずに済む時間なんてないと言うことだ。
まるで思考の無限ループ。
229U-名無しさん:2005/12/05(月) 22:55:07 ID:HtC/ot+h0
ひとりひとりが意図を持って、プレーしようとしている。
だがそれ故に互いの意図が伝わらないと、プレーはぶつ切れになってしまう。
結局、前半よりもパスミスが多発する有様で、
やりたいことが全然できないまま、また笛が鳴った。
「難しいな…」
坂上がぼそりと言ったのが俺の耳に届く。
「ずっと考えながら動いてたら、なんか気分悪くなってきた」
誰かのぼやきも俺の耳にはギャグに聞こえない。
いままでサッカーをやっていて、プレーの流れが読めることはあった。
あのボールはあいつを経由して、俺にこの位置で渡ってくる。そんな感覚。
そうやって流れが読めた時は、ほとんどの場合いいプレーにつながった。
だが、今日の練習で俺はその感覚が偶然の産物だったことを痛感していた。
常に流れを読みながら、同時に正確に体を動作させることの難しさ。
おそらく一緒にやった他のメンバーもそれを実感している。
脇を見ると木崎監督が、
この練習の意味をようやく理解したかとでもいうように、
俺たちを見ながら口元だけにかすかに笑みを浮かべている。


230U-名無しさん:2005/12/05(月) 23:18:24 ID:NfyFKwXY0
更新age
231U-名無しさん:2005/12/06(火) 00:05:43 ID:1Keyongj0
犬の練習キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
232U-名無しさん:2005/12/06(火) 00:08:20 ID:ZE3huoWU0
オシムが普段やってることをオールスターの練習でやってみな混乱したアレか
233U-名無しさん:2005/12/06(火) 23:14:11 ID:qzM6hmd50


「今日はサッカーにおけるオートマチズムと決まりごとの話をしたい」
そういうと木崎監督はみんなの反応を確認するように、
ぐるりとミーティングルームの中を見回す。
この人は、こういう視線の振り方が実にうまい。
視線を向けられているのを感じれば、人間は反射的に顔を上げる。
聞き手の注意を引っ張ってくるコツは、
やはり長い間の教員生活で身につけたものなのだろうか。
「以前話したように、判断に要する時間を短くするための方法として、
 オートマチズムと決まりごとの大きく分けて二つがある。
 だがこの二つを混同している人は非常に多い。
 前日本代表監督のトルシエが多用したため、
 日本でもサッカーを語るときに
 オートマチズムという言葉がよく用いられるようになったが、
 個人的には、その用法や捉え方に非常に疑問を持っている」
大木、と木崎監督は隅に座っていた大木に声をかけた。
「大木はオートマチズムってどんなものだと思っている?」
大木はしばらく考えている。
思ったままを言っていいぞ、それがお前のいいところだ、と
監督が声をかけると、大木は苦笑いをしながら
「機械的っていうか…決まりごとでがんじがらめのサッカー。
 創造性とかと対極的にあるもの」
234U-名無しさん:2005/12/06(火) 23:15:19 ID:qzM6hmd50
自由奔放にやりたい大木が一番嫌がりそうなものばかりだ。
ありがとう、と木崎監督は大木に言って
「いま、大木が言ってくれたことが、
 だいたいみんながオートマチズムという言葉について
 持っているイメージじゃないかと思う。
 大木が「決まりごとでがんじがらめのサッカー」と表現した。
 だが、俺はオートマチズムと決まりごとというのは、
 まったく別の次元のものだと考えている。
 日本にオートマチズムという言葉を広めたのはトルシエの功績だ。
 だが、彼の発言をつぶさに調べてみるとわかるんだが、
 トルシエはマスコミや、時によっては自分のチームの選手にも、
 適当なことを言ってることが結構ある。
 トルシエが説明するのをめんどくさがって、アバウトにしゃべってたのか、
 それともトルシエ自身が正しく理解してなかったのかは
 会話したことのない俺にはわからんがな」
木崎監督はペンを持つと、そばのホワイトボードに
「automatism」と美しい筆記体で記した。
235U-名無しさん:2005/12/06(火) 23:22:02 ID:UqJC7Wwp0
ユースと高校の関係といい、オシムっぽい練習といい、作者さんのサッカーマニアぶりがうかがえるなぁ。
236U-名無しさん:2005/12/06(火) 23:38:47 ID:qzM6hmd50
「オートマチズムとは、元々は
 芸術の世界の用語だというのは知っているか?
 シュルレアリスムという言葉を聞いたことがあるだろう。
 代表的な芸術家にダリとかマグリットとかがいるんだが、
 知ってるものはいるか?」
ユース生たちが互いを見回す。
木崎の問いかけに手を上げたのは坂上だけだった。
サッカーと関係のないことを知っておくのはいいことだ、
いつか必ず役に立つ、と監督は坂上に笑いかけると、話を続ける。
「俺も芸術は専門でないんで、
 興味があるやつは自分できちんと調べてほしいんだが、
 シュルレアリスムについて俺なりに簡単に説明すると、
 人間の精神を開放しようという運動だ。
 だがこの運動の特徴は特に無意識の世界を重視したところにある。
 人間ってやつは生きてるといろいろ余計なことを考える。
 そういった雑物をすべて取り去ったところにこそ、
 精神の本質があるという考え方だ」
ちらりと周囲を見ると、坂上は興味津々という表情で聞いている。
さすが頭のいいやつは違う。
大木は何を言っているのかちんぷんかんぷんというように、
目を白黒させているがそれでも木崎監督の顔から目を離さない。
237U-名無しさん:2005/12/06(火) 23:39:48 ID:qzM6hmd50
「じゃあ無意識の世界、とはどんなものか。
 わかりやすい例をひとつ挙げるなら」
ふと顔を上げた俺と監督の目がなぜか合う。「たとえば夢だ」
お前は夢を見ないのか?木崎監督の目が
俺にそう問いかけているように見えたのは気のせいか?
「で、これは芸術の話だから、
 その無意識の世界をどう表現するかということが焦点になる。
 さっき名前をあげたマグリットは、
 現実にはありえない、夢の中にしかないような
 不可思議な絵を多く描いている。
 そういう表現方法のひとつとして生まれたのが
 オートマティスムと呼ばれる技法だ。
 意識していない状態で動作を行う状態を意味する。
 この状態を作り出すために、意味も考えずに
 ただひたすら思いつくまま文字を書き続ける、
 なんて技法も実際に行われたらしい」
サッカーのミーティングでこういう話をする監督をはじめて見た。
何か新しい知識がどんどん身についていくような気がする。
238U-名無しさん:2005/12/07(水) 02:48:11 ID:IKyPZ1b80
サッカー上手くなるには頭も使うんだなあげ
239U-名無しさん:2005/12/07(水) 03:08:43 ID:wA2m/mtl0
>>235-237
サッカー馬鹿にでもわかるような話をしろよ。
240U-名無しさん:2005/12/07(水) 04:30:47 ID:0pJrSQnf0
坂上のイメージがソダンになりそうw
241U-名無しさん:2005/12/07(水) 08:02:43 ID:fUUITlZj0
>>239
単なるサッカー馬鹿から脱皮するチャンスじゃん。
作者さん楽しみに続き待ってます。
242U-名無しさん:2005/12/07(水) 10:12:42 ID:2v5eSbS40
こういう指導者って好き嫌い分かれるよね
自分はめっちゃ好きだけど
実際自分的にはすごくいい話してくれて尊敬していた人を
理屈っぽくて嫌いと言っていた奴がいてそういうもんかと思ったことがある
243U-名無しさん:2005/12/07(水) 14:05:11 ID:EwBFs1ks0
なんか急につまんなくなったな・・・
244U-名無しさん:2005/12/07(水) 14:24:44 ID:WRqgS9sk0
そんな個人的感想は要らんだろ、面白いと思ってる人も居るんだし
245U-名無しさん:2005/12/07(水) 15:08:19 ID:EwBFs1ks0
何だよ、、、ちょっと感想言っただけで怒られるのかよ
マンセーしか許されないのか、、、怖っ!
246U-名無しさん:2005/12/07(水) 15:45:54 ID:LrfbPMD10
つまんねーって書き捨てるからだろ
自分はこういうところが肌に合わないってある程度は言わないと
正直俺も今の流れは教本みたいなマニアックさでちょっとな、と思うけど、
これから登場人物の心境の変化や成長・葛藤の前振りだと思ってる。
作者も必然性を持ってあえてこういう描写を入れてるはず。

単なるマンセーだってスルーだぜ。
247U-名無しさん:2005/12/07(水) 15:57:08 ID:EA6EwxUS0
>>243
同意。シュールレアリズムとオートマチズムの相関関係なんて馬鹿みたいだよ。
法華経とオートマチズムの関係とかと同じ。バルサのダリ博物館に観にいったことがある
おれが見ても、サッカーと芸術どっちも否定しているような薄っぺらくて議論にもならない。

そんな奇想天外なことを得意がって説明する奴はマジでツンデれら。
248U-名無しさん:2005/12/07(水) 16:28:43 ID:knCvhwKJ0
まあ大概の小説が最初から最後までまんべんなく面白いと感じることはない。

これを前編通して読んでみると「つまらない部分」は大したボリュームではなく
さらっと読み流せてしまったりする。

俺はオートマティスムの説明は面白いと思ったがな。
249U-名無しさん:2005/12/07(水) 17:29:06 ID:ApwROdL40
>>247
それならまず、木崎を嫌いになってみることをお勧めする。
クソ監督が!とか思ってさ。

まあ、そのややこしい説明をしたがってるのは作者だろ!っていう
意見はわかるんだけどさ。
250U-名無しさん:2005/12/07(水) 17:49:26 ID:l1W2UrZM0
オートマチズムってのは、無意識に身体が動いたってやつの事だ。
の一言じゃ不親切だからだろ。
俺は、それより木崎のキャラが掴めない方が気になる。
251U-名無しさん:2005/12/07(水) 18:45:56 ID:Ix2iLN/70
>>247
「シュールレアリズム」は和製英語ですよ。
ダリ美術館までお疲れさまでした。
252U-名無しさん:2005/12/07(水) 19:05:34 ID:YG25uzJU0
つまり、つまんねーって意見も
>>243みたいな書き方じゃなくて、>>247みたいに書けば、
ってことでしょうね。まぁそっちの方が健全ですよね。

とは言え、小説ってのは全体をサラっと読む人、
枝葉こそが重要だという人、完全に印象で読む人、と、
結構いると思う。気長に読み続けましょう。

で、読む上での最低限のマナーとしての
批判の作法くらいは守ろうぜ、と。
253U-名無しさん:2005/12/07(水) 20:46:24 ID:FdGzkbz20
この作者は、読み手を意識したことないんだろうなということだけは理解出来る
254U-名無しさん:2005/12/07(水) 23:38:40 ID:Ix2iLN/70
「さて本題のサッカーのオートマチズムだ。
 サッカーと芸術は関係ない、そう言う人もいるだろうが、
 そもそも言葉としては芸術のほうが先だからな。
 オートマチズムについて考える上で、
 芸術のオートマティスムを無視するのもどうかと思う。
 仮に芸術のオートマティスムの定義を
 サッカーのプレーに当てはめると、意識せずにプレーできる状態を指す。
 だが日本語というのは難しいものでな。
 この無意識の状態でプレーを選択することを、
 条件反射的、非人間的、機械的というイメージで受け止めてる人が非常に多い。
 俺の考えでは、その解釈はまちがいだ。
 たとえば柔道の一流選手は、状況に応じて即座に技が出る。
 そのとき、一本背負いか内股か、それとも大外刈りかなんて、
 頭であれこれ考えてから技をかけてたら、トップレベルじゃ技は決まらない。
 考える前に体が技を掛けにいくような状態だ。
255U-名無しさん:2005/12/07(水) 23:42:15 ID:Ix2iLN/70
 違うな、機械が柔道の試合で勝てるわけがない。
 彼らは厳しい練習で培い、体に覚えこませたたくさんの経験の中から、
 その場の状況に似た場面を無意識に抽出し、ベストの選択をしているわけだ。
 俺に言わせれば非人間的とか機械的というのは
 観てる側の主観的な感想でしかない。
 いま言ったようなレベルの柔道家が
 日本人ならば無心や無我の境地と賞賛され、
 外国の、全体主義国家の選手なら、
 非人間的だ、まるでロボットだとあげつらうマスコミがいい例だ」
監督の少しシニカルな言葉。
256U-名無しさん:2005/12/07(水) 23:43:19 ID:Ix2iLN/70
 さて君たちはそういう状態の柔道家を、
 非人間的だと思うか?機械的だと思うか?
 違うな、機械が柔道の試合で勝てるわけがない。
 彼らは厳しい練習で培い、体に覚えこませたたくさんの経験の中から、
 その場の状況に似た場面を無意識に抽出し、ベストの選択をしているわけだ。
 俺に言わせれば非人間的とか機械的というのは
 観てる側の主観的な感想でしかない。
 いま言ったようなレベルの柔道家が
 日本人ならば無心や無我の境地と賞賛され、
 外国の、全体主義国家の選手なら、
 非人間的だ、まるでロボットだとあげつらうマスコミがいい例だ」
監督の少しシニカルな言葉。
257U-名無しさん:2005/12/07(水) 23:46:48 ID:Ix2iLN/70
「つまりオートマチズムとは、
 練習で培った動きが、本人が知覚するより早くできる状態を指す。
 じゃあサッカーのオートマチズムも、と言いたいところだが、
 ひとつ忘れてはいけない点がある。チーム競技だということだ。
 柔道の場合は、個を鍛えればそれで済む。個人競技だからな。
 サッカーでは必ずパスをはじめとする他人とのやりとりがある。
 だからオートマチズムもチームとして鍛えなければいけない。
 自分だけじゃなく他人の動きも無意識のレベルで
 察知できるようにならなければ、オートマチズムは生まれない。
 これは相当難しい作業だ。
 他人が考えてることなんて普通簡単にわかりっこないからな」
みんな黙って木崎の話を聞いている。
「もちろん、決まりごと、約束事もサッカーでは大事なツールだ。
 決まりごとというのは、
 たとえば4バックのとき、片方のサイドバックが上がったら、
 反対側のサイドバックは必ず下がって
 バランスをとる、というのを決めているチームがある。
 俗に言うつるべの動きだな。
 だが、片山が上がったのを見た飯村は思うかもしれない」
258U-名無しさん:2005/12/07(水) 23:51:22 ID:Ix2iLN/70
いきなり木崎監督はユース生の名前を呼んだ。
片山さんは右の、飯村さんは左のサイドバックだ。
「いま、片山が上がっている。
 決まりごとに従えば、飯村は上がらずにラインを作らなくちゃいけない。
 でも、飯村の前には広いスペースがある。
 さっきから対面のやつは飯村の動きについてこれていない。
 いま俺が上がれば、サイドチェンジのボールが
 俺に入れば必ずチャンスになる、とな。
 飯村の考えはもしかしたら正しいのかもしれない。
 飯村が上がったほうがいい結果が出るのかもしれない。
 だが決まりごとの世界では―例外はあるにせよ―
 それは絶対にやってはいけないことだ。
 なぜだかわかるか、飯村?」
259U-名無しさん:2005/12/08(木) 00:56:18 ID:Soq88MYl0
>>253
お前が読み手代表ではないことは理解できないか?
260U-名無しさん:2005/12/08(木) 01:06:39 ID:GKBzDXvk0
>>259
もちつけ。253じゃないが別にそれ自体は何の問題もないだろ。
てかこの環境で俺たちの意見を意識して書き続けるのは難しい。
気にし出したらキリがないし、振り回されて不自然になる。
その点、作者は賢明。

勿論意見を意識しながら書いても何の問題もない。書けるなら。
まー要は好きなように書けばいいのさ。
261U-名無しさん:2005/12/08(木) 01:39:50 ID:JHZInRjAO
漏れはこんな踏み込んだ内容の話をするコーチがいてもいいと思う。つかジュニアユースでもこれぐらい言うと思うが。
262U-名無しさん:2005/12/08(木) 10:05:56 ID:/90Cz8Fr0
「面白いサッカーの話」が読めればそれでいい。
モニカの頃からだが、ここで小説技法みたいな事だけ語るヤツは
小説板行ってくれないか。
263U-名無しさん:2005/12/08(木) 13:47:59 ID:4G7pscTA0
技法について特に語られてないだろ?
面白くない、つまらない、読むのが苦痛系の書き込みがあるだけで
264U-名無しさん:2005/12/08(木) 13:50:54 ID:4G7pscTA0
木崎(というかこの作者)は、自分の持っている知識を教えれば選手が大成すると思っているが、
「教えること」と「理解させること」は別次元だということに気付くべきだと思う
木崎みたいなのって典型的なダメコーチ
フィクションだから、木崎はこのやり方で成功したことになってるが、現実でこのタイプは100%失敗する
挫折を知らないエリート系に多いタイプ
265U-名無しさん:2005/12/08(木) 16:16:40 ID:8NOBQiox0
>>264
理解させるために練習で実践するんだろが。
おまえは自分が理解できなかったことをコーチのせいにするダメ選手か?w
266U-名無しさん:2005/12/08(木) 17:30:06 ID:lN2FP7po0
そうじゃなくてわざわざカラクリを教える必要はないんでないかと
何気ない練習だが、実はこういうカラクリが潜んでた
みたいな教え方の方が飲み込みも早いと思う
小難しいことをいちいち理解させながらやらせてたら、頭でっかちで本能で動けない選手になるよ
昔まだユースより高校サッカーの方が強かった頃のユースが実際そうだったように
267U-名無しさん:2005/12/08(木) 18:06:53 ID:XAwLWX6N0
みんな作者に釣られてないか?
それとも小説を「読めてない」だけなのか。
もう一度 >>171 を読み返せといいたい。

なんか1章のラストでの仕掛けに気づかないのと
同じレベルで読んで、あれこれ言ってるやつがいる。
あとは >>140 >>141 とか。
268U-名無しさん:2005/12/08(木) 18:48:39 ID:5cGqAQAC0
なんだかんだ言って読んでるくせに…
269U-名無しさん:2005/12/08(木) 22:06:01 ID:Tqg1Ig5R0
読んでるよ
読んでるからと言って常にマンセーするわけではないというだけのこと
270U-名無しさん:2005/12/08(木) 22:51:54 ID:qlYhUVrq0
別にマンセーしろなんて誰も言ってないだろうが。
ただ自分の経験が正しい、って喚かれても困る。
271U-名無しさん:2005/12/08(木) 23:42:56 ID:LFrkA5os0
飯村さんは素直に、わかりませんと返事をする。
木崎監督は正直でいい、と言うように優しくうなずくと、
「それは他のメンバーの思考量を増やすことになるからだ。
 センターバックはその決まりごとに従って、
 飯村が上がらないという前提でラインを考える。
 もし、飯村が上がるかもしれないのなら、
 センターバックはその場合も想定して守備を考えなければいけない。
 センターだけじゃない。ボランチは自分が
 ラインのカバーに入るパターンも考慮しなければならなくなる。
 つまり考えるパターン数が、チーム全体の思考量が爆発的に増える。
 将棋で言えば差す手の候補が増えるのと同じだ。
 可能性が増えるのはいいことのように思えるが、
 そのすべてを考えてる時間はないからな。
 ある程度パターン化して、選択肢を絞り込んだほうが効率的だ。
272U-名無しさん:2005/12/08(木) 23:43:44 ID:LFrkA5os0
 言うまでもないが決まりごとが多すぎるサッカーは、
 発想の自由や創造性を奪うデメリットがある。
 だが局面局面ですべてのオプションをじっくり考えてプレイするには、
 サッカーというスポーツはあまりにも自由度が高すぎるんだ。
 おまけに相手はその時間と選択肢を奪おうと常に動き続ける。
 従って、さっき説明したオートマチズムと
 いま話した決まりごとの二つの要素を組み合わせて、
 判断時間を短縮することが現代のサッカーでは不可欠になっている。
 どちらかだけでは組織は作れない。
 この二つのいいところを組み合わせることが重要だ」
中学までのサッカーとは違う。俺は木崎監督の話を聞いて思う。
こういうのが、ユースの、プロのサッカーなんだ。
プロになろうとする以上、もう単なる球蹴りのサッカーはできない。
ひとつひとつの小さなプレーにもすべて理由がある。
273U-名無しさん:2005/12/08(木) 23:46:49 ID:LFrkA5os0
「これらを身につけるための練習を行うわけだが、
 簡単にできるようになるなら苦労はない。
 さっき使った柔道の例を使うなら、
 意識せずに技が出せるようになるためには、
 まずは意識して、何百回も何千回も技を掛けないとだめだ。
 最初は考えて、頭でこうしようと思って、ようやく技が出せる。
 それを続けると短い時間で判断して技が出せるようになる。
 そしてさらにそれを続ければ、意識せずに出せるようになる。
 言い換えれば、考えてプレーすることをひたすら反復することで、
 いつかオートマチズムのレベルに達することができる。
 裏返せば、考えずにプレーしている者は、
 どれだけ時間を使っても永遠にオートマチズムを身につけることはない」
274U-名無しさん:2005/12/08(木) 23:47:21 ID:LFrkA5os0
俺はこの前のミニゲームの意味がわかったような気がした。
あのミニゲームでは、考えずにプレーしていたらボールは回ってこない。
自分がどういうプレーをするかを考え、
さらに自分の前後を受け持つチームメイトが
どんなプレーをするか常にイメージしていなければならない。
自分だけでなく周囲がどんなプレーをするか考える。
考え続けることで、やがて少しずつ短い時間で考えられるようになる。
そしていつか知覚するよりも早く互いをわかりあい、
信じられないスピードでパスが、プレーがつながるようになる。
そのコンビネーションの滑らかさにスタジアムの観衆がため息を漏らす。
いつか、俺たちもそんなサッカーができるようになるのだろうか。
周囲を見ると、みんな自分の世界で物思いにふけっている。
自分のサッカーと真のオートマチズムについて考えているに違いない。
そんな俺たちの様子を嬉しそうに見ながら、監督が言う。
「じゃあ外に行こうか。今日の練習をはじめよう」


275U-名無しさん:2005/12/09(金) 03:37:06 ID:xaP+qh7V0
木崎監督の教えで他の選手も伸びるだろうが、本庄が一番伸びる予感。
276U-名無しさん:2005/12/09(金) 03:56:44 ID:LS/jZ4hJ0
>>275
の先見の明に脱帽しますた
277U-名無しさん:2005/12/09(金) 11:03:51 ID:+dvGZfUm0
>>275
そういう結論に達するように物語を作ってるんだから当たり前
278U-名無しさん:2005/12/09(金) 17:50:58 ID:lLGlR5Xy0
>>277
冷めすぎw
279U-名無しさん:2005/12/09(金) 23:50:20 ID:QkeESIsr0


反対側のサイドから、ロングボールが飛んでくる。
蹴っているのは桜井コーチ。きれいな弾道でぴたりと俺のところへ飛んでくる。
腿でぴたりと勢いを殺す…つもりだったが、
当たり方がわずかに浅くボールは足元を離れ転がると、
俺の足元に描かれた円を越えていく。
隣では大木が坂上の蹴ったボールをぴたりと足元に落としている。
たいしたことじゃない、というような表情で、
すぐにそのボールをヒールで後ろに蹴り出す。
また次のボールが飛んできた。
ナイロンかなんかの素材でできている円形の輪。
直径1.5メートルぐらいの大きさ。
なんでもフリースタイルリフティングの選手が使うものらしい。
それが俺の立っている位置を
中心にして芝生の上に置かれている。
飛んできたボールをトラップして足元に落とす。
もちろん円からボールがこぼれないように、だ。
280U-名無しさん:2005/12/09(金) 23:51:27 ID:QkeESIsr0
いざ、距離を目で見えるように示されると、
描かれた輪の小ささが信じられない。
円のラインが俺に微妙なプレッシャーをかける。
足元にトラップするのってこんなに難しいことだったか?
隣でさっきから大木がこともなげに
成功させているのを見ると、ますます焦りがつのる。
十回目のトラップが終わる。すかさず桜井コーチの声。
「ミス数、大木0、本庄3。本庄ダッシュだ!」
俺は黙って一目散に走り出す。
木崎監督の練習メニューにはいくつかの特徴がある。
まずひとつはとにかくよく走らされる。
最初はたびたびもどしそうになったが、
最近は体が慣れてきたのか、随分楽になってきた。
長距離走はもちろん、短距離のダッシュに
百メートル程度の中距離のダッシュ、
それにインターバル走を組み合わせる等レパートリーも豊富だ。
体が酸素を求める。休養を欲する。呼吸が苦しくなる。
俺は萎えそうになる心にムチを入れてまたスピードを上げる。
281U-名無しさん:2005/12/09(金) 23:53:57 ID:QkeESIsr0
もうひとつの特徴はシュートを意識したものが多いことだ。
フォワードの選手だけでなく、GKを除いた全員が同じメニューをこなす。
よくある普通にボールを出してもらってシュートを打つ形はもちろん、
ドリブルで持ち込んでキーパーと一対一や、
ゴール前に人を揃えてクロスを上げるようなパターン化されたもの。
それに加え、ゲーム形式のものも多い。
フル、ハーフ、ミニといったコートサイズと、
チームの人数設定、ゴールの大きさやオフサイドの有無などの
ルール設定を多種多様に組み合わせて、ゲームが行われる。
そのすべてに共通しているのが、
たくさん点が入るようなゲームになっていることだ。
あるときは少ない人数でフルコートのゲーム。
逆に異常なまでに狭いコートに広いゴールやGKなしのルール。
基礎練習を終えると今日はフルコートでの七対七。
ゲーム時間が短いからなんとか持つが、走る量は半端じゃない。
スペースが有り余ってる以上、否応なしにカウンターの応酬になる。
282U-名無しさん:2005/12/09(金) 23:56:06 ID:QkeESIsr0
だからと言って、ボールを運ぶのを前線に任せきってたら、
前の連中のスタミナがパンクしてしまう。
うまくローテーションして、そのとき前に行ける
スタミナのあるやつがどんどん上がっていくしかない。
「ユウジ、打て!」
一気にゴール前までオーバーラップした俺の足元にパスが入る。
同時に坂上と大木の声が飛んできた。
目の前にはDFが一人残っている。抜けばキーパーと一対一だ。
逆に向こうもそれをわかってるから、絶対に抜かせまいと鼻息が荒い。
俺はいったん左に進むと見せかけ、相手の体重が移動した瞬間に右へ動く。
前が空いた瞬間即座にシュート。キーパーの飛ぶ手の先を抜けて左隅に刺さる。
シュートを決めるというのは、
それがどんなゲームであれ、気持ちいいものだ。
他愛ないミニゲームだって、身内の紅白戦だって
ゴールしたときには必ず喜びがある。
283U-名無しさん:2005/12/09(金) 23:57:48 ID:QkeESIsr0
中学ではずっとボランチだったからゴールに絡むことも少なかったが、
ここの練習ではポジションに関係なく攻撃もやらされるので、
シュートを決める機会も多くなっている。
テクニックでは相変わらず劣等生の俺だったが、
不思議なことにシュートはよく入るので、
最近はこのゲーム練習が俺の自尊心をささやかに保てる時間になっている。
「なんだかんだいってお前、よく決めるよなあ。今日、3点目だろ?
 ボランチよかフォワードのほうが向いてるんじゃないか?」
自陣に戻ると大木がからかうような口調で言う
うるせえ、と言い返して、前にも誰かに似たようなことを言われたのを思い出す。
そうだ、坂上だ。あのセレクションの時。
俺のことをてっきりフォワードかと思った、と。
あの言葉の意味を特に確認することもなかったが、
そういえばあのとき、坂上はなんで俺を見てそんなことを感じたのだろう。
284U-名無しさん:2005/12/10(土) 05:44:42 ID:BkX9dKqp0
ワールドカップドローあげ
285U-名無しさん:2005/12/11(日) 00:46:32 ID:wd1+zS100


ネットが揺れた。
ここまで必死に持ち堪えたがとうとうゴールを割られた。。
いつもの紅白戦。俺たちはこのルールに
いつしか「ババ抜き紅白」という名前を付けていた。
今日は守備がよく集中していて、後半のこの時間まで
スコアレスで進んでいたが、相手に先制を許してしまった。
「今日は俺が抜けるよ」と言って
最近抜けていなかった一年生がピッチの外へ出て行く。
「さて、どうするか?」
彼の背中を見送っていた坂上が振り返ると俺に聞いてきた。
残り時間は十分ぐらいか。守って0−1のまま終わっても意味はない。
「何とぼけたこと言ってんだよ、攻めるしかないだろ!?
 一点とられようが二点とられようが、
 罰走させられるのは同じなんだからさ、点取ろうぜ」
聞かれてもいないのに大木が口を突っ込んできた。
相変わらず出しゃばりなやつだ。
だが、俺も大木の言うことには同感だ。何点差だろうが負けは負け。
それならば一人少なくてもがんがん攻めて点を取りにいきたい。
「俺もそう思う…だから、本庄、前線へ上がれ」
坂上が驚くようなことを言った。
286U-名無しさん:2005/12/11(日) 00:48:33 ID:wd1+zS100
「え?」俺は思わず聞き返す。
「点を取るためには、抜けた田口のポジションに
 人入れなきゃしょうがないだろ?」
確かにいま出て行った田口はフォワードだ。
だとしても、俺か?大木を上げてもよさそうなものだが。
「おもしろいんじゃねえ。練習でも点取れてるし、
 ボランチやらせるよりいいかもしれないな」
てっきりけちをつけると思ってた大木も、
嫌味な言い方は癪にさわるが、坂上の提案に異議はないようだ。
「大木も自分一人で行き過ぎるなよ。本庄を使えよ」
坂上の指示に大木が妙に素直にうなずく。
俺は微妙に落ち着かない気持ちのまま、前線に上がる。
試合再開のキックオフ。
キックオフのためにセンターサークルに入るのなんて久しぶりだ。
軽くボールを蹴って大木に渡す。
フォワードなんて、やるのいつ以来だ?
小学校ではじめてもらったポジションはトップ下だった。
中学校ではボランチ。フォワードなんてやったことは…。
287U-名無しさん:2005/12/11(日) 00:52:58 ID:wd1+zS100
相手チームのセンターバックに入っている三年生の影山さんが
「なんで本庄が前に来てるんだよ?」と言う目をして笑っている。
ボールの動きを目で追いながら、記憶を辿る。
そうだ。俺はフォワードをやったことがある。
でも、その頃の俺はポジションというものを意識してなかった。
自分がフォワードだとか考えもせず、ただボールを蹴っていた。
思い出す。兄貴と一緒のチームにいた時。
兄貴が小学校にいる頃だから、俺は小学校三年より下。
公式戦では小さな俺はまだ試合に出してもらえないが、
クラブの中でやる試合では、俺はしょっちゅう上の学年に混ぜてもらってた。
もう既に兄貴は有名になっていて、クラブでも完全に周囲から一目置かれていた。
俺は兄貴と同じチームで試合がしたくてしょうがなかった。
兄貴なら必ずゴール前で待っている俺の欲しいところ、
俺が点をとれるところに飛びっきりのパスを出してくれるからだ。
ガキの俺は兄貴が完璧にお膳立てしてくれた
パスをゴールに決めて大喜びしていた。
そう、あのときはまだすべてが単純だった。
288U-名無しさん:2005/12/11(日) 00:54:50 ID:wd1+zS100
だが、それも兄貴がレッズのジュニアユースに入るとともに終わった。
兄貴が卒業すると、四年になった俺は
チームの戦力として扱われるようになった。
コーチは俺に兄貴の代わりをやらせたいと思ったのか、
俺にトップ下のポジションを割り振った。
俺も不満はなかった。
兄貴は俺が点を取れるようなパスを出してくれたけど、
兄貴がいなくなるとそんなおいしいパスは全然来なくなり、
それまでのように上級生に混じって、
がんがん点を取るということはできなくなっていて、
子どもながらに俺もフラストレーションを溜めていた。
俺は喜んでその変更を受け入れた。
いや、違う。
試合中なのに俺は思わず首を振っている。
いまならわかる。俺は兄貴がいなくなった途端、
点が取れなくなったのを認めるのが嫌だったのだ。
兄貴がいなければ、あいつはとりたててうまくもなんともない普通の選手だ。
そう思われるのが怖くて、俺はあっさりとコーチの言うことに従ったのだ。
289U-名無しさん:2005/12/11(日) 00:56:14 ID:wd1+zS100
もちろん、兄貴の代わりをやるというのが
俺にとって魅力的だったのも否定できない。
そのまま、小学生の間はトップ下をやって、
中学に入ってからはもう一列下がり、そのまま三年間過ごした。
試合でフォワードやるのはあの時以来だ。
俺の体はフォワードの動きを覚えているだろうか?
前線に走る。見える景色がいつもと違う。
後ろでは大木を中心に俺たちのチームでボールが回っている。
大木も珍しくドリブルせずに、左右にパスをバランスよく振り分けている。
突っ込んでこないなんてあいつらしくない。
うちのチームは悠々とボールを回している。
俺は大木をずっと見ている。俺に入れてくるとしたら大木だ。
プレーの合間にちらっちらっと大木が俺を見ているのがわかる。
この感覚。昔慣れ親しんだこの感じ。
そう、いつも俺は兄貴からこんなふうにボールが出てくるのを待ってた。
290U-名無しさん :2005/12/11(日) 01:08:15 ID:1NvAgWgY0
ハッシュ
291U-名無しさん :2005/12/11(日) 01:09:39 ID:1NvAgWgY0
ワクテカ
292 :2005/12/11(日) 01:26:56 ID:RTn45kfCO
大木タンとの黄金コンビか!?俺の大木ハァハァ…
293U-名無しさん:2005/12/11(日) 01:33:49 ID:GL/n8mR+0
「覚醒」の時が近づいているのか
それとも真の「覚醒」までの1ステップなのか

いずれにせよwkwktktk
294U-名無しさん:2005/12/11(日) 01:35:09 ID:hS1kK3zb0
そういえば、大木はドリブラーキャラだったけど、
必ずパスの選択肢を持っている描写だったよね。
本庄、大木のダブル才能開花か?
295U-名無しさん:2005/12/11(日) 21:35:00 ID:cNETk9qi0
続きまだか?
296U-名無しさん:2005/12/11(日) 23:36:16 ID:nFgisV6u0
俺のそばに相手のセンターバックが二人。
二年生の高橋さんと三年生の影山さん。ふたりとも180センチ以上ある。
俺はラインを出入りして、センターバックがどんな動きをするかを見る。
体こそつけてこないが二人は常に俺を捕捉している。
俺のマークは影山さんのようだ。影山さんがぴったりとついてくる。
俺はそれを利用して二人の間隔を狂わせてギャップを作りたい。
縦にギャップができればラインを崩せるし、
横にできればスペースが生まれる。
もちろん向こうもそんなことは先刻ご承知だ。
俺は駆け引きを二人と繰り返す。
久々に踏むフォワードのステップ。懐かしい視界。
ずっと中央にいた大木が右サイドに流れた。
そろそろ入れるぞ。大木の声を俺は心で聞く。
きっと大木にボールが回る。
ボールを受けた大木は必ずサイドバックを自分で捌きにかかる。
ならば、ボールはどこに出てくる?
297U-名無しさん:2005/12/11(日) 23:37:27 ID:nFgisV6u0
タッチラインすれすれの位置に流れた大木にパスが出た。
チェックに行った敵の左サイドバックを、
大木がフェイントで呆れるほどあっさりと交わす。
前にスペースがある。大木がすかさず縦に突破。
俺は二人のセンターバックの間に入る。
ゴール前を固めながら、彼らがちらちらと俺の位置を確認している。
俺の前に影山さんの背中。後ろには高橋さんがいる。
一度突破された左サイドバックが
クロスだけは上げさせないぞ、と必死に戻って内を切る。
大木が肩だけを右、左と動かして、相手をずらしにかかる。
その瞬間、二人の視線が大木に集中した。
大木はサイドを抜いてゴール目指して突破してくるのか?
その一瞬、二人の意識から俺の存在が消える。
セレクションのときと同じ。
大木のドリブルにディフェンスの注意が行ってしまう一瞬が必ずある。
298U-名無しさん:2005/12/11(日) 23:38:58 ID:nFgisV6u0
すっとバックステップで引いてマークを外す。二人はついてこない。
大木が右足でボールを動かすと、そのまま右足でニアへの低いボール。
タタン、というリズムの速い足捌き。
右足で動かし、左足を踏み込み、右でパス。それが普通のリズムだ。
だがいまの大木は左足を動かさず、右足、右足でパスを送ってきた。
虚をつかれたサイドバックの足元を
すり抜けたボールが影山さんの前へ転がる。
だがそのボールには俺が走りこんでいる。
影山さんの狼狽する気配。思考のラグが手に取るようにわかる。
いたはずの場所に俺がいない。いないはずの場所に俺がいる。
その認識のずれを修正するのに要する時間。それを利用する。
俺のほうが一歩早い。完璧に体が入った。
体の正面にパスが飛んでくる。ただしゴールとの角度はない。
シュートを打つにはきつい。キーパーもニアは切っているだろう。
もう一度ボールを動かす、という手はある。だけど。
299U-名無しさん:2005/12/11(日) 23:42:56 ID:nFgisV6u0
俺は正面に飛んできたボールを、
猫の頭をなでるように右足の裏でトラップして押し出す。
背後に影山さんがへばりついているのはわかっている。
腕と足で左側に体の壁を作りながらターン。
狭いが打ち抜くしかない。左手で影山さんを制して腰を回す。
強引に打った俺のシュートは地を這って飛ぶと、
キーパーの股間を抜いてゴールに吸い込まれた。
よし、点が取れた。俺は思いっきり右の拳を握りしめる。
まるであの頃みたいだ。迷わず打てた。快心のシュート。
まさか素人フォワードに点をとられるなんて思ってなかったのだろう。
影山さんたち相手のディフェンス陣が呆然としている。
いいパスをくれた礼を言おうと思って、
大木のところへ走っていくと、変な表情をしている。
どうしたんだろ?
てっきり「俺のパスがよかったから決めて当たり前だ」
ぐらいのことは言ってくると思ったのに。
300U-名無しさん:2005/12/11(日) 23:44:24 ID:nFgisV6u0
「ナイスパス」と声をかけてみるが、
ああ、と大木の返事は俺の言葉を聞いてないように素っ気ない。
何か怒ってる?いや、もらったパスをはずしたんならともかく
俺はちゃんと決めたんだぞ?
自陣に戻ると坂上が声をかけてくる。
「ナイスゴールだったな」
「大木のパスがよかったからな」
正直な気持ちだった。完璧に前を切られた状態で、
トリッキーなテクニックを駆使してパスを送るあたり、大木はさすがだ。
だが、坂上は意外なことを言う。
「いまのはあの位置に飛び込んだお前をみんな褒めるよ」
よく見れば坂上も笑っていない。むしろ妙に険しい顔をしている。
なぜ?同点に追いついたんだぞ?
ふと周囲を見ると審判役の桜井コーチも
何か変なものでも見たような顔で俺を見ている。
俺、何か悪いことしたか?
リスクの高いプレーだったかもしれないがゴールした以上問題ないはずだ。
それとも劣等性の俺がゴールを決めたから驚いているのか?
それにしても少し変だ。
ゴールを決めた喜びはあっという間にしぼみ、
俺はなんともいえない居心地の悪さを感じる。
ふとピッチの外を見る。木崎監督が立っている。
笑っている。楽しそうに。こんな楽しいことはないと言うように。


301U-名無しさん:2005/12/12(月) 01:35:20 ID:31ZOYtr/O
本庄覚醒!!
302U-名無しさん:2005/12/12(月) 02:33:56 ID:6QGsR1ZA0
弟の才能が今ここに!
兄の飛びっきりのパスに育てられたんだものなあ。
303U-名無しさん:2005/12/12(月) 02:47:41 ID:qLKTXm/N0
覚醒キター
304U-名無しさん:2005/12/12(月) 03:27:53 ID:s2e6c9ic0
>>302
なるほど
それでか
本人にとっては当たり前のことでも、周りの人間にしてみたら凄いことか

よく野球マンガでも、凄い球を投げるピッチャーがいるが、その球を受けるキャッチャーがいなくて苦労する話とかあるもんな
野球に例えてしまってアレだが、、、すごい球を簡単に受け止めるキャッチャーってなかなかいないんだよな
305U-名無しさん:2005/12/12(月) 12:21:05 ID:iyS5BlAI0
熱い展開だなー
306U-名無しさん:2005/12/12(月) 13:54:49 ID:USjrazrN0
主人公がFWか…
個人的にはCMFの主人公が好みだったけど…


ま、おもしろいから良いけど
307U-名無しさん:2005/12/12(月) 18:09:32 ID:usvyoBKAO
土日にも関わらずうpか。週末くらい休みなよw
308U-名無しさん:2005/12/12(月) 22:13:12 ID:QUhxX09p0


基礎練習を終えた後、いつものように木崎監督が俺たちを集める。
やれやれ、今日もババ抜き紅白か。
だが、その日は違っていた。
「この後、紅白戦を行う。今日は通常のルールだ。
 一年生ももうユースの環境に馴染んできただろう。
 公式戦もそろそろはじまる。
 他のクラブに比べると後回しにしてきたが、
 そろそろうちも一年生を入れた新しいチームを作っていきたいと考えている」
監督からまず紅組のメンバーが発表される。
名前を聞いていくうちにその意味が俺にはわかる。
これは実質的なレギュラーの発表だ。
うちのユース生は三学年合わせて三十人強。
試合に出られるのは交代を含めても十五人程度だ。
これからの公式戦に出られる者、出られない者。俺たちは選別されていく。
坂上の名前が呼ばれる。そして大木の名前も。
俺の名前は呼ばれなかった。
309U-名無しさん:2005/12/12(月) 22:13:55 ID:QUhxX09p0
みんなチーム分けの意味を察したらしい。雰囲気が固くなる。
続いて白組のメンバーが木崎監督の口から告げられる。
第二GKの三年生の名前が呼ばれる。
ついで、ディフェンダー。その次は中盤の選手のはずだ。
体をこわばらせて待っていたが、俺の名前は呼ばれない。
セカンドチームにも入れないのか。
確かにボランチのポジションを争う上級生たちはうまい。
だが、坂上も大木もファーストチームで名前が呼ばれているのに。
突きつけられた現実に俺は思わずうつむいてしまう。
いいや、下を向くな。まだだ。あと三年ある。
ここから必ず這い上がって兄貴に追いつくんだ。
淡々と名前を読み上げる木崎監督の声が俺の頭の上を通りすぎていく。
「最後に本庄。このメンバーで今日は紅白戦をやってもらう」



310U-名無しさん:2005/12/12(月) 22:15:32 ID:QUhxX09p0


「やっぱり本庄をフォワードで使う気なんですね」
桜井は隣に立っている木崎に話しかけた。
目の前ではユース生たちが紅白戦を行っている。
「使うも何もここに入れた時から、俺としてはその気だからな」
木崎が楽しそうにくっ、くっと笑い声を立てる。
やはり、と桜井は思った。この人には最初からわかっていたのだ。
「どうして本庄にフォワードの適性があるとわかったんですか?」
しばらく前の紅白戦。
審判をしていた桜井は目の前で見た本庄のゴールに驚嘆した。
マークを外す鮮やかな動き。ボールを受けてからターンまでの速さ。
最初からシュートだけを考え、迷いなく打ったその意思。
偶然じゃない。まぐれでもない。
本物だ。こいつは本物のフォワードだ。桜井は体が震えた。
311U-名無しさん:2005/12/12(月) 22:16:54 ID:QUhxX09p0
確かにその前から練習を見ていて、
後ろの選手の割にシュートが上手いなとは思っていた。
きっちり枠に飛ぶし、特にクロス練習で点で合わせるのが巧みだった。
空いているスペースにすっと入り込んで、
ワンタッチでゴールに流し込むシュートをよく決めていたので、
ごっつぁんゴールの多いタイプかな、と思っていた。
なぜかおいしい場所にいる、そこへボールが不思議と飛んでくる。
そんな巡り合わせに恵まれるタイプの選手は確かにいる。
てっきり本庄もそういう選手だとばかり思いこんでいた。
それは間違いだ。桜井はいまなら素直に認めることができる。
本庄はフォワードとして使うほうが生きる。
一度それに気づくと、その後は練習を見ていて、
本庄のフォワードとしての適性がこれでもかというほど目に入ってくる。
身長はさほど高くないのに、思いのほかヘディングに強い。
早く強いボールを蹴るキック力がある。
そして他人が気づかないスペースを見つける力。
どうしていままで気づかなかったんだろうと自分自身に腹が立つほど、
フォワードとしてみた本庄は光り輝いていた。
あのとき、木崎が言ったことは正しかった。
「見てわからないのなら、それ以上俺に説明できることはない」
木崎の言葉のとおりだ。こんな明らかなことに説明はいらない。
じゃあ、なぜ自分はそれに気づかなかったのか。
312U-名無しさん:2005/12/12(月) 23:13:21 ID:qLKTXm/N0
毎日乙ですw
更新アゲ
313U-名無しさん:2005/12/13(火) 03:22:39 ID:bVozdsqY0
本庄FWかー。ワクワク。
314 :2005/12/13(火) 16:30:02 ID:aagaUptjO
つまり本庄は第3か第4FWとして監督に使われてるわけか、これからどうなるか楽しみです。
315U-名無しさん:2005/12/13(火) 18:03:03 ID:HYctd97O0
大木が「ユウジ」と呼ぶのが「リュウジ」と重なる。
316U-名無しさん:2005/12/13(火) 22:20:39 ID:6AePflr30
「俺もこれでも教員の端くれだったからな。
 見てきた子どもの数とその時間じゃ、まだ桜井君には負けないよ。
 そういう意味じゃ桜井君よりは元々俺の方が有利な勝負だ」
木崎の言うことは事実だろう。
コーチになって数年の桜井と木崎では、
子どもを見る経験では比較にならないのはわかっている。
しかしそれだけではないはずだ。
経験を積めばいいのなら、ほとんどの教師はいいコーチになってしまう。
「俺があの山の中で学んだのは、
 子どもってほんとうに様々に変化する生き物だということだ。
 なのに大人は、小さな子どもたちをひととおり見て、
 この子はキーパーに向いてるな、と感じて、
 試合で一度試してみてうまくいくと、もうそのポジションから動かさない。
 子どもなんて心も体も驚くほど変わっていくものなのにな。
 体が大きくなれば、前はできなかった
 ポジションだってやれるかもしれない。
 精神面だってそうだ。
 ドリブルが苦手だった子が影で一生懸命練習して上達する。
 そして自分のドリブルは誰にも負けないぞ、という自信を持つ。
 自信を持ったやつは強い。サイドで使えるかもしれない。
 心と身体が変化していく中で
 キーパーが、ディフェンダーがフォワードになったっていい。
 もちろんその逆だってありだ」
317U-名無しさん:2005/12/13(火) 22:23:04 ID:6AePflr30
木崎はその先を口にしないが、桜井には木崎の言いたいことが伝わってきた。
俺は。いつのまにか固定観念に縛られていたということか。
セレクションの申込用紙に書かれた希望ポジション。
たった数文字の情報を元に、心のどこかで子どもに枠をはめていた。
ディフェンダーだから体が大きくないといけない。
ウィングバックは足が速くないといけない。
それを言えば、俺は本庄のことも先入観で見ていなかったか?
あの本庄総一郎の弟だからこれくらいやれるだろうと
自分の望む「本庄優司」のラインを勝手に設定して、
それに届いていないことにひとりで失望していたのはお前じゃなかったか?
桜井の視線の先でビブスを着た本庄が、
ディフェンダーを背負ってボールをキープする。
ポストの動きは慣れないらしく、まだおぼつかないようだ。
木崎が一人語りのように話しはじめる。
「ただな、俺も深い山の中の高校でずっと子どもたちを見てきたが、
 チームを作る上で一番大事なのは結局フォワードなんだよ。
 いいフォワードがいるチームは絶対に強い。
 だから毎年新チームを立ち上げるとき、
 俺はフォワードを誰にするかから考えはじめることにしていた。
 といっても所詮田舎の高校だから、
 そんなにたくさんの子どもから選べるわけじゃない。でもな」
318U-名無しさん:2005/12/13(火) 22:24:10 ID:6AePflr30
桜井は木崎の話に耳を傾ける。
「そんな狭い世界でもフォワードを任せられるやつは、
 他の子どもたちとどこか違うんだよ。
 適性とか何も考えずに一番上手いやつを前においておけば
 そのチームの実力相応のところまではいける。
 でもその先、自分たちより強い相手とやる時には、
 多少下手でも、フォワードに適したやつを前に置かないときついんだよ。
 これはほんと不思議でな。
 とびきりいいディフェンダーかキーパーがいる時は、
 大会でもいいところまでいける。
 でも絶対に優勝はできないんだな。
 逆にいいフォワードがいて、他のポジションが弱い時は、
 途中で思わぬ負けで消えちゃうことも少なくないんだが、
 まさかと思うような展開で優勝できちまったりするんだ。
 極論かもしれないが俺はこう思ってる。
 「いい守備陣がいれば、必ず上位に進めるが優勝できない」
 「いいフォワードがいれば、あっさり負けることもあるが
  もしかしたら優勝できる」
 やっぱりサッカーってのは点を取ってなんぼだよ。
 それをあの山の中で何度思い知らされたことか」
319U-名無しさん:2005/12/13(火) 22:26:18 ID:6AePflr30
ビブスチームが意外と健闘している。コーナーキック。
ゴール前で坂上と本庄が激しいポジション争いをしている。
いつもは兄弟のように―もちろん坂上が兄貴役だ―仲のいい二人だが、
どちらも甘さのかけらも見せない。
坂上はしばしば手を出して本庄の動きを縛り、
本庄はその手を邪険に振り払う。
友だちだからこそ負けたくない。時にはそういうこともある。
「ただ本物のフォワードってのは稀少種なんだよ。天然記念物並みの。
 点が取れる。それもみんなが取ってほしいと思うときに
 ゴールを奪えるのが本物のフォワードだ。
 それは現実にはなかなかいないんだよ。
 メジャーなスポーツのうち、
 サッカーほど点が入らない競技は他にないらしい。
 それだけひとつのゴールを奪うことにこめられる
 選手の、スタッフの、観客の思いは
 他のスポーツに比べればとてつもなく大きくなる。
 それはもはや「願い」といっていい領域のものになる。
 みんなの願いをかなえようとする者。かなえるために存在する者。
 だからサッカーのフォワードは特別なやつしかできないんだよ」
320U-名無しさん:2005/12/13(火) 22:27:15 ID:6AePflr30
桜井は思い出す。
選手だった頃、サッカーを知らない友人からよく言われたものだ。
サッカーは点が入らないからおもしろくない。
ルールを変えてもっと点が入るようにすればいいのに。
そのたびに、桜井はむきになって反論したものだ。
点がなかなか入らないからおもしろいんだよ。
だから入ったときの喜びが選手も観客も大きいんだよ。
木崎の言うとおりかもしれない。
願いがかなえられるカタルシス。
だからどんな国のどんなレベルの試合でも、
ゴールの瞬間、スタジアムは必ず沸騰したように歓声が爆発する。
「俺は十年に渡ってあの町で生まれた男の子は全員見てたけど、
 こいつは生まれついてのフォワードだってやつは
 とうとうお目にかかれなかったなあ。
 シュートが上手な子どもはたくさんいたよ。
 フォワードを任せられるって子はな。
 でも、それは本物じゃあない。
 いや、プロを見たって、本物の日本人フォワードというのはひどく少ない。
 海外移籍したフォワードの選手がサイドや中盤で使われる例が多いだろう?
 俺に言わせれば、あれは彼らにフォワードとしての能力がないからじゃない。
 元々他のポジションのやつを、日本ではフォワードにしてるだけなんだ。
 誤解を恐れずに言えば、
 日本人で誰からも認められたフォワードというのは
 日本サッカーがはじまってからこのかた、釜本さんとカズしかいないのかもな」
321U-名無しさん:2005/12/13(火) 22:31:19 ID:HYctd97O0
木崎さん、ドラゴンは…?
322U-名無しさん:2005/12/13(火) 22:39:35 ID:lv5lXmDW0
>>321
点がほしいときに、怪我でいない。
323U-名無しさん:2005/12/13(火) 22:50:01 ID:J5C5Iv620
>>320
小倉をMFで使い、望月にFWにならないかと勧めたベンゲルを思い出した
324U-名無しさん:2005/12/13(火) 22:55:06 ID:LrgcI2VP0
> まだ桜井君には負けないよ。

木崎ってこういうこと口にしちゃうキャラだったのか。。。ちょっとがっかりした
325U-名無しさん:2005/12/13(火) 22:56:32 ID:LrgcI2VP0
「見て分からないのならそれ以上言うことはない」とまで思わせぶりな不言キャラかと思えば、
なんか細かいことをぺちゃくちゃ喋りすぎたりするなどキャラが一貫してないのがすごい鼻につく
326U-名無しさん:2005/12/13(火) 23:01:51 ID:XhI7DVeX0
面白いな。 しかし、唯さんはいつ出てくるんだ。

>>324
読解力足りてないじゃないっすか?
327U-名無しさん:2005/12/13(火) 23:02:28 ID:HYctd97O0
>>322
(ノ∀`) アチャー
328U-名無しさん:2005/12/13(火) 23:04:14 ID:HYctd97O0
>>325
鼻につくの用法が間違ってるよ
329U-名無しさん:2005/12/13(火) 23:11:44 ID:LlxbpIEM0
「いいフォワードがいれば、あっさり負けることもあるが
  もしかしたら優勝できる」

ガンバの事だな・・・
330U-名無しさん:2005/12/13(火) 23:12:22 ID:wzIF5oC20
読む方に問題ありだなw
331U-名無しさん:2005/12/13(火) 23:14:44 ID:ZcaoexdA0
>>329
エメを失った浦和や、師匠擁する鹿島は失点こそ少ないが優勝できんかったしな。
332U-名無しさん:2005/12/13(火) 23:15:00 ID:HIUm/8Vm0
一貫してると思うけどな。
あいまいな状態のまま一回やらせてみる、実際見せてみる……
そこからそいつがなんとなく理解し始めたら・もしくは最終的に理解できなかったら
説明する、みたいな。先生としては良い先生だと思う。
333U-名無しさん:2005/12/13(火) 23:37:37 ID:HYctd97O0
しかしいいFWがいれば点が取れるが、いいDFがいればタイトルが取れると言った人も。
334U-名無しさん:2005/12/13(火) 23:38:00 ID:LlxbpIEM0
>>331
いや、「あっさり負ける〜」が、まるでガンバだな(w)と・・
柏に負けたりしたし・・・
335U-名無しさん:2005/12/14(水) 17:58:24 ID:2REytYTk0
監督=ミストバーン
336U-名無しさん:2005/12/14(水) 18:39:31 ID:VpLBi0DN0
>>333
同意。いいFWではタイトル取れないでしょう。
337U-名無しさん:2005/12/14(水) 20:24:17 ID:VpLBi0DN0
いいDFがいなければ優勝できない=C大阪
338U-名無しさん:2005/12/14(水) 21:10:07 ID:12PnpYLp0
>>336
今季のガンバは失点58ですよ
339U-名無しさん:2005/12/14(水) 23:29:07 ID:nsIh1OCF0
日韓大会決勝はどうよ?
いいGKのいるチームと、いいFWのいるチームの対戦だったわけだが。
340U-名無しさん:2005/12/14(水) 23:42:06 ID:h8SJQON40
それこそ1試合って事じゃないでしょ。
それに、それを言ったら決勝トーナメントに上がってからのマルコスは確変だった。
341U-名無しさん:2005/12/15(木) 00:06:07 ID:Rh4O8XdQ0
リーグ戦とトーナメントでは別モノだと思う。
トーナメントでは点を入れないと勝てないわけだし。
どんなPKでも100%止めるGKがいればまた別なんだろうけど。
342U-名無しさん:2005/12/15(木) 00:07:35 ID:bqMCByHx0
今日は更新なしか…。
作者さん、たまには休んでまた続きお願いします。
343U-名無しさん:2005/12/15(木) 00:15:41 ID:EyPkzdqA0
>>341
正解だね。頭いい。
344U-名無しさん:2005/12/15(木) 00:20:28 ID:YH2Z1xxV0
最後、トーナメントにならないのは、リーグタイトルぐらいじゃないか?

345U-名無しさん:2005/12/15(木) 00:48:34 ID:YH2Z1xxV0
ビブスチームがサイドからクロスを上げる。
ニアで一人潰された後ろ、ドフリーでヘディングを本庄が合わせた。
キーパーに反応する時間を与えず、ネットに突き刺さる。
本庄の現在の身長はこの前計測した数字で175センチちょっと。
いまどきの高校生では決して高いとはいえない部類だ。
それなのにヘディングで競り負けることが少ない。
飛び方が上手いのか、ポジション取りがいいのか。それとも他の理由があるのか。
木崎が話し続ける。
「この前、本庄にちょっと聞いてみたら小学生まではフォワードだったらしいな。
 よく上級生チームに混じって、練習していたそうだ。
 本人は自分がフォワードだったという意識はまったくないらしいが。
 フォワードをやっていたのは厳密に言うと小学校三年まで。
 兄さんと同じチームにいた期間だけらしい」
桜井は木崎の言葉の意味に気づく。
「ということは当然…」
木崎がにやりと笑い返す。
346U-名無しさん:2005/12/15(木) 00:49:12 ID:YH2Z1xxV0
「ということは当然…」
木崎がにやりと笑い返す。
「パスを出していたのは本庄優一郎だ。よだれが出るよな。
 あの本庄優一郎の、しかも三つも年上のパスを毎日受けてたんだぜ。
 しかも七歳から九歳といえば、成長するにもおいしい時期だ。
 毎日、どんなボールを受けてたんだか、想像するだけで震えがくるぜ」
本庄優一郎は小学校の頃からその名前を知られていた。
そのプレイは既に同年代の中では飛び抜けていただろう。
様々な変幻自在のパスが本庄優司の足元に送られてきたに違いない。
それをゴールに決めてきた。その経験が本庄優司に何を与えたか。
桜井にもだんだん呑み込めてきた。
当時の優司がどんな体をしていたかわからないが、
三年生と六年生じゃ相当な体格差があっただろう。
いくらセンスとテクニックがあったとしても、
そう長いキープはできなかったに違いない。
ならばシュートできるスペースを見つけ出し、そこへすばやく移動して、
寄せきられる前にシュートを打ってしまう。そんなプレーをしてたんじゃないか?
347U-名無しさん:2005/12/15(木) 00:50:24 ID:YH2Z1xxV0
桜井の頭の中で、小学生のまだ体の小さい本庄優司が動きはじめる。
使えるスペースを見つけると忍者のように動く。
いつのまにかマークを外して、もらったボールを少ないタッチで打ち込む。
そればかりじゃない。スピードなら体格差を克服できる。
ラインの裏に飛び出して、
ダイレクトで合わせるのも得意技だったかもしれない。
そんな幼い本庄優司のプレーがありありと頭の中に浮かぶ。
そして。本庄優司には創造力あふれるインスピレーションを共有でき、
そこへパスを届ける技術を持ったすばらしいパートナーがいた。
本庄の、幼いが故に柔軟な脳と体に
どれほど多彩なゴールパターンが刻まれたのだろう?
「今年は本庄はフォワードのサブとして使おうと思っている。
 まだ技術がひどすぎる。フィジカルも全然ダメだ。
 じっくり一年かけて、今年はそのあたりを作ってもらう。
 だが順調にいけば来年は本庄がフォワードの軸だ。
 本庄が、自分にかけられる期待から逃げ出さない、
 みんなの願いや思いと向き合おうとするならば、
 あいつは絶対に素晴らしいフォワードになる。
348U-名無しさん:2005/12/15(木) 00:51:00 ID:YH2Z1xxV0
 点で合わせるのが得意な本庄を使うとなると、
 パスを出せるやつをどうするかだが、それは大木にやってもらう。
 大木と本庄のツートップで大木を少し下げ目にするか、
 それとも2トップないし、3トップで大木がサイドに張る形のどちらかだ。
 これから頑張って鍛えてもらうとしても、大木の弱点はやはり体の大きさだ。
 キック力は結局土台となる体の大きさで決まる部分もあるからな。
 4−4−2で中盤のサイドに置いてミドルレンジのパスを出させるより、
 比較的フォワードに近い位置に構えさせて、
 ドリブルやショートパスを使わせた方が大木の持ち味を引き出せる」
ゴールネットが揺れた。決めたのはまた本庄だ。
沈着冷静な坂上の顔がこわばっている。
レギュラーチームはすっかりリズムを狂わされている。
「来年は三冠狙うぞ」
木崎がぼそりと呟いた。
「え…三冠ですか…」
このおやじ、とうとう頭がおかしくなったか?
田原さんのおかげでようやく基礎ができてきたシンシアユースだが、
所詮はJ2でも新興の、歴史の浅いクラブ。
J1のトップクラブのユースには、
四、五点取られて惨敗を喫することも珍しい話ではなかった。
349U-名無しさん:2005/12/15(木) 00:51:26 ID:YH2Z1xxV0
木崎は桜井の顔を見ると、にやりと笑う。
この人はいつもそうだ。ほんとうに、楽しそうに、笑う。
「負け犬根性見せるなよ。
 クラブは金があったほうが強くなる。これは事実だ。
 だがいつもそうとは限らない。だからサッカーはおもしろいんじゃないか」
桜井は思わず背筋がぞくっとする。これだ。
そうあのとき、山の中で親切に応対してくれた校長先生の言葉。
「あの人はいい指導者であると同時に勝負師でしたから」
本気だ。この男は本気で三冠を狙っている。
「勘違いするなよ、俺ははったりで言ってるんじゃない。
 正直J2のユースということで、素材的に少々厳しい部分もあるかと思ったが、
 J1と比べてもそんなに引けをとってないじゃないか。
 本庄や大木もいい素材だが、坂上のリーダーシップもたいしたものだ。
 あいつには人を束ねていける力がある。
 きっと坂上なら社長でも政治家でもなれる。それだけの人望がやつにはある。
 あれだけメンタルが強いやつは、そうそうお目にかかれるもんじゃない。
 あいつがキャプテンなら多少の技術面でのハンデは克服できる。
 他のメンバーだってぐんぐん伸びてきている。
 これだけ素材が揃っていれば俺は三冠狙う資格は十分あると思うぞ」
既に成算はあるといわんばかりの木崎の言葉。
もしかしたら。桜井は隣にいる木崎の横顔をじっと見つめる。
いま、俺は誰もがうらやむような
貴重な経験をさせてもらっているのかもしれない。
この男なら。奇跡のようなことを実現させてしまうかもしれない。
桜井の思いをよそに、
木崎はピッチを走る子どもたちを心底楽しそうに見ている。


350U-名無しさん:2005/12/15(木) 00:57:30 ID:YH2Z1xxV0
>>344
 おやw
351U-名無しさん:2005/12/15(木) 01:32:18 ID:1NfI/Y4M0
>> ID:YH2Z1xxV0
  おや、おやw
352U-名無しさん:2005/12/15(木) 01:33:39 ID:+7xNMAlw0
ゆういちろう?
353U-名無しさん:2005/12/15(木) 02:04:38 ID:DwFgAw1W0
匿名掲示板ということで、
作者としての言葉と、やりとり用の言葉を使い分けてきたんですが、
それが周囲にはっきりとわかってしまっては失敗ですね。
一度わかっちゃうと、これからは読み手のレスも素直に楽しめないでしょうし。

ということで非常に残念ではあるのですが、
語り手失格 orz ということで、
私の担当するパートはここまでといたします。
この後は、腕に自信のある方が書き継いでいく、ということで。
私自身一読者に戻って、楽しませていただきたいと思います。

楽しみにしてくださってた方、すいませんm(_ _)m

354U-名無しさん:2005/12/15(木) 02:09:36 ID:EyPkzdqA0
>>353
夜釣り乙
355U-名無しさん:2005/12/15(木) 04:52:52 ID:pD6qu/Ej0
>>353
そんなことどうでもいいから
今までどおり続けてくれ。
あんたの作品が読みてーんだよ。
356U-名無しさん:2005/12/15(木) 07:33:41 ID:ZpKRHUJA0
そうだそうだ。
話は書き続けてくれ。

話を読んでいる時は俺はIDなんて気にしてない。
357U-名無しさん:2005/12/15(木) 07:41:23 ID:qIseUHaZO
自分の決めたルールは解るが、書き続けてはくれまいか。
358U-名無しさん:2005/12/15(木) 09:33:57 ID:rjhL6WpP0
ヒント:ID

だよね?
359U-名無しさん:2005/12/15(木) 09:41:30 ID:xFqH8JksO
うちの子は丁度小2で7〜9才
元鹿DFの杉山さんのスクールに通ってるが全然ダメダメ
早くもごっつぁんゴール待ちのプレースタイルが身についてしまったよ・・マジ落胆
360U-名無しさん:2005/12/15(木) 10:51:59 ID:J1K+Y7fIO
なんか主人公が認められると嬉しいよね。
樋口とは違う、どっちかというと天才型なのかな?
これから壁にぶつかるんだろうけど、頑張ってほしい。
作者さん、続き期待してます。

>>353
釣りだよね?
そうであって欲しい。マジで。
361U-名無しさん:2005/12/15(木) 13:53:31 ID:JZPDugex0
こんな面白い話が途中で終わってしまったら、漏れにとっての人生の楽しみが一つへってしまうじゃまいか。

>.>353
お願いだから釣りだと言ってくれ。
362U-名無しさん:2005/12/15(木) 15:11:19 ID:jK2YdS6Z0
今まで内容に対する反論があるとすぐに粛清されるべく性格叩きが始まってたが、
あれをやってたのはやはり作者本人だったのか・・・
なんつーか、がっかりしますた

内容に面白い部分もそうでない部分もあるのは当たり前だし、
そうでない部分を指摘されたなら、それを修正して面白くすればいいのに、
それを面白く感じないのはお前に読解力ないからだとか言っちゃうような人でしたか
363U-名無しさん:2005/12/15(木) 15:12:47 ID:jK2YdS6Z0
>>359
そういうのって、嗅覚があるというんじゃないのか?
中山や武田のような選手になるのはいやか?
364_:2005/12/15(木) 18:07:17 ID:1HwGdyPP0
作者失格とかそんな気持ちがあるんだったら、
これからは良いレスには全て>作者乙とか言われる状況になっても
書き続けますってのが本分ジャマイカ?
365U-名無しさん:2005/12/15(木) 20:19:59 ID:+OOMgKF90

どうも。
このスレにこんなに気軽に来れるとはw
もう縛りがとれたので、一参加者として
他の書き込みに突っ込んだり、言いたいことを自由にしゃべれます…
と思ったのですが、非常に長くなるのでそれは割愛しますw
ここまでお付き合いいただいた方のために
この作品の現時点での解題だけしておきたいと思います。

2巻・689-692さんのレスをベースにこの物語は始まりました。
遅くなりましたが、改めてお礼を申し上げたいと思います。
続きを書こうと思ったとき、目を引いたのはその4レス中のある要素でした。
その要素がなければたぶん続きを書こうとは思わなかったでしょう。
それに従って大まかな物語をくみ上げました。ほんとに大まかなものです。
そういう意味ではこれがこの物語の一番大きなテーマです。
366U-名無しさん:2005/12/15(木) 20:21:53 ID:+OOMgKF90

書きはじめる上で一番の問題は、兄さんをどうするかでした。
殺すという選択肢は最初に捨てました。
あれだけ突っ込まれたら、さすがに殺せません。
だからここまで読んでいただいた方で、
兄貴がこの後死ぬと思ってる人は少ないでしょう。
兄貴を殺さないという前提でここまで物語は進んでいますから。
殺さないとすれば、兄と弟はどんな関係を築くのか。
兄は追ってくる弟に何を思い、弟は先を行く兄に何を思うのか。
彼らをどこでどのように交わらせるのか。
さらに冒頭でそこに唯さんが絡んでくることが示されてます。
某名作マンガがありますから、なかなか難しい問題でした。
そのひとつの答えとして優司はフォワードになりました。
達也はピッチャーのままでよかったんですけど、
比呂と英雄はピッチャーとバッターですしね。
367U-名無しさん:2005/12/15(木) 20:22:36 ID:+OOMgKF90

二番目の問題は、いつの話にするか、でした。
で、これは689-692さんに突っ込みになってしまうんですがw
非常に設定がきつかった。
まず設定として兄貴は高三(690・17行目)主人公は中三(691、4行目)
さらに兄貴は「大久保とユースで一緒」になってます。
大久保は1982年生まれ。
未出場ですが2001アルゼンチンワールドユース世代(のはず)
一方で「平山の選手権ゴール記録」(691・3行目、2004年初頭達成)の
話題もあるので、2003年以前はありえないという状況で。
さらに「(選手権)予選はこれから」(690・18行目)なので季節は秋?
これで散々頭を悩ませました。
2004、2005、2006のどこを起点とするか。
これは、兄貴の、主人公のどの年齢での物語を描くのかと密接に関連します。
諸事情検討した結果、
「大久保のことは、兄貴は森本みたいだったことにしちゃお」
ということにして(突っ込まれませんでしたが)2004年を選択しました。
2005年3月に兄貴はプロ入り、主人公は高一でユース加入。
これがこの物語に与えた二つ目のkeyです。

368U-名無しさん:2005/12/15(木) 20:25:52 ID:+OOMgKF90
あとはダイジェスト風に。

「それできっと二人が日本代表でね、一緒に大きな試合に出るの。
 それを私はスタンドで応援するんだ」

「お前も見たろ。ツートップの両方に決定的なやつ、出したじゃないか。
 あれであのざまじゃ、いくらパス出しても意味ねえ」

あいつらとサッカーがやってみたい。
互いの能力を生かし、生かされるサッカーをやってみたい。

凍りついた桜井たちの雰囲気に、木崎はふっと笑みを浮かべ、
「立ち姿だ。ボールを持った時の立ち姿。
 それはセレクションを受けた中で彼が一番美しかった。

「木崎先生にもいろいろ難しい個人的な事情はありましたし…」

けど、なんか雰囲気のある10番だな。俺は対戦相手の10番を見て思う。

「じゃあ無意識の世界、とはどんなものか。
 わかりやすい例をひとつ挙げるなら」
ふと顔を上げた俺と監督の目がなぜか合う。「たとえば夢だ」

「みんなの願いや思いと向き合おうとするならば、
 あいつは絶対に素晴らしいフォワードになる」
369U-名無しさん:2005/12/15(木) 20:46:10 ID:+OOMgKF90
で、いま唯一私が頭を悩ませているのは、
私が書く続きを読みたいという人をどうしたらいいのか、と。

それについてはいくつか別の方法を考えてみます。

ではでは。
370U-名無しさん:2005/12/15(木) 21:35:43 ID:V3E/6o3B0
おいおいw
ほんとに続けないつもりかよ、ちゃんと最後まで書けよ!

・・・いや、書いて下さいお願いします。
371U-名無しさん:2005/12/15(木) 21:51:19 ID:M6XeU30E0
>目を引いたのはその4レス中のある要素でした。

それって何?
372U-名無しさん:2005/12/15(木) 22:22:27 ID:J1K+Y7fIO
おいおいwまじだったのかよwww
笑えねーよorz
373U-名無しさん:2005/12/15(木) 22:50:16 ID:jK2YdS6Z0
区切り良かったしこれで終わりでいいんじゃね?
もう先見えてるし
374U-名無しさん:2005/12/15(木) 23:07:49 ID:Do/+CCmb0
会社から帰ってきてこのスレを読むのが楽しみだったのに。

でも、また誰かか始めるから大丈夫でしょ。
375U-名無しさん:2005/12/15(木) 23:28:08 ID:+f7tTg+v0
この話はここでおしまい、でもいいと思った。

また別の話を別の誰かが始めればいい。
376U-名無しさん:2005/12/15(木) 23:45:33 ID:KvRyBvYo0
>>362
残念。やたら偉そうに(チンケな個人の経験でしかねぇのに)語ってたやつには、
手当たり次第に噛み付いてたぜ、俺。
そうやって一つの事象を、自分に都合よく拡大解釈するのもよくないぜ。
377U-名無しさん:2005/12/15(木) 23:47:58 ID:KvRyBvYo0
>>362
お前みたいなこ、「指摘したことが正しい」って
そういうナンセンスな批判家きどりがムカつくからさ。
結構、大部分最初に噛み付いてたのは俺なので、作者じゃないと思うぜ。
俺、そいつが「面白くしようと」批評するのはいいんだけど、
そいつの「チンケな人生観を主張するために」批判してるの見ると耐えられないからさ。
378U-名無しさん:2005/12/15(木) 23:50:21 ID:Lnxbrl8a0
今まで批判してきた人が書けばいいんじゃん?
おおまかな筋書きはできあがってるんだから、
他人に指摘するほどの実力がある人なら楽勝でしょ。
できないのに文句いってるんだったらアホくさいけどね。
379U-名無しさん:2005/12/16(金) 00:10:00 ID:5fUFzAi70
>>369
作者様・・・
サッカーよく知らない漏れなんだけど。
やってる人たちはあんなふうに考えてるのか! と、若い彼らの心の葛藤に思いを馳せてました。
続きを是非おながいしまつ・・・
再開がここでないのなら、絶対に教えてくださいね。
毎日毎日チェックしてまつ
380U-名無しさん:2005/12/16(金) 00:10:18 ID:1hi7++up0
皆さんまあまあw

これは次の書き手にもアドバイスになると思いますので、
オシムの言葉を引用させていただきます。

「記事自体は私にとってプレッシャーでも何でもない。
 あいつらは書きたいことを書くだけだ。
 ただそれを読んだ人々が、扇動されることが怖い」

記事を批評、あいつら(メディア)を批評家と読み替えれば、
だいたい私が感じてたことを言い表してるかなと。
381U-名無しさん:2005/12/16(金) 00:23:56 ID:326FVOHk0
作者さん自身は、こんな中途半端な終わり方で本当にいいのかい?
書きたいことや伝えたいこと、まだまだあるだろうに。



・・と言いつつ、オレはあんたの書く話をまだまだ読みたいんじゃぁ〜!!
ってのも本音のひとつ。ひとつ頼みます。
382U-名無しさん:2005/12/16(金) 00:36:34 ID:oMMK+CmE0
>>362
死んでくれ
383U-名無しさん:2005/12/16(金) 00:47:23 ID:9kmxR0p3O
作者さん、書いてくれ。
こんな中途半端じゃやだよ。
たのむから……
384U-名無しさん:2005/12/16(金) 00:49:50 ID:rpJKN5MG0
しょうがないだろう。
>>362の言ったことは事実なんだろうから。
自作自演していたんだろう。
385U-名無しさん:2005/12/16(金) 00:58:30 ID:ZJiqRuPC0
まとめると

 つまんね(苦笑)


386U-名無しさん:2005/12/16(金) 00:59:01 ID:ZJiqRuPC0
糞スレあげるお^^
387U-名無しさん:2005/12/16(金) 02:30:15 ID:yTR26bLX0
>>380
表現として細かい部分で不満を感じることは当然あったが、
そんなことより、物語の向こうに見えるサッカーに対する愛情や見識、
そして文体などにも大いに惹かれてきた。
>>369の報告を待つよ。オレはあんたの作り出す話で続きが読みたい。
388U-名無しさん:2005/12/16(金) 02:40:26 ID:mKjzc3cYO
>363          息子が武田になったら・・・
別の意味で嫌だな(笑)
夜もハットトリック
マジ懐かしいフレーズだ
389U-名無しさん:2005/12/16(金) 04:28:43 ID:oMMK+CmE0
なんか寝れなかったよ

続き書いてくださいお願いします。
読みたいんです。
390 :2005/12/16(金) 05:50:02 ID:jvVIz3VQO
続きを読むのが毎日の楽しみでした……また書く気になったらこのスレにきて下さい。保守しときますんで。
391U-名無しさん:2005/12/16(金) 10:42:07 ID:DnHgROuX0
>>376-377
わざわざ2度に分けて投稿とはよっぽど悔しかったんだなヘタレ作者www
392U-名無しさん:2005/12/16(金) 10:47:59 ID:DnHgROuX0
>>378-379
たとえ何気取りだろうが、批評家だろうが、偉そうな言い方だろうが、
「感想」にわざわざ噛み付く必要は無いよな
読者それぞれに感想は存在するわけで、ある人がツマンネという感想を書いたからって別にいいだろ
お前もツマンネと思ったらツマンネと書けばいいし、オモロ!と思ったらそう書けばいい


    作  者  じ  ゃ  な  い  の  な  ら  ね


作者であれば、「へぇ、お前は思ったんだ。でも俺はこう思ったよ」にはなれないもんなw
作者の100%が反映される作品に異論が出るということは、つまりは君自身を否定されてるわけだもんな
そりゃ必死で噛み付くわwww




と漏れもお前の真似して2回に分けてレスしてみますた(pgr
393U-名無しさん:2005/12/16(金) 10:49:07 ID:DnHgROuX0
げ、>>392の方のアンカータグ間違えとるし(^ω^;)
まあ、いいっか・・・
394U-名無しさん:2005/12/16(金) 10:52:50 ID:DnHgROuX0
>>378
じゃあ、漫画家でない人間は、YO一のキャプつばのここが変だよ的指摘をしてはいけないということですね?
一般人は芸能人のルックスに注文つけてはいけない
サポはプロサッカー選手のプレーにブーイングしてはいけないと
応援してるチームの選手が決定的なシュートをはずしたからと言って罵倒でもしようもんなら、
「じゃあお前代わりにピッチに立ってシュート決めてみろよ!楽勝でしょ?できないのに文句いってるんだったらアホくさいけどね。」
ということになるんですね

へぇ〜〜〜〜
395U-名無しさん:2005/12/16(金) 10:55:18 ID:DnHgROuX0
>>380
プレッシャーでも何でもない割には、自演して操作しようとしてたけどなwww
396U-名無しさん:2005/12/16(金) 11:02:05 ID:DnHgROuX0
まあ心配しなくてもこの作者は100%続きを書くよ
だって>>369とか見れば分かるけど、作品を読んでもらいたくて必死だもんなw
>>353で一度やめると言ったのに、その後即発言撤回しちゃうほどかまってもらいたくて必死www
そんな!作者様やめないで!是非続きが読みたいんです!!!
な〜んてレスに勃起しまくりだよ今(禿藁

> で、いま唯一私が頭を悩ませているのは、
> 私が書く続きを読みたいという人をどうしたらいいのか、と。

これも大嘘w まーだ体裁保とうとしてんのな
でも無理が出過ぎてるからもう見得見栄の芝居になってんの
気付いてないのは本人だけ(プギャー!!!www
で、これが正解(つーか本音)

で、いま唯一私が頭を悩ませているのは、
私が再びマンセー作者に復帰するにはどうしたらいいのか、と。
397U-名無しさん:2005/12/16(金) 12:02:13 ID:JexRIfIg0
すげーな。レス伸びてると思ったらDQNの独り語りか
398U-名無しさん:2005/12/16(金) 12:04:14 ID:pUYgmcXh0
漏れはここを読んで面白かったからモニカ編に手を出したけど

終わったか
面白かったのにな
399U-名無しさん:2005/12/16(金) 13:07:26 ID:318ZkJjHO
プロは金もらってかいてるんだから、批判されてもしょうがないけど、ここの作者アマチュアじゃん?人の楽しみ奪ってくれたんだから、責任とってよって話ね。
400U-名無しさん:2005/12/16(金) 13:41:36 ID:GdUT09hA0
なんだ、この必死な批判厨達はw
401U-名無しさん:2005/12/16(金) 14:09:37 ID:3K7PZC9Z0
まとめサイトに続きはうpてのはどうか?
読みたくないヤシは来なければいい話だし。
402U-名無しさん:2005/12/16(金) 14:38:36 ID:oMMK+CmE0
作者の気分しだいだろ
ある程度続きは書いてると思うしさ

うpしたくなったらいつでもうpしてくれ
それまで待ってる
403U-名無しさん:2005/12/16(金) 15:04:22 ID:icrb9+4n0
>>399
こういう誰でも好き勝手書き込み出来る場所でやってる以上、
どんなことを言われようがしょうがないというか折込済みでいるべき
気分悪いことを言われたくないなら自分のサイトなりブログなり、自己管理出来るとこでやればいいと思うよ

ひろゆきじゃないけど、転んでも泣かない
404U-名無しさん:2005/12/16(金) 15:07:39 ID:YILJ2YcE0
前スレでログを削除します。とか言ったら新たな物語が始まったと聞き、飛んできますた。
相変わらず、物語に引き込む力が凄いですね。
続きが非常に楽しみです。がんばってください。

ここを紹介してくれた某二次創作板にも涌いたんだけど、技術的なことに
煩い人間が多いね。
あと、嫉妬乙なのか、作者の人間性叩きが笑える。
一人二人凄い粘着が居るッポイ罠。
405U-名無しさん:2005/12/16(金) 15:23:05 ID:wcn5bI7t0
>>404
負けじと、作者による「作者の人間性叩きをする奴」の人間性叩きも凄いけどなw
406U-名無しさん:2005/12/16(金) 17:25:36 ID:eFTUJWJG0
とりあえず批評する人の意図を知りたいよ。
いい作品にしようって感じじゃなくて、アンチ的な揚げ足取りが多い。
典型的な2chの人間ってことかい?
407U-名無しさん:2005/12/16(金) 21:05:46 ID:JexRIfIg0
2ちゃんは社会の縮図。「典型的な」ものはない。
408U-名無しさん:2005/12/16(金) 21:11:13 ID:Bw3HZvWP0
縮図ねぇw
409U-名無しさん:2005/12/16(金) 21:14:21 ID:rpJKN5MG0
どうせまた本人が別のコテ名で書くんでしょう。
それでいいからとっとと再開汁。
410U-名無しさん:2005/12/16(金) 22:43:02 ID:9kmxR0p3O
つづきぷり〜ず・゚・(ノД`)・゚・
411U-名無しさん:2005/12/16(金) 23:05:11 ID:BLWMYkcj0
結構楽しみにしてたんだがなぁ。
2日こない内にこんなことになってるとは。
412U-名無しさん:2005/12/16(金) 23:32:14 ID:ffb9xPA30
これまで楽しませてもらったが、書けないならしょうがない。
413U-名無しさん:2005/12/16(金) 23:36:10 ID:qNTHeciB0
>>392
作者じゃないって言ってんだろカス。
お前の妄想で世界を作るなよw
お前は妄想的論理で「自分を批判するやつ=作者」っていうことを言ってるんだぜ。
恥じろ。

そして、おまえみたいなウンコな文章は2chなら目障りだから批判するよ。
お前みたいな妄想癖のピーターパンが生きてる価値が、俺には見出せないからさ。

自己満足の感想なんかより、俺は続きをみたいし、それにプラスになるもんみたいんだ。
お前の自己主張なんか、ヘドがでるだけ。だからお前みたいのを否定してんだよ。
これで >>391 みたいに「作者」か?めでたいな、妄想壁。
自分の脆弱な意見を、批判されることを恐れるな。
こいつらが作者に言ってることをそのまま書いてやれば、批判されたくなければ、
ここに文章なんか書くな。俺のこの文章だって、 >>391 みたいな妄想で
批判されるのも了解して書き込んでんだよタコ。
414U-名無しさん:2005/12/16(金) 23:39:36 ID:qNTHeciB0
>>392
で、二回に分けて根拠のない妄想を繰り広げてどうだった?
お前、「俺の言ってることは、俺の思ってる妄想の範囲においては正しい」って言ってるんだぜ。
まず、俺を楽しませてもくれない文章を書いてるお前は、俺にとっては無価値の人間だ。
理解して欲しい。
無価値の人間のクダラナイ自己主張に、楽しみにしてたものが利用されてるのは気分わるいよな。
それが瑣末や個人的経験に左右されるような「くだらない自己主張」じゃない、
まともな意見ならともかく。
415U-名無しさん:2005/12/16(金) 23:41:55 ID:qNTHeciB0
>>405
面白いもの書いてるんなら、俺は別に人間性なんか問わないから、
書いてたやつは価値のある人間。
お前は、価値がない人間。
416U-名無しさん:2005/12/16(金) 23:50:49 ID:e6mbRHJEO
作者さんも2ちゃんに書き込んむ段階で、批判・中傷は覚悟のうえでしょ。
自分のブログに小説書いてる人もいれば、ネットにあげずに出版社に持ち込んだりコンクールに出してる人もいる。
そんなことをせずにあえてここに書き込んだのは、簡単に多くのターゲットの目に触れるからじゃないの?
当然自演できることも計算にいれてるだろうけど、批判・中傷を作者さんが承知の上なら
自演も含めていちいち目くじらたてることはないんじゃないかな。
私はただ続きが読みたいだけだから、今のこの状況は非常に哀しい。
417U-名無しさん:2005/12/17(土) 00:34:09 ID:5XD4w/8m0

続きが読みたい!!
作者さん書いてよ。

418U-名無しさん:2005/12/17(土) 00:41:57 ID:kTLdeDqK0
>>413-415
これは実に分かり易い.........
419U-名無しさん:2005/12/17(土) 00:51:19 ID:shjwZSls0
俺が作者なら、書くよバカヤロウ。
俺は何度でも書くが >>418 この妄想に価値があるのか?
そういうことを書いているだけなんだぜ。
価値があると思って >>418 みたいなこと書いてるのか?
お前みたいなカスがいるから、書いてるんだよ、俺は。気持ち悪いからな、お前みたいの。
420U-名無しさん:2005/12/17(土) 01:12:14 ID:xYLZSW390
おまいら、揃いも揃ってバカばっかだな。
こんだけ大騒ぎして、どこに作者が連載続けるタイミングがあるんだよ?
続き読みたいんだったら、もう少し作者をおだてて
書きやすい状態にしろよ。
作者だって「○もおだてりゃ木に登る」タイプなんだしさ。
まあ、この状態だともう再開は無理だろうから、
続きは誰かが引き継げや。
421U-名無しさん:2005/12/17(土) 01:28:10 ID:kTLdeDqK0
人それぞれ文体に特徴というものがあるからね
本当に分かり易い.........
422U-名無しさん:2005/12/17(土) 01:31:16 ID:shjwZSls0
>>421
で、見ると俺は作者じゃねぇだろ。お前、そうっぽいけど。なんとなくだけど。
ああいう神経質な文章、書かないっつーの。
妄想で納得するやつ臣で欲しいという気持ちで、ここを読む楽しみ失った勢いを、
こんなレスで満足すれぜ、俺は。
423U-名無しさん:2005/12/17(土) 02:03:19 ID:JKSSrF4U0
荒れてんな

いままで、無料で楽しみを提供してくれてた作者はネ申だったな
ネ申の文章にイチャモン付けてたら、ネ申はうpする気にならんだろ

ごちゃごちゃ言われ続けたのにうpし続けたネ申に感謝
424蜂ファン:2005/12/17(土) 05:50:38 ID:Xr61tLLxO
俺もただ続きが読めるだけで満足だったのにな。それはともかく作者さんお疲れ様でした。いつの日かまた新しい話を掲載してくれるのを心待ちにしてます。
425U-名無しさん:2005/12/17(土) 09:44:34 ID:3sCQBKdI0
作者さん、ここの粘着は放っといてまとめサイトでお願いします
426U-名無しさん:2005/12/18(日) 02:36:16 ID:kukUgYbT0
保守
427U-名無しさん:2005/12/18(日) 12:37:41 ID:mFPL8Lw20
初代作品をひさしぶりに読んだけど、やっぱこれ面白いな
序盤は樋口がモニカに(:´д`)ハァハァしてるのが懐かしかったよ
428U-名無しさん:2005/12/18(日) 22:25:45 ID:mSJB8HCB0
>>427

すっげー同意。
Wカップのくだりは涙が出る。マジで。
429U-名無しさん:2005/12/19(月) 01:58:33 ID:GGgtN3Nd0
これだけ楽しみにしてる人がいるわけですから、
作者さん続編書くのは義務ですよー♪
430U-名無しさん:2005/12/19(月) 02:00:18 ID:uDxxWZtL0
これだけって、直前2レスは前作についての書き込みなのに作者(=>>429)強引杉w
もう禁断症状出始めたか?
431U-名無しさん:2005/12/19(月) 03:20:50 ID:xqaDKBSw0
>>430
お前が禁断症状出てるんだろw
かく言う俺も orz
432聖女ボーイ:2005/12/19(月) 03:56:32 ID:b/l2NIoa0
んなこと気にしてないで普通に書けばいいじゃん?
433 :2005/12/19(月) 05:09:08 ID:p+v8I/q5O
書いて欲しいのは山々だけど…作品にケチつける人たちがいるから書きにくいでしょ。ほとぼりが冷めるまで待つしかなさげ。
434U-名無しさん:2005/12/19(月) 15:42:24 ID:KKlUWOpT0
>>433
批評する人はいつでも沸いて出るんだから、信念をもってスルーで書き続ければいいのに。
いつ再開しても、批評人はでるよ。
435U-名無しさん:2005/12/19(月) 15:55:03 ID:x9VIDbDaO
しゃべり場みたいだなここ。
どうでもよくね?そういうの。
おれの楽しみのじゃまするな。
作者さん、おれはいつも本当に楽しみに してるよ。
436U-名無しさん:2005/12/19(月) 17:11:14 ID:bqqFHObV0
>>435
作者乙であります。
437U-名無しさん:2005/12/19(月) 21:24:20 ID:Zhu3i5eB0
>>436

無限ループ厨って呼んでいいですか?
438U-名無しさん:2005/12/19(月) 22:49:42 ID:Hgc/NGPP0
>>436
無限ループ厨乙であります。
439U-名無しさん:2005/12/19(月) 23:21:03 ID:w7zJ9PSv0
ま、粛々と待つだけだな。雑音なんてどうでもいいわけで
440U-名無しさん:2005/12/19(月) 23:36:04 ID:xqaDKBSw0
更新待機中
441U-名無しさん:2005/12/20(火) 08:15:41 ID:r8TbnZ9m0
この間に書き溜めておいてくれれば一気に読む楽しみができるってもんだ。
442U-名無しさん:2005/12/20(火) 11:21:55 ID:P2G+wDxk0
赤っ恥作者がどのツラさげて戻ってくるのか楽しみでならない
443U-名無しさん:2005/12/20(火) 12:00:54 ID:7jaPHCu80
>>442
そんな事が楽しみなお前が憐れだ
444U-名無しさん:2005/12/20(火) 12:24:14 ID:AsAIwZmz0
>>443
作者乙
445U-名無しさん:2005/12/20(火) 14:28:37 ID:Bmtm3I77O
>>444
無限ループ厨乙
446U-名無しさん:2005/12/20(火) 14:30:44 ID:3DQqd7GB0
おまいら保守乙
447LL ◆GILy2YpsoE :2005/12/20(火) 15:30:51 ID:qtD1ollF0
TEST
448U-名無しさん:2005/12/20(火) 16:03:31 ID:qtD1ollF0
849です。日又は接続場所によってIDが変わるのが面倒なので、一応コテになります。
ちなみに私は>>815です。このスレの初書込みは>>801です。

>>880
内容についてはほぼ同意です。
もう賢い華僑や台湾系の投資家は中国から逃げ出し始めている or 直接投資資金を回収済みだと思います。
ただ、JJがいう「資本逃避」のきっかけは粉飾決算ではなく、「天安門事件」的な象徴的な出来事が何か起る
はずだと思っています。JJ予知夢の上海事件は2007年なので、それ以前に象徴的な事件がおこる。
それは、2006年の日朝紛争とにらんでいます。
中国は、当然、北朝鮮の側に付くので、日中米の敵対関係が明確化し、外資逃避が発生すると見ています。
逃げることに関しては、日系よりも西欧の方がドライですからねw。

あと、私の感覚と違ったのが「ASEAN会議で日本と中国の駆け引きが拮抗していたのは中国に対しての
信頼度が下がっていたから」ということです。日本は、今までASEAN諸国に対して何兆円もの投資と援助を
し、小泉首相がトップ外交をしたのにも関わらず、中国に拮抗されたこと事態に日本政府は異常な危機感を
強めていると思います。会議が終わった直後に中国課長を代えたのもその表れではないでしょうか。
449U-名無しさん:2005/12/21(水) 01:18:11 ID:TJXjJRbCO
>>448
俺もそう思う。
450U-名無しさん:2005/12/21(水) 01:29:50 ID:cPPFlpTc0
>>448
ほぼ同意する
451U-名無しさん:2005/12/21(水) 02:00:08 ID:T0ygW8GY0
>>448
オレは納得出来ん
452U-名無しさん:2005/12/21(水) 02:02:50 ID:wXnqW3TwO
むしろ自演の何が悪いのか教えてほしい エンターテイメントの一種だろ
もしくはオナニーみたいなもん人に見つかるとはずかしいけどみんなしてるし。おもしろいオナニーの仕方してる奴いたらみんな見たくない?
実は2ちゃんは壮大な自演で俺と誰かの二人しか書き込んでないとしても俺はそれでも楽しめるし。

だから作者さん更新してください
453U-名無しさん:2005/12/21(水) 03:25:03 ID:3oFu44oc0
>>452
作者乙であります。
454U-名無しさん:2005/12/21(水) 06:31:37 ID:np/QC04P0
>>453
無限ループ厨乙、とか言って欲しい?
455U-名無しさん:2005/12/21(水) 10:11:35 ID:uwiAsFZl0
>おもしろいオナニーの仕方してる奴いたらみんな見たくない?

うん、全然見たくない
456U-名無しさん:2005/12/21(水) 11:01:12 ID:MkV/DKH70
面白いオナニーといえば山崎邦正だよな
457U-名無しさん:2005/12/21(水) 15:15:04 ID:G2Vlr9tQ0
俺は話しかまともに読んでないから、自演とかあっても全然気にならない。
458U-名無しさん:2005/12/21(水) 23:07:31 ID:jCnwJdfE0
作者乙とか言ってる奴って一人だけじゃない?
459U-名無しさん:2005/12/21(水) 23:19:51 ID:uwiAsFZl0
作者擁護してる奴って一人だけじゃない?
460U-名無しさん:2005/12/21(水) 23:23:37 ID:3oFu44oc0
>>458
するどいな、>>436,444,453は俺

まぁ作者が自演してたことが明るみに出ちゃった以上
(別に悪いといってるんじゃないよ、俺も楽しんで読ませてもらってたし)

擁護→作者乙。の流れはスレの風物詩といえよう(ついでにループ厨乙もw)
461U-名無しさん:2005/12/21(水) 23:25:03 ID:dblxqWEL0
>>460はツンデレ
462U-名無しさん:2005/12/22(木) 04:40:42 ID:d7eRXnbS0
ツンデレのために保守
463 :2005/12/22(木) 07:14:10 ID:Y35pY6v0O
なぁ皆、面白いサッカー小説知らない?
464U-名無しさん:2005/12/22(木) 09:39:15 ID:tWCds5sg0
ここにあったじゃねーか。
465U-名無しさん:2005/12/22(木) 11:52:41 ID:fICFVqMT0
くやしいけど過去なのね・・・
466U-名無しさん:2005/12/22(木) 19:21:21 ID:d6PS3SdU0
ほとぼりが冷めてからでいいんで連載の再開を希望しています。
467U-名無しさん:2005/12/22(木) 20:56:53 ID:IsvUvZNy0
恥ずかしさを忘れた頃にお願いしますってか?
失態は消えないよw
468U-名無しさん:2005/12/22(木) 21:12:04 ID:wAIbv1jy0
>>466
作者乙であります!
469 :2005/12/22(木) 21:49:51 ID:Y35pY6v0O
いい加減やめてあげなよ、なんで読ませてもらってる立場で文句ばっか言ってんだか…
470U-名無しさん:2005/12/22(木) 21:56:34 ID:IsvUvZNy0
作者=このスレに書かせてもらってた
読者=作者のオナニー投稿を無償で読んでしかも感想までかいてやってた
471U-名無しさん:2005/12/22(木) 23:20:08 ID:MAqdivEg0
こりゃ戻る気なくすわ・・・
スレなくしてもよさそうだね。
文章書きたい人はまとめサイトにUPすればいいんじゃん?
樋口編の出版が現実のものなら、
あっちのサイトも出版社の目に入ってそうだし
472U-名無しさん:2005/12/23(金) 00:04:34 ID:t5vaCljq0
作者=俺たちが楽しみにしてたものを書いてくれてた
>>470=自分が一番醜いオナニー感想書いてるだけなのに、なぜか得意げ
473U-名無しさん:2005/12/23(金) 02:40:44 ID:Q0n+gZdc0
>>468
無限ループ厨乙、とか言って欲しい?
474U-名無しさん:2005/12/23(金) 03:33:55 ID:rTOWlKI40
みんななんだかんだ言ってるけど、
試合シーンの描写は、読んでて、
引きづり込まれたけどなぁ
475U-名無しさん:2005/12/23(金) 07:37:23 ID:BZs5j8nfO
改めて読み直したけど、めっちゃ続き読みたい
476U-名無しさん:2005/12/23(金) 14:14:29 ID:5RMnMVFF0
>>274
みんな試合シーンにはけちを付けていない。
477U-名無しさん:2005/12/23(金) 23:22:43 ID:kqh++aFL0
読みたいアゲ
478U-名無しさん:2005/12/24(土) 11:55:51 ID:4eWyobcAO
続き読みたいよー。
てか批判厨も無限ループ厨も死ね。
氏ねじゃなくて死ね。
お前らのつまんねー、意味の無い文章じゃなくて
作者さんの物語が読みたいんだよ俺は。
479U-名無しさん:2005/12/24(土) 12:57:10 ID:w8euC6ea0
「そうすると、その3人がレギュラーとして順調に育ち、トップ昇格したら、シンシアも
J1に昇格できるんでしょうか?」桜井は思わず、口走ってしまった。
「俺にはそこまでわからないよ。何しろトップチームの事情なんてよくわからないんだから」
木崎は苦笑しながら答えた。
「ただ一つだけ言えることがある。ユース3冠を取りにいけるようになれば、
3人はきっとユース代表候補としての声も掛かるようになり、1人ぐらいはユース
代表になれるかもしれん。ウチにとって、ユースとはいえ、初の代表ということだ。
そうすれば、トップチームの励みにもなるだろうし、3人がユースを卒業するように
なる前にはチーム全体に弾みがついて、トップ昇格しているかもしれん。」
「おれも田舎の学校からやってきたばかりで人脈もほとんどない。だから、お
れから、代表関係者にアピールするツテもないし、まだ3人ともものになるかどうか
は、これからの精進に掛かっているしな。若い奴なんて、トレーニングすればするほど
つぎの壁ができてきて、それに苦しみながら何回突破することができるか鍵だか、回
りのサポートも重要だぞ。シンシアは田舎のチームと違って、いろいろな誘惑も多い
だが、少々の非難にもイジケナイで、継続する大事さを、作者は学んでほしい」
480U-名無しさん:2005/12/24(土) 15:00:44 ID:ubMjXuz20
ちょwww続きかと思ったらwww
481U-名無しさん:2005/12/24(土) 16:46:07 ID:nLSIKYpM0
>>478
作者乙かれまんぼう。
482U-名無しさん:2005/12/24(土) 17:32:25 ID:HImibOLn0
>>481
無限ループ厨乙。
483U-名無しさん:2005/12/24(土) 19:37:48 ID:raL2towq0
作者、いい加減、続きを書いたらどうだ?
いろいろあったし、いろいろ言われてるけど、
読みたいと言ってくれる人がいる幸せを
大事にすべきだと思うぞ。

484U-名無しさん:2005/12/24(土) 20:55:00 ID:c6eMp2Fo0
作者乙
485U-名無しさん:2005/12/24(土) 22:25:33 ID:/TdEq7O70
いや、何も書き込みはしないけど待ってるってヤツはマジで多いと思う
486U-名無しさん:2005/12/24(土) 23:11:41 ID:c6eMp2Fo0
>>485
イブなのに暇そうだな
487U-名無しさん:2005/12/25(日) 04:00:29 ID:MOnrNfqw0
いまさら続きとか(゚听)イラネ
もう終わったんだよ
新作新作
488U-名無しさん:2005/12/25(日) 08:14:46 ID:oHnQexAg0
>>486
無限ループ厨乙。
489U-名無しさん:2005/12/25(日) 18:29:07 ID:0cK+kGvXO
>>476
というか、お前が言うな。
490U-名無しさん:2005/12/25(日) 20:51:45 ID:0cK+kGvXO
ごめん、>>486だった…。
491U-名無しさん:2005/12/25(日) 21:32:21 ID:5/zP1PWQ0
>>490
言っちゃおかしいか?
492U-名無しさん:2005/12/26(月) 01:08:37 ID:yXSKvgD/0
何だかんだ言って続きが読みたいアゲ
493U-名無しさん:2005/12/26(月) 01:17:15 ID:eChwxrNX0
>>492
作者乙サゲ
494U-名無しさん:2005/12/26(月) 01:54:33 ID:DXranK0b0
読みたい人がここで待ちつづけるのは理解できる
495U-名無しさん:2005/12/27(火) 00:35:46 ID:UhylqKPy0
読みたくないやつがここで粘着しているのは、病気。
自分のなにがしを賭けてんだな、ここの粘着に。
誰も必要となんてしてねぇのに。
496U-名無しさん:2005/12/27(火) 01:24:15 ID:xfZ1HUgV0
>>495
作者乙。

でも僕も続きが読みたいです!
497U-名無しさん:2005/12/27(火) 05:14:19 ID:C9S0DQa50
>>496
作者乙

保守あげ
498U-名無しさん:2005/12/27(火) 07:01:39 ID:Qi31+nMQ0
>>495
同意。2ちゃんてのはホント玉石混淆だな・・
499U-名無しさん:2005/12/27(火) 10:08:59 ID:x36+fgSc0
>>495
アンチとは本来そういうものだ
熱狂的なファン以上に対象を詳しく調べるものだ
500U-名無しさん:2005/12/27(火) 10:15:11 ID:A3kat6Bi0
オレは2chビューワのお気に入りに入れて毎日チェックしている
新着あると教えてくれるから便利なのだが
毎日こんな新着ばかりは萎えるね早く続きが読みたいよ
501U-名無しさん:2005/12/28(水) 02:12:47 ID:W6Z5/aJO0
年末アゲ
502U-名無しさん:2005/12/28(水) 11:25:21 ID:DObq7Ou30
>>500
作者乙。
503U-名無しさん:2005/12/28(水) 12:27:59 ID:qX9yUWIM0
>>504
作者乙
504U-名無しさん:2005/12/28(水) 13:30:28 ID:ShkHT/nP0
ROMってただけだが、やっぱ続きよみてぇよ。
作者さんも、本当は書きたいんじゃないの?
505U-名無しさん:2005/12/28(水) 14:20:09 ID:bqzOEXRV0
サッカーが好きなヤツなら普通に読みたいよな、プレイの描写とか面白いし。
506U-名無しさん:2005/12/29(木) 00:45:36 ID:j3WHSbyX0
しつこいなぁ作者の自演って・・・
507U-名無しさん:2005/12/29(木) 01:56:55 ID:fscU3wdw0
>>506
オマエモナー
508U-名無しさん:2005/12/29(木) 02:49:09 ID:mEgUY3RO0
飲みすぎアゲ
509 :2005/12/29(木) 03:37:46 ID:gHT+jgSx0
おい作者!
お前はもう書き込まんでええ
その代わり本か何かにして売れ、1,500円くらいだったら買いに行ってやるからよ
なるべく早くしてくれ
お願いします
510U-名無しさん:2005/12/29(木) 04:30:16 ID:lBfdnAu60
モニカと比べるとかなりクオリティ低いから出版化は不可能
500円でも絶対売れない
511U-名無しさん:2005/12/29(木) 05:08:26 ID:nvuGZPlA0
モニカ・樋口編も出版のタイミングを逸してしまった感じだな。
ストーリーとしては面白いのに。
512U-名無しさん:2005/12/29(木) 09:26:45 ID:oMeNYJ5e0
>>510
だからここで書き続けてくれって言ってんのに
513U-名無しさん:2005/12/29(木) 12:00:18 ID:hks4cbXS0
てかまだ序盤だろ、一概に比べられんよ。
514U-名無しさん:2005/12/29(木) 12:56:19 ID:OWEwTRV1O
>>506
>>510
移籍まとめスレで揉め事起こしてるのはここの粘着か。
515U-名無しさん:2005/12/29(木) 13:17:06 ID:XBojzoJd0
>>509,512
作者乙。
516U-名無しさん:2005/12/29(木) 14:16:21 ID:3egO1NLu0
>>515
無限ループ厨乙。
517U-名無しさん:2005/12/29(木) 23:27:56 ID:OGJk9Bmf0
もうね…書く気なくなったんならしょうがないと思うけど、
そーやってスレ見なくなった後に再開されてたら勿体ないからチェックしてる。
スレがあるうちは巡回つづけるよ。

小説サイトとかあちこちにあるけど、たまたま2ちゃんで見たというのが楽しくて。
518U-名無しさん:2005/12/30(金) 05:55:06 ID:iwa1N4dpO
トイレに起きたアゲ
519U-名無しさん:2005/12/31(土) 00:18:20 ID:mS6QIhDhO
もう寝るサゲ
520U-名無しさん:2005/12/31(土) 11:31:28 ID:xXgc1mf0O
明日も見に来るから、お年玉に続きをちょうだいよ。
521U-名無しさん:2005/12/31(土) 13:48:32 ID:zKj25CAD0
悪貨は良貨を駆逐する
522U-名無しさん:2005/12/31(土) 21:01:31 ID:I6i2CzUr0
流れ星が凄いことになってるぞ
523U-名無しさん:2006/01/01(日) 07:10:45 ID:d7lMTfhY0
謹賀新年アゲ

年も変わったんだしいい加減書いてください
524 :2006/01/01(日) 20:08:34 ID:UeFyNFQ70
今日も見に来たけどダメだったか。頼む。書いてくれ。2chはここしか見てないんだ。
525U-名無しさん:2006/01/01(日) 21:24:46 ID:AXKj44Zr0
じゃあ見なくていいよもう2ch
526U-名無しさん:2006/01/02(月) 01:39:35 ID:ErztdSsG0
お前が見なくていいよ>>525
527U-名無しさん:2006/01/02(月) 02:45:29 ID:IJoMhet40
>>523,524
新年早々作者乙。
528 :2006/01/02(月) 06:51:27 ID:JEXvuJAiO
もう何のためのスレなんだか。
529U-名無しさん:2006/01/02(月) 07:18:17 ID:p8CzenvFO
>>527
本当におもしろいと思ってやってる?
530U-名無しさん:2006/01/02(月) 19:46:11 ID:9UOZffvUO
520だが、お年玉がなくてがっかり…本当にもう続きは書かないのか(T_T)
531 :2006/01/03(火) 13:31:09 ID:tKv+w65DO
ひっそり新スレたって続きとか書いてくれないかな…
532U-名無しさん:2006/01/04(水) 02:25:17 ID:mBsKylBhO
あげMAX
533U-名無しさん:2006/01/04(水) 10:34:54 ID:P+ese61/0
毎日毎日作者が必死で書き込んでるのが笑えるなこのスレw
534U-名無しさん:2006/01/04(水) 10:59:30 ID:TIUHVhzX0
まぁ、お前のそのずれてるレスも笑えるけどな
535U-名無しさん:2006/01/04(水) 12:50:32 ID:P+ese61/0
クソ!マジレスかよ!
釣り失敗
536U-名無しさん:2006/01/04(水) 12:54:10 ID:VWLefALh0
537U-名無しさん:2006/01/04(水) 22:28:06 ID:dEXq7FxcO
毎日見に来てるんだ、携帯からだけど。
続き待ってんだよ…頼むよ、作者さん。
538U-名無しさん:2006/01/05(木) 01:14:06 ID:39Gu9o6JO
もれも毎日チェックしてる
539U-名無しさん:2006/01/05(木) 14:29:05 ID:Lc/wvEW+0
今日俺が一人で近所の公園でリフティングをしてたら
http://ex12.2ch.net/test/read.cgi/soccer/1135351391/
540U-名無しさん:2006/01/05(木) 14:36:26 ID:qrnSRArZ0
>>537
作者乙。
541U-名無しさん:2006/01/06(金) 00:50:10 ID:ClSUw1TiO
あげ
542U-名無しさん:2006/01/06(金) 01:17:13 ID:PAp69kzR0
作者さん、そろそろ続きを書いておくれよ。
楽しみにしてる読者もいるんだからさ。
543U-名無しさん:2006/01/06(金) 01:17:40 ID:PAp69kzR0
>>542
作者乙。
544U-名無しさん:2006/01/06(金) 04:45:43 ID:tA0TTq/40
たぶん、「作者乙」とか言ってるのは、
このスレの風物詩ってか、テンプレみたいなもんだと思う。
そいつらも含めての、作者に対する「早く復帰してくれ」という
メッセージなんじゃないかな?

実際、作品が更新され始めたら、別の意味で「作者乙」って書かれる
はずだと思うよ。

もう、かなり期間が開いたし、だいぶ書き溜めたろ?
そろそろUPしなよ。
みんな待ってるYO
545U-名無しさん:2006/01/06(金) 09:43:45 ID:/6sSEapB0
ほんとうざいなぁ・・・作者の自演
546U-名無しさん:2006/01/06(金) 10:43:48 ID:5vTz5nFs0
わざわざ覗いて↑とか書いてるヤツってホント病んでるよな
547U-名無しさん:2006/01/06(金) 13:02:55 ID:gXjtjoQ40
>>546
病んでるって言うかそれが正しいと思ってるって言うか
ツンデレって言うか。
548U-名無しさん:2006/01/06(金) 20:31:18 ID:sh5zBNJX0
正しいことをしてるって思ってるのが、病気っていうか。
549U-名無しさん:2006/01/07(土) 00:14:50 ID:eSMWOmbZ0
それでも巡回するオレサマ乙
550U-名無しさん:2006/01/07(土) 06:17:54 ID:589Chl1f0
おはようついでにアゲ
551U-名無しさん:2006/01/07(土) 06:47:25 ID:Qq0miTebO
作者早く続き書いて〜
552U-名無しさん:2006/01/07(土) 12:04:55 ID:/3eQ1yJe0
>>551
作者乙。
553U-名無しさん:2006/01/07(土) 16:01:25 ID:DyY7eV4M0
あげ
554U-名無しさん:2006/01/07(土) 16:47:55 ID:ARngPEpmO
犬が寄ってきたのかと思ったら、そいつはヘイ!アミーゴと喋り。よーく見ると・・・。つづく
555U-名無しさん:2006/01/08(日) 03:11:17 ID:vZewpJRTO
続きまだ〜
556U-名無しさん:2006/01/08(日) 03:26:19 ID:G4PwKGz3O
マジ話。深夜緑道公園でリフティングしていると、私と同じように単パンムキムキ筋肉な奴がランニングしながら通り過ぎた。ここでは深夜でも当たり前に走ってる人はいます。つづく
557つづき:2006/01/08(日) 17:23:05 ID:G4PwKGz3O
すると白い物体が近寄るのが見えた。こんなに暗いのになぜか?まっ白だった。美しい。オー!ビューティフォー!そして物体の下側は、激しく動いていた!なんだこれは?!とすると!
558つづき:2006/01/08(日) 17:44:21 ID:G4PwKGz3O
白い物体は少しずつ近付きそのたびに激しい動きが下側からしていた。はっ!これは!白いモノではなく、上から下まで肌色だった、下側の激しい動きは右手で下半身を!なんとそいつは人間で全裸仁王立ちでアソコを扱きながら現われたのだった!
559U-名無しさん:2006/01/08(日) 20:54:26 ID:AkzO/Vdl0
>>556-558
作者乙
560U-名無しさん:2006/01/08(日) 21:19:43 ID:T19ystJ90
>>559
粘着乙
561U-名無しさん:2006/01/09(月) 00:55:01 ID:J42RxKZA0

義弟がまだ帰ってこない。
10時過ぎにジョギングに行くと出て行ったきりだ。
最近、こんなことが多い。どうしてだろうか。いや、本当は理由なんて分かっているのかもしれない。
知らないふりをしているだけだ。逃げてるんでしょ。私から。今更なのにね。


部屋で何もすることがない。眠れもしない。TVはただ騒音を流すだけ。
このまま義弟が帰ってこなかったらどうしよう。どうしようかな。
とりあえず明日、普通に大学に行って、友達と会って、買い物でもしよう。
欲しかった服もクリスマスプレゼント用に取って置いたお金で買おう。

と、そこまで考えると義弟が帰ってきた。ドアのノブが音を立てずに回る。
彼はいつもそうして帰ってくる。私を起こさないように、そっと。
義弟は私を見ると一瞬、変な顔をした。
それから青い顔で「まだ起きてたのか」と言うとトイレに向かった。
吐いている音がする。そんなに辛ければやめればいいのに。
562U-名無しさん:2006/01/09(月) 00:56:22 ID:J42RxKZA0

義弟がトイレから出てきた。相変わらず青い顔をしている。
「そんなになるまで何で走るのよ。吐くくらいなら止めればいいじゃん。」
義弟は何も答えず、友達から貰った小さい冷蔵庫をあけるとビールを取り出し一息に飲んだ。
「そんなんじゃ、中年になったらビール太りするよ」
すこし、からかうように茶化してみる。
「そんなになっても傍にいてくれるんだろ?唯」

義弟は少し笑いながらワンルームの一つしかないベッドにもぐりこんできた。当然私もいる。
そのままTシャツをめくられ胸を手で強く愛撫される。走ってきた後の義弟は半ば強引だ。
「優司・・・・。明日は早いから今日はやめて・・・・」
そういい終わらないうちに唇が重ねられた。ビールの味がして少し嫌だ。
そうこうするうちに生臭い息が首筋にかかった。明日は首を隠す服を着ていこう。
563U-名無しさん:2006/01/09(月) 01:00:55 ID:ofugvdN20
>>561-562
作者乙


( ゚д゚)

(つд⊂)ゴシゴシ

(;゚д゚)

(つд⊂)ゴシゴシ
  _, ._
(;゚ Д゚)

(つд⊂)ゴシゴシ

( ゚A゚ )
564U-名無しさん:2006/01/09(月) 01:08:23 ID:cFs4Q8bV0
こっち見んなwwwwwwwwww
565U-名無しさん:2006/01/09(月) 21:26:42 ID:uQ09Vsd4O
マジコです。明けましておめでとう、みんな。
選手権見たけどさ、野州、よかったね。
なんか、ユース年代のサッカーが変わりそうな気がするよ。
昨日、元ジェフ、札幌の後藤くんと会って話したよ。
ユース年代の指導に燃えてた。

小説論とか、作者論とかどうでもいいけどね。選手権サッカーに対するクラブサッカー。
みんなが知らないクラブユースの実態、読みたいと思う。
続きはどこででもいい。
ただ、ここの住人には、どこに載せたか、知らせてくれよな。
頼むよ、21。

じゃぁな。
566U-名無しさん:2006/01/09(月) 22:05:26 ID:QJJoLZcu0
ごくう
567U-名無しさん:2006/01/10(火) 12:56:04 ID:awn6X5DjO
まだ書いてくれないのかな…。
568U-名無しさん:2006/01/10(火) 23:47:23 ID:Ok3VCpjO0
>>565,567
さ、ささっさ、作者お、おっ、乙、なんだ、な
569U-名無しさん:2006/01/11(水) 08:48:14 ID:BolJONcQO
こら、ヌン着男
お前は裸の大将・山下清画伯か? 爆
570U-名無しさん:2006/01/11(水) 19:01:25 ID:8zyEZn5fO
いつもみたいにビシィッと突っ込まんかい!
☆\(゛Å゛#)
571U-名無しさん:2006/01/12(木) 00:16:12 ID:M51i8lFT0
一番下ですよー
572U-名無しさん:2006/01/12(木) 00:28:33 ID:dztcVJ0LO
保守age
573U-名無しさん:2006/01/12(木) 01:59:16 ID:h3SvHGHk0
上げようか?
ちゃんと書け>作者
「作者乙」厨も、本音は続編を待ってる。
野洲を見たら、ユースの有様を書きたくなったろ?
くだらない中傷をものともしない香具師が、本物になるんだよ。
がんがれ!>作者
574U-名無しさん:2006/01/12(木) 05:08:18 ID:6fWLbjQs0
定期アゲ
575U-名無しさん:2006/01/12(木) 06:58:14 ID:RLy47FQq0
>>573
定期作者乙
576U-名無しさん:2006/01/12(木) 18:16:30 ID:oJtlom6s0
>>575
無限ループ厨乙
577U-名無しさん:2006/01/13(金) 02:26:56 ID:9Oo5ySBzO
(´・ω・`)(`・ω・´)
578U-名無しさん:2006/01/13(金) 12:57:31 ID:fhzWYZoOO
期待くんと作者乙くん達の間で妙な連帯感が生まれているのは面白い

新しいネタないか?

みんな近所の公園に行ってネタ拾ってこようよ
579U-名無しさん:2006/01/13(金) 20:51:46 ID:05U/ZB4W0
じゃー おれ明日、公園逝ってみるよ
580U-名無しさん:2006/01/13(金) 21:42:40 ID:zacn9sti0
近くに公園なんかあったかな〜。探してみるよ。
581U-名無しさん:2006/01/14(土) 01:37:45 ID:C4XJ7NBt0
ってか、続きを期待して、このスレを巡回してる香具師は、
なんとなくわかるんだが、「作者乙」と書くために、このスレを
巡回してるのは、なんかキモいと思う。
582U-名無しさん:2006/01/14(土) 03:44:27 ID:UU4Bnb/UO
>>561-562
続きマダー?
583U-名無しさん:2006/01/14(土) 06:36:09 ID:nPGQKfHS0
伸二出戻りアゲ
584U-名無しさん:2006/01/14(土) 18:40:49 ID:V6fpHITpO
続きが読みたいなあ。
585U-名無しさん:2006/01/15(日) 15:21:11 ID:eBauVYnhO
公園行ってきたらさ
どんど焼きやってたよw
どんど焼きって横浜方面だけか?
586 :2006/01/15(日) 15:23:09 ID:umNxeQcv0
元NHKキャスターの古瀬絵理(27)が拒み続けていたダイナマイトボディーをついに週刊誌上で
初公開した。“スイカップ”(推定99センチ)の超爆乳はバスタオルで隠されているが、その反響は
大きく、セミヌード写真集の発売計画まで持ち上がっているという。
http://blog.with2.net/link.php?211092
587U-名無しさん:2006/01/15(日) 15:38:04 ID:eBauVYnhO
581>まあ、そう言うなって
作者乙くんもここの住人
乙って言いながら、待ってる気持ちが伝わって来るよ

そのうち動きがありそう
もうちょいだ
樋口、モニカにあいて〜マジ
588U-名無しさん:2006/01/15(日) 15:44:18 ID:eBauVYnhO
586>
数年前のスイカップ騒動の時、ベスパへ行ってスイカのビーチボール2つ、ゴール裏へ飾って来た
懐かしいJ2のエピソードだが、柱の兄貴はJ1へいっちゃったね
589U-名無しさん:2006/01/15(日) 16:48:41 ID:6/vSitN50
樋口とモニカのセックス編希望
バキみたいに
590U-名無しさん:2006/01/16(月) 05:37:54 ID:J8HCYyEG0
おはよう
今日は寒そうだアゲ
591U-名無しさん:2006/01/16(月) 23:33:43 ID:uQ1Cn4e3O
続き…
592U-名無しさん:2006/01/17(火) 01:31:44 ID:Xb7BRYSw0
再開されるまで暇だからしりとりでもしようぜ。

まずはオレから。

モニカ
593U-名無しさん:2006/01/17(火) 01:33:42 ID:jTw+3Nnt0
カールハインツシュナイダー
594U-名無しさん:2006/01/17(火) 02:35:04 ID:xzV8ut7w0
ダレン・ベント
595U-名無しさん:2006/01/17(火) 06:35:58 ID:KQGUq6jN0
トルシエジャパ(ry
おっと危ねえ危ねえ

トルシエ監督
596 :2006/01/17(火) 10:02:23 ID:4RyyRfMZO
クインシー・オヴス・アウベィエ
597U-名無しさん:2006/01/17(火) 12:47:34 ID:8PqOqucY0
エドゥアルド・アントゥーネス・コインブラ
598U-名無しさん:2006/01/17(火) 12:52:11 ID:K9HCCjkrO
らいかーると
599U-名無しさん:2006/01/17(火) 18:15:58 ID:f8UMD7Xb0
トニーニョセレーゾ

600U-名無しさん:2006/01/17(火) 18:26:21 ID:ZpBei4Qi0
ゾルタン・ゲラ
601U-名無しさん:2006/01/17(火) 20:10:26 ID:Y7ofCPzD0 BE:22509825-
ラミレスって野球選手じゃ駄目?
602U-名無しさん:2006/01/17(火) 22:47:27 ID:ljakwmGy0
メディナベージョってほんと糞外人だったよな
603U-名無しさん:2006/01/17(火) 22:49:34 ID:NW10NDXV0
ライー
604U-名無しさん:2006/01/18(水) 01:04:03 ID:nxjhXHTR0
イルハ (ry



…インザーギ

605U-名無しさん:2006/01/18(水) 01:39:24 ID:O5XhQyKKO
ギド・ブッフバルト



606U-名無しさん:2006/01/18(水) 01:42:11 ID:q9SuluzP0
トマス・レプカ
607U-名無しさん:2006/01/18(水) 01:46:17 ID:38h7kg3XO
カカ




608U-名無しさん:2006/01/18(水) 01:53:05 ID:q9SuluzP0
カルステン・ラメロウ
609U-名無しさん:2006/01/18(水) 02:41:07 ID:tpG3NiuM0
ウーゴ・マラドーナ



610U-名無しさん:2006/01/18(水) 05:25:59 ID:MrDi/ZGr0
中村





忠・・・

611U-名無しさん:2006/01/18(水) 09:36:44 ID:UUDvWyT50
シニシャ・ミハイロビッチ
612U-名無しさん:2006/01/18(水) 09:50:50 ID:PYbC5RKgO
チカ
613U-名無しさん:2006/01/18(水) 13:58:42 ID:q9SuluzP0
カール・ハインツ・ルンメニゲ
614U-名無しさん:2006/01/18(水) 14:11:52 ID:fbhVGbG00
ゲオルグ・ハジ
615U-名無しさん:2006/01/18(水) 14:20:01 ID:q9SuluzP0
ジャンカルロ・アントニョーニ
616U-名無しさん:2006/01/18(水) 22:29:54 ID:DUHz8cvx0
ニーノ・ブーレ
617U-名無しさん:2006/01/19(木) 00:14:14 ID:5ThfNXIq0
レオナルド

618U-名無しさん:2006/01/19(木) 01:00:59 ID:B8HlZW6+0
ドミンゴ・チョミン・ララインサル・サンタマリア
619U-名無しさん:2006/01/19(木) 01:18:35 ID:qpckK6zK0
アウグスト・ペドロ・デ・ソウザ
620U-名無しさん:2006/01/19(木) 02:02:49 ID:BcfynBwnO
ザンブロッタ
621U-名無しさん:2006/01/19(木) 04:12:28 ID:RvJjA5kUO
玉田
622U-名無しさん:2006/01/19(木) 04:29:46 ID:9W1EvsLG0
ダニーロ
623U-名無しさん:2006/01/19(木) 04:42:28 ID:5GJdhQE6O
ロナウジーニョ
624U-名無しさん:2006/01/19(木) 05:06:49 ID:CESnphQ60
ヨルゲンセン
625U-名無しさん:2006/01/19(木) 05:43:38 ID:LVtg3ML00
ンジタップ
626U-名無しさん:2006/01/19(木) 12:48:33 ID:T+bRfuEI0
プジョル


627U-名無しさん:2006/01/19(木) 12:50:36 ID:B8HlZW6+0
ルトヘラス・ヨハネス・マルチナス・ファン・ニステルローイ
628U-名無しさん:2006/01/19(木) 12:52:27 ID:OKFTHdR80
ルシェンブルゴ
629U-名無しさん:2006/01/19(木) 12:58:00 ID:WpYi07lfO
sage
630U-名無しさん:2006/01/19(木) 12:59:30 ID:WpYi07lfO
イルハン マンスズ
631U-名無しさん:2006/01/19(木) 15:32:30 ID:X5Yv9vKb0
ズラタン
632U-名無しさん:2006/01/19(木) 16:16:26 ID:wGk2L32e0
ンディアエ
633U-名無しさん:2006/01/19(木) 16:21:37 ID:B8HlZW6+0
エルナン・ホルヘ・クレスポ
634U-名無しさん:2006/01/19(木) 16:21:43 ID:CCpQYiwpO
カボチャ
635U-名無しさん:2006/01/19(木) 16:49:32 ID:2a3yJKz70
ポポビッチ
636U-名無しさん:2006/01/19(木) 18:24:05 ID:xX8tM38s0
チョジェジン
637U-名無しさん:2006/01/19(木) 22:04:09 ID:8GuKFvef0
ネコヒロシ
638U-名無しさん:2006/01/20(金) 01:02:16 ID:hCxaLGji0
宍戸江利花
639U-名無しさん:2006/01/20(金) 02:38:20 ID:FVsEJIIK0
ンディバ・エケメ
640U-名無しさん:2006/01/20(金) 16:25:17 ID:0Z8ki4Vj0
メッシ
641U-名無しさん:2006/01/20(金) 16:34:32 ID:GKvm1AQa0
シニョーリ
642U-名無しさん:2006/01/20(金) 16:45:16 ID:llVxOX5t0
リバウド・ビトール・ボルバ・フェレイラ
643U-名無しさん:2006/01/21(土) 01:42:41 ID:ZZ3tuB8o0
ラウール・ロドリゴ・ララ・トヴァール
644U-名無しさん:2006/01/21(土) 13:13:02 ID:BFHORwbN0
ルボミール・ルホビー
645U-名無しさん:2006/01/21(土) 21:55:12 ID:TWGsbXsg0
ドンキホーテ
646U-名無しさん:2006/01/21(土) 22:56:34 ID:rTCN2mOE0
テポドン
647U-名無しさん:2006/01/22(日) 17:17:29 ID:ZLtHIo5s0
危険部位除去不足
648U-名無しさん:2006/01/22(日) 22:15:29 ID:smdiCbEDO
栗原圭介
649U-名無しさん:2006/01/22(日) 22:29:55 ID:C8cNmXH5O
ケンゾ ヨコヤマ
650U-名無しさん:2006/01/23(月) 04:51:03 ID:U0Rb0j5L0
 
 自分でも気の弱い子供だったと思う。
 今にして思えば良くある話ではあるが(その時点では、だが)
 複雑な家庭事情もあり、内気な性格だった。
 ともすれば鼻につくような陰鬱さもあったかもしれない。
 更には同年代の子供達の中でも明らかに、小さく細いひ弱な子供だったので
 それはそれは子供の残酷さが目を付けるには格好の獲物だったろう。

 そもそも、そういう家庭事情を抱えた子供というのは
 それが他の子に知られてしまえばそれだけで虐めの対象になる。
 まるで助長するかのように、虐められやすい条件を見事に揃えていた。

 その中で自衛の手段を覚えていかなければならないが
 小さな子供にとってそれは簡単な事では無いし
 その為には、やはりそれなりに長い時間が必要だったりする。

 しかしそれでも救いがあったのは、そんな自分を常に近くで
 守ってくれる人間がいた事だ。
 隣に住む一つ年上の彼女は、出来る限り自分の側にいて
 近所の虐めっ子達から守ってくれた。
 自分は彼女が大好きだったし、彼女も自分を可愛がってくれた。
 自分にとっては何の不安や不満も無く家族だと実感できる
 唯一の存在だったし、自分の生活の中で安らぎを求めるという部分の
 その殆どを彼女に依存していた。
651U-名無しさん:2006/01/23(月) 04:51:36 ID:U0Rb0j5L0
 
 そんな自分の飢餓的な愛情要求もイヤな顔一つせずに
 幼いながらも母性愛にも近い(少なくとも当時の自分にはそう感じられた)
 愛情で受け入れてくれた。
 もちろんそれほど鮮明に事細かに覚えている訳ではないし
 自分がそれまで十二分に愛情を受けて育ったとは言えず
 愛される事をあまり知らなかったという分、記憶が美化されている
 という事も少なからずあるだろう

 それでも自分と1歳しか違わず、小学校に入ったばかりという当時の彼女の年齢を考えれば
 驚異的とも言えるような愛情を注いでくれていたのではないかと今では思う。
 それは彼女と離れる事になるまでの5年以上もの間、変わる事は無かった。

 自分は彼女とずっと一緒にいる事を望んでいた。強く強く。
 しかし、少しづつ成長し、理解出来る事が増える度に
 それが叶えられないのではないかという予感は
 着実に自分の中で芽生え、根を張っていった。
 それは彼女・・・シンディも同じだったかもしれない。
652U-名無しさん:2006/01/23(月) 04:54:59 ID:U0Rb0j5L0

「おいおい悠樹、こんな坂も上れないのか、情けねぇぞ」
 急な坂を上がる途中、二人乗りの自転車がほぼ歩くのと同じ速度で走る。
「・・・つか、お・・・まえ、のチャリがパンクして・・・2ケツしてん・・・のに
 俺が、こいでるの・・・って、おかしくない・・・か?」
 息を途切れさせながら、吐き出すように言う。
「お前がジャンケンで負けたからだろ?」
「何も言わないで、・・・訳分からない・・・ままで・・・いきなりだっただろーが・・・」
 坂もだんだんと緩やかになってきたので、少しづつ楽に喋れるようになってくる。
 と、同時に自転車も少しづつスピードを取り戻していく。


 入学した高校が自宅からそれなりに近いこともあり
 俺と宗一郎は自転車通学しているのだが
 時間的に最後に家を出る俺達がドアに鍵を掛け、自転車の鍵を外しサドルに跨ると
 宗一郎は自分の自転車の前輪がパンクしてるのに気付き
「あっ、そーいや昨日の帰りにウチのすぐ近くでパンクしたの忘れてた」
 と、サラっと言ったのが俺の困難の始まりだった。
「ならバスで行けば?」
「金無いんだ、400円しか。昼メシ買えなくなっちまう。歩いたら絶対遅刻するし」
「パンクした事を忘れるから悪いんだろ。直してる時間だってないぞ」
 俺が自業自得だと言うと、俯いて、腕を組みながら何かを考えていた宗一郎が
 ふいに顔を上げて言い出した。
「よしっ、分かった。じゃあ行くぞ悠樹!せーの、ジャンケン、ポイ!!!」
「???」
 そのいきなりのジャンケンに、俺は訳の分からないままパーを出していた。
653U-名無しさん:2006/01/23(月) 04:57:03 ID:U0Rb0j5L0
「重いんだよオイ、大体体重差どんだけあんだよっ!」
「それはお前が小っさいのが悪いんだろ、人のせいにすんなよな」
 細身だが筋肉質で180cmの宗一郎と
 細身というよりは華奢で筋肉が少なく、更には164cmと背が低い俺との体重差は
 この状況では致命的に過酷な条件となる。
 
 ゆっくりながらも何とか一度も足を地面につくことなく坂を上り終え 学校への道には、あとはもう緩やかな平地のみしかないとなったところで
「しょうがない、こっからは俺がこいでやるよ」
 としゃあしゃあと言う宗一郎に対し、俺は理不尽に思ったが 疲弊しきっていたのと、少しでもいいから楽がしたい思いとで
 何も言わずに自転車を降り、宗一郎と入れ替わり後輪の中心部の突起に足を掛けた。

 俺の体重などまるで感じないかのように宗一郎は飄々と自転車をこぐ。
 宗一郎の肩に手を乗せながら、その風の心地よさに俺はふと、ある既視感に襲われる。
 誰かと自転車に二人乗りした事などいくらでもあるから少しも不思議な事ではない。
 しかし何故かその懐かしい感覚が妙に気になり、心にしこりが出来る。
 そもそも既視感とはそういうものだと言えばそれまでだが 自分にとって大事な事のような気がして考え込んでしまう。
「ォィ・・・ォィ・・・、・・・オイ悠樹!寝てんのか!?」
「・・・あっ、ああ、何?」
 没頭していたらしく、宗一郎に話しかけられている事に気付く。
「ハッハハハ、お前大丈夫か?2ケツしながら寝たら落ちて死ぬぞ」
 何が面白いのか、宗一郎は笑いながら俺をたしなめる。
「寝てないって、ちょっと考え事してたんだよ」
「ホントかよ、ちょっと今のは尋常じゃなかったぞ。10回ぐらい呼んでたのに」
「ホント考え事してたんだって。で、何よ?」
「いや、いいよもう。別に大した事じゃねーし」
 そう言って前を向くと、宗一郎は自転車のスピードを上げる。
(オイオイ、そんなにスピード上げるとちょっとおっかないぞ)
 宗一郎が張り切って自転車をこぐのを後ろで感じながら 俺はもう、さきほどの既視感の事など忘れていた。
654U-名無しさん:2006/01/23(月) 05:02:49 ID:U0Rb0j5L0
 
 宗一郎とは兄弟、という事になっている。
 しかし同じ学年で、体格がまるで違う上に、童顔で女の子のような
 ふいんきと言われる(心外だが)俺と、精悍で男らしく整った顔の宗一郎との間に
 何らかの外見的な共通性を見い出す事は非常に困難な為
 (まさか双子という事もあるまいし、血が繋がってないのでは)
 というのは新入生の間では入学当初からの話題だった。

 俺も宗一郎も、別にその事を隠し立てするつもりは無いし 、
 ちょくちょくと新しい友人ができはじめ、見るからに兄弟とは思えない
 というような話題になると、何の躊躇いもなく血は繋がってないという事を
 明かしていたので、すぐにその話は広がり、学年中に流布された。

 すると今度は、その複雑そうな家庭事情に興味を持つ者も出てきたが
 流石にそこまで突っ込んだ事を聞いてくる人間は少なかった。
 あるいは小学校、または中学校時代からの付き合いで、同じ高校に入った
 深い事情の知っている何人かの友人達が気を使って、あまりその話には触れないように
 さりげなく釘を刺してくれたのかもしれない。
 それでもある程度親しくなった新しい友人がそれとなく聞きたがった時には
 「俺、養子なんだわ」と大幅に要約した回答をして
 それ以上深く追求された事は無かった。
 彼等は皆、口は堅いようで、それが学年内に広がる事も無かった。
655U-名無しさん:2006/01/23(月) 11:54:34 ID:AG4ZcCke0
kita?
656U-名無しさん:2006/01/23(月) 14:14:24 ID:EUrE6aoFO
何?
何が始まったの?
657U-名無しさん:2006/01/23(月) 14:51:32 ID:YAWnOjPY0
( ゚д゚) ・・・
 
(つд⊂)ゴシゴシ
 
(;゚д゚) ・・・
 
(つд⊂)ゴシゴシゴシ
  _, ._
(;゚ Д゚) …!?
658U-名無しさん:2006/01/23(月) 15:25:12 ID:+G9PRdHZ0 BE:56273055-
シンディがちょっとだけ出てきたから関係のある話なんじゃないの?

語り口はあまり元の作者と変らないし。
659U-名無しさん:2006/01/23(月) 17:16:15 ID:LU+ahR580
3期シリーズ?
660U-名無しさん:2006/01/23(月) 17:51:58 ID:E0WhkxJD0
宗一郎って、本庄総一郎じゃないよな。
661U-名無しさん:2006/01/23(月) 20:52:33 ID:QzTfn8F/0
おおおおおおおおおお
なんか始まってるうう
662U-名無しさん:2006/01/23(月) 21:32:47 ID:SDAGfDJ+0
某板のスレのコピペキタコレ
663U-名無しさん:2006/01/24(火) 21:23:12 ID:fygtdSqTO
結局なんなんだ?
664U-名無しさん:2006/01/24(火) 21:38:51 ID:CfcPdcXl0
コピペやね
665U-名無しさん:2006/01/24(火) 22:15:43 ID:fygtdSqTO
どこ?続きなの?
666 :2006/01/25(水) 06:00:25 ID:zu2ScyINO
なんでもいいよ、実際皆暇だったし丁度いいんじゃない?
667U-名無しさん:2006/01/25(水) 12:27:04 ID:QMIjRlhF0
別に暇ではない
お前ほかに楽しみ持ってないのか?
668U-名無しさん:2006/01/25(水) 22:47:08 ID:L4ZVOCiiO
ほかに楽しみもないではないが、本庄の成長していく様も楽しみだったからな…
669U-名無しさん:2006/01/26(木) 00:56:41 ID:8FuHkVHB0
作者が来ますようにアゲ
670U-名無しさん:2006/01/26(木) 14:00:50 ID:QwOxBcN40
>>669
作者乙サゲ
671U-名無しさん:2006/01/27(金) 17:35:24 ID:+XP6ofidO
さげ
672U-名無しさん:2006/01/28(土) 10:53:35 ID:mhTyNS040
673U-名無しさん:2006/01/28(土) 19:47:16 ID:51h3badH0
暇なんで久しぶりに「モニカ・樋口編」を読んだけど面白かった。
特に、実際には多分ありえないんだけど、代表相手の練習試合編が面白かった。
実際に起こったら大騒ぎになるだろうな。
674U-名無しさん:2006/01/29(日) 20:14:10 ID:krU4aQAm0
実際にあの時期にモデルになった浦和東が代表と練習試合してますよ。
675U-名無しさん:2006/01/30(月) 18:42:24 ID:61lmdDb20
いや、実際に代表が負けたら…。
676U-名無しさん:2006/01/30(月) 18:44:57 ID:JuUoiriv0
ジーコはクビでしょうね
677U-名無しさん:2006/01/30(月) 22:52:42 ID:ZkYAWtQ40
それはない
678U-名無しさん:2006/01/30(月) 22:54:26 ID:Bvd6OIt/0
だろう
679U-名無しさん:2006/01/31(火) 02:02:12 ID:NYzOnQ21O
眞中兄弟の兄貴、幹夫。今は新興フリエユースのコーチやってるけど、常に弟の靖夫の目標だったって。
知っての通り、弟は鹿のスーパーサブとして兄貴を越える。
そして兄貴は限界を感じ引退。しかし、リトバルスキーに呼ばれ引退を撤回し復帰。
35まで現役を続けた。

事件は蒸し暑い夏の夜の試合で起きた。

膝崩れ

接触が直接原因ではない。無理、違和感、軋み。様々な要素が重なった結果だ。
三十半ばの膝靱帯損傷は、普通、選手生命の終わりを意味する。

絶望の淵にある幹夫を支えたもの。
それは、『弟、靖夫と、もう一度ピッチで戦いたい』だった。

しかし、そこから、地獄の日々が始まる。
680U-名無しさん:2006/01/31(火) 03:02:16 ID:NYzOnQ21O

最初は1ヵ月程度で復帰出来るという軽めの診断だった。
しかし、1ヵ月後、彼を待っていたのは二度目の膝崩れ。
ボールトレーニングを再開した直後だった。下降線をたどるチームの成績。復帰への期待に対する焦り。原因は分からないが、状況だけははっきりとしていた。
深刻な事態に周囲は言葉を失った。誰もが『終った』と思った。口にこそしないが、そう思わざるを得ない状況だった。

しかし、ひとり幹夫だけは、シーズン中の復帰を目刺しリハビリを続けた。そして驚異的な回復を見せ始めた。

怪我の回復というのは、予測のつかないことがある。それは当人の『気持ち』によるところが大きい。
サポーターの期待と励まし。家族の支え。一緒に涙を流し、「お前が必要だ」という多くの声。「俺は必要とされている」と思える環境。そういうメンタルな部分に大きく左右される。

順調な回復、シーズンに間に合うという安堵。
ただ細心の注意を払って来たことは間違いない。
にもかかわらず起こってしまった。

三度目の膝崩れ

681U-名無しさん:2006/01/31(火) 04:29:04 ID:NYzOnQ21O

最悪な状態。
最悪な時期。

7月末の湘南戦での受傷から3ヶ月、三度目の膝崩れは、契約更改の重要な時期だった。
そして、『宣告』
届いた知らせには0円と記されていた。

幹夫は決心する。
このままじゃ終われないと。
家族と話し合い、無収入と多額の出費を告げ、膝にメスを入れることを決断する。
完治する保障はない。
また、奇跡的に完治しても、契約の保障はない。
プロ選手に戻れる保障はないに等しい。
三十半ば、膝を三度も故障した選手に対する現実は厳しい。

もう一度、三ツ沢のピッチへ。
もう一度、弟との対戦を。

現実と夢との大きな隔たりに押し潰されそうになる。

そんな時、J2へ降格した弟、靖夫が暴漢に襲われ、意識不明の重体となる。
一方的な暴行。頭蓋骨骨折。
生死の境をさ迷う弟。
手術後のリハビリを続ける兄は大阪へ向かい、弟の変わり果てた容姿に驚愕し、怒り、悲しみ、大阪FCの温かい対応に感謝し帰路につく。
帰りの新幹線の中、複雑な感情を制御しきれずに号泣する。


682U-名無しさん:2006/01/31(火) 05:00:24 ID:NYzOnQ21O

しかし、一つだけ、明らかに変わった。
それは復帰に向けた孤独な戦いから二人の戦いになったこと。

遠い昔、茨城の片田舎の公園で共にボールを追った頃のように
幼かった兄弟に戻り
二人で一つのボールを取り合うように。

意識の回復した靖夫と互いに励まし合い、復帰をめざすことになる。

幹夫には大きな壁がある。例え膝が回復し、プロのパフォーマンスを取り戻せたとしても、34才で契約先を探さなければならない。

だが、幹夫はやりとげる。
一度は解雇されたチームに練習生として参加し、トレーニングを重ね、失ったプロの身体とパフォーマンスを徐々に取り戻して行く。
そして再契約を賭けたヴェルディとの練習試合を迎えることが出来た。

思うように動かない身体。空回りする気持ち。
こんなはずじゃない。
もっと出来なきゃいけない。

試合を見たサポーターも一様に表情が暗い。
だけど少し前まで歩くことも出来ずベッドに寝たきりだった男が今はボールを追うまで回復した。
そのことだけでも称賛に値する。

その魂とガムシャラさは、チームに必要不可欠なものだった。

683U-名無しさん:2006/01/31(火) 05:34:49 ID:NYzOnQ21O

その日は来た。

ワールドカップ日本開催の余韻を残し再開したJリーグ。満員となった三ツ沢球技場。

7月6日 横浜FC×セレッソ大阪戦

この日、スタンドを埋めた観客の多くは、日本代表で活躍した森島や西沢を見にきていた。予想に反して緊迫しスコアレスドローかと思われたゲームは、終了間際、森島からのセンタリングをオフサイド気味の大久保がヘッドで決め、スタンドをわかせた。

試合が終了し、満足した観客は帰路に着いたが、横浜と大阪のサポーターは帰らなかった。
彼らは二人を待っていた。
この日、シーズン初めてベンチ入りした二人の兄弟を。

兄は白色のユニ
弟は桜色のユニ

シーズン初めて袖を通したユニ、汗にまみれたまま、手をつなぎ、大阪のゴール裏へ、そして横浜のゴール裏へ。
ふたり並んで走り寄り、深々と頭を下げ、握手。

マニー、ヤス、おかえり
ダブル復帰、おめでとう

割れんばかりの拍手と
力強いコール

物語じゃない、現実に起きたこと。横浜サポと大阪サポが実際に目にしたこと。

夢は最後まで見続けることが出来た者だけに叶う。


夢は叶う
684U-名無しさん:2006/01/31(火) 05:52:46 ID:NYzOnQ21O


その後、弟の靖夫はJ2広島へ移籍。兄、幹夫とマッチアップを重ねる。
FWの弟、DFの兄、常に身体をぶつけ合い、コースを切り、裏を取りながら、二人だけの会話を楽しんでいるようだった。
そして更に翌年、靖夫が横浜へ移籍し、初めて同じユニを着た年、二人は引退した。

現在、弟は名門セレッソユースのコーチ。兄は新興フリエユースのコーチ。
新しい道で、また二人の戦いを続けている。
兄弟の戦いはいつまでも続いて行く。


本庄兄、怪我に負けんな。
本庄弟、兄を越えろ。
いつか再び、君らに逢えることを望む。
685U-名無しさん:2006/01/31(火) 20:40:21 ID:CAnAkbdc0
>>679-684 乙!並びに



えーと、
続きが読みたいって解釈で合ってますよね?
686U-名無しさん:2006/02/01(水) 00:32:09 ID:zN3jNgpZO
続きが読みたいと言ってます(爆)
マジコ
687U-名無しさん:2006/02/01(水) 19:24:03 ID:o5r8mn0oO
眞中兄弟…すんません、にわかサッカーファンなんで知りませんでした。
教えてくれてありがとうございます。

…俺も続きが読みてえよ(>_<)
688U-名無しさん:2006/02/01(水) 22:01:20 ID:zN3jNgpZO
眞中兄弟の兄、幹夫が事件ど同時進行で書いた日記が公開されてます。
興味のある方はどうぞ。
眞中幹夫、Maniでググルとヒットします。プロ選手の内面に触れることが出来ますよ〜。

本庄兄弟の物語を読んでたら、眞中兄弟のことを思い出しました。(笑)
689U-名無しさん:2006/02/02(木) 21:42:36 ID:H75F+739O
落ちそう
690U-名無しさん:2006/02/03(金) 02:57:24 ID:yTR9c0qKO
ageるよん
691U-名無しさん:2006/02/03(金) 16:03:43 ID:e6PoghpF0
ふうむ
692U-名無しさん:2006/02/04(土) 06:55:34 ID:EA/UvyJRO
おは
693U-名無しさん:2006/02/05(日) 01:33:27 ID:QFhPNMjk0
lllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll
llllllllllllllllllllllllll/ ̄ ̄ヽlllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll
lllllllllllllllllllll /      ヽllllllllllllllllllllllllllllllllllllll
iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii  試 そ あ .iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii
iiiiiiiiiiiiiiiiiiiii|  合 こ き  |iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|  終 で ら  |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|  了  め  |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|  だ  .た  |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|  よ   ら  |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ、      /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
:. :. :. :. :. :. :. :. ‐‐--‐‐':. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :.
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ,.‐- 、 : : : :
                  廴ミノ
                 ///¨' 、
                 y':;:;:;:/⌒i!
                J:;:;:;:;};:;:/;},
      ;il||||li'       t`'---‐';:;:;:l
     ,.r'"''、,┘        7;:;:;:;:;:;:;:;「
    ノ4 (⌒i        .}:;:;:;:;:;:;;/
   /..,__彡{, |         `i:;:;:;:;:;}
   (  .ミi!} l、         .」:;:;:丿
  クュ二二`Lっ)        `==='
694U-名無しさん:2006/02/05(日) 02:27:58 ID:cdpyn1EP0
lllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll
llllllllllllllllllllllllll/ ̄ ̄ヽlllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll
lllllllllllllllllllll /      ヽllllllllllllllllllllllllllllllllllllll
iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii  ウ ク さ .iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii
iiiiiiiiiiiiiiiiiiiii|  ザ ズ っ  |iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|  イ が さ  |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|  ん  と  |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|  だ  .死  |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|  よ   ね  |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ、      /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
:. :. :. :. :. :. :. :. ‐‐--‐‐':. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :.
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ,.‐- 、 : : : :
                  廴ミノ
                 ///¨' 、
                 y':;:;:;:/⌒i!
                J:;:;:;:;};:;:/;},
      ;il||||li'       t`'---‐';:;:;:l
     ,.r'"''、,┘        7;:;:;:;:;:;:;:;「
    ノ4 (⌒i        .}:;:;:;:;:;:;;/
   /..,__彡{, |         `i:;:;:;:;:;}
   (  .ミi!} l、         .」:;:;:丿
  クュ二二`Lっ)        `==='
695U-名無しさん:2006/02/05(日) 13:07:32 ID:QFhPNMjk0
∧_∧         ミ ギャハッハッ AAズレてる!ズレてる!
     o/⌒(. ;´∀`)つ
     と_)__つノ  ☆ バンバン



∧_∧
     o/⌒(゜Д゜ )つ
     と_)__つノ



∧_∧
     o/⌒( ゚д゚ )つ
     と_)__つノ

696U-名無しさん:2006/02/05(日) 17:50:00 ID:m0TPbxV10
>>695
何回見てもこれ作ったやつは天才だと思うw
697U-名無しさん:2006/02/05(日) 20:34:57 ID:cdpyn1EP0
天才の敷居低いな
698U-名無しさん:2006/02/06(月) 17:48:09 ID:LJpDYeGU0
699U-名無しさん:2006/02/06(月) 21:01:40 ID:aeCjTgbxO
保守アゲ☆
続き待ってます!
700U-名無しさん:2006/02/07(火) 03:49:39 ID:hZ4jIo0U0
       ☆ チン        ハラヘッタ〜
                     ハラヘッタ〜
 ☆ チン  〃 ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ヽ ___\(\・∀・)< ちょっとーはやくしてくれる?
      \_/⊂ ⊂_)_ \____________
    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|
   |  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:|  |
   | 淡路たまねぎ   .|/
 
701U-名無しさん:2006/02/08(水) 01:16:27 ID:45zGiz/p0
age
702U-名無しさん:2006/02/09(木) 08:36:20 ID:VsqdQmRzO
待ってるよ。

このスレが一杯になる前に書いてくだちい。
703U-名無しさん:2006/02/09(木) 15:04:15 ID:TAPg80G10
マダァ-? (・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
704U-名無しさん:2006/02/10(金) 16:26:35 ID:I5Ja2IurO
782:U-名無しさん :2006/02/09(木) 14:04:27 ID:aBVXzQge0 [sage]
ホームセンターで買い物をしていて、

米売り場で「米おいしいお」
ドリンク売り場で「水おいしいお」

と書いた紙が吊るされてて、
ねらーのバイトが書いたんだなww
と思ったら、
ただの裏返しだったおw
705U-名無しさん:2006/02/11(土) 01:01:06 ID:6E/LYAsw0
>>704

しばらく何のことだか考えた。


30秒後にビール吹き出したwww
706U-名無しさん:2006/02/11(土) 21:29:13 ID:aTQPV04M0
bakka
707U-名無しさん:2006/02/12(日) 21:43:44 ID:q50f50px0
708U-名無しさん:2006/02/15(水) 00:39:58 ID:QZMVCAss0
いいか、みんな
        (゚д゚ )
        (| y |)


エッチとエロでは単なるスケベ野郎だが
       H   ( ゚д゚)  ERO
       \/| y |\/


    二つ合わさればヒーローとなる
        ( ゚д゚)  HERO
        (\/\/
709U-名無しさん:2006/02/15(水) 01:37:06 ID:5gLEYDcC0
いいか、みんな
        (゚д゚ )
        (| y |)


小五とロリでは単なる犯罪だが
     小五  ( ゚д゚)  ロリ
       \/| y |\/


    二つ合わされば悟りとなる
        ( ゚д゚)  悟り
        (\/\/
710U-名無しさん:2006/02/15(水) 20:11:26 ID:HA90PwdMO
>>708-709
感動した。
711U-名無しさん:2006/02/16(木) 02:07:47 ID:Q6jiPWci0
>>708-709
ワロスあげw
712U-名無しさん:2006/02/17(金) 01:28:17 ID:uiq0ZP2c0
gooで検索したら驚いた
713U-名無しさん:2006/02/18(土) 05:22:55 ID:zP+P6A3i0
保守
714U-名無しさん:2006/02/18(土) 05:29:36 ID:zP+P6A3i0
715U-名無しさん:2006/02/18(土) 17:08:25 ID:ytc83EFm0
小学館かよ…。すげーな。普通に小説家じゃん。けど実際素晴らしい内容だったからな。
でもこうやって実際に動き始めると感慨深いなぁ。
716U-名無しさん:2006/02/19(日) 04:13:09 ID:A+7WjzMc0
またこの板に来てもらうわけにはいかんのだろか?
717U-名無しさん:2006/02/19(日) 15:06:24 ID:EOgtHKyl0
なんか感慨深いな。

連載中、細かい所に絡んでた自称小説家がいたが、モニカ21さんの
勝ちだな。

早く中断中の連載の続きを書き出して欲しい。
718U-名無しさん:2006/02/19(日) 21:56:20 ID:+/q9VPlp0
>>714
びっくりした。でもうれしい
ひっそりと・・・
719U-名無しさん:2006/02/19(日) 22:55:26 ID:3KCWpsFJ0
買おうか迷うな
どの程度加筆修正されてるかだよな
俺たちのフィールドみたいに奇跡は起きなかったからな
ドイツのままで行ってるのかそれともブラジルに変えたのかな
その辺が気になる
720U-名無しさん:2006/02/20(月) 00:37:30 ID:suQyB4pK0
 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
 | キタ━━━━━━!!! |
 |_________|
.     ∧∧ ||
    (゚∀゚) ||
    / づΦ

>>714
もうすぐ書店に並ぶんだな
ほんとに感慨深い

本買うから
もうひとつ今日俺が一人で近所の公園でリフティングをしてたら
の続き書いてくれw
721U-名無しさん:2006/02/20(月) 01:03:17 ID:wMINlhAy0
みんな>>714のサイトをもっと良く見ればいいのに
722 :2006/02/20(月) 01:43:24 ID:10i2JwiKO
嬉しい限りだな!最初はガセかと思ったんだけど本当に出るとは……作者さん、マジで続編お願いします。
723U-名無しさん:2006/02/20(月) 02:15:46 ID:yA5LWdKx0
とりあえず題名がそのままでよかった
724U-名無しさん:2006/02/20(月) 02:32:01 ID:10i2JwiKO
そうだな、「東京少女」みたいにならんでよかった。題名変更してると本屋で検索しても出てこないから困る。
725U-名無しさん:2006/02/20(月) 04:19:34 ID:8ZVAzSWo0
>>714
白黒か
超地味だなwww

ていうか何か変だなと思ったら「今日」が抜けてるんだな
たいしたことじゃないがちょっとだけ萎えた○| ̄|_
「今日」がついてないと語呂というかリズム合わないジャーン
726U-名無しさん:2006/02/20(月) 04:24:45 ID:8ZVAzSWo0
電気を消した室内。
はじめてのことなのになんとなくやり方がわかっているというのは、
遺伝子に刷り込まれた本能だからなのだろうか。
俺は唯さんの体をそっと抱きしめる。
硬い。ガラスのように硬い。どうしてこんなに硬いんだろう。
ほんの一瞬だけ疑問に思ったが、すぐになんとなく想像が付いた。
最近ずっと辛いことばかりだったから。心が硬くなって。
いつしか体まで硬くなってしまったんだろう。
すっとその事実を俺の心は受け入れた。
肌の感触。熱を伝え合っているうちに、少しだけ硬さはとれてきたような気がした。
でもなかなか火の通らない料理の素材のように、
芯は相変わらず硬いままなのを、俺は肌を通じてはっきりと感じる。
このまま続けたとして。俺は自問自答する。
この芯まで柔らかくすることができるんだろうか。
手の中の膨らみ。弾力に富んで俺の手を押し返してくる。
鼻をこする。唇をつける。
こういうやり方でいいんだろうか。変なやり方をしてないだろうか。
経験のない俺は頭の片隅でそんなことを考える。
暗闇の中、声が聞こえる。唯さんの声。
唯さんの声が俺の脳みその何かを刺激する。
何か突き動かすような衝動に駆られ、
理性のコントロールを外れた俺の手は、体はいっそう激しく動く。
やがてそのときがきた、と俺はわかる。
そっと俺は自分を唯さんの中に収める。唯さんの指が俺の腕を掴む。
慎重に少しずつゆっくりと。しばらくすると俺の腕を掴んでいた力が緩む。
かすかな吐息。その響きに会わせるように俺は動く。
俺の動きがその吐息を増幅し、増幅された吐息が俺の神経を刺激する。
俺は動き続ける。どんどん俺の中で高まっていく。
開放。
727U-名無しさん:2006/02/20(月) 07:17:26 ID:10i2JwiKO
それ、なんてエロゲ?
728U-名無しさん:2006/02/20(月) 08:20:57 ID:wMINlhAy0
>>726
そこだけ抜き出すのかよw

それより大木セツナス
729U-名無しさん:2006/02/20(月) 12:38:50 ID:3CjCuVpyO
いやほんと、大木、切ないな。
大木のような例は直接は知らんが、あるのか?
財前みたいな感じか?
730U-名無しさん:2006/02/20(月) 16:33:49 ID:10i2JwiKO
んでいつ書店に並ぶんだ?もう並んでるのか?
731U-名無しさん:2006/02/20(月) 16:54:46 ID:yA5LWdKx0
スレまで立てて作者探してる時はどうせ小さなとこだろうと思ったが
小学館とはびっくりしたね
732U-名無しさん:2006/02/20(月) 16:56:05 ID:z2Xax0QC0
後半の修正部分気になるー
733U-名無しさん:2006/02/20(月) 22:03:49 ID:ixJbaHwt0
ほす
734U-名無しさん:2006/02/20(月) 22:26:21 ID:wMINlhAy0
>>729
中田英が一時「受け手のことを考えないエゴイストなパス」
とか言われてたけど、そんな感じなのかな
具体的に誰かをイメージしてるんだろうか?
735U-名無しさん:2006/02/20(月) 23:41:32 ID:3CjCuVpyO
ヒデのことは一瞬考えたが、やつは受け手がいないからといって潰れるタイプとは思えないよね。
736U-名無しさん:2006/02/20(月) 23:53:51 ID:zddbJ+cM0
大木切ないってどいう事?
737U-名無しさん:2006/02/21(火) 00:28:15 ID:1A/M1dKcO
セカンドストーリー、優司編での昨日の話し。
大木のカミングアウト。
自分はワガママじゃない、正しい、プロがやっと見えて来たのに、その相棒を失いかけて落ち込む姿。
切ないね・・・と思った。
優司以上に。
738U-名無しさん:2006/02/21(火) 01:25:19 ID:OZ6fECqZ0
>>737
続きどこかでやってるってこと。?
せめてヒントをお願いします。
なんとしても読みたいんです。
739738:2006/02/21(火) 01:33:23 ID:OZ6fECqZ0
すいません、自己解決しました。
740U-名無しさん:2006/02/21(火) 01:38:08 ID:zw1iDOIi0
>>739
じゃあ俺にヒントくれ
マジ頼む
741U-名無しさん:2006/02/21(火) 01:56:23 ID:OZ6fECqZ0
714のblogがヒントです。
742U-名無しさん:2006/02/21(火) 01:57:00 ID:zw1iDOIi0
         ∧ ∧
       ヽ(・∀ ・)ノ <おせーておせーておせーて
       (( ノ(  )ヽ ))
         <  >

743U-名無しさん:2006/02/21(火) 02:37:03 ID:zw1iDOIi0
マジわからんorz
まとめサイトにはないし

ググリ方の勉強から始めるか・゚・(つД`)・゚・ 
744U-名無しさん:2006/02/21(火) 02:45:30 ID:OZ6fECqZ0
>>743
もう少しがんばってください。難しくないですから。
>>714
のblog内からいけます。
745U-名無しさん:2006/02/21(火) 02:51:07 ID:OZ6fECqZ0
まとめて読んだけれどやっぱり面白いなぁ。
ところどころモニカ編とリンクしているところも気が利いているし。
主人公は留学先のスペインで樋口と出会うのかなぁ。
746U-名無しさん:2006/02/21(火) 02:53:21 ID:zw1iDOIi0
>>744
おおー超サンクス
これからじっくり読みます(*´Д`)ハァハァ 


   , - ,----、 
  (U(    ) ありがとうございます。
  | |∨T∨
  (__)_)    







747U-名無しさん:2006/02/21(火) 02:57:17 ID:zw1iDOIi0
いつの間にか
まとめサイトにも続きキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!

ずっと待ってたかいがありますた。・゚・(ノ∀`)・゚・。 
748U-名無しさん:2006/02/21(火) 08:50:46 ID:+RC79AoG0 BE:22509252-
うれしいよ〜・゚・(つД`)・゚・

ヒントをくれた人ありがとう。
これからゆっくり読みます。
749 :2006/02/21(火) 13:05:21 ID:9rJwhdSZO
携帯だから読め無い…誰かモニカ編のときみたいにここにupしてくれるネ申はおらんですかorz
750U-名無しさん:2006/02/21(火) 18:05:10 ID:eiAxiE6q0
わりとどうでもいい事だが「モニカ編」と「優司編」なんだな、
樋口立場ね〜
751U-名無しさん:2006/02/21(火) 19:09:26 ID:e1UsIery0
>>750
ワロス
752 :2006/02/21(火) 22:08:31 ID:Ng9oU50q0
セカンドストーリーをようやく読み始めようかという者だが……

いーんじゃね?樋口はモニカあってこそ才能を開花できたわけだし。

優司がどうなるのか、これから読むから全然知らんのだけど。
もしかしたら「唯さん編」と呼ばれるのかも知れないらしいし。
753U-名無しさん:2006/02/21(火) 22:34:04 ID:eaEJijDT0
坂上・・・いい奴だ
自分の中の勝手なイメージだと宮本恒かな
754U-名無しさん:2006/02/22(水) 00:06:46 ID:k5dkOVtG0
>>752
よし、「大木編」で。
…嘘ですごめんなさい。
755U-名無しさん:2006/02/22(水) 00:14:48 ID:AVUmIL6y0
まとめサイトのなくなってるね
大人の事情かな?
756U-名無しさん:2006/02/22(水) 06:58:34 ID:B0oflUov0
>>755
前と変わらないところにある
もうひとつの方しか見れないならアドレスを削ればいけるはず
757748:2006/02/22(水) 12:30:58 ID:JM9rJ+mF0 BE:126051078-
現在UPされているところまで(まとめじゃなくて)全部読んだ。

これからどうなるのか判らないけれど、時間軸的には同じスペインで
樋口とどこかで交差する瞬間がありそうだねえ。

たのしみだな。
758748:2006/02/22(水) 12:38:42 ID:JM9rJ+mF0 BE:45018645-
>>749
うpするのは簡単だけど、、、

荒れるからわざとやらないんじゃないの?
どう思う?
759U-名無しさん:2006/02/22(水) 15:58:54 ID:vZHj84Ib0
>>758
ああ、それはあるかもな
760U-名無しさん:2006/02/22(水) 21:52:16 ID:WwtKp5NZ0
更新
展開早っ
761U-名無しさん:2006/02/22(水) 23:58:01 ID:temE9Iz70
>>757
今までは一度触れただけだよね?
今まではまあ触れても良かったかもしれないけど、
書籍化しちゃった権利物の内容や出演者を勝手に引き入れて大丈夫なもんかね
2ndストーリーの作者はちょっと間の抜けてるとこあるからやらかしちゃいそう
762U-名無しさん:2006/02/23(木) 00:14:21 ID:YrON3GPQ0
この後は新たな主人公が登場し、最後にはスペインへ
旅立つパターンがあと、9回続く。
その後、スペインへ行った11人がチームを作り、
なんだかんだでリーガを制覇する。
そんな予感。
763U-名無しさん:2006/02/23(木) 00:27:14 ID:q2kemu6w0
ちょっと展開が速いな。
モニカ編の売れ行き次第で、出版考えてるからって、小学館?のほうから
何か言われて、打ち切りなのかな?
764U-名無しさん:2006/02/23(木) 00:49:02 ID:r6MFXOi50
樋口が一緒に代表でやろうぜと優司を説得したら…・゚・(ノ∀`)・゚・。 
765 :2006/02/23(木) 01:00:01 ID:/G7cYECmO
スペインといえば龍時…ゲフンゲフン!
766U-名無しさん:2006/02/23(木) 01:17:10 ID:9DHZ0GY+0
オリンピック編で終焉になるとは思ってなかったんだがなぁ。
此ればっかりはどうしようもない。
767U-名無しさん:2006/02/23(木) 02:38:38 ID:5Iq+WcAO0
カテゴリがepilogueだし、樋口とは接点もなく終わる可能性が高い気がする。
768U-名無しさん:2006/02/23(木) 11:01:46 ID:EF9UQ3KT0
変なこと言ってるかもしれないけど、
このスレに投下してた人と、今続き書いてる人って同じ人なのかな?
完全に俺の気のせいかもしれないけど、文章レベルがあまりにも違いすぎる気がするんだけど
文章レベルと言ってしまうと語弊があるかもしれないけど、物語を作りあげるレベルが違う気がする
本当に失礼な言い方だけど、投下してた人は文章を人に見せる能力に欠けていた
やたら説明的で感情を置き去りにしたような話をずっと書いてた
それに癖というか傾向としてもだいぶ変わってる
ここに投下してた人は、一つ一つ段階を踏んでしかも掘り下げてネチっこく(言い方悪くてスマソ、代替語思いつかなかった。馬鹿にしてるわけじゃない)書くタイプだったのに、
今続きを書いてる人は段階をあまり重要視せず局面局面でパッパッと切り替えて強引につなげて、
しかしそれがうまくつながってるっていう手法をとってるよね

この手法って前話のモニカ編作者の手法そのまんまなんだけど…やっぱ彼が続きを書いてるのかね?

まあどっちにしたってどうでもいいことだよな
話が続いてるということだけが重要なんだから
769748:2006/02/23(木) 11:52:11 ID:aR1iHTnd0 BE:60775439-
>>768
今はタイマーでUPしているといってるから、すでに完結しているんじゃないのかな?
要するに書いてはうpじゃなくて、きちんと推敲してから分割して発表している。

ま、ただの想像だけどさ。
770U-名無しさん:2006/02/23(木) 20:14:21 ID:OdGOKWIA0
また鳥肌か!!!1!
771U-名無しさん:2006/02/23(木) 20:14:43 ID:OdGOKWIA0
ごめん誤爆orz
772U-名無しさん:2006/02/23(木) 22:31:23 ID:jgi9qu4b0
樋口来たな
773U-名無しさん:2006/02/23(木) 23:38:00 ID:x/AqxfAC0
一気に読んだー
ずっと待ってたからすげぇ嬉しかった
モニカ編とは全然違うが、本庄編のこの胸の痛さの方が何かリアルだな・・・

内容に文句は無いのだが、物凄く細かい部分だけ一箇所。
エピローグにあるU-23代表への打診という表現、正しくはU-22代表ジャマイカ?
アテネの最終予選がU-23だったのは、日程のずれで最終予選と本大会が同じ年になっちゃったからで。
最終戦は11月××日、ということは、確実に本大会の前年に最終予選が行われてるって設定でしょ。
どうでもいいことだが、要はそんな細かいとこにも突っ込みたくなるほど丁寧に読んだことです。
作者さん乙。
どんな形でもいいから、まだまだ続きが読みたい〜
774U-名無しさん:2006/02/24(金) 01:56:01 ID:ythJ63Pu0
どんなエンディングに持ってくかは分らないけど、何かサッカー云々よりも
兄貴と唯さん?とのゴタゴタがメインみたいになってるね。

つうか、あそこまで恋愛要素を引っ張るんだったら、かえって唯さんは処女
だった方が悲壮感でたんじゃね?
775U-名無しさん:2006/02/24(金) 02:57:17 ID:FXsUOAYH0
いやそれは設定に無理があるw
776U-名無しさん:2006/02/24(金) 10:18:22 ID:NXI9eOu10 BE:18007542-
なんだかんだ、結局優司は日本へ帰ってくるんだろうけど
どのような理由付で彼は帰国を決意するんだろう。

本命:やっぱり唯さんが突然スペインへやってくる?※2.0倍
対抗:兄である総一郎が「帰ってこいと」電話してくる※6.0倍
単穴:突然桜井監督がU-22代表監督に就任→呼戻される※15.0倍
大穴:急にホームシックになって日本へ帰ってくる※50.0倍

さあ、どれでしょうw
777U-名無しさん:2006/02/24(金) 11:40:23 ID:rYsR3yWF0
本命:いつの間にか龍時の続編になっている
778U-名無しさん:2006/02/24(金) 11:44:50 ID:/1BxPogn0
>>774
悲壮感っていうか、それじゃ昼ドラor姦流になっちゃうよw

>>776
本人の予想通り、冬の移籍シーズンにスペイン2部クラブにレンタルされる
んで、そこでアンの松井のような活躍を見せ(チーム得点王、リーグ得点ランキング3位くらい?)
日本でもかなりの話題になる。
北京五輪は何とか本大会出場を決めたものの依然として得点力不足は深刻で、
WYのときの総一郎待望論の如く優司待望論が沸き上がる。兄以上の勢いで。
召集を頑なに拒む優司に対して総一郎がちょこっと挑発的な発言
北京本番を前に、U23代表が最後の仕上げとして欧州遠征を敢行、世論+JFAの圧力wで遂に召集受諾。
ちなみに、レンタル先の地で友達以上恋人未満の女との出会いがあると見た
日本人or日本人とのハーフで、やっぱり年上で、唯さんとは全く違うタイプ(活発)だけど、笑顔がどことなく・・・のような。
長文マジスマソ  とにかく想像の膨らむ展開
779U-名無しさん:2006/02/24(金) 12:44:32 ID:6Io96MdqO
で、いつか続きは読めるのか?
780U-名無しさん:2006/02/24(金) 13:30:16 ID:F/LcOx0gO
携帯厨の俺でも続きが読める方法を考え付いた。
やってみたらやっぱり読めた。


唯さんとの一夜エロスw
このあとが楽しみ。
781U-名無しさん:2006/02/24(金) 15:38:34 ID:j23ojEx50
>>767も言ってるがカテゴリーがエピローグって事はそう長くなく終わるのかな…

まあ世の中にはエピローグを単行本三冊強続けたあげく
その後本編を何事もなく再開した漫画もあるが
782U-名無しさん:2006/02/24(金) 18:07:20 ID:llo3jBYK0
ありゃチャプター3のエピローグって意味じゃないのか?
この後すぐに話自体が終わってしまうのでは、まとまるとも思えないし
783U-名無しさん:2006/02/24(金) 20:25:46 ID:bDVLB9AB0
>>764 神になるのか?
784U-名無しさん:2006/02/24(金) 20:40:18 ID:F/LcOx0gO
“彼”とはやはりあの男ですか〜(゚∀゚)
785U-名無しさん:2006/02/24(金) 20:48:05 ID:NXI9eOu10 BE:162065298-
樋口キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!! !
786U-名無しさん:2006/02/24(金) 20:52:34 ID:cNBIERfS0
おおーーー!樋口キタ━━━(゚∀゚)━━━!
787 :2006/02/24(金) 21:14:12 ID:x4c87NSC0
雄司も意地っ張りというか、意固地というか。
788U-名無しさん:2006/02/24(金) 21:28:13 ID:/1BxPogn0
これは、マジで樋口に会えるのかな?
この少年ってもしかして・・・ですか???
789U-名無しさん:2006/02/24(金) 21:57:13 ID:NXI9eOu10 BE:81033449-
>>788
おお、これは樋口編のエピローグに出てくる彼ですな。
ちょっとあざといような気もするがいいんじゃないでしょうか。って、、
又キタ━━━(゜∀゜)━( ゜∀)━(  ゜)━(  )━(゜  )━(∀゜ )━(゜∀゜)━━━!!!!
790U-名無しさん:2006/02/24(金) 22:06:50 ID:cNBIERfS0
うん、さすがにちょっとあざとい感じもするけど、でもいいんだよ。
これで。
このお話たちはリフティングに始まり、リフティングに戻っていくことで
終わるんだから。
791U-名無しさん:2006/02/24(金) 22:15:33 ID:YT0daSzz0
樋口キタ━━━(゜∀゜)━( ゜∀)━(  ゜)━(  )━(゜  )━(∀゜ )━(゜∀゜)━━━!!!!
792U-名無しさん:2006/02/24(金) 22:17:28 ID:cNBIERfS0
樋口、ついに登場!!
793U-名無しさん:2006/02/24(金) 22:49:08 ID:/1BxPogn0
本当にマジで北ね!
自分がどれだけ樋口に会いたかったかを改めて思い知らされましたよ
794U-名無しさん:2006/02/24(金) 22:50:24 ID:FXsUOAYH0
登場はまだじゃん。匂わせてはいるけど。
795U-名無しさん:2006/02/24(金) 22:55:27 ID:FXsUOAYH0
失礼、58を読んでなかったw

という事でヒロキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━ !!!!!
796U-名無しさん:2006/02/24(金) 22:58:31 ID:/1BxPogn0
>>795
ドンマイw
本格的に続きにwktkな日々が再開
797U-名無しさん:2006/02/24(金) 23:03:10 ID:FXsUOAYH0
ええっと…ドイツが終わってヒロがスペインに行って、その後?優司がスペインに来て1年たってる。
今北京五輪前の2007年で、ヒロが20、優司がえーっと18、高三の世代か?で総一郎が21?
798U-名無しさん:2006/02/25(土) 00:09:19 ID:Yv7yOakd0
祭りに乗り遅れて探せねぇ〜(;つД`)
ギミアチャンス(・人・)
799U-名無しさん:2006/02/25(土) 00:20:59 ID:AaH/RS/q0
>>798
blogの方は作者さんがひっそりと続けたいという意向のようなので
まとめサイトのヒントを

「もうひとつの俺リフ」のまとめサイトのurlの最後の「2」を「another」に変えれば行けるよ
昨日の分までは更新されているようです
800U-名無しさん:2006/02/25(土) 00:42:30 ID:02sXTS/n0
いよいよ前主人公と対面かあ。樋口は今の優司に何を語ってくれるんだろう。
801U-名無しさん:2006/02/25(土) 04:42:06 ID:J1XfzpAi0
やっぱりモニカ編の作者だったか
802U-名無しさん:2006/02/25(土) 07:42:26 ID:lI7hqtCj0
互いに大事な人を失ってるのよね。
803U-名無しさん:2006/02/25(土) 08:24:15 ID:31qsRnJ70 BE:78782257-
>>802
「でも、俺みたいに永遠にあえなくなった訳じゃない」
って優司を説得する樋口。

っていう展開かなw?
804U-名無しさん:2006/02/25(土) 10:26:58 ID:Yv7yOakd0
>799
THANX!!
( ;∀;) カンドーシタ
805U-名無しさん:2006/02/25(土) 21:13:33 ID:HWmCf4TE0
樋口「俺と違ってお前のはただの自意識過剰だ。日本はダメで海外ならいいとかアホかボケ。腑抜けはサッカーやめろ」
的なこと言ってほしい
806U-名無しさん:2006/02/25(土) 21:18:46 ID:8EKTCueX0
召集受諾キター
807U-名無しさん:2006/02/25(土) 23:28:16 ID:my1O0yTl0
これは受諾なのかな?
>>803 >>805
優司が樋口に自分の状況を詳しく話すことも、
樋口が優司に直接的な表現で説教じみたことをすることもないだろ。
808U-名無しさん:2006/02/25(土) 23:35:29 ID:my1O0yTl0
連投になるけど、ついに「樋口」という表現が出てきたね。
優司は、「樋口君」って呼んでるんだな。
サッカー選手は、年齢が近いとやっぱり「さん」じゃんく「君」付けで呼ぶのかな。
809U-名無しさん:2006/02/25(土) 23:40:23 ID:vSP8/y/M0
>>807
受諾でしょう。
心の奥底はともかく”断るため”に小熊に会いに行ったんだろうから。
会わずに帰る、ということは、また会うからこそ、でしょう。

ところで小熊を今までずっと”こぐま”と読んでたよ俺...
810U-名無しさん:2006/02/25(土) 23:45:15 ID:V16YBtdp0
兄貴の苦悩する天才っぷりが好きだ
「ピンポン」のペコを思い出すw
811U-名無しさん:2006/02/25(土) 23:51:29 ID:xldhLSzN0
>>807
>お話、承知しました、とだけ伝えてください
って言ってるんだから受諾だろ
812U-名無しさん:2006/02/25(土) 23:53:21 ID:my1O0yTl0
>>809
小熊という苗字、「おぐま」とも「こぐま」とも読めますね。
両方の読み方とも知り合いにいますよ。
受諾ということなら、予選最終戦に出場とかもありえるのかな?
813U-名無しさん:2006/02/26(日) 00:27:52 ID:uCg7Iam20
最終戦に出場して兄貴とのコンビプレイで決定力不足の日本を救う、
ってのがセオリー通りの展開だわな。
しかし樋口の名前出さずに暗黙の了解扱いかとおもったらあっさり出たな。
814U-名無しさん:2006/02/26(日) 00:58:24 ID:FkTgW39X0
シンディはでてきませんか、そうですか
815U-名無しさん:2006/02/26(日) 01:03:21 ID:QkJSfyzw0
>>808
ユース出身だから「君」付けなんじゃない?
それが部活出身者との違いだと聞いたことがある
816U-名無しさん:2006/02/26(日) 10:23:02 ID:uX2YJoI60
なんで受諾なのかさっぱり分からん
彼の心の中の整理はいまだついてないだろうし、
整理つかないままだとしてもひっくり返すような何かも起こってないし、
樋口に会ったからといって別段何もおきてないし、
相変わらず唯さんのことは忘れたい&関わりたくないままだし

話の流れがおかしい
817U-名無しさん:2006/02/26(日) 19:33:25 ID:kRZO3XIk0
俺も、樋口に会ってどの部分で心の整理がついたのか読み取れなかった。
誰か解説願います。
818U-名無しさん:2006/02/26(日) 20:47:20 ID:a7CnVPNh0
>>812
俺なんてリアルな知合いには小熊はおろか大熊もいないのにすごいっすね

>>816>>817
その辺はまだ語られてない事情があるんじゃないだろうか?
いずれ明かされるはず、と思っていたら
epilogue-2キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
もうちょっと話が続きそう。
819U-名無しさん:2006/02/26(日) 20:48:50 ID:ylWxX7be0
>>816-817
恐らく
>俺は。ずっと記憶の底に封じ込めていた名前が湧き上がってくる。
ここらへんじゃないかな
と言う俺もいまいちわかってないけどw
820U-名無しさん:2006/02/26(日) 20:51:15 ID:ecuXL00f0
この分厚い手は・・・

エピローグ2なんていわずに、ちゃぷたー4に逝ってほしいなぁ
現在のエピローグはあくまでちゃぷたー3のものであってほすぃ
821U-名無しさん:2006/02/26(日) 20:55:23 ID:ecuXL00f0
>>818

812ですが、小熊はおろか大熊という知り合いもいますw
縁があるのかなぁ
リアル大熊監督にサインをもらったことがあるんだけど、
複雑なくせに適当で、何て書いてあるか全くわからず、思わず笑ってしまった
性格がよく出てるな、と思いますた
822U-名無しさん:2006/02/27(月) 15:44:21 ID:Qb8doPfZ0
保守
823U-名無しさん:2006/02/27(月) 22:24:25 ID:kF7/1UMM0
あぁ・・・今日の分読むと終了フラグ立ってるかな?
824U-名無しさん:2006/02/27(月) 22:43:41 ID:erDAsoVL0
終わるのはいいけど、代表入りに心変わりした理由を明確にしてからにしてほしい
何も説明ないまま終わるとムカムカする
今でも相当ムカムカしてる
825U-名無しさん:2006/02/27(月) 23:14:22 ID:urc2PHS40
なんだ、新しく続いてるのかと思ったら、ここにのせられてたのが
まとめになっただけか……
期待しちまったじゃねぇか。
826U-名無しさん:2006/02/27(月) 23:20:51 ID:rlNXeF8eO
いよいよ試合始まりそうだな(・∀・)

>>824
そんなにムカムカするなよw
なんとなくだけど明らかになってきたしさ。
827U-名無しさん:2006/02/27(月) 23:27:22 ID:ESq7bkpn0
まとめの方でもepilogue になってるな。
この試合で兄貴との確執に決着付けて、
そのあと唯さんとあれこれあって後日談で終了ってとこか。
828U-名無しさん:2006/02/28(火) 00:04:19 ID:fcEFY7k90
なんかここにきて物凄く駆け足な展開というか

少年ジャンプの打ち切りが決まった連載チックというか
829U-名無しさん:2006/02/28(火) 01:33:21 ID:9rsDJRFp0
確かにしっかり来ない部分はあるけど・・・
今回の更新の最後の部分で、ちょっとだけわかった気がした。
あの樋口だもんな。
しかも、優司の抱える闇も、全く異質ではあるが樋口の過去とかぶる点はあるし。
要は、サッカー選手としてのサガが、一個人のエゴを超えたというか。
サッカー選手として一番幸せなこと、かけがえのないことに気付けたということじゃないかな。
全く参考にもならんが、俺もあのヒロとあんな会話を交わせたら、確実に考え変わると思う。
作者さん、出来ればそんなに急がず、ゆっくり続けてください
830U-名無しさん:2006/02/28(火) 01:41:06 ID:heKOteNt0
今日も面白かった

>>825落ち着いてレスを読め
831U-名無しさん:2006/02/28(火) 08:40:16 ID:caGBqx/Y0
表紙を見つけた。

ttp://www.webdokusho.com/urikomido/index.htm

今日ぐらい早売り手に入れる人がいるのかなあ。
832U-名無しさん:2006/02/28(火) 10:37:10 ID:xc8ZWZXs0
>>829
そうか〜?
優司と樋口の闇?には、共通点と言えるほどのものは見出せないんだが。
日本のヒーローになった樋口が、代表を重く見ているから…てのだって、説
得力に欠ける。
樋口に負けたくないから…てのも、何かしっくりとこない。
だいたい、めちゃくちゃ御世話になって、恩師と言ってもいいシンシアの人間
に色々言われても、頑なに「日本には戻らない」とか決心してたんだろ?>優司
リフティング小僧を見て…てのも、違う感じがするしな〜

やっぱ、明らかな描写不足だろ。
833U-名無しさん:2006/02/28(火) 11:37:13 ID:ZIAnvw180
>>831
対決してる本がウンコ以下でワロタ

>>832
結構同意
とりあえず今描かれている段階では、心変わりした要素が何なのか不明すぎるんだよな
心変わりする要因として考えられるものは全部捨てちゃったからな〜
樋口との対面、兄貴関連、唯さん関連、坂上・大木関連、木崎・桜井含むシンシア関連、
両親関連、小熊含む代表関連、スペインのチーム関連、
これらのどれでもないんだよな
まさか公園で出くわしたスペイン小僧がサッカーうまくて吹っ切れたとかアホみたいな展開許されるわけないしさ
ちゃんと心変わりの真意が存在してるんならいいんだけど、とりあえず今まで描かれてきたストーリの中にその要素が存在してるように思えない
なぁなぁだったり↑で挙げた中のいずれかだったら超がっかりなんだよな
何せそれらの要素では心変わりしえないと一度描いちゃったからなぁ

納得させる要因があるとしたら、ここから新たに作り出すしかないと思うんだよなぁ
実は優司にはこんな過去(もしくは因縁)があった!
みたいなストーリーにするしかない

それにしても、もう日本には帰らない・帰れないと深く心に誓ってたはずなのにそれをあっさりと翻すような理由ってなんだろうか
日本に帰らないと誓ったのは、唯さん7割・兄貴3割くらいだったはず
そしてそのどちらの要素も今回の心変わりには影響してない(という風に少なくとも描かれている)

どうにも「やっちゃった」感が否めないなぁ
どうしてもっと慎重に描かなかったんだろう
それともタイマーで何小節か飛ばしてしまったのだろうか?
834U-名無しさん:2006/02/28(火) 13:12:53 ID:xc8ZWZXs0
もの凄い興醒めな、優司の心理変化を思いついた。

1:樋口モニカと死に別れ。でも、サッカーに夢中。しかも、代表に凄い思い入れだよ。

2:唯さんとか兄貴の事でウジウジしてる俺って、樋口君に比べればたいした事ないんじゃね?

3:リフティング小僧見て、ガキの頃のサッカーを楽しむ事思い出しちゃったよ。

4:そういえば、兄貴と代表でコンビ組むのが、ガキの頃からの夢(目標)だったよ。

5:よーし


頼むから、この展開だけは勘弁してくれ。
まあ、唯さんと兄貴についての悩みで「日本に帰らない」とか思いつめといて、
この程度で心変わりするなんて事はないと思うが…

もっとも、唯さんが兄貴と別れてて、帰国した優司とくっついちゃったりしたら、
物語の出来としてはともかく、個人的にはマンセーしちゃうけどw
835U-名無しさん:2006/02/28(火) 13:17:41 ID:ZIAnvw180
あのホテルの1回で優司の子が宿ってればありえるぞw
836U-名無しさん:2006/02/28(火) 13:27:57 ID:xc8ZWZXs0
>>835
小熊監督にどうとでも取れる返答しといて、部屋に帰ってまだ悩んでる所に、突然メールが。
メールには写真が一枚添付されていた。発信者はYUI…
メールには一言「優司君の子供です」
よーし、パパ頑張っちゃうぞー!!!

って、それいつの時代の腐れ昼メロ?www
837U-名無しさん:2006/02/28(火) 14:27:52 ID:X25OZi+7O
>>836
ワロタw
838U-名無しさん:2006/02/28(火) 15:13:22 ID:ZIAnvw180

優司「唯さん、その子が僕の子なんですね」
唯「え?何が?」
優司「・・・え?いや、メールで・・・」
唯「メールって何?」
総一郎「( ´,_ゝ`)プッ騙されてんじゃねーよ。メールは俺が送っただけだし、こいつは当然俺と唯の子だ」
優司
839U-名無しさん:2006/02/28(火) 15:15:19 ID:ZIAnvw180
優司「死ねクソ兄貴」
総一郎「ちょ、待て弟。話せば分かる」
優司「死ね!死ね!死ね!」
総一郎の心臓にナイフは何度となく音を立てつきささる
唯の悲鳴とこだまするように救急車のサイレンがけたたましく鳴り響く

この瞬間、日本サッカー界は大事な宝を2つ同時に失った


- 完 -
840U-名無しさん:2006/02/28(火) 15:43:33 ID:bNrBZQH+0 BE:45018454-
>>838-839

ちょおまwwwwwwwwwwなにwwwwその土曜ワイド劇場wっwwうぉww
841U-名無しさん:2006/02/28(火) 15:50:43 ID:9rN4BECW0
ロナウドとアドリアーノならありえそうな展開だが、本人達は至って仲良し。
ブラジル人て奥が深い。
842U-名無しさん:2006/02/28(火) 16:22:58 ID:3O+vrsHK0
>>831
今日の午前中に予約しに行ったら、午後の便で入荷次第店頭に並ぶそうだ。

…ただ、そこまで分かったのに入荷数分かんないっていう某駅前系チェーン書店使えねぇ
843U-名無しさん:2006/02/28(火) 20:50:36 ID:xc8ZWZXs0
0067,0068来てた。
自分で書いといてなんだが、何か嫌な予感プンプン…orz
844U-名無しさん:2006/02/28(火) 21:07:04 ID:bNrBZQH+0 BE:94538276-
もしかして唯さんに死亡フラグたってる?
まずいなあ
845U-名無しさん:2006/02/28(火) 21:21:02 ID:9rsDJRFp0
死亡ってことはないっしょ
展開はやいな
846U-名無しさん:2006/02/28(火) 23:15:13 ID:0eVXndPl0
兄貴とのコンビは必ず来ると思ったけどこんな試合序盤からか。
展開速いなたしかに。
847U-名無しさん:2006/02/28(火) 23:37:20 ID:QH0mlLdg0
   /::://:::! /-=、 ,// u / _,,.-ゝ. 「ヽ l    ! , l 再開したと思ったらエンディングに向けた急速な展開
  /::_;イ-‐=レ'==ミ"   '∠-==ヽl=ヽlヽ  レ'レV
/::::::::..、   o   ,≡:::::::〈、  o   ,  :|│ リ '  刻々と迫る単行本発売日……
::::::::::::::::: ` ー--‐ '´三 :::::::::ヽ`::ー-‐:'.´   |│ l
:::::::::::::::    ニニ  ::::::::::::::ヽ::::::::: U  |│ !   この二つの符号が意味するものは
:::::::::::::::U  ̄ ̄   U::::::::::::::::ヽ::: u   |│ .l
::::::::::::::::   U    r‐:::::::::::::::::::::ヽ.    Lノ  |      ひとつ……!
848U-名無しさん:2006/02/28(火) 23:42:22 ID:9rN4BECW0
お、おもしれええええええええええええええええええええええええええ

いや流石にプロデビューしただけの事はある。
帰ってきても全く総一郎と絡まなかったのはこの試合への伏線か。凄い。
パス交換の所なんて上手い描写だなぁ。凄いよ。アホみたいに凄いとしか言えないw
849U-名無しさん:2006/02/28(火) 23:43:44 ID:SrOG1lMM0
まだまだ納得できない展開もあるが、
読み手を熱くさせる描写は相変わらずだね。
850U-名無しさん:2006/02/28(火) 23:52:16 ID:9rsDJRFp0
試合の描写は本当にいいよね。
スタジアム盛り上がりまくってるんだろうな
851U-名無しさん:2006/03/01(水) 00:38:49 ID:Dmo9xWyH0
これ次回いきなり場面が飛んで後日談にならないよな?
852U-名無しさん:2006/03/01(水) 01:17:59 ID:LBKe17pN0
なんか、なんでフリエのやつのブログなんて何回も見なくちゃいけねぇんだよ。
探そうと思ったけど、イライラしてきたからいいや。もう。
まとめになったら見る。
853これからの展開 【大凶】 :2006/03/01(水) 01:32:44 ID:0/OC3+EQO
どうだ?!
854U-名無しさん:2006/03/01(水) 01:34:20 ID:0/OC3+EQO
( ゚Д゚)

( ゚Д゚)

(゚Д゚)
855U-名無しさん:2006/03/01(水) 01:42:36 ID:e4SNr4wz0
こっちみんなw
856U-名無しさん:2006/03/01(水) 02:14:26 ID:4cDa11MK0
>>852
とりあえずもちつけ

     /\⌒ヽペタン
   /  /⌒)ノ ペタン
  ∧_∧ \ (( ∧_∧
 (; ´Д`))' ))(・∀・ ;)
 /  ⌒ノ ( ⌒ヽ⊂⌒ヽ
.(O   ノ ) ̄ ̄ ̄()__   )
 )_)_) (;;;;;;;;;;;;;;;;;;;)(_(


ブログの下のほうまで見るんだ


857U-名無しさん:2006/03/01(水) 20:52:03 ID:7KXaejfB0
う〜ん、やっぱり試合描写のうまさは群を抜いてるな
わくわくする
858U-名無しさん:2006/03/01(水) 22:05:40 ID:GMN+HXIB0
今日更新ないな。
ってか、昨日の更新で終わりだったのかな。

纏まってるちゃあ、纏まってるしなぁ。
859U-名無しさん:2006/03/01(水) 22:39:16 ID:m3oJwiYE0
何回も二つのキーワードをぐぐったし、まとめサイトもくまなく探した。
しまいにはそいつのリンク先のフリエの掲示板も探した。
もういい。俺がおかしいの。キチガイは俺のほう。結構!さよなら!
いつかまとめられる日を願って。アディオス!
860U-名無しさん:2006/03/01(水) 22:44:51 ID:GMN+HXIB0
「もうひとつの俺リフ」のまとめサイトのurlの最後の「2」を「another」に変えれば行けるよ
861U-名無しさん:2006/03/01(水) 22:50:05 ID:m3oJwiYE0
ボンジュール!ありがとう。
なんでみんな分かったんだ?ニュータイプなのか?
862U-名無しさん:2006/03/01(水) 23:07:26 ID:HZdRCAfD0
このスレで、もう数回言われてるんだが……。
そんなんだから、探しても見つからないんだろうなぁ。
863U-名無しさん:2006/03/01(水) 23:14:30 ID:m3oJwiYE0
モニカ、リフティングで検索はしまくった。そう書いてあったし。
いいよもう。俺がキチガイなんだ。でも面白いな。
864U-名無しさん:2006/03/02(木) 00:30:12 ID:BVLYzSAF0
ああ、終わってしまった・・・・。
個人的には色々と思うことはあるのだけれど、これでよかったんじゃないかな。

明日、本買ってこよう。
>21さん、お疲れ様でした。
865U-名無しさん:2006/03/02(木) 00:31:29 ID:xjVuwuZg0
ほんとにあれで終わりだったのか。
気になることは山ほどあるけど、まぁあれだ。作者乙!

続編があることを期待してるが、もうネットでは無理かなぁ
866U-名無しさん:2006/03/02(木) 00:31:39 ID:bw63BpnQ0
もっと続きよみたいよぉ。・゚・(ノД`)・゚・。

龍時が終わってしまってからは俺リフが楽しみでしょうがなかった。。。
867U-名無しさん:2006/03/02(木) 00:33:23 ID:h6iGqBwA0
作者さん、乙でした。
また、どこかで俺を熱くさせてください。
868U-名無しさん:2006/03/02(木) 00:38:26 ID:XriVgraF0
終盤駆け足だったのがちょっと残念だが、
優司の物語を終わらせてくれて感謝。
俺も明日本を買いに行こう、田舎だから入荷してればいいが。
869U-名無しさん:2006/03/02(木) 00:40:48 ID:NdxnnDdl0
いつか、南アフリカを目指すような第3部が始まることを願いつつ。
樋口と優司の道が交わればいいなぁ、と。
作者さん、お疲れした。
870U-名無しさん:2006/03/02(木) 00:43:38 ID:J+lEx7lM0
ここしか見てなかったんで、ブログがあったのもそれが閉鎖された
のも知らなかったんだけど「皆さんご存知のような事」って何?
871U-名無しさん:2006/03/02(木) 00:47:23 ID:AL5lDykaO
ついに完結かぁ。
俺リフどっちも最高に楽しかった。
終わっちゃうのは悲しいけど、しょうがないか。


絶対本買う!
872U-名無しさん:2006/03/02(木) 00:49:58 ID:BVLYzSAF0
作者の意図としては"あくまで優司編は私家版として、ネット上の彼の知人にだけ公開するつもり"だったのが、blogの存在がこのスレに
晒されて、図らずともネット全体に公開されることになってしまった、ってことでしょう。


自分も見ていないけれど、このスレに晒されるまでは、出版までの過程をつづったblogも公開されていたんでしょう。

ただ、21さんの意図とはかけ離れてしまったけれども、優司編の続編を待ち望んでいた多くの読者にこの作品が届いた
ことは良かったことだとし、そうあるべきだったと自分は思うよ。
873U-名無しさん:2006/03/02(木) 00:58:34 ID:I/49WNNN0
    〃〃∩  _, ,_
     ⊂⌒( `Д´) < ヤダヤダ!
       `ヽ_つ ⊂ノ
              ジタバタ

    〃〃∩  _, ,_
     ⊂⌒( `Д´) < ヤダヤダ!
       `ヽ_つ__つ
              ジタバタ

      _, ,_
     (`Д´ ∩ < ヤダヤダ
     ⊂   (
       ヽ∩ つ  ジタバタ
         〃〃

    〃〃∩  _, ,_
     ⊂⌒( つД´) < ヤダヤダ
       `ヽ_ ノ ⊂ノ
              ジタバタ

       ∩
     ⊂⌒(  _, ,_) < ヤダヤダ…
       `ヽ_つ ⊂ノ
              ヒック...ヒック...

       ∩
     ⊂⌒(  _, ,_) 
       `ヽ_つ ⊂ノ  zzz…
874U-名無しさん:2006/03/02(木) 01:02:58 ID:1irdZLni0
一昨日の、ゴールを決めたところで完結?
875U-名無しさん:2006/03/02(木) 01:08:22 ID:1irdZLni0
連投スマソ
874はつまり、今まとめサイトに上がってるところまでで完結?って意味です
モニカ編のときもそうだったけど、この喪失感は切ない
優司編復活から完結まで、短かったけどかなり楽しみでした
作者さん、激乙
876U-名無しさん:2006/03/02(木) 01:51:14 ID:hZFOhduc0
>>872
まぁ、そこの云々はやめとこうよ。邪推したらきりがなくなる話題。

誰が、どういう形式でなんて関係ないと俺は思ってる。
相手がいて、書いて何かしらをもらう。それのためにやってんだろ。
まぁ、急ぎすぎだった。要所要所面白かったけど。
俺はもっとダメな、樋口と違うユウジが見たかった。
それを乗り越えていく過程がこの話のドラマだったはずなんだけど。
でも面白かったよ。サッカー好きで、分かってる人の描写ってすげーなーって思う。

「物語」ってのはプロアマ問わないで真剣にやってるなら場所なんて
関係ないし、批判するやつなんて意識はするけど関係ないと思うし、
もしここのくだらないやりとりで場所を変えたんなら残念だと思う。
作戦なら、それはそれでいいと思う。
877U-名無しさん:2006/03/02(木) 04:41:20 ID:s9jwzwP40
次があったらGKとかSBあたりが主人公のが読みたい
冴えない選手時代を送った監督志望とか記者が主人公でもいい
878U-名無しさん:2006/03/02(木) 07:34:41 ID:TgtHF5lp0 BE:72029748-
ええ〜〜
これで終りなの?
     ┗┓-┏┛
                         ┠-┨
                         ┠-┨
                         ┠-┨
                         ┠-┨
                       ┏━....━┓
                        ..┯..┯┯
                        │ ││
                        │ ││
                        │ ││
                        │ ││
               -― ̄ ̄ ` ―-- │ ││
          , ´  ........ . .   ,  . ...└━..┘" ー _
        _/...........::::::::::::::::: : : :/ ,r:::::::::::.:::::::::.:: :::.........` 、
       , ´ : ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ /:::::::::::::: : ,ヘ ::::::::::::::::::::::: : ヽ
    ,/:::;;;;;;;| : ::::::::::::::::::::::::::::::/ /::::::::::::::::::: ● ::::::::::::::::: : : :,/
   と,-‐ ´ ̄: ::::::::::::::::::::::::::::::/ /:::::::::::r(:::::::::`'::::::::::::::::::::::く
  (´__  : : :;;:::::::::::::::::::::::::::/ /:::::::::::`(::::::::: ,ヘ:::::::::::::::::::::: ヽ
       ̄ ̄`ヾ_::::::::::::::::::::::し ::::::::::::::::::::::: :●::::::::::::::::::::::: : : :_>
          ,_  \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: `' __:::::::::-‐ ´
        (__  ̄~" __ , --‐一~∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵・…
                  ∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴もうだめぽ。。。
                 ・・∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵…
                    ∵∴∵∴∵∴∵・

ショックだわ、、、、


第3部希望
879U-名無しさん:2006/03/02(木) 13:49:25 ID:rHz22B+p0
作者は才能はあるが、人間性というか性格は完全に腐ってるな
880437:2006/03/02(木) 15:08:07 ID:OJJgLj8N0
>>879

久々に言うよ。

無限ループ厨乙



しかしねぇ、続きはもっと読みたいよねぇ。。。
881U-名無しさん:2006/03/02(木) 17:15:10 ID:rHz22B+p0
自演はするは、>>353の書き込みは結局(というか予想通り)大嘘だったわけで、
心底ダメ人間なのは間違いない
882U-名無しさん:2006/03/02(木) 18:18:15 ID:AL5lDykaO
嫌なら見なきゃいいのに…('A`)
883U-名無しさん:2006/03/02(木) 18:28:00 ID:SbiXCqHSO
買ってきた〜
884U-名無しさん:2006/03/02(木) 19:38:03 ID:EDqwHINt0
最後は泣いた。
切ない、終わり方。

高校生の頃の甘酸っぱい恋とか、
大好きなスポーツにかける思いとか、
試合描写のうまさとか、
堪能しました。

作者さん、ありがとう。
885U-名無しさん:2006/03/02(木) 19:50:09 ID:2Jvm5ADK0
買ってきたyo

とりあえず、最後がドイツ戦ではなくて、ブラジル戦になってたyo
886U-名無しさん:2006/03/02(木) 21:51:30 ID:DoyQqQeF0
おまえら、もちつけ。

「俺リフ:モニカ編」バカ売れ

小学館が作者を説得

優司編も完全版で書籍化

作者も俺達もウマー

つまり優司編が打ち切り気味なのは「俺リフ:モニカ編」を買えってことだったんだよ!
887U-名無しさん:2006/03/02(木) 22:38:34 ID:XriVgraF0
な、なんだって〜(AA略
とりあえずもう一冊買って布教してくるよ!
888U-名無しさん:2006/03/02(木) 23:15:12 ID:vuBWOrDh0
映画化されたらどうしよう…
889U-名無しさん:2006/03/03(金) 01:22:14 ID:0T1dwyZ00
サイト消えた?
890U-名無しさん:2006/03/03(金) 01:53:30 ID:y9g4jP8R0
消えてるね。
どこ逝った?
891U-名無しさん:2006/03/03(金) 09:19:45 ID:ZSBCd9W20
みんなで大切に育ててきたと思ってたけど、そうじゃなかったんだな。。
892U-名無しさん:2006/03/03(金) 09:51:56 ID:m+K0+hoS0
本を読んだ方どうでした?
まとめサイトで読んでいても買う価値ありですか?
893U-名無しさん:2006/03/03(金) 09:57:11 ID:mWHy3G2h0
あああ、昨夜読みかけのまま今朝起きたら優司編まとめサイト消えてた。。。
どこかで読めるところないですか?どなたかログ持ってませんか?

ルール違反なのは知ってるんですが、どうしても読みたいのです。。。
894U-名無しさん:2006/03/03(金) 10:09:39 ID:svohL/jI0
モニカ編の時も思ったけど、この作者さんは物語の終わらせ方がとてつもなく下手だね
モニカ編の方はまだ許せるけど、樋口編はちょっとありえないほどの酷さだね
895U-名無しさん:2006/03/03(金) 12:07:31 ID:bnsGklLKO
>>894
モニカ編=樋口編だろ。
896U-名無しさん:2006/03/03(金) 12:11:20 ID:6HzICHkx0
ページ、フォルダごと消されてしまった?
897U-名無しさん:2006/03/03(金) 12:36:00 ID:svohL/jI0
>>895
間違えた
樋口編じゃなく優司編
898U-名無しさん:2006/03/04(土) 06:25:11 ID:rHLn3tla0
>>892
構成が結構変わってるね。多分矛盾点を解消するためなんだろうけど。
W杯の試合描写の相手がドイツからブラジルに変更されてたり。
特にワールドユース戦以降。
代表発表の記者会見あたりのシーンはばっさりカットされて、
あっさりとモニカの葬式のシーンから始まる。
個人的には、元のようにモニカの死が分かるまで溜めがあったほうが好みかな。

あと、肖像権の関係なんだろうけど、実在選手とのからみがことごとくカットされてるね。
例えば、ワールドユースの、ホテルの部屋での森本とかカレンとかからみとか。
そのせいでかワールドユース戦が描写不足のような希ガス。
樋口の成長が、元のに比べて幾分唐突なような気がするし。

肝心の試合描写は相変わらず燃えるよ。
ジーコのあのセリフはちゃんとあったし。あそこはくるね。


899 :2006/03/04(土) 06:31:59 ID:p8F96TJF0
朝まで探しつづけてもう消えてることに気づいた・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
900U-名無しさん:2006/03/04(土) 08:49:30 ID:RShd4/Xb0
>>899お前は俺か?
徹夜で探し続けてこのオチは流石にきついぜw

まあ、作者さん乙。とても面白かったですよ。
901U-名無しさん:2006/03/04(土) 11:47:15 ID:0fEb95ff0
マジで本になってるんだ…
さっき池袋で見付けて、びっくりして即買った。
とりあえずじっくり読むわ。作者さん出版社さん乙!
902U-名無しさん:2006/03/04(土) 13:50:19 ID:ETyLdTaI0
今日、780までのレス読んで、続編を探しまくったオレちゃんがきましたよorz

本はアマゾンで「J+」とセットで注文した。楽しみにしているよ。
903U-名無しさん:2006/03/04(土) 14:37:40 ID:PRaWxbud0
>>898
ありがdです。

>あと、肖像権の関係なんだろうけど、実在選手とのからみがことごとくカットされてるね。

やっぱりそうか。
ここをどうするんだろうと思ってたんだけど。名前を変えるのかな、とか。
バッサリかぁ。まー、仕方ないね。
904U-名無しさん:2006/03/05(日) 10:27:47 ID:+8tyImJ/O
新聞で見てここに来ました
905U-名無しさん:2006/03/05(日) 11:16:14 ID:C9/nA9wT0
新聞に載ってたの?
何新聞?
906U-名無しさん:2006/03/05(日) 14:16:48 ID:ndP4cPnq0
読売に載ってたよ
907U-名無しさん:2006/03/05(日) 14:40:50 ID:xkZK7XH60
誰かもう書籍化も流れたと思って
2ヶ月くらいこのスレ見てなかった俺に
今どういう状態なのか教えてくだちい。

書籍化ってことはなんとなく理解した。
908U-名無しさん:2006/03/05(日) 16:46:51 ID:MYRdTSDp0
モニカ編は小学館から出版された。
優司編は書籍版発売までの一ヶ月限定公開で完結した。
ネットのどこかにひっそり保存はされてるらしい事を作者が言ってるけど何処にあるのかは不明。
909U-名無しさん:2006/03/05(日) 22:26:25 ID:0ackFZBh0
本屋で何気に本を見ていたらモニカ編見つけてビックリして速攻買いました。
それで久しぶりにここに来ると、3月2日まで優司編の続きが読めたんですね。
読みたかったなー。残念!!
優司編も書籍化して欲しい。お願い!!
910U-名無しさん:2006/03/05(日) 22:36:17 ID:Xdosa2Wz0
優司編のログを保存しているんだが、作者さんの意図を汲むとむやみにupしないほうが良いのだろうか・・・。
でも素晴らしい作品があって、読みたいと思ってる読者に届かないと言うのはちょっ残念だしなぁ。
911U-名無しさん:2006/03/05(日) 22:41:21 ID:8JcbBkgF0
作者は、モニカ編がこのスレで盛り上がったおかげで書籍化までしたのに、
書籍化になった途端、このスレの人間に続編は見せたくないとか嫌なダークサイド見せまくったクズ
912U-名無しさん:2006/03/05(日) 23:08:34 ID:Ipmn1kzK0
出版社と契約かなんで制約があるんじゃネーノ?
913U-名無しさん:2006/03/06(月) 00:18:06 ID:AtvCrAf20
>>912
消える前のサイト(ブログ)で、ここの連中に見せたくない(見つかったのが残念)という発言をしていた
優司編の続編は自分の知り合い(NET上でマンセーしてくれる人)少数だけに見せたかったとさ
あれで完全に幻滅した
914U-名無しさん:2006/03/06(月) 00:21:12 ID:1hnNzC3p0
叩くとかじゃなくて
純粋に読みたかったのが読めなくて残念だよ
915U-名無しさん:2006/03/06(月) 00:56:34 ID:Sz6kH+Bh0
探せばある。

消えると思ってなくて保存してなかったが
探すのが苦手な自分にも見つけられた。
作者に敬意を表して(初めから公開しない選択や続編として発売の選択もあったはず)
晒しはしないが見つけられるはず。
916U-名無しさん:2006/03/06(月) 10:25:42 ID:Z80z7eEN0
>>911

と、ダークサイドだらけの911が申しております。

あと、IDは変わっても文体は変わらないよ?
917U-名無しさん:2006/03/06(月) 11:04:41 ID:0Nx2OrlS0
でも>>914みたいに思ってるヒトは多いんじゃないかな。
最後のコメントも、なんかブロガーしか相手にしませんみたいな
感じでちょっと残念だった。
918U-名無しさん:2006/03/06(月) 13:45:28 ID:nXksp7VzO
914ですが見つけられんとです…
モニカ編から楽しく読んだのに悲しいorz
919U-名無しさん:2006/03/06(月) 14:09:14 ID:Viq3O6TP0
>といっても、この世からきれいさっぱり消えるわけではありません。
>私の文章は管理人さんに託して、私の望む形もお伝えしました。
>広いネットの海のどこかで、
>管理人さんがひっそりと保管してくださるはずです。
>「モニカ編」「優司編」を通じまして、管理人さんは私にとって
>誠実かつパーフェクトなパートナーであり続けてくださいました。

つまり保存してるのはモニカ編のまとめサイトの人。
そこを基点に頑張って探せ。
920U-名無しさん:2006/03/06(月) 15:36:05 ID:nXksp7VzO
>>919
ありがとう!
色々なキーワードでググってたけどわからなかった…
もう少しだけヒントをお願いしてもいいかな?
まとめサイトは二つあるけど、最初の方の管理人さんってことなのかな。
何かウザくてすまん。でも優司の続きが気になってなにも手につかない…
921U-名無しさん:2006/03/06(月) 16:20:34 ID:Viq3O6TP0
>>1でまとめサイト2になってる方。
あとは隠しリンクとかを見つけた訳ではないとだけ。
922U-名無しさん:2006/03/06(月) 16:21:03 ID:oX9/u+7C0
ある意味見ない方がいいかもしれん
見た方が余計イラつくかも
終盤はそういう展開でそのまま終わったから
923U-名無しさん:2006/03/06(月) 21:19:34 ID:1hnNzC3p0
うーん… 隠しリンクではないとなると別の場所ですか…よけいわからなくなりました。
というかヒントもらってもわからない自分の頭の悪さに泣けてきました。

これはもう出版を待った方がいいかもわからんね(´・ω・`)
924U-名無しさん:2006/03/06(月) 22:03:37 ID:Omdibut80
まだ30スレしかついてないころに一度覗いただけだったけど、
本になったと知って無茶苦茶ビビったよw
あの時は煽りレスしかなかったのにw
925U-名無しさん:2006/03/07(火) 12:42:37 ID:zewvUkUO0
>>923
おれも見つけられんかったヨ……orz
マジでどこ??
926U-名無しさん:2006/03/07(火) 12:47:56 ID:T24LRfJ80
アドレスいじれ
927U-名無しさん
アドレスいじるのは隠しリンクがないと言われて気づいたけど
いまだにわからない・・・馬鹿だ俺はorz